「ホントカ。」オープンで本町商店街に賑わい再び!ご当地スーパー「たかの」、紅葉スポット「西脇邸」、絶品料理「金助」/小千谷市


2024年10月25日 541ビュー
のっけから自分語りですみません。

高校まで小千谷で過ごした私にとって、本町商店街は青春の町。
気になるお店を覗いたり、小千谷グルメを食べ歩きしたり。キラキラした思い出がたくさん残っています。
が、多くの地方都市と同様郊外の大型店進出で人の流れが変わり、いつのまにかシャッター街になった本町。
通るたびに寂しさを感じていました。

その本町商店街に「ホントカ。」なる施設ができると知ったのは1年前のこと。
どうやら図書館が移転してくるらしい、でも単なる図書館じゃないらしい、いったいどんな施設になるんだろう。
本町が再び賑やかになるといいな、
工事中の建物の前を通るたびにワクワクしていました。

そして、待ちに待ったホントカ。オープン!さっそくお邪魔してきました。

小千谷市ひと・まち・文化共創拠点ホントカ。

ホントカ。は単なる図書館ではありません。
「小千谷市ひと・まち・文化共創拠点」の名の通り、市民が主役となり賑わいや交流を生み出す広場です。
ホントカ。宣言には、その理念が書かれています。
ホントカ。がどのように進化していくのか、ワクワクしますね。
 
こちらはホントカ。の館内図。

ホントカ。の建物は、大きくフロート、アンカー、ルーフという3つの要素でできています。
フロート
情報と関係性を紡ぐ場です。動く書架や展示台によって、その時々で資料と資料の関係性を組み替えることで、新たな気づきや関心が生まれます。
アンカー
全部で9個あり、それぞれのテーマをもって趣味やまちづくりなどの活動・交流が行われます。
ルーフ
ホントカ。を大らかに包む大屋根です。越後三山や周辺のパノラマを楽しむことができ、様々なイベントに使うこともできます。
(ホントカ。webサイトより引用)

それぞれの場所については、公式サイトに詳しく載っています。
この場所をどう活用するかは私たち利用者次第ですね。
オープンを記念して、ホントカ。周辺では多くの催しが行われていて大賑わい。
商店街にも人の流れができていました。
館内に入ると、たくさんの人、人、人。
みなさんもこの日を待っていたんですね。
9/28,29の2日間だけで1万人が訪れたそうです。
片側全面が大窓と開放的な雰囲気の館内。やわらかい色の照明、人の動きを意識した本棚の配置など、居心地がよいです。
横に広がるつくりなので、先に進むたびにワクワクします。
 
ところどころにソファーや椅子が置かれているので、好みの本を選びながら休憩できます。
「知アンカー」にはたくさんの書籍が並んでいます。落ち着いた色合いで空気感が変わります。
エリア内には小千谷出身の詩人 西脇順三郎氏のギャラリーもあります。
知アンカーの外周にはカウンタースペースもあり、多くの学生が自習に励んでいました。
こどもが楽しめる場所が豊富なのもホントカ。の大きな魅力です。
木をベースにした屋内広場は、滑り台など身体を使って遊べます。
眺めているだけでも楽しいですね。
特に冬場、こどもが遊びに行けるところが少ない小千谷ではありがたい場所です。
こちらはこども図書館エリア。大窓の傍で照明も多くとても明るい空間です。
絵本などの種類も豊富。次は何を読もうか、選ぶ楽しみが広がります。
読み聞かせなどの催しも定期的に開催されるそうです。
展示室の「博アンカー」では、小千谷の郷土資料や特産品などを見学することができます。
食アンカーは小千谷市片貝町の人気カフェ「NISCIRO(ニシロ)」が出店。
ケーキなどのスイーツもあります。
屋外階段を上ると目の前には広いルーフ。思わず走り出したくなります。
様々な場として活用できそうですね。
信濃川や小千谷の景色、そして天気の良い日には越後三山が見渡せます。
ビュースポットとして人気が出そう。
駐車場は商店街側と裏側の2か所にあります。
駐車場が少なかった商店街にとっても助かりますね。

書籍の貸し出しは小千谷市民や長岡市などの定住自立圏内そして十日町市に限られますが、訪れるだけでも十分満足できます。
ぜひ多くの人に遊びに来て、小千谷の魅力を知ってもらいたいです。

10月20日まで誕生祭を開催。以降も様々なイベントを企画しているとのこと。
これからの展開が本当に楽しみです。
小千谷市ひと・まち・文化共創拠点 ホントカ。

小千谷市ひと・まち・文化共創拠点 ホントカ。

住所 小千谷市本町1-13-35
TEL 0258-82-2724
開館時間 9:00〜22:00 屋内広場 9:00~18:00 食アンカー 10:00~18:00 発アンカー 10:00~17:00
休館日 第2・第4火曜日、年末年始

本町商店街周辺のおすすめスポット

ホントカ。のオープンで活気づく本町商店街。
せっかくなら本町をもっと楽しんでほしい。
そこで、ここからはぜひ立ち寄ってほしいおすすめスポットを紹介します!

地域密着、魅力いっぱい「たかのスーパー」

小千谷のご当地スーパー「たかのスーパー」。
本町商店街の真ん中で60年以上前から営業している老舗スーパーで、市民に愛されているシンボル的な存在です。
たかのスーパーの魅力といえば、新鮮な食材、ユニークな品揃えなどいろいろありますが
なんといってもお弁当やお惣菜の種類が豊富なこと!
お寿司から揚げ物、煮物、サラダなどたくさん。
しかも店内で作っているので出来立てを味わえます。地域飯で話題のしょうゆ赤飯もありますよ。
味の良さは地元民に定評あり。
好みやその日の気分で選べるのは嬉しいですね。
ほかに人気イタリアンのピザなども販売しています。
お弁当・お惣菜売り場の隣には明るい雰囲気のイートインスペースがあります。
窓の外を眺めながらのんびり過ごすのもいいですね。
ホントカ。とは駐車場を挟んで隣どうし。
イートインスペース側の出入り口からだとすぐの距離です。
天気の良い日にはお弁当を買ってホントカ。の屋上でランチしてはいかが?
小千谷の酒蔵「長者盛(新潟銘醸)」「高の井酒造」の地酒も多数取り揃えています。
新発売の山本山高原ブルワリーのクラフトビールもありますよ。
定評のあるたかのスーパーのお餅。
てのし餅は、食通な某女優さんのお気に入りとして話題になりました。
たかのでは自社製品の開発にも力を入れています。
各種パックご飯やへぎそばなど魅力的な食品がたくさん。
オンラインショップもあるので、お取り寄せもできますよ。
ぜひ味わってみてくださいね。
たかのスーパー

たかのスーパー

住所 小千谷市本町1-13-27
TEL 0258-83-3311
営業時間 9:00~20:00
定休日 1/1

小千谷に繁栄をもたらした豪商の館 西脇邸

旭橋から向かって本町商店街の一番奥にある白く長い塀で囲われた大屋敷。
ここが「小千谷豪商の館 西脇邸」です。
西脇家は江戸時代から小千谷縮の仲買業で財を成し、やがて土地の投資や銀行の設立など様々な商いを行い小千谷経済の礎を築いた一族。
その中の一人西脇順三郎氏は、世界的な詩人として何度かノーベル賞候補にもなりました。
長らく公開されていませんでしたが、現在は庭園が一般公開され気軽に見学できます。
門をくぐり中に入ると、目の前には立派な庭園!
約1700坪の敷地内には、手入れの行き届いた木々と石の灯篭が点在し、季節ごとに景色を楽しめます。
特に秋は紅葉スポットとして多くの人が訪れるそうです。
中庭の池には錦鯉。そう、小千谷といえば錦鯉が有名。
水面に映える色とりどりの泳ぎが美しいですね。
庭を進むと趣のある建物が見えてきました。
こちらは離れ座敷で国の登録有形文化財です。
縁側越しに居室を見学できます。
許認可の関係で通常は室内に入ることはできませんが、特別公開などの機会に内部公開しています。
西脇邸は長岡藩 河井継之助の生涯を描いた映画「峠  最後のサムライ」のロケ地としても登場しました。
併設の蔵ギャラリーでロケの様子やサイン色紙を見ることができます。
西脇邸には500円の通常券のほか、抹茶セット付きの入園券もあります。
抹茶はスタッフの方が点ててくれますが、希望すれば自分で点てることもできます。
テラスで抹茶と季節のお菓子をいただきながら庭園の心地よい景色を堪能してください。
持ち込みの飲食も可能だそうです。(ゴミはお持ち帰りください)

西脇邸では様々なイベントを開催しています。
紅葉シーズンの11/4(月・祝)には「もみじ祭り」が行われます。
ステージにワークショップ、キッチンカーなど楽しい企画が盛りだくさん。
紅葉見物しながら楽しむのも良いですね。
詳しくは公式サイトやインスタグラムでご確認ください。

なお西脇邸は冬期間は休館です。
今年は11月24日(日)までなのでご注意を。
小千谷豪商の館 西脇邸

小千谷豪商の館 西脇邸

住所 小千谷市本町2-7-6
TEL 0258-82-3000
開館時間 11:00~15:00
定休日  火曜・水曜・木曜 (11月末より4月末頃まで冬期間休館)
料金(入園券)
[通常券] 大人1名 500円 小中1名 250円
[セット券] 抹茶セット付き入園券 大人1名 800円 小中1名 550円
※セルフ抹茶セット単品500円

ほんとは教えたくない!?絶品料理とお酒を味わえる「一品料理 築地 金助」

最後に紹介するのは、美味しいお酒と料理が味わえる「金助」。
商店街からすぐ、サンプラザの近くにあります。
カウンター8席の小さなお店で、これまであまり取材を受けてきませんでした。
小千谷出身のマスターが、東京 築地の割烹で和食の腕を磨いた後に開店。
料理に集中するマスターに代わり、奥様“かずちゃん”がお店を切り盛りしています。
シャイなマスターと明るく盛り上げ上手なかずちゃん。
料理の味はもちろん、お2人に会いたくて訪れるお客様も多いようです。
壁に貼られた手書きのメニューも味があります。
定番に加え、その季節の旬や仕入れ状況に応じて入れ替わります。
その日のおすすめは気軽に聞いてくださいね、とのこと。
まずはキンキンに冷えたビールを一杯。
カラッカラに渇いた喉にシュワシュワと染み渡ります。極楽♪
お通しにも旬のこだわり。見た目にも美しいです。
 
人気メニューの「鳥のから揚げ」。
金助風味の名の通り一般的な唐揚げとは見た目から違います。
カリっと揚げた衣にジューシーなお肉。上にのったネギとの相性も抜群です。
美味しくて箸が止まらず、あっという間に平らげちゃいました。
その時々におすすめの一品があるのも嬉しい。
この日はなんと天然の鮎!
知り合いの方が魚野川で釣り上げたばかりの鮎を届けてくれたそうです。
丁寧な下ごしらえをしてじっくり焼き上げた鮎の塩焼き。
見た目にもなんて美しいんでしょう。
頭をクイっと上向きに整えるのには結構な技術が必要なのだとか。
美味しい魚には美味しい日本酒を。
ということで高の井酒造の人気銘酒「田友」とともにいただきます。
川魚特有の臭みが全くなく、ふわふわな身の美味しさといったらっ。
田友が鮎の味を引き立ててくれるので、しばしとろけるような極楽に浸りました。
あの風味、今思い返しても幸せな気分に戻れます。うん。
地元でもめったにお目にかかれない“幻のお酒”、泰然。
私も初めてです。
口に含んだ瞬間、存在感ある味にびっくり。
その名の通り、何事にも動じない強さを感じました。
高の井の田友は肴を選ばず料理の味を引き立てる名プロデューサーなのに対し
泰然はどんと構えたお相撲さんのような印象。
(個人的見解です)
両方ともとても魅力的なお酒です。
新潟には名だたる地酒が多いですが、小千谷のお酒もすごいぞー!
小千谷の地酒があまりにも美味しくて。
調子に乗って飲みすぎてしまい酔いが回ってきたので、そろそろお開きにしましょう。
締めはやっぱり“あの”茶碗蒸し。ド定番、不動の人気メニューです。
ゆずの香りとふんわり卵のとろとろ感が口の中に幸せを運んできてくれます。
毎日でも食べたい、そのくらいの美味しさです。
優しい味わい、ぜひお試しあれ。
一品料理 築地 金助

一品料理 築地 金助

住所 小千谷市城内1-2-35
TEL  0258-83-3248
営業時間 17:00~22:00
不定休
※予約をおすすめします

ホントカ。そして本町商店街企画はいかがでしたでしょうか。
紹介しきれなかった面白いスポットもたくさんあります。
再び賑わいを取り戻している本町に遊びに来てください!

小千谷本町商店街

この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。