手ぶらで釣ってそのまま塩焼き!森の中の釣り堀「Gun Gun Fishing Field」/田上町


2024年10月11日 2213ビュー
昨年新しく田上町に管理釣り場ができたということで行ってきました!
飲食店ではなく釣り堀が新装開店というのは珍しいですね~。

森の中をぐんぐんとグングンへ

国道403号から新潟経営大学の裏手の森の中をぐんぐんとまっすぐ進むと「Gun Gun Fishing Field(グングンフィッシングフィールド)」があります。
周囲は森に囲まれていますがJR信越本線の加茂駅からは2.5キロほどの距離の位置にあり、新潟市や三条市の市街地からもアクセスのいい釣り堀です。
駐車場のすぐ前に事務所があり、その奥にルアー釣り用の大きな釣り堀とエサ釣り用の小さな釣り堀があります。

初心者も手ぶらで挑戦できるエサ釣り!

今回は初心者でも簡単な「エサ釣り」にチャレンジしました。エサ釣りは竿のレンタルを含め3匹釣るまで2,000円(税込)で、釣る数を1匹増やすごとに400円の料金になっています。(2024年9月現在)
エサ釣りで使う「延べ竿」はウキと重りと針だけの、リールを使わないとてもシンプルな竿です。
針は始めから結び付けてありますし、エサは虫ではなく練り餌なので虫が苦手な人でも安心です!

釣り道具を持たずに手ぶらで来ても楽しめますが、帽子とサングラスとクーラーボックス(魚を持ち帰る場合)ぐらいはあると便利です。
(レンタルサングラス、保冷発泡スチロール箱や保冷剤などの準備もあり)
 
釣り堀での一投目は魚が警戒していないのですぐに釣れることが多いです。
騒がずに静かに針を落とせばマジで釣れちゃう5秒目で一瞬で1匹目が釣れました!
1匹目は個人的にはサービスタイムだと思っています~。

そこからはタイミングが合わないとエサだけ持っていかれてしまいます。魚との知恵比べですね~。
それでも自分は年に1、2回釣りに行くかどうかの素人にうぶ毛がはえた程度の腕前ですが30分かからずに3匹釣れました。
難易度も低めで、初めての人でもオーナーさんにいろいろと教えていただけるので安心の釣りです!
今回釣れたのは「ニジマス」ですが他に「ヤマメ」も放流してありました。
入荷状況によって「サクラマス」「ロックトラウト」(イワナとニジマスの交配種)、新潟の地元ブランド「魚沼美雪ます」に出会えることもあるそうです!

魚といえばスーパーの切り身しか知らないお子さんにも!

こちらでは1匹300円で釣った魚をそのまま塩焼きにしてもらうことができるのです!
ということで釣ったばかりの魚をキッチンバサミで手際よく内臓をとっていただきました。
利用者が自分でさばくこともできるそうで、夏休みは子供が「やってみる!」と言ってオーナーさんに教えてもらいながらチャレンジする姿もあったそうです。
「命をいただく」ことをダイレクトに学べる食育の場ですよね!!
さばいた魚を串うちし、塩を振ったら魚焼き器を使って遠火でじっくりと焼きます。
時間をかけて中の水分を落としながら焼くことでやわらかく焼けるそうです。
焼きあがったニジマスの塩焼きは身だけでなく皮までやわらかく、塩が淡白な白身によくきいています~!

新鮮な塩焼きとビールというこの場所でしか味わえない贅沢を!

この魚をつまみにオーナーこだわりのデンマーク発の生ビール「カールスバーグ」(600円)を飲めば至高のコンビネーションを味わえるのですが、
今回はハンドルキーパー不在のためハイネケンのノンアルコールビール(400円)を瓶のままいただきます。
釣ってすぐの塩焼き魚とほろ苦いビールのコンビ技はアルコールが入っていなくてもほろほろ酔ってしまいそうな心地にしてくれます。
ふと外を見れば緑の森と釣り堀の池が目に入り、まるでちょっとした別荘地で余暇を楽しんでいるかのようです。

ドリンクは他にもコーヒー、ココア、メロンクリームソーダ、バナナジュースチョコレートパフェなど各種あり、釣り券を持つ人は割引価格で飲むことができます!大人も子供も一息つける森の中のカフェでもありますね~。

釣りというと半日ぐらい時間をかけてやるイメージだったのですが、エサ釣りで3匹だけ釣って焼いて食べるだけならば2時間ぐらいでできてしまいそうです。
お手軽に、別の場所のお出かけと合わせて楽しむこともできてしまうかもしれません。
一方「ルアー釣り」はエサ釣りよりも時間がかかり、釣るまでの過程をより楽しむものだと思うのですが、今年は残暑が伸びてルアー釣り再開が遅れていました。一年目であれば想定外のこともいろいろありそうです。
しかしグングンフィッシングフィールドさんでは冬場でもルアー釣りができ、ルアー用の道具も一式レンタルすることができます。
最近はキャンプ用などの性能のいい防寒ウェアがあり、「冬でも楽しめるではなく、冬を楽しむ釣り」をされる人が増えているとのことでした。
事務所の薪ストーブも大活躍だそうです。
ルアー釣りについては時間制の半日券(大人3,500円、女性、シルバー、小中学生の料金設定あり)の他、15時から1時間ごとの時間券も販売しています。(詳しくはHPなどをご確認下さい。)

新しい可能性のある令和の釣り堀

こちらのグングンフィッシングフィールドは加茂市の建設会社「株式会社グッジョブ」がコロナをきっかけに事業再構築補助金を活用して2023年12月にオープンしたものです。
オーナーの真柄玄さんは子供の頃から地元の加茂市で釣りをされてきたのですが、海でも川や池でも立ち入り禁止になる場所が増えていき、「子供からお年寄りまで安全に釣りを楽しめる場所を作りたい」という真柄さんの思いを会社が応援する形で釣り堀がはじまったとのことでした。
そのため女性でも楽しめるように水洗トイレを完備し、駐車場からトイレや釣り場まで車椅子でも行けるようにバリアフリー設計になっています。
このあたりは建設会社のノウハウが発揮されていると感じます!
またこれからは「地域貢献にも釣り堀を役立てていきたい」とのことでバリアフリー設計を活かして介護施設などのレクリエーションや、
釣った魚を自分でさばく学校などの食育体験にも活用できないかと考えているそうです。
ほかに夏場でもルアー釣りが楽しめるように「ニホンナマズ」の導入も計画中だそうです。
今までも「釣り大会」の実施や「道の駅への出店」などされてきましたし、まだまだいろいろな展開がありそうですね!
 
「食べることを楽しんだり、道具をそろえることを楽しんだり、釣りの楽しみは人それぞれ百通り。百通りの楽しみ方で楽しかったと言って帰れる場所にしたい」と真柄さんは話されていました。

自分が子供の頃はまだフナやブルーギル釣りなど釣りは身近な遊びでした。ですが今は子供だけで池や川には行けなくなり、釣りはスマホゲームでしかできない遊びになってきていると思います。
釣りをしたことのない子供も、かつて釣りバカな日記を書く子供だった大人も、簡単なステップから始められる釣り堀などはいかがでしょうか?
Gun Gun Fishing Field

Gun Gun Fishing Field

住所:南蒲原郡田上町大字船河乙5-1
電話:0256-64-7778
営業日:通年営業(不定期でメンテナンス休業などあり)
営業時間:7:00~19:00
 (冬季ルアー釣りのみ、夏季エサ釣りのみの時は17:00まで)
内容:【ルアー釣り】秋~春(夏場は休止)  
   【エサ釣り】春~秋(冬場は休止) 
   (気温の変化に応じて各種釣りの開始時期変更あり)
駐車場:27台    
 ※その日の営業時間・釣り内容については天候や日没時間で変わることもあるので
  HPやインスタグラムでご確認、もしくはお電話で直接お問い合わせ下さい。

この記事を書いた人
まきたろう

若い頃は自転車日本縦断や四国八十八ヶ所の歩き遍路など旅を住み家とし、新潟に戻っても漂泊の思いやまず仕事の傍ら県内外をさ迷っている人生まだまだ旅の途中の人。 昭和とか縄文とか古いものが好き♪五泉市在住。