冬でも、わざわざ訪れたい!丁寧な仕事が光る名店と湯けむり旅/柏崎市
2月の冬の寒さ厳しいひと時の晴れ間を縫って、今日は柏崎駅から国道252号を通って山間部の高柳まで、バスと徒歩で巡る旅にでかけます。
今回の旅のスケジュールはこちらです。
歴史ある酒蔵の若き杜氏が提案する新たな日本酒
日本酒の仕込みは、通常、三段仕込みといって、醪(もろみ(発酵中の液体のことを指し、いわゆる日本酒になる前段階))は、酒母に麹・蒸米・水を3回に分けて加えますが、石塚酒造では、もち米四段仕込みという搾る数日前に熱いままのもち米を醪に投入して、もち米の味わいをお酒に出す手法を取っています。全国でも数軒と大変希少な仕込み方法です。蔵の特徴を詳しく教えてくれたのは杜氏の金澤要介さん。
早速、旅のお土産に「ヒメノイ soa」と石塚酒造の代表酒「かめぐち酒」を購入。
自宅で「ヒメノイ soa」をいただくと、従来の日本酒の辛みより甘さの中にほんのりと酸っぱさを感じる味で、女性や若者に人気があるのも頷ける味でした^^
石塚酒造
住所 柏崎市高柳町岡野町1820-2
電話番号 0257-41-2004
営業時間 9:00~17:00
定休日 不定休
支払方法 各種クレジットカード・PayPay・現金
羊羹からマカロンまで地元食材をふんだんに使った和洋菓子店
早速、お店の中に入ると色々な種類のお菓子が並んでいます。
お菓子を見ているだけのつもりなのに色んなものに手が出てしまい、いつの間にかこんなに買ってしまいました。冬限定のマカロンもついつい全種類購入。角食パンも漏れなく購入。
実はこれ、イラストレーターとして活動する娘さんがデザインしたものとのこと!凄いです!!
娘さんは、バックや小物入れの製作も行っているとのことで、店内にはウサギの形をした小物入れが飾ってあり、「オーダー制で注文を受けていますが、お気軽にご相談ください♪」とのことでした。詳しくは下の公式SNSをご覧ください♪
伊勢屋
住所 柏崎市高柳町岡野町1741-2
電話番号 0257-41-2102
営業時間 8:00~18:30
定休日 なし
支払方法 PayPay、d払い、au PAY、メルペイ、現金
「じんぎすかん」だけじゃなく、かつ丼も絶品!!
大正時代に高柳地区は政府の綿羊育成指定村となり、綿羊飼育が盛んに行われていたそうで、昭和27年頃に羊毛を刈り取るだけでなく、無駄なく食べたいとの先々代の考えから、じんぎすかん料理を提供し始めたとのこと。
では、早速じんぎすかんを焼いていきましょう!!
女将の小林幸子(新潟出身の大物歌手と同姓同名!)さんに特製タレについて聞いたところ、タレは代々女将が一子相伝で受け継ぎ、門外不出のレシピになっていて、入っている原料や調合の割合は秘伝中の秘伝で、このじんぎすかんのキモになっているとのことでした。
また、肉も秘伝のタレと相性の良い柔らかく臭みのない上質な生後1年未満のラム肉(オーストラリア産及びニュージーランド産)を仕入れているそうで、血合いや筋、無駄な油は処理されて納入されてきていても厨房を任されている息子の竜大(たつひろ)さんがさらに肉を丁寧にチェックし、処理しきれていない部分を丁寧に処理しているとのことで、このじんぎすかんの美味しい秘訣は何をおいても親子の丁寧な仕事があってこそなんだと感じました。
元祖じんぎすかん料理 澤田屋
住所 柏崎市高柳町岡野町1878
電話番号 0257-41-2009
営業時間 11:00~14:00,17:00~21:00(L.O.20:30)、1月~2月の間平日夜営業はお休み
定休日 月曜・火曜 (祝日振替休・不定休あり)
支払方法 現金
茶褐色の天然温泉でじょんのび~♪(※じょんのび:新潟の方言で「ゆったり、のんびり」という意味)
熱くなってきたので、クールダウンも兼ねて露天風呂にも入ってみましょう。
ここまでにお酒やお菓子など、すでにたくさん買っているのに、また何を買おうか迷ってしまいます…
帰りのバスの時間まで、まだ時間があるので休憩室で休憩することとしましょう。平日の昼間は地域のお年寄りの団欒の場となっているようで、皆さん楽しそうに過ごしてらっしゃいます。
「この施設が地域の皆さんの結節点になれればいいと思っています。」と話してくれたのは支配人の田﨑裕也さん。
「今までよりお客さんとの距離が近くなり、反応がダイレクトで返って来るので、新たな気づきを感じています。また、集客力を上げるためには、地域外の県外やインバウンドの外国人観光客にもアプローチしていかなければと考えていますが、高柳あってのじょんのび村なので、地域を第一に考えながら外へアプローチし、施設が色々な人を結ぶ結節点になれればといいなと思っています。」と語ってくれました。
じょんのび村の温泉が今後も色んな人の集いの場となり、さらに今後の新たな取組により、もっと多くのお客さんに来てもらい、いろんな人の結節点になってもらえるような施設になってくれればいいなと感じたひと時でした。
じょんのび村
住所 柏崎市高柳町高尾10-1
電話番号 0257-41-2222
営業時間 11:00~20:00(受付終了19:30)
定休日 水曜(定休日は、変更となる場合があります。)
支払方法 入湯料は現金のみ、その他お土産コーナー及び食事処は各種クレジットカード等可
こだわりの珈琲豆と隠れ家的喫茶店
お店はこの4月15日で40周年を迎えるとのことで、お店を持つ前は、東京で高円寺本店を中心に東京・神奈川に数十店舗を構える日本茶専門店で店長を務めていたとのこと。その時にお店の一角で大手コーヒーメーカーの珈琲豆を販売していたことがきっかけで珈琲豆にも興味を持ち、自家焙煎珈琲の美味しさに感動し、自分の焙煎した珈琲豆を売りたいという気持ちが強くなり、東京の自家焙煎有名店のオーナーから指導を受け、出身地である柏崎に晴れてお店を構えたとのことでした。
また、こちらのお店はフェアトレード(発展途上国との貿易で公正・公平な取引をすることで、発展途上国の人々の生活を助ける)に力を入れていて通常の豆も扱いつつフェアトレードで仕入れた豆も販売しています。
オーナーから2階でこちらの豆を使用したコーヒーが飲める喫茶コーナーがあると教えてもらったので、早速お邪魔してみます。
色々種類があって迷います…ここは本日のおすすめにもある「プレミアムセット(自由人ブレンド&ガトー・ショコラ)」にします!!
2階の喫茶コーナーのマスターである黒松俊哉さんは、実は静岡県出身。オーナーの山﨑さんと東京時代の同僚で、先に柏崎でお店を開いていた山﨑さんのもとへ遊びに来ている間に柏崎が気に入り移住したとのこと。「喫茶コーナーには毎日来る常連さんも多く、そういった人との繋がりを大事にしています。今では、常連さんの体調の変化も分かるようになってきました(笑)。」と話してくれました。山登りが趣味で、よく米山へお店のお客さんと登るとのことで、山頂で飲むこのお店のコーヒーは格別と笑顔で語ってくれたのが印象的でした。
Fresh Coffee No.1
住所 柏崎市東本町1-2-5
電話番号 0257-24-3683
営業時間 9:00~18:00
定休日 なし
支払方法 現金
それでは、旅の最後の目的地へ向かうこととしましょう。
14時!?から灯る心の居酒屋
このモツ煮込は創業当初からの名物で牛と豚のモツをハーフ&ハーフで継ぎ足し継ぎ足し煮込んでいるとのことで、味はしょうゆ味で食べた瞬間味噌味かと思うほどのコクで箸が止まりません‼ついつい、ビールが進んでしまい、追加で瓶ビールを注文します。
質の良いハツがお肉屋さんから手に入った時にしか提供しないとのことで、ぷりっぷりで塩加減も絶妙です(๑><๑)
女将さんにお店をやっていて、良かったなと思う瞬間はありますか?と聞くと「常連さんが15時半くらいから集まり始めて、皆で楽しそうに飲んでいるのを見るのが幸せ。」とお酌をしながら嬉しそうに話してくれました。
常連さんも気兼ねなく飲めるこのお店の雰囲気が気に入っているようで、「ここで一杯飲んでから、家に帰って晩酌するのが日課なんだ。」と話してくれた強者の常連さんも。隣で飲んでいて気持ちよく、かつ楽しく飲めるので常連になる気持ちがよくわかります。
あっという間に時間が過ぎ、もっと飲んでいたい気持ちもありましたが、心地よい気持ちになったので今日はこの辺で!またこの雰囲気を味わいに是非、再訪させていただきます‼今日はありがとうございました~
【本日のお会計】
●生ビール 650円
●瓶ビール中瓶 650円
●冷酒 600円
〇モツ煮込×2 1,000円
〇ハツ塩焼 400円
合計3,300円(安っ!!)
〇お通し(マカロニサラダ) サービス(申し訳ないですっ(´;ω;`)ウゥゥ)
心の居酒屋 酒蔵
住所 柏崎市駅前1-2-28
電話番号 0257-22-5100
営業時間 14:00~21:00(お客さんの入りによって、早く閉める場合があります。)
定休日 月曜日、第3日曜日
支払方法 現金
※ 営業時間・定休日は変更となる場合がありますので、来店前にご確認ください。
・越後交通株式会社のバス運転手さん、運輸営業部の皆さん、柏崎営業所の皆さん
・石塚酒造の女将さん、金澤杜氏、従業員の皆さん
・伊勢屋のご主人、女将さん、娘さん
・元祖じんぎすかん料理 澤田屋の女将さん、息子さん
・じょんのび村の田﨑支配人、従業員の皆さん
・Fresh Coffee No.1のオーナー、漆畑さん、マスター、オーナーの息子さん
・心の居酒屋 酒蔵の女将さん、そして常連の皆さん
今回の旅で訪れた場所
地域で親しまれている隠れたスポットや住民ならではの贅沢な時間の過ごし方があります。
初めて訪れた方でもバスや電車でふらりと行けるプチ旅行や時間の過ごし方をレポートします。