海に囲まれた小さな島には、人と自然が織りなす魅力があふれていた/粟島浦村


2021年01月15日 13001ビュー
こんにちは。新潟県観光協会スタッフです。

さて、新潟の離島といえば、佐渡島を思い浮かべる方が多いでしょう。
でも、もう1つ、粟島という “小さいけれど人と自然が織りなす魅力がたくさんあふれる島” が新潟にはあるんです。

今日はそんな粟島の魅力を少しだけご紹介します。
(※今回だけでは語り尽くせません。次号に続く! 笑)

そもそも「粟島ってどこにあるの?」「どんな島なの?」と思う方もいますよね。
まずは簡単に島の概要をご説明!!
大きさは佐渡のおよそ1/80、新潟県村上市の岩船港から北西35kmに位置し、周囲23kmの1島1村(粟島浦村)の離島です。東側に内浦、西側に釜谷(かまや)の2集落からなり、約350人の島民が暮らしています。主な産業は、漁業と観光。年間約2万人の観光客が来島しています(住民のおよそ60倍)。
年間を通して比較的温暖な気候のため降雪も少なく、暖流と寒流が交じり合う影響で海の幸・山の幸が豊富、また、粟島は「鯛の島」としても有名で、春、産卵のため近海に集まる真鯛の水揚げが最盛期を迎えます。
郷土料理の代表は「わっぱ煮」。見たことありますか?もともとは漁の合間に磯に上がり食べていた漁師の料理です。わっぱという杉の器に真っ赤に焼けた石を入れ、煮立てて調理する魚の味噌汁です。


さてさて、説明はこのくらいにして、実際に粟島に住んでいる方にお話を聞きましたので、その魅力を紹介しちゃいます!

今回インタビューしたのは、五十嵐 達樹さん、亜依香さんご夫妻。
お二人は、旅館「たてしま」の若旦那と若女将で、2歳のお子さんがいらっしゃいます。

旅館たてしま

〒958-0061 新潟県岩船郡粟島浦村2
TEL0254-55-2453 
FAX0254-55-2453

そして、粟島浦漁業協同組合の職員の宮川さん。昨年(2020年)秋にIターンした役場職員とご結婚されました(おめでとうございます)。
スタッフ:まずは、皆さんの自己紹介をお願いします。

宮  川:宮川敏夫(みやかわ としお)です。粟島にUターンして18年目です。今48歳です。粟島浦漁業協同組合で鮮魚の流通、販売を担当しています。地元漁師と日々やり取りをしています。

五十嵐達:五十嵐達樹(いからし たつき)です。36歳です。3年前、2018年3月に家業 である宿を継ぐために粟島に戻ってきました。東京のレストランでフレンチシ ェフとして働いていました。今は、旅館「たてしま」で料理を担当しています。

五十嵐亜:五十嵐亜依香(いからし あいか)です。32歳です。東京で主人と結婚して粟島に移住しました。今は、役場の仕事をお手伝いしながら、2歳7か月の子供の子育て奮闘中です。

スタッフ:ありがとうございます。早速ですが、皆さんがお勧めする粟島の一番の魅力を教えてください。

宮  川:何と言っても粟島は海に囲まれていますから、やっぱり「夕日」ですね。特に、 釜谷(かまや)から見る夕日は最高です。一度足を運んでもらいたいです。 後は、職業柄、日々海(日本海)と向き合っているということもあり、「鮮魚」 は本当に美味しいですよ! 年間を通じて様々な種類の魚が水揚げされるのでいつ来ても外れがありません。
スタッフ:ちなみに、それぞれの時期の宮川さんイチオシ「海の幸」は何ですか?

宮  川:そうですね、これから冬本番(インタビューは1月初旬に実施)になりますが、 2月には真鱈漁が始まります。鍋には最高の食材ですね。後、4~5月の生ワカ メ、4~6月の鯛(鯛の島ですから!)、6~7月の鮪、9~10月のアオリイ カ、11~12月の寒ブリ、こんなところでしょうか。
スタッフ:確かに年間を通して、旬の日本海の幸に出会えるんですね。ありがとうございます。では、五十嵐さんお願いします。

五十嵐達:そうですね、今、宮川さんのお話しでも出ましたが、粟島には「西海岸(釜谷)」 「東海岸(内浦)」と呼ばれるエリアがありまして、宮川さんお勧めの釜谷からの 夕日と同じくらい素晴らしいのが、内浦(東海岸)からの「朝日」なんです。 実際、当館にお泊りいただいたお客様からは、 “障子を閉めていてもその神々しいまぶしさで起きてしまうね” と、言われたこともあります(笑)。そして、実は、島育ちの野菜がこれまた美 味しいんですよ。
スタッフ:野菜って、ちょっと意外ですね。海のイメージが強いですよね。

五十嵐達:たぶん、海風の影響もあるみたいなんですよね。ミネラルを含んだ風で野菜の糖 度が上がる…って聞いたことがあります。自然の力はすごいな、といつも思って ます。

スタッフ:海の幸も山の幸も最高ですね。亜依香さんはいかがですか?

五十嵐亜:私は、東京で育ってきて結婚して粟島に来たので、インパクトは凄かったですよ (笑)。個人的には、「海がきれい!」「わっぱ煮って石入れるんだ、音が凄い!」 「生わかめ、めかぶが美味しい」「仏崎(ほとけざき)の展望台からのビューが最 高!」…本当はもっとあるんですけどね。
スタッフ:今、お子さんが2歳7か月なんですよね。子育ての環境はどうですか?

五十嵐亜:のびのび子育てさせてもらってます。何といっても人が近いんです、粟島は。み んなで育ててもらっているって感じです。主人は、都会で子育てするってイメー ジが持てなかったみたいで、私もそれには賛成でした。だから、今、島の人々や 自然に囲まれた子育てにとても満足しています。
粟島は星空もすごくキレイなんですよ。ナイトタイムは静かに星を眺めながら過ごすのもオススメ。

スタッフ:旅館「たてしま」について少し伺ってもいいですか。

五十嵐達:はい。旅館「たてしま」は、新潟県内のお客様も多いですが、群馬や栃木、埼玉 など関東圏の方もいらっしゃってくれます(コロナ禍前)。特に7~8月の海水 浴シーズンはとても人気で、ご家族連れやグループでのご利用が多いですね。また、ふらっとお一人で来られる方も結構います。粟島は釣り人の聖地としても人 気ですし、春や秋にはバードウォッチングを楽しむお客様も大勢いらっしゃい ます。粟島はオオミズナギドリの営巣地としても有名なんですよ。

下の写真の鳥はヤツガシラ。こんな風に個性的で可愛い鳥も見ることができます。
スタッフ:本当に魅力が詰まった島ですね。ところで、離島特有のお話しですが、本島との行き来には船を使っていると思いますが、その「粟島汽船」って皆さまにとってどんな存在ですか?

宮  川:やっぱり必要不可欠で大切な存在ですよね。

五十嵐達:うん、そう思います。人や物を運んでいますが、来島する観光客の方々はワクワ クしながら来るんですよね。そういった意味では「希望」も一緒に乗せてきてい るんだと思ってます。

五十嵐亜:実は私は船がちょっと苦手で…(笑)
スタッフ:思い入れありますよね。今回、色々なお話しを伺って「粟島」行ってみたいと思いました。色々な魅力がありますけど、自然だったり、子育ての環境だったり、そして何より、人と人の繋がりがすごく強いですね。1人1人の役割があって、それがお互いにしっかり意思疎通していて、あったかいし、すごく強いって感じました。 離島ならではの楽しみを見つけにぜひ粟島に行ってみてください。


今、粟島浦村では「粟島航路の存続のためのクラウドファンディング」を行っています。
新型コロナウイルスの影響による観光客の激減により、経営が危機的な状況に陥っている粟島汽船(株)の支援をお願いします。

皆様のお陰で、当初目標の1,000万円を達成し、今はネクストゴール1,500万円に向けて動いています。
詳しくは、以下までお問合せください。

粟島浦村総合政策室 熊倉・竹内
電話:0254-55-2111

1 寄付募集期間  :令和3年2月19日(金) 午後11時59分まで
2 寄付方法    :ガバメントクラウドファンディング
3 目標金額    :ネクストゴール1,500万円
4 寄付金の使い道 :粟島航路の存続のために活用します
5 お申し込みURL:https://www.furusato-tax.jp/gcf/1163

【粟島に関することは】
粟島観光案内所 http://awa-isle.jp/
TEL:0254-55-2146 FAX:0254-55-2323
受付時間 8:30~17:00

粟島汽船(株) http://awaline.co.jp/
TEL:0254-55-2131(粟島)TEL:0254-56-7792(岩船)
受付時間 7:30~17:00
この記事を書いた人
新潟県観光協会スタッフ

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