カエルとミドリ色好きの新発田旅「Finder Coffee」と「アトリエ★ケロケロ」へ/新発田市


2024年11月21日 1812ビュー
カエル好きの小柴ぱせりが「カエル好きのためのお店が新発田にある!」と聞けば、行かねばなるまいカエル好きの旅!
カエル好きの珈琲屋さんが提供するランチと、カエル好きのイラストレーターのアトリエを訪ねる旅の、はじまりはじまり~。

Finder Coffee

カエル好きの珈琲屋さんは「Finder Coffee
お店はもともと加茂の大工さんが阿賀に建てた蔵。それを気に入った大家さんが20年前に移築増築したものです。まあ、これだけでも建物好きの私の心をくすぐりますが、それとあわせて店内にはいたるところにカエルのモチーフ、そしてキーカラーはミドリ色。
きゃあ!

建物構造を見ることができる高い蔵天井、棟木にはこの蔵を建てた記録が書いてあります。
きゃあ!きゃあ!←歓喜

ランチタイムは11時から14時までで、そのあとカフェタイムは17時まで。こちらで食べられるランチメニューは、2週間ごとにメニューが変わる二十四節気ランチと、カレーの2種類です。
私が頼んだのは二十四節気ランチ。料理を紹介する紙が添えられていましたよ。
野菜たっぷり!ひとつひとつが、きちんと素材の味を残しつつ他の素材と共存しているのが美味しい!

なぜ珈琲屋がこんなに品数の多い野菜たっぷりのランチを提供できるのかといえば、店主の戸田さんがもと和食料理人だからです。

戸田さんは、以前コロナ禍で勤めていた飲食店で時間をもてあましていました。こんな状況だと飲食店は難しいけど、珈琲屋は営業できているし、バリスタの奥様といつか一緒に何かができたらなと考えていました。

そんなときプライベートで仲間と珈琲焙煎機を購入。珈琲豆と時間を過ごしていたら「焙煎ておもしろいな」と楽しくなり、2020年2月独立開業し珈琲屋「Finder Coffee」を始めます。

自分で焙煎した珈琲豆を持ってイベントに出店し、珈琲を提供していましたが、拠点が欲しくなり、新潟市中央区の東大通でチャレンジショップを1年開店。
しかしこのお店は珈琲しか提供できない設備で、自分がこれから目指すスタイルを実現するため、新たに厨房付きの拠点を探していたところ、縁あって今のお店を見つけます。

2024年4月、新発田に移転してランチ提供もする珈琲屋としてOPEN。
ランチが二十四節気で変わるのは、日々忙しく生きがちな現代人が季節の移り変わりを感じるため。二十四節気は太陽の動きをもとにした暦なので、そのときの旬の野菜を使うと、料理によって季節を感じやすく、もちろん身体にもいい。
野菜メインで、品数の多い料理にしたいのは野菜の個人消費を増やしたいから。簡単な調理方法で、旬の野菜を美味しく食べることをテーマに料理を作りたいと、話していました。
家庭でも作りやすい料理のアイディアが詰まっているので参考になるかも。

スパイスと珈琲で仕込んだ珈琲屋のカレーはボリュームもあって、美味しいです。
この日は極太ごぼうと豚のカレー。ごぼうのだしが出て豚肉も柔らかい。先日まではトマトとチキンだったとかで、カレーメニューも仕込みによってときどき変わるそうですよ。
「お店の名前のFinderには、見つける、見いだすという意味があります。
素材や豆の良さを見いだして伝えていきたい。もちろん珈琲屋なので、誰でも日常的に飲める美味しい珈琲を提供したい。珈琲好きを増やしたい」

戸田さんは、以前は酒屋、飲食店に勤め、酒提供もでき、今は珈琲屋さん。
いろいろできることを売りにしたいんですって。
和食に限らず、お料理全般、そしてお菓子も作れちゃいます。
こちらはデザート。味醂を使ったチーズケーキは軽く優しいお味、ナッツいっぱいのマフィンも美味しかった!
カエルが好きなお客さんがお店に来て「いままで珈琲飲めなかったんだけど、飲んでみたら美味しくて好きになって、珈琲ミルを買っちゃいました」って言われたことがあったんです。珈琲好きをひとり増やせて嬉しかったですね。

と、話していたので、
「カエル好きと珈琲好きとどちらを増やしたいですか?」と質問したら、
「そこは珈琲でしょう!」と即答!

なるほど。ですよね~。
Finder Coffee

Finder Coffee

自家焙煎珈琲と野菜中心季節ランチのお店

住所:新発田市豊町4丁目8-31
営業時間:11:00〜17:00(ランチは〜14:00 無くなり次第終了)
ご予約はInstagram DMまで
定休日:月曜定休他
駐車場:4〜5台 乗り合わせでの来店をお願いします

アトリエ★ケロケロ

さて次は、カエル雑貨とミドリ色雑貨のお店「アトリエ★ケロケロ」へ向かいます。

Instagram投稿に「Googleマップのナビで来てください」とあったので、その通りに進んでいくと、招待されるのは住宅地の中の中・・・。ここであっているのかなと思ったら、ミドリ色の旗を発見!導かれて着いたのはつきあたりのお家の前に建つ小さな小屋でした。
(写真提供:アトリエ★ケロケロ)
小屋には看板もあるので、そっとドアを開けてみましたら「いらっしゃいませ!」と元気な声がかかりました。中は2.5坪ほどの広さですが、ミドリ色の壁に、そこかしこにカエルモチーフの雑貨たち。
きゃあ!

カエル雑貨マニア、カエル大好きイラストレーターの店主とがしさんのセレクトした雑貨と、県内外ハンドメイド作家さんのカエル雑貨が並びます。彼女の描いたイラスト作品なども並んでいます。

きゃあきゃあ!←再び歓喜
イベントなどでオリジナルイラストを使ったワークショップや雑貨、下書き無しで描く似顔絵バッグの販売をしていましたが、イベントだけだと作品をゆっくり見てもらうことができないので、いつでも見てもらえる場所が欲しい、自分だけのアトリエを作りたいと思っていました。

自分の人生の中で「家を建てる」ことは想定外でしたが、「どうせ建てるなら絵描きだからアトリエが欲しい」と思って隣に小屋を建てました。
けれど、どうやったら人が来るのか考えてもなかなか難しくて・・・。
悩んだ末に、自分はカエルがものすごく好きで、カエルの雑貨屋で働きたかったのを思い出し、「じゃあ自分でやろう!」と思って始めたのがこのお店。お店のオープンはこの夏2024年8月でした。

カエルモチーフやミドリ色の雑貨、作家さんの作品を置いていますが、実家がお菓子屋なので、父にカエルのクッキーをお願いしています。父のこだわりもあってちょっともめちゃったけど、美味しいクッキーです。毎月味を変えて作ってもらっています。

と、とがしさん。
カウンターにはカエルの顔のクッキーが売っていました。

カエル好きの中にも、リアルが好き、キャラクターなら好き、赤目が好き、と好みがいろいろ。好きじゃない人とは同じ熱量でお話しできず、会話が成り立たない。
「カエル好き?」「私も好き!」ってカエル好き同士の話がしたいんです。

とのことですが・・・
ぱせりは雑貨好きだし、カエル好きだし、イラストも描くので、話が盛り上がってしまってめちゃめちゃ楽しかったです。
「モチーフはカエルが1番好き、かわいいのが好き」と言うとがしさんは、かわいいカエルを描きます。カエル好きなイラストレーターを名のってから、カエルを織り交ぜてイラストを描くそうです。それがとがしさんの絵って分かるくらい個性があるのでスゴイのです。

「毎日1枚絵を描くっていうのは大事よね」ってお互いに共感できるのは絵描きだからかな。

絵を描くのが好きな人に向けて、絵に関するワークショップもしていきたい。
アトリエ以外でも楽しいことやっている人とコラボしていきたい。
作家を探し、作家に会う旅をしたい。
そんなとがしさんを、私もぴょんぴょんと追いかけていきます!
アトリエ★ケロケロ

アトリエ★ケロケロ

住所:新発田市豊町3-18-8
営業日:土―月(不定期オープン)
営業時間:11:00~16:00
電話:090-3447-8823
駐車場あり

今回寄ったところ

この記事を書いた人
小柴ぱせり

72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
https://314musubiya.9nzai.net/