生活の歴史を体験できる「KYOWA クラシックカー&ライフステーション」/三条市
2021年04月01日
いいね
98267ビュー
『ALWAYS 三丁目の夕日』という日本映画をご存知でしょうか。
昭和33年(1958年)の東京を舞台に、当時の人々の暮らしが描かれている作品です。
その作品の中には路面電車やオート三輪が走り、人々は白黒テレビや電気冷蔵庫に驚きの声を上げています。
それから60年以上の月日が経ち、私たちの生活は格段に進歩を遂げています。
そんな生活の歴史を“体験”できるのが三条市にある「KYOWA クラシックカー&ライフステーション」なんです。
昭和33年(1958年)の東京を舞台に、当時の人々の暮らしが描かれている作品です。
その作品の中には路面電車やオート三輪が走り、人々は白黒テレビや電気冷蔵庫に驚きの声を上げています。
それから60年以上の月日が経ち、私たちの生活は格段に進歩を遂げています。
そんな生活の歴史を“体験”できるのが三条市にある「KYOWA クラシックカー&ライフステーション」なんです。
「共和工業株式会社」が運営している施設で、もともとは社員教育のために集めたものを、工場の移転に伴ってまとめたのだそうです。
それがクチコミで広まり「ぜひ見せてほしい」という声に応えて、一般公開に踏み切ったのだとか。
「ものづくりの歴史」のコーナーでは「共和工業株式会社」の歴史に触れることもできます。
それがクチコミで広まり「ぜひ見せてほしい」という声に応えて、一般公開に踏み切ったのだとか。
「ものづくりの歴史」のコーナーでは「共和工業株式会社」の歴史に触れることもできます。
体験は「国産車の誕生」からスタートします。
リヤカーに代わって荷物を運んだオート三輪がズラリ勢揃い。
『ALWAYS 三丁目の夕日』で見たオート三輪の実物を、目の前に見ることができます。
リヤカーに代わって荷物を運んだオート三輪がズラリ勢揃い。
『ALWAYS 三丁目の夕日』で見たオート三輪の実物を、目の前に見ることができます。
向かい合うように高級乗用車が並んでいます。
帽子をかぶって白い手袋をした運転手が、大会社の社長を乗せて走りそうな車ですね。
帽子をかぶって白い手袋をした運転手が、大会社の社長を乗せて走りそうな車ですね。
「昭和を駆け抜けた名車 クルマ編」の最初には、国産コンパクトカーの元祖「スバル360」と「ホンダN360」が仲よく並んでいます。
もとは「共和工業株式会社」の金型工場だった建物の中に、びっちりと貴重なレトロカーが並んでいる光景は圧巻のひと言につきます。
手前のクルマは試乗体験もさせてもらうことができます。
手前のクルマは試乗体験もさせてもらうことができます。
ちなみに展示車のナンバーは年後、西暦、メーカーになっています。
とてもわかりやすいですね。
とてもわかりやすいですね。
すべてのクルマには詳しい解説がついているので、読みながら鑑賞するとより理解が深まります。
中には珍しいクラシックカーを見ることができます。
たとえばドアが全部座席と後部座席で観音開きになる「クラウン」とか。
今では見ることのないクルマですね。
たとえばドアが全部座席と後部座席で観音開きになる「クラウン」とか。
今では見ることのないクルマですね。
クラシックバイクのエンジンを起動する体験もできちゃいます。
こちらのすごいところはクラシックカーの試乗体験ができることなんです。
しかも「マツダ コスモスポーツ」を運転して公道を走ることができます。
残念ながら、この日は修理中ということで「ホンダS800」に試乗させてもらいました。
しかも「マツダ コスモスポーツ」を運転して公道を走ることができます。
残念ながら、この日は修理中ということで「ホンダS800」に試乗させてもらいました。
案内をしてくれた桑原さんの運転で、堤防をドライブさせてもらいましたが、天気がよかったので風を感じられるオープンカーが気持ちよかったです。
見るだけじゃなくて実際に乗ってみることで、クラシックカーの魅力をさらに感じることができました。
試乗から帰ったら、続いて2階に上がります。
途中にある中2階には「自転車やバイクの歴史」コーナーがあります。
「だるま自転車」とか、電球の代わりにろうそくを使ったライトの自転車とか、珍しい自転車が並んでいます。
ろうそくの明りがどれくらい照らせるのかちょっと疑問ですが…。
途中にある中2階には「自転車やバイクの歴史」コーナーがあります。
「だるま自転車」とか、電球の代わりにろうそくを使ったライトの自転車とか、珍しい自転車が並んでいます。
ろうそくの明りがどれくらい照らせるのかちょっと疑問ですが…。
2階には「農具・民具の歴史」コーナーがあります。
農具を展示しているミュージアムなどはよくあるんですが、こちらは壁にその道具を使っている当時の写真が展示してあるので、どんなシーンでどのように使うかがとてもわかりやすいんです。
農具を展示しているミュージアムなどはよくあるんですが、こちらは壁にその道具を使っている当時の写真が展示してあるので、どんなシーンでどのように使うかがとてもわかりやすいんです。
このコーナーで新之助が個人的に興味を持ったのが、駕篭(かご)とか人力車とかの展示です。
時代劇で目にする駕篭の現物を目の前で見ることができるんです。
時代劇で目にする駕篭の現物を目の前で見ることができるんです。
こちらの人力車は、新発田市出身の明治時代の事業家・大倉喜八郎の乗っていたものだそうです。
その奥はなんと、明治維新で活躍した政治家・大久保利通家の愛用人力車!
こういう駕篭や人力車を見てから1階の自動車を見ると、より文化の進歩を感じるんでしょうね。
その奥はなんと、明治維新で活躍した政治家・大久保利通家の愛用人力車!
こういう駕篭や人力車を見てから1階の自動車を見ると、より文化の進歩を感じるんでしょうね。
「昭和レトロな家電・雑貨・生活用品他の歴史」コーナーはまさに『ALWAYS 三丁目の夕日』の世界。暮らしの中の道具や機械が、どんなふうに便利に進化していったのかを体験できます。
一番手前にあるのは炊飯に使う道具の進化。左から順にだんだんと新しくなって行くので、目で追うだけで歴史を知ることができるんです。
一番手前にあるのは炊飯に使う道具の進化。左から順にだんだんと新しくなって行くので、目で追うだけで歴史を知ることができるんです。
調理器具の中には「電気ゆで卵器」や変わった「トースター」もありますよ。
1950年代に「3種の神器」と呼ばれた、白黒テレビ、洗濯機、冷蔵庫といった家電の移り変わりも体験できます。
初期のテレビは画面が小さかったので、拡大するためのレンズが別売りされていたんですね。
手前には「真空管ラジオ」も展示されています。
初期のテレビは画面が小さかったので、拡大するためのレンズが別売りされていたんですね。
手前には「真空管ラジオ」も展示されています。
洗濯板から電気洗濯機までの展示もあります。
こうして見ると、洗濯の時間がどれだけ短くなっていったかもわかりますね。
こうして見ると、洗濯の時間がどれだけ短くなっていったかもわかりますね。
氷を入れて冷やすタイプの冷蔵庫から電気冷蔵庫まで。
一番右にある冷蔵庫は給水機能がついています。
一番右にある冷蔵庫は給水機能がついています。
ちなみに「共和工業株式会社」では、冷蔵庫内のトレイの金型も作っているそうです。
私たちの生活のいろいろなところに関わっている会社なんですね。
私たちの生活のいろいろなところに関わっている会社なんですね。
蓄音機やオルゴールも展示されています。
中でも圧巻はこの大きなオルゴール。
金属板が回転して音を出す仕組みになっているんですが、その音色はもう楽器のようです。
いかがだったでしょうか?
まるでタイムスリップしたように、自分たちの暮らしが便利になっていく様子を体験できる「KYOWA クラシックカー&ライフステーション」。
みなさんも昔の道具のよさ、今の機械の便利さを知るために、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
体験の際は予約が必要ですので忘れずに!
中でも圧巻はこの大きなオルゴール。
金属板が回転して音を出す仕組みになっているんですが、その音色はもう楽器のようです。
いかがだったでしょうか?
まるでタイムスリップしたように、自分たちの暮らしが便利になっていく様子を体験できる「KYOWA クラシックカー&ライフステーション」。
みなさんも昔の道具のよさ、今の機械の便利さを知るために、ぜひ体験してみてはいかがでしょうか。
体験の際は予約が必要ですので忘れずに!
KYOWA クラシックカー&ライフステーション
新潟県三条市上須頃29−1
TEL. 0256-34-4440
営業時間/10:00-16:00
定休日/不定休
収蔵室見学料/大人1.300円
子供900円(小学生まで)
※完全予約制です。
※試乗体験については予約時にお問い合わせください。
この記事を書いた人
新潟を愛する万年新米ライターです。持ち前の粘り強さで味わい深い記事を書いていきたいと思ってます。とくに観光ガイドには載っていないような、新潟の珍スポットや変スポットに力を入れて紹介していきたいです。