加島屋の人気商品ランキングを教えて!リニューアルオープンした加島屋に突撃してみた/新潟市


2024年03月29日 5494ビュー
美味しいもの天国、新潟には、愛されるおみやげ、贈り物が多数あります。

その中でも全国のデパートで扱われる看板商品を持ち、幕末から続く歴史の長ーいお店が最近リニューアルオープンしたときいて気になっていました。

その老舗企業の名前は、加島屋。看板商品は「さけ茶漬」

今回は、リニューアルした加島屋と、お客さんに愛される人気商品、そして社員の推し商品をランキング形式できいてみました!

新潟で幕末から160年以上続く老舗企業「加島屋」とは

加島屋さんは、幕末に阿賀野川や信濃川でとれる秋の鮭、春の鱒、初冬のスケトウダラの塩蔵品、塩干物を扱うお店として誕生しました。

加島屋の看板商品が生まれたのは昭和34年。
4代目社長の加島長作さんが食事もとれないほど忙しく働くのを見ていた長作さんのお母さんが「短時間で昼食をとれるように」と焼いた鮭の中骨からスプーンで身をとって食べやすくしたものをだしてくれたことがきっかけだったと言います。

そこからヒントを得、加島屋の看板商品「さけ茶漬」は生まれました。
現在はカナダなどで水揚げされる大きく、脂の乗ったキングサーモンを、新潟市内の自社工場で、添加物をほとんど使わず、手作業で加工し作っています。

カナダのキングサーモンは品質にこだわり、共同設立した会社で天然由来の餌を使用して養殖しています。しかも、カナダ・オーガニック認証を取得しているこだわりぶり。

いくらや筋子・鱈の子も、時期になると協力会社に加島屋の社員が赴き、製造や品質管理を行っているのだそう!
私も新潟市内のとってもきれいな工場を見学させていただきましたが、ほぼ地元の社員さんによって手作業でつくられ、梱包、管理されていました。「信頼できる」感が、すごかったです。
愛されている味はもちろん「添加物はなるだけつかわない」「丁寧な手作業でつくりあげる」ことが、加島屋さんの商品が選び続けられる理由なんだなと、働く方々の仕事ぶりを見て思いました。

ちなみに……県外人の私、空気を読まずに、ききました!

「これ、鮭フレークの食べ方でいいんですか?お茶漬けの方がいいんですか?」と。

【さけ茶漬】が商品名というだけで、ご飯にそのままのせてたべていただくのが一番おいしいかと思います」

と回答いただけましたので、ここでシェアします!

加島屋のリニューアル!ここが変わったレポート

2023年10月にリニューアルオープンした加島屋さん。

新しく登場したのが

●冷凍自販機
●ソフトクリーム専用ブース
●ポケコロパン


なのだそうです!
まずは、冷凍自販機の紹介から!

看板商品の「さけ茶漬」を買えるのはもちろん、いくらとキングサーモンづけ丼の具(自販機のみで販売)、いくら醤油漬、加島屋のおすすめ商品が購入可能です!

お店のお休みや、早朝、夜も買えるので飲んだ後のお土産なんかにも選ばれているそう!

食レポもしてみたので↓から見てみてくださいね!
次に紹介するのは、店内入って右奥にある「おこっぺソフトクリーム」のコーナー!

現在2階のレストランは閉店しましたが、レストラン営業時から愛されていた北海道の興部(おこっぺ)町にある農場の生乳で作られた「おこっぺソフトクリーム」がここで食べられます。
店内にイートインスペースがあるのもいいですね!いただきまっす!

ちなみに2階のレストラン時代、ソフトクリームは無添加なのに、市販のコーンが無添加じゃないことに気づいてコーンもお店で作り始めて、レストランに甘い匂いがただよっていたのだとか。

今はカップのみ販売ですが、レストラン時代の話からも「無添加」へのこだわりがスゴイのがわかります。
ソフトクリームは、牛乳そのものの濃厚でまろやかな味が口に広がって満足度が高いのに、あっさり食べられるので、夏だったらお代わりしてしまうと思う……!新潟では加島屋本店のみ販売なのだそう。

めっちゃ「さけ茶漬」のイメージで来た加島屋で、ソフトクリームを食べられるなんて、しょっぱなから意外すぎました!
最後に紹介するのは、お惣菜コーナーのこちら!

ポケコロパン!
お店で火、木、土曜に並ぶこのコロッケパンは、加島屋の人気お惣菜「キングサーモンコロッケ」を、ポケット型にした地元新潟市の製菓材料専門店「えぷろん」の食パンに入れたもの
「昔ながらのコロッケパンをつくりたい」

という課長の声をきいた加島屋の女性社員3名が「どこのお店のパンを使おう……」というところから考え半年ほどかけて開発したメニューなのだそう。

●開けたときの香りがよく、素材そのものがいいシンプルなパンをチョイス
●契約栽培の野菜と果実と、昆布と鰹節のだしで作ったトンカツソースを使用(加島屋内で販売あり)
●キャベツを1ミリ単位で試食してベストの食感を追求
●手が汚れないポケットタイプにパンの形を決定


妥協せず考え抜いた商品は発売後、陳列前に売り切れてしまうこともある人気商品になっているのだとか!

実食しましたが、最後の一口までおいしいコロッケパンでした(ソースめちゃくちゃおいしかったので買いました)!

週3日限定発売(火、木、土)で、11時に販売スタートなので、ぜひ買いに行ってみてくださいね(※祝日の翌日などは販売していない日もあります。店頭にてご確認ください)!
その他にも、リニューアル後は店内レジがセンターに移動し、通路も広くなりました。お客さんがゆったりお買い物しやすいように生まれ変わっています!
そして、贈答シーズンには相談が増えるので、しっかり相談にのれるようにと6席から12席にサービスカウンターを拡大したのも、リニューアルのポイントなのだとか!

お客様ファースト!加島屋、本当に、信頼できる……!!!!

加島屋の人気商品ランキング!売上上位と社員に人気商品も聞いてみた

そんなわけで、自販機、ソフトクリーム、コロッケパンと意外なものも売っている加島屋さん。

なんでも、もともとは加島屋商店として地元の「なんでも屋さん」だったのだそう。時代によっては、たわしや、ほうきまで売っていたなんて、意外です。

人気商品ができて、海産物加工・製造の「加島屋」として定着している今も、自社商品以外にいろんな商品があるのはそのなごりなんですね。

では、早速、人気の売れ筋瓶詰商品、社員のおすすめ瓶詰商品、店内売上上位商品、お客様に愛されている商品をきいていきましょう~!!!

人気瓶詰商品ランキングベスト3

加島屋定番の売上人気ランキングは

1位 さけ茶漬

キングサーモンの本気の逸品、不動の一位、さすがです!
2位 いくら醤油漬

北海道沿岸で漁獲される秋鮭の卵を使い、醤油と清酒などに漬け込んだ逸品で、根強い人気があります。
3位 貝柱のうま煮

オホーツク海の帆立貝柱を清酒、みりん、醤油でやわらかく煮詰めた人気商品。そのままはもちろん、炊き込みご飯や大根サラダなどに使えます!

加島屋スタッフに本音で聞いた!推しの瓶詰め商品ランキングベスト3

1位 さけ茶漬

やっぱり店員さんのおすすめ商品ナンバーワンは「さけ茶漬」!お客様に長く愛され、社員さんが胸を張って販売してきた商品なのがよくわかりますね!
2位 さけといくらの糀漬 

北欧産のサーモントラウトを薄く切り、米糀といくらなどを和えた商品。

実はこの商品、季節限定商品が、人気ゆえに通年商品にランクアップしたものなのだそう。社員も自信をもってすすめられ、お客様にも喜んでもらえる商品なのだそうです!
3位 帆立照焼醍醐味

国産クリームチーズに、照焼にしてほぐした帆立貝柱を和え、ブランデーリキュールで味を調えたオシャレな商品。

加島屋に洋の要素を取り入れようとクリームチーズを盛り込んだシリーズが数種類出た中で生き残ったのがこの商品。絶対、お酒に合うので次回訪問時買ってみよ~♪

さて、ここからは店内売上上位商品、お客様からの愛され商品のランキングです!気になる~

加島屋店内売れ筋ランキングベスト3

1位 キングサーモン切り出し

味は塩と、味噌の2種類が月替わりで出ているのでシーズンによって出会えるものが違います。こちらの切り出しは製造段階で切ったときに出るキングサーモンの切り落とし。

ちょうど味噌味を試食させてもらいましたが、お酒に合う味で、あぶらのりがスゴイのに、重くならないのに驚きました。間違いなく、いいサーモンを、味わえる安心感がすごい。

リピーターの多い売れ筋商品だそうです!わかる!!!
2位 加賀棒茶 ほうじたて

2位には、石川県加賀市にある「加賀棒茶」をはじめとするほうじ茶を製造する丸八製茶場の商品がランクイン!

さけ茶漬のイメージの加島屋で、毎月500個売れる売れ筋商品なのだそう!意外すぎます!

加島屋商店としてのなごりを色濃く感じる商品ですね

地元の、舌の肥えた常連さんに選ばれる人気商品、間違いないのはよくわかります!
3位 セイアグリ―健康卵

これまた意外な商品が売れ筋3位!

お隣富山県で人気の卵をつかった菓子工房、フェルヴェールも営む、株式会社セイアグリーシステムの卵。卵を産む鶏たちは、とうもろこし・魚粉・大豆・放草・かき殻など自然の原料を用いて、その性質と栄養を損なうことなく配合した飼料で飼育されているこだわりぶり。

これ、私も富山に住んでいた時に新潟の卵好きの義両親に贈って喜ばれたお店のものでビックリ!

卵などの生鮮食品が売れ筋に入るということは、加島屋のお客さんに地元の常連客が多いことを物語っています!

お客様に愛されている商品ランキングベスト5

1位 鮭の昆布巻

加島屋本店では看板商品の「さけ茶漬」以外の様々な商品が置いてあるのも驚きでしたが、実はお惣菜も充実しています。

お惣菜の中でも根強い人気なのが「鮭の昆布巻」。キングサーモンの中骨を巻いた昆布はうまみギッシリ。

お惣菜コーナーでも、たくさーんもりもり積んであって人気なのが伺えました!
2位 鮭のあら煮

キングサーモンを骨ごと煮込んだ自社商品。

こちら、気になって買ってみました。おどろきの、骨のほろほろさ。煮ても美味しい鮭のしっかりした身と味。それが染み込んだ大根

骨は、本当に舌と歯茎でつぶせるやわらかさで、2歳と取り合って食べました。これはたまに買って一品にしようって気持ち、わかるなぁ。
3位 キングサーモンコロッケ

上位三位は加島屋の定番惣菜でした!こちら、人気がゆえにコロッケパンまで登場した加島屋のキングサーモンコロッケ。

うまいんだなぁ、これ。店頭でもお昼時にはたくさん並んでいて、まとめて買う人も多いのだそう。わかる!!!
4位 渡辺益二商店 にいがた 手造り納豆

ここでも、また意外な商品が!!!!ホテルの朝食などでも出されている新潟の知る人ぞ知る納豆がランクイン。

加島屋との付き合いはもちろん長く、店主自ら納品してくれる、加島屋としても思い入れのある、というか置いてあるのが当たり前の商品で、加島屋社長も買っていく商品なのだそう。

加島屋、聞けば聞くほど、新潟の地元の方とのつながりや歴史が見えてくる商品が売れていて、本当に面白いですね!
5位 ぷちあげ

こちらも想像しなかった商品がランクイン!宮城県の蒲鉾屋さん蒲鉾本舗髙政のぷちあげです。

これ、何が他と違うんだって顔してたら、店員さんがたまねぎ味の袋をあけてくれました。

袋をあけた瞬間、近づかなくても即座に広がる、美味しいたまねぎ揚げの香り。音がなるほどシャッキシャキの歯ごたえと次々食べたくなるおいしさ、手軽さにノックアウト。

ハート、ダイヤ、ひし形などなどいろんな形があり楽しい。新潟で売れすぎて、「なんで?」って宮城からお店の方が加島屋に見にきたことがあるほどの人気です!

番外編!加島屋の隠れ人気商品

隠れ人気商品 キングサーモン中骨塩漬

こちら、キングサーモンの中骨という商品。骨と名前が付いてますが、骨の周りには身がたーーーーっぷり。

買った人はそれぞれ、焼いたり、蒸したり、ほぐして自家製さけ茶漬にする人もいるのだそう。

お店に出るのは週2回、昔からの隠れ人気商品で、昔は開店前に整理券を配っていたこともあった商品

特に秋冬は売れるのだそう。ちょっとしたレア&隠れ商品なので、見つけたら買ってみたくなりますね!
そして、加島屋の商品を買ったら、ぜひ一緒に購入してほしいのが「手さげ袋」です。

なんでも新潟の家庭には高確率であり、丈夫ゆえに日常のサブバックとして利用している方も多いのだとか!!!

2023年5月8日から有料化となり、全サイズ1枚50円となりましたが、商品と一緒に購入する価値のある手さげ袋を用意しているところも、さすがの加島屋さんです!

加島屋は贈りたいものはもちろん「私の好きなもの」を探すのにピッタリ!

さけ茶漬のイメージのある加島屋さん。

「さけ茶漬以外の人気の商品」も知りたいと深堀すると、加島屋がたどってきた商店的な側面が見えてすごく面白かったです。

どの商品にも共通しているのは「無添加」や素材にこだわったものであるということ

加島屋の魅力的な商品はもちろん、地元新潟の方たちに愛される朝ごはんのお供や、長年お店をやる中で出会った素材を大事にする企業とのつながりを感じさせる商品が目白押し。

想像以上に日常使いできるお店なんだ、と認識がガラッと変わりました。

行く度に好きな商品が増えそう!私の新潟ライフのお気に入りのお店としてこれからも通い続けます♪
加島屋

加島屋

住所: 新潟県新潟市中央区東堀前通8番町1367
電話:0120-00-5050
営業時間:9:30~17:00(2024.4.1~※2024年3月中10:00~18:00)
定休日:日曜日 ※中元期・歳暮期・催事期は日曜も営業

加島屋本店

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。三児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/