不気味な人面石が待ち受ける「立石山神社」に挑む/阿賀野市


2022年06月19日 10082ビュー
そろそろ「新潟のインディ・ジョーンズ」の呼び名を返上したくなってきた田中新之助探検隊員です。

こう見えて交友関係の広い新之助隊員、ご当地キャラにも知り合いがいます。
新潟のご当地キャラ「レルヒさん」もそのひとり。
今回の探検地は、そのレルヒさんから教えてもらった場所なんです。

阿賀野市の山の中に、不気味な人面石が並べられた神社があるのだとか……。

今回はちょっと怖めの場所なので、苦手な方はご遠慮くださいね。

 
国道49号線から国道290号線に入り新発田方面に向かって進むと、「サントピアワールド」を過ぎたあたりに「丸山→」と書かれた看板が見えてきます。
そこを右折して田んぼの間を進みます。

 
まっすぐ進むと、交差点にご覧のような地元の掲示板みたいなものが立っているので、そこをさらに直進しましょう。

 
そこからは急に細い山道になりますので、通行には気をつけてください。
うっそうとしげる草木が、侵入者を拒んでいるかのようでもあります。
すでに行きたくなくなってきました。

 
火の用心」の看板が見えてきたら、そこを右に曲がります。

 
すると何台か停められそうな駐車スペースが現れますので、自動車で行く人はそこに駐車しましょう。

 
ひゃあああーーーーー
駐車場の端っこには、よくわからない木造の何かが朽ちかけています。

すでにビビり始めている新之助隊員は、こんなものすら不気味に見えて恐怖の対象になってしまうのでした。

 
駐車場の隅には大きな石碑が建っていました。
残念ながら、なんと書いてあるのか読めませんでしたが、きっと恐ろしいことが書いてあるに違いないと勝手に想像する新之助隊員なのでした。

 

駐車場のそばに短い橋がかかっています。
まるで恐ろしい異界への架け橋みたいに感じてしまう、やたらとチキンな新之助隊員。
下を流れている浅い小川ですら三途の川に見えます。

 

駐車場からそれほど歩かずに神社の鳥居が見えてきました。
鳥居の前には「立石山神社」反対側には「虚空蔵尊」と彫られた石の柱が建っています。

虚空蔵尊」とは仏教の虚空蔵菩薩を祀る寺院のことです。
明治までは神社と寺院が一緒にあることは珍しくなかったんですね。
 

草の伸びた石段を登って社を目指します。

 
石段の途中に狛犬ではなく、牛と虎の石像があらわれます。
これは虚空蔵菩薩が丑年と寅年の守り本尊であることからだと思われます。

 
扉に鍵がかかっているため、社の中は拝観できませんでしたが、お賽銭を入れる穴はしっかり作られていました。
とりあえずお賽銭を入れて参拝します。

サマージャンボ宝くじが当たりますように

 
社に向かって左側には、さらに上へと登る石段があります。
ちょっと登ってみましょう。

 

石段の先には登山道らしきものがあり、登った先には奥の院と「山神石」と呼ばれる高さ8mもある御神体の立石があるそうです。
宝永年間の大かんばつで、この石に雨乞いの祈願をしたところ雨が降り始め、それ以来お堂を建てて祀られてきたとのこと。

ぜひ見てみたかったんですけど、この季節はあまりに薮っていたので進むのを諦めました。
登る際はきちんとした登山用の装備が必要で、片道1時間以上かかるそうです。

それにしても、人面石は一体どこにあるのでしょうか?

 

石段を降りてあたりを見回した新之助隊員の目に、とんでもない光景が飛び込んできてしまったのでした。

新之助隊員がビビったあまり画像がピンボケしているだけで、けっして霊障などの現象ではありません。
…たぶん。



 
鳥居に向かって右側のスペースにおびただしい数の石が並べられていて、そのほとんどに顔のようなものが……

 
ムンクの「叫び」みたいな顔したのもいれば、どうやら鼻が取れたらしい目玉の飛び出たのもいます。

 
石仏のように見えるのもいれば、不気味な生き物にしか見えないのもいます。

 
句が刻まれているものまであったりして…

日付は「1979 5・4」とあります。
昭和54年ですね。

 
いったい誰がなんの目的で並べているのでしょうか。

阿賀野市役所の方にお話をお聞きしたところ、昭和40年〜60年にかけて地元の方がいたずらで置き始めたもので、いつしかその数が増えていったのだとか。

 
鬼瓦を造っている安田地区も近いし、きっとこれも魔除けの石たちなんだと信じましょう!

 
ひいいいーーーーーっ
もうやだぁぁぁーーーーーーーっ

このたびの取材でご丁寧に対応してくださった、阿賀野市役所 生涯学習課さんに感謝申し上げます。
いろいろ調べていただき、ありがとうございました!

立石山神社

この記事を書いた人
田中新之助(たなかしんのすけ)

新潟を愛する万年新米ライターです。持ち前の粘り強さで味わい深い記事を書いていきたいと思ってます。とくに観光ガイドには載っていないような、新潟の珍スポットや変スポットに力を入れて紹介していきたいです。