田上と村松を結ぶ大沢峠にある一軒家「亀徳泉」で 鯉料理を食べるぞ/五泉市


2022年03月20日 1706ビュー
食いしん坊のライター小柴ぱせりです。
新潟といえば「錦鯉」発祥の地ですが、五泉市村松地区には鯉を食べる文化があります。
鯉は日本の代表的な淡水魚。山深い地域では良質なタンパク源として、淡水で育つ鯉を食べる習慣がありました。祝い事などで食べられていた文化が郷土料理として残っているようです。
川魚の鮎や岩魚・山女魚などの他に、鯉を養殖して食べる文化を残している地域が、新潟に限らず各地にあります。みなさんも旅先で食べたことがあるかもしれませんね。
 
先日義母が「ひさしぶりに鯉が食べたい」と言い出し、昔話が花開いたので、良嫁ぱせり(笑)がちょっと調べてみたら、五泉市村松地区に数件、鯉料理を出すお店がありました。
 
新潟市から国道403号新津バイパスを三条方面に走り、羽生田近くで新津丘陵を越える大沢峠の途中、五泉市に入ってすぐのあたりにある「亀徳泉」というお店で今回は鯉料理をいただきます。2020年に発行された『ミシュランガイド新潟2020特別版』に掲載されたお店です。
坂を降りていくとお店があります。
この日は雪が残っていましたが、暖かくなると森の中で景色がよさそうです。
元々は温泉宿ということで雰囲気がありますね。
お店の5代目は新潟市内でも有名な料亭で修行をした佐藤嗣久さんです。お店のことをお聞きしました。
その昔石屋だった初代佐藤亀蔵が湧き水を見つけ、この薬効のある水を沸かして風呂にし、弟の徳松に手伝わせ温泉宿をひらいたのが始まりとのこと。というわけで兄弟1文字ずつ取って「亀徳泉」という名前がつきました。
湧き水は10度以下ですが温泉成分があり「鉱泉」とよばれています。お店の玄関脇に刈羽亀徳鉱泉分析表という文献があり、そこに明治13年(1880年)とあることから、その年を創業の年としたのだそうです。ということは2022年で142年、歴史あるお店なのですね。
鉱泉とは別に湧き水も豊富に湧いており、枯れることもなく、その水で鯉の洗い(刺し身)を調理すると身が引き締まり格別なんだそうですよ。それは楽しみ!
お願いしたのは、鯉料理3品「洗い(刺し身)」「うま煮」「鯉こく(味噌汁)」+前菜の3000円コース、そこにご飯か蕎麦をつけることもできます。ご飯は370円、少な目蕎麦なら560円、一人前蕎麦なら900円です。(値段はすべて税別)
鯉料理は単品でも注文することができます。
コースにつく前菜の盛り合わせがきました!
今日の前菜は、ゼンマイの白和え、鴨のロース焼き、イカの雲丹焼き、たらことホタルイカの生姜煮、わらび煮に・・・
これ、鯉の塩焼きですって!焼き物は身厚でぷりぷりで、初めて食べました!
どれも美味しいですね~。
鯉の洗い(刺し身)は生姜醤油でいただきます。
鯉は「泥臭い」というイメージがついて回っていますが、ぜんぜん泥臭くないです。養殖鯉を澄んだ湧き水で1週間餌抜きして、身を締めてるからなのでしょうか。こりこりと歯ごたえがあり、淡白な味だけど脂ものっています。山盛り楽しめます。
あ、酢味噌でも試せるらしいのですが、完食後に知る事実・・・。それも美味しそう!次回試してみましょう。
鯉のうま煮です。甘辛く煮付けてあります。鯉のぶつ切りなので、背の方と、腹の方と内臓といろいろな部位で食感の違いを楽しめます。ご飯がすすむ味です。
ご飯きました!最初から欲しいかも。(笑)
鯉こくは味噌汁です。味噌の味がしっかりと鯉に馴染み、風味豊かなお味!
だんなはご飯でなく、蕎麦を選びました。
こちらの蕎麦は以前、新津秋葉山にあったお蕎麦屋の亭主が、店を閉める際にこの味を継承して欲しいと5代目に頼み、伝授したものだそうです。
湧き水で作る西会津の手打ち十割蕎麦も人気で、天ぷらつきもあります。
 
鯉はとても栄養があります。調べてみると、これによしあれによしといろいろ出てきます。
ビタミンB1・B2・ E・A・カルシウム・リン・鉄分などを豊富に含み、緑内障予防、肝臓病・糖尿病・腎臓病の食事療法、腰痛や関節の痛みを和らげ、胃潰瘍、気管支の弱い人、婦人病に、母乳がよく出る、免疫力UPなど、とにかくいろいろな不調によいといわれています。
 
鯉でお腹いっぱいになって、健康になれるって最高ですね。ごちそうさまでした。
雪が溶け、春になり山菜の採れる頃には、また違った景色を見せてくれることでしょう。山菜豊富な彩りあるメニューも楽しみですね。
週末は混み合うので、予約するのがオススメですよ。
すぐ近くには、今は雪で埋もれてしまっている大沢鍾乳洞があります。そこに探検に行くのもいいかもしれませんね。こちらも初代佐藤亀蔵が発見したものだそうです。夏は涼しくていいけれど、長靴と懐中電灯必須だそうです。
たびきちの過去記事もあるので参考にどうぞ。
亀徳泉

亀徳泉

住所:五泉市刈羽乙1360
電話番号:0256-57-2971
営業時間:11:00~18:00(夜は予約により営業)
休み:火曜(祝日の場合は営業)
席数:28席
駐車場:10台

この記事を書いた人
小柴ぱせり

72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
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