特別な日に楽しみたい、新潟らしさあふれる本格フレンチ「Restaurant ISO」(レストラン イソ)/新潟市


2022年01月17日 2985ビュー
新潟駅の万代口から徒歩約10分。
繁華街を通り抜け、商店や住宅が混在する春日町。
ひっそりとたたずむ和風の建物と小さくフランス国旗が描かれた白い立看板。
今回ご紹介する「Restaurant ISO」(レストラン イソ)さんです。
2022年1月で丸5年を迎えたISOは、長岡市出身のオーナーシェフ・磯部冬人さんによる本格フレンチレストラン。
小さな和風の庭が見えるカウンターをメインに、1日3組(6~7人)にお客さんを絞り、磯部さんと奥さんのお二人で切り盛りしています。
※完全予約制
磯部さんは東京の調理師学校で料理の基礎を学んだ後、都内のホテルで修業。
その後フランスへ渡り腕を磨いたそうです。
帰国後は東京、長野、新潟(佐渡)のホテルで料理長を歴任し、2017年にISOをオープンしました。

新潟らしいフレンチを追求

そもそもご自身がフレンチが大好きという磯部さん。
「フレンチの魅力をもっと知っていただきたい」という想いのもと、本場の星付きレストラン等で積んだ豊富な経験を活かし「日本人らしい、新潟らしいフランス料理を提供したい」と語ります。
「ミシュランガイド新潟2020 特別版」では一つ星を獲得。
和食の手法を取り入れたり、下処理に日本酒を使うこともあるそうで、現在も研鑽を重ねています。
 
素材本来のおいしさを重視するISOでは、食材はできるだけ新潟県産のよいものを使用。
トリュフやチーズなど、フランス産でないと譲れない食材はあるものの、魚介類は佐渡から、牛肉は越後牛など、磯部さん自身が惚れ込んだ食材が主役です。
 
また、その料理を載せる器も、県内の作家や地元の洋食器店から仕入れたものを使うなど、
新潟にこだわっています。
料理と器は磯部さんにとって「絵と額縁のような関係」とのこと。
※写真は全てISO提供
 
引き立て役でありながら、料理を表現するために欠かせないもの。
器もあってこその料理なんですね。
 
ISOが提供する料理は、原則として以下の構成のコース料理(11,000円/税込)のみです。
・アミューズ ・パン ・スープ
・前菜(2皿) ・魚料理 ・お口直し
・肉料理 ・デザート ・小菓子
・食後の飲み物

さらに、これらに佐渡産のアワビを使うコース(13,200円/税込)もあります。
「佐渡のアワビは本当に素晴らしいんですよ」と磯部さん。
 
ちなみにパンは自家製で、小麦はゆきちから(新潟県産)を使用。
奥さまの手作りとのこと。
 
今回はアミューズ魚料理肉料理、そしてデザートの一例をご紹介いただきました。
※写真は全てISO提供

繊細な感性が宿る料理の数々

アミューズ
左から、季節野菜のスープ、生ハムとフランス産チーズのカナッペ、グジェール
 
季節の味わいが楽しめるスープは、秋~冬はキノコや根菜類などを使ったものが主流。
アイデアも多彩で紅芯大根やキクイモを使うこともあるそう…気になります。

チーズを混ぜたシュー皮の「グジェール」はフランスではアミューズの定番です。
魚料理
「アマダイのうろこ焼き(松笠焼き)」

魚のだしにバターを加えて泡立てたカプチーノソースでいただきます。
味付けはこのソースのみということで、素材の味を堪能できる一品。
アオリイカも使っているのですが、器にイカが描かれていて、ユーモアも添えられています。
 
磯部さんが惚れ込んだアワビをはじめ、魚介類は佐渡から仕入れるものがほとんどで、冬は寒ブリやヒラメなどが楽しめるようです。
 
コースに魚料理は1皿ですが、とても気になる料理があったので、もう1品ご紹介。
「ノドグロのブイヤベース」
 
新潟を代表する魚といえば、ノドグロもその一つですよね。
付け合わせとして敷いてあるのは、魚沼産の「リゾット専用米」(魚沼農耕舎)とアマランサス(ハーブ)で作ったリゾット。
何とも新潟らしい一皿!
味付けは定番のルイユソース。ニンニクの風味が効いています。
肉料理
「蝦夷鹿(えぞじか)のロースト」
 
バターをかけながら焼いたうま味たっぷりの蝦夷鹿。ジビエにはソースポワブラード(黒コショウのソース)がぴったり。
添えてあるのはきのこのソテーとフランス産黒トリュフ。根セロリのピューレでいただきます。
 
肉料理は2種類から選ぶことができ、1つはISOでは定番の越後牛。ヒレ肉の網焼きなどで提供されます。
もう1つは月替わりで、季節に応じてイノシシやマガモなどのジビエ等が楽しめます。
ちなみに2月はイノシシ、3月は仔羊の料理を提供予定。
 
ちなみに、最近すっかり認知度が上がった感があるジビエですが、「ジビエ(gibier)」はフランス語ですね。
デザート
おけさ柿と佐渡産コシヒカリのリオレ(ライスプディング)

 
「リオレ」は牛乳で炊いたお米を使ったデザート。
一番上にはポン菓子のようなお米のチップが乗っています。
米、柿、そして器は無名異焼と、佐渡づくしの一皿。
 

フランスワインをメインに、ワインに合う地酒も

フランス料理に欠かせないのがワイン。
ISOではフランス産を筆頭にスペインやイタリア、ニューワールドのワイン、そして新潟県産では胎内高原ワインも取りそろえています。
また、料理に合う新潟の日本酒もあり、多様なペアリングが楽しめます。
 
おすすめは、コース料理に合わせたペアリングのセットです。
(5杯 4,400円/税込)
 
 
今回ご紹介した料理は、食材はもちろん調理法や味付けはあくまで一例。

いずれもシンプルで洗練された印象ですが、「毎日訪れても常に新鮮な感動を与えたいですね」と石田さん。
素材本来のおいしさを尊重した、繊細な料理の数々は、食材を見極める目や、広い見識、料理人としての高い技量とセンスがあってこそ成り立つもの。
そして何より、訪れる人々を料理で感動させたいという想いが詰まっています。
 
新潟の食の豊かさというフィルターを通した、美しいフランス料理が堪能できるお店、ぜひ訪れてみてください。
(完全予約制で、1~2カ月先はすでに埋まっていることが多いので、ご予約は早めがおすすめです)
Restaurant ISO(レストラン イソ)

Restaurant ISO(レストラン イソ)

住所/新潟県 新潟市中央区春日町1-13
TEL/025-290-7330
営業時間/17:30~23:00(L.O.19:30)
     ※完全予約制
定休日/火・水曜日、他不定休

この記事を書いた人
ケバブー

長岡生まれ新潟育ち。 ​
郷土料理からラーメン、地酒やスイーツまで新潟の食を広く愛するフォトライター。