道の駅「庭園の郷 保内」がリニューアル!子育て世代にやさしい施設に生まれ変わったよ/三条市
2021年05月01日
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こんにちは、三条市在住ライターの渡辺まりこです。
2021年4月1日、三条市保内地区にある道の駅「庭園の郷 保内」がリニューアルオープンしました。保内の道の駅といえば「緑や花」「ガーデン」をテーマにした施設で、ガーデンニング好きのお客さんからの支持も厚い個性派です。
聞くところによると、“子育て世代にやさしい空間”へと生まれ変わったとのこと。詳細を探るため、施設を訪れてみました。
2021年4月1日、三条市保内地区にある道の駅「庭園の郷 保内」がリニューアルオープンしました。保内の道の駅といえば「緑や花」「ガーデン」をテーマにした施設で、ガーデンニング好きのお客さんからの支持も厚い個性派です。
聞くところによると、“子育て世代にやさしい空間”へと生まれ変わったとのこと。詳細を探るため、施設を訪れてみました。
国道403号線沿い、三条市と加茂市の市境とほど近い場所にある道の駅「庭園の郷 保内」。周囲を田んぼに囲まれた敷地内には、24時間利用OKの広々とした駐車場があり、電気自動車充電器スタンドも完備されています。それではさっそく館内へ入ってみましょう。
入口正面スペースは、道の駅といえば定番の産直コーナー。地元農家の新鮮野菜やフルーツが手に入ります。
燕三条が誇るカトラリーやキッチンツール、おとなり加茂市の特産品である桐製まな板なども。ちょっとした手土産にぴったりのアイテム揃いで、眺めているだけでもワクワクしてきます。
子連れにうれしい要素満載!リニューアルポイントは?
道の駅「庭園の郷 保内」は2016年にオープンした比較的新しい施設です。ところで、今回なぜリニューアルすることとなったのでしょうか?
その理由は、2019年度に道の駅「庭園の郷 保内」が「重点道の駅」として選ばれたことと深く関係があります(2019年度は全国から15カ所認定)。
重点道の駅は、国土交通省から認められた“特別な道の駅”で、テーマをもって地域活性化に貢献できることが条件となっています。
こちらでは「子育て世代にやさしいユニバーサルデザイン」の提案が採用され、実現することになったそうです。
その理由は、2019年度に道の駅「庭園の郷 保内」が「重点道の駅」として選ばれたことと深く関係があります(2019年度は全国から15カ所認定)。
重点道の駅は、国土交通省から認められた“特別な道の駅”で、テーマをもって地域活性化に貢献できることが条件となっています。
こちらでは「子育て世代にやさしいユニバーサルデザイン」の提案が採用され、実現することになったそうです。
今回、大きくリニューアルしたのは、産直コーナーのとなりに広がるこちらのエリア。まるで植物園や公園のような印象ですよね。
新しく設置された中央の円形テーブルは、小さな子供用椅子のある食事スペース。靴をぬいで上がるちょっと変わった空間に心が弾みます。
「テーブル上にある、しずく型の台は何だろう?」と不思議に思い、スタッフさんに尋ねてみたところその答えにビックリ。「車イス利用者が使いやすいように高さ設計されたミニテーブルです」との回答でした。さまざまな人々が利用しやすいようにとの心配りが素敵です。
「テーブル上にある、しずく型の台は何だろう?」と不思議に思い、スタッフさんに尋ねてみたところその答えにビックリ。「車イス利用者が使いやすいように高さ設計されたミニテーブルです」との回答でした。さまざまな人々が利用しやすいようにとの心配りが素敵です。
子供たちに大人気なのが、木製ジャングルジム。よく見ると本棚になっていて、園芸関連の本が置いてあります。
しばらく眺めていると、園児から小学生までさまざまな年代の子供たちが、この木製山を見るやいなや嬉々として登りはじめ、頂上からの眺めを満喫していました。子供心をくすぐるアイディアに脱帽!
しばらく眺めていると、園児から小学生までさまざまな年代の子供たちが、この木製山を見るやいなや嬉々として登りはじめ、頂上からの眺めを満喫していました。子供心をくすぐるアイディアに脱帽!
杉の香りが心地良い授乳室も完備。快適な空間にママも赤ちゃんも癒されそうですよね。
リニューアルを機にカフェコーナーも一新。雪室コーヒーやフロート、阿賀野市・神田酪農のミルクを使ったジェラートなど、ちょっと一息ついて楽しみたいメニューが揃っています。
特大の桐製オセロも発見!(写真では分かりづらいですが、この大きさに驚くはず!)保内の植木職人さんによる特注品とのことで、地場の良さがキラリと光っています。
「子育て世代にやさしい」とのコンセプトに深く納得。子供がのびのび遊ぶことができ、ママもパパも過ごしやすい工夫が随所になされていました。
それもそのはず。実は、こちらの駅長さんは全国でも珍しい女性駅長!しかも子育てをしながら仕事もパワフルにこなし、「全国女性駅長会」の会長も務めているのです。
各地をとび回る多忙スケジュールとのことで、残念ながら取材時は出張のためお会いできませんでしたが、駅長さんの「子育てママへの想い」は施設のいたるところから伝わってきました。
「子育て世代にやさしい」とのコンセプトに深く納得。子供がのびのび遊ぶことができ、ママもパパも過ごしやすい工夫が随所になされていました。
それもそのはず。実は、こちらの駅長さんは全国でも珍しい女性駅長!しかも子育てをしながら仕事もパワフルにこなし、「全国女性駅長会」の会長も務めているのです。
各地をとび回る多忙スケジュールとのことで、残念ながら取材時は出張のためお会いできませんでしたが、駅長さんの「子育てママへの想い」は施設のいたるところから伝わってきました。
ちなみに入口付近(建物の外)にある自動販売機では、めずらしいオムツの販売も!これも駅長さんと女性スタッフのアイディアで採用したそうです。先輩ママとしての経験を活かした子連れに嬉しい工夫に、頭が下がります。
有名プラントハンターが選んだ個性派植物があちこちに
リニューアルポイントはもう一つ。テレビ番組に引っ張りだこのプラントハンター・西畠清順さんが、館内を彩る植物をセレクトしています。
世界中をとび回る西畠さんは、“ちょっと変わった希少な植物”を選ぶ天才とのこと。
世界中をとび回る西畠さんは、“ちょっと変わった希少な植物”を選ぶ天才とのこと。
館内でもひときわ目を引く、巨大なこの植物。こちらは「トックリ蘭」という蘭の仲間で、高さ約5メートルと天井に届いてしまいそう!西畠さん一押しのシンボルツリーです。
こちらは購入もできるそうですが、お値段はまだ決まっていないようです。お部屋に飾るには巨木すぎますが、気になる方はスタッフに尋ねてみては?
こちらは購入もできるそうですが、お値段はまだ決まっていないようです。お部屋に飾るには巨木すぎますが、気になる方はスタッフに尋ねてみては?
その他にも、風合いに深みを感じるオリーブの古木、カフェ空間が似合うオシャレなグリーンなど、あまり見かけたことのない植物が並んでおり、これらは西畠さんセレクトとのこと。独特の感性でチョイスされた木々は、その姿形がおもしろく、華やかではないけど渋くて味わい深い――不思議な魅力に思わず惹きつけられてしまいました。
庭仕事の道具も苗木もオールマイティーにそろう!
最後に、道の駅保内へまだ来館したことない方のために、施設や敷地内ガーデンを簡単にご紹介します。
こちらはガーデニンググッズコーナー。庭仕事に不可欠な道具からウェア・日よけ帽子まで何でもそろい、確かな品質ながら購入しやすい価格帯のアイテムがセレクトされています。
館内から一歩外に出ると、季節のお花の苗がいっぱい。これ以外にも、流木や庭石、雪囲い用の青竹など、圧倒的に豊富な種類の園芸用品が手に入るので、趣味の庭好きだけでなく、プロの造園屋さんからの注文も多いのだとか。
道の駅の建物の向こう側には広い敷地が!こちらでは1区画ごとに保内の造園屋16社が手がけたお庭が広がっています。
取材に伺った4月上旬は、見事な桜が咲き誇っていました。5月頃には木の植え替えが行われ、季節ごとに印象はガラリと変わるそうです。
実は敷地内のお庭にある植物はすべて購入可能。よく見るとどの植物にも値札が付いており、さらには“根巻き”と呼ばれる処理が施され、持ち帰れる仕様になっています。気になる植物があったら、スタッフさんに尋ねてみてください。
三条市の“市の樹”である五葉松にもご注目を。「保内の霜降り五葉」と高い評価を受ける松で、その名の通り5本の葉がひとつの枝につく珍しい形をしています。四季の移り変わりによるグリーンの微妙な変化が味わい深く、高い気品を感じられます。
道の駅の敷地内にあるこちらは、5月にレストランとしてオープン予定。貸し切りできる和室もあり、家族連れでもゆっくりできそうです。
広大なお庭に囲まれた道の駅は、ドライブの休憩や買い物はもちろん、ゆっくりと敷地内をお散歩できるスポットとしても最高です。暖かく過ごしやすいこの季節、道の駅「庭園の郷 保内」でお花やグリーンを眺めてみてはいかがでしょうか。
広大なお庭に囲まれた道の駅は、ドライブの休憩や買い物はもちろん、ゆっくりと敷地内をお散歩できるスポットとしても最高です。暖かく過ごしやすいこの季節、道の駅「庭園の郷 保内」でお花やグリーンを眺めてみてはいかがでしょうか。
道の駅 「庭園の郷 保内」
住所:新潟県三条市下保内4035
電話:0256-38-7276
営業時間:9:00~18:00
駐車場:大型車/10台 普通車/183台 身障者用/4台※急速充電器スタンドあり
トイレ24時間開放
この記事を書いた人
新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。 これまでの執筆実績はブログで紹介しています。http://www.watanabemariko.com/