新潟の風土が表現された海のワインに心酔 初心者OKフェルミエワイナリーツアー/新潟市


2023年06月24日 1998ビュー
ワイン初心者でも一口飲んだだけで
身震いするほど感動したワインがあります。

なぜ私がそこまで衝撃を受けたかと言いますと
ワイン造りの真髄を
まさにこの目で見た直後だったからです。

“新潟という土地が持つ個性をワインで表現する”

その造り手の想いに触れることで
ワイン初心者でも感動体験ができることを知りました。

新潟といえばコシヒカリだけじゃない。

今、新潟を代表する新ブランドだと言っても良い
新潟の個性が乗ったワインを
全身で体感できる場所に行ってきました。

なぜ新潟でワイン?新潟のもう一つの顔とは

今回、お邪魔しましたのが
新潟駅から車で45分ほど

新潟市西蒲区越前浜
新潟ワインコーストの一角にある
『ワイナリー&レストランフェルミエ』です。
ワインだけでなく
レストランでフレンチも楽しめるとあって
いつも賑わっているお店です。

ところで新潟というと
一面に広がる越後平野のイメージですが
新潟には別の顔があるんです。

それが新潟砂丘です。

村上市岩船港から角田山の麓まで
約70kmもの長さの海岸砂丘が広がっており

フェルミエが位置するのは
元々、海底火山だったという角田山の麓。
火山岩の地盤の上に海の砂が堆積してできた
非常にエネルギーの高い土地なんだとか。

越後平野とは異なり
海と砂に囲まれ、水はけがよく瘦せた土壌。

この土壌にワイン用のブドウが適していたことから

今では「新潟ワインコースト」とも呼ばれる
5軒のワイナリーが集まる観光名所になっています。
ワイナリーだけでなく
ホテルやスパまである
全国的にも稀有な場所。

ここで生まれたのが
今や新潟を代表する「海のワイン」でした。

ワインの新定番 新潟の土地×品種を探求する

ワインは世界中で造られていますが

土地の個性を表現するために
その土地に適した品種を選択することが
ワイン造りにおいては重要なんだそうです。

例えば
ワインの歴史が長いヨーロッパでは

【ブルゴーニュ×シャルドネ】

のように「土地×品種」のワイン造り最適解が
各地で確立しています。

一方、日本では

”農家が自ら栽培したブドウでワインを造る”

ヨーロッパでは当たり前の”本物のワイン造り”
が始まってから日が浅いため

それぞれの産地に適した品種を
まだ模索している段階だそうです。

日本は今「土地×品種」のワイン探究が始まったばかり。

そんな中、
「新潟×アルバリーニョ」の可能性に初めて挑んだのが
フェルミエのオーナー本多 孝さんでした。
アルバリーニョとは
スペインのリアス・バイシャス地方を中心に
海沿いの地域で作られている品種で

「海のワイン」と呼ばれているそうです。

フェルミエ ワイナリーツアーでは何が体験できるの?

本多さんから直接お話をお聞きできるのが
フェルミエのワイナリーツアーです。

(奥様が案内を担当される場合もあります。)

始めにブドウ畑を案内していただいた後
醸造所の見学、最後にテイスティングと

畑から完成品まで
ワインの一生を丸ごと味わえる
とても贅沢なプランです。

今回、取材に訪れたのが6月のはじめ。

年間でたった1週間程度しか見られない
ブドウの開花のタイミングでした。

ラッキー!
小さな丸い部分が花

受粉して茶色い殻が外れ実になるそうです。

ほんのり鼻をくすぐる花の香りに包まれながら
本多さんのこだわりのブドウ畑を堪能します。

「ワインは畑が命なんです」

本多さんの言葉を体現しているのが
徹底したブドウ畑の管理方法。

一本一本ブドウの状態を見ながら全て手作業で
その苗にとって一番快適になるように
環境作りを行っているそうです。
風通しや日当たりに配慮し手作業で葉や枝を調整

大規模農場と違い
全てに目が行き届くのが少量生産の強み。

ワイナリーの前に広がるアルバリーニョの畑は
化学肥料・化学農薬・除草剤不使用。

それは天候やブドウの状態を丁寧に観察し
臨機応変な対処ができる本多さんだからこそ実現したもの。

実際にブドウの苗を見ると
どれだけ丁寧な仕事をされているかよく分かります。
脱サラしてワインの世界に足を踏み入れ
日本初のアルバリーニョを育てることになった本多さん。

始めは本当に苦労の連続だったそうです。

ですが

”新潟の海と砂の風土が生み出す良いワインを作りたい”

その想いを胸に抱き
ブドウの声を聞きながら
ブドウと真剣に向き合い続けた結果

今や日本のワイン界でも注目を浴びる存在になっています。
この時期、醸造所はお休み中でしたが
時期によっては
ワイン造りの様子も見学できるそうです。

※例年8月終わり頃から行われるようですが
変更になる場合もあります
”ヨーロッパの地下蔵”的な環境を目指した醸造所。

温度と湿度の管理方法など全てにおいて
こだわりが垣間見えます。

徹底的に妥協を許さない。

そんなオーナーが造り出したワインとは
一体どんなお味がするのでしょう?

お楽しみのテイスティングで受けた衝撃

店内に戻りいよいよワインのテイスティングです。

今回いただいたのはこちら。
左から
・アルバリーニョ(南区新飯田産 棚栽培)
・エルマールアルバリーニョ(越前浜産 垣根栽培)
・エルヴォルガンアルバリーニョ(越前浜産 垣根栽培 亜硫酸不使用・自然発酵)
栽培方法、醸造方法の違う3種です。

素人だからさすがに違いは分からないかも・・・

なんて思っていたら
ぜんっぜん違うんです。

ワインに詳しくない私でも
明らかに分かる香りや味の違い。

全て同じアルバリーニョという品種なんです。

なのにここまで違うなんて衝撃でしかない。

続いてこちらは
ピノ・ノワール

同じ品種、同じ畑のものですが

苗の産地が
ドイツ産とフランス産という違いがあり
苗の間隔や高さを変えて育てたものだとか。

さすがに微妙な違いかと思いきや
口に含むとその違いは明らか。

飲み比べをすることで
よりフェルミエのワインの凄みが体感できました。

育て方、場所、醸造方法が異なると
ここまで違いが出るものなのか!!

思わず鳥肌が立つほどの衝撃の体験でした。

新潟が誇るフェルミエのワイン

お店でワイン購入も可能です

日本ワイン界では
「アルバリーニョといえば新潟」

既にプロの間では有名で
絶対に外せない存在となっているそうです。

「100年たったら新潟=アルバリーニョとなるはずです」

この本多さんの言葉も
畑を見て実際に味わうことで
それが夢物語ではないことが理解できます。

新潟の海と砂の風土が生み出す
新潟らしい「海のワイン」
ワイン界にとっても新潟にとっても
今注目すべきものがここにありました。

栽培家であり
醸造家であり

一切の妥協を許さず
新潟をワインで表現する姿は“芸術家”

その作品ともいえるフェルミエのワイン。
単なるワイナリーツアーの枠を超えた
力強い未来を感じられる素晴らしい体験でした。

ぜひ生で味わってみることをオススメします。

フェルミエのワイナリーツアー&テイスティング詳細

開催日:
【金・土曜】14:30~15:30
【日・月曜】10:30~11:30

料金:お一人様2750円(税込)

※要予約(HPに申し込みフォームあり)
※不定期で開催時間が異なります。詳しくはお問い合わせください。

アクセス

飲酒をされる方はお車の運転をお控えください。
バスの利用がおススメです。

・新潟駅からカーブドッチへの無料バス送迎(要予約)
予約問い合わせ:0256-77-2226(カーブドッチヴィネスパ)

 ・にしかん観光周遊ぐる~んバス(4/29~10/29の土日祝日のみ運行)
1回300円、1日フリーパス500円で利用可能
また、ワインのテイスティングだけなら
予約不要で楽しむこともできるそうです。
ワイナリー&レストラン フェルミエ

ワイナリー&レストラン フェルミエ

住所:新潟市西蒲区越前浜4501
電話:0256-70-2646
営業時間:11:00~16:00
定休日:火曜、不定休あり
駐車場:あり

※レストラン利用は事前にご予約下さい

この記事を書いた人
古川綾子(綺麗道きれいどう)

昔から受け継がれてきた新潟の食や伝統、暮らす人たちの「こころ」を後世に繋ぎたいアラフォーママ。
新潟市秋葉区在住。普段は薬膳・畑の野菜・食を愉しみながらカラダを調えることに情熱を燃やしています。
ブログ: https://note.com/ayafull

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