背徳感MAX!背脂が降り積もる「モジャ」の超濃厚油そば/新潟市


2025年05月30日 168ビュー
新型コロナウイルスが5類感染症に移行してから、気づけば2年が経過しました。さまざまな行動制限を必要としたコロナ禍により、リモートワークや冷凍グルメ自販機など、日常に定着した新たな生活様式の中で、個人的に注目しているのがギルティグルメです。
ギルティとは「罪悪感」という意味で「体に良くないと分かっていても食べたくなる料理」のこと。糖も脂もたっぷりの料理で日々のストレスを発散するというスタイルがコロナ禍を経て増えているそうです。新潟のラーメンといえば、燕の背脂ラーメンや新潟の濃厚みそラーメンなどギルティ感は満載。今回はそれらをはるかに凌駕する1杯をご紹介します。

建物から背徳感を全力アピール!

2024年11月にオープンした「モジャ」は、新潟では珍しい油そば専門店です。白と赤を基調にしたお店はスタッフの元気な声が響きます。
お店を営む店主の坂上さんの前職はサラリーマン。「仕事を通じて感謝と笑顔を届けたい」という思いで、ラーメン業界に飛び込んだそうです。「偉大な先輩方がおられる世界ですので、新たなものを生み出すしかないと考えました。夢はこの油そばを新潟の新たな麺文化として定着させることです」。

丼に背脂が降り積もる!

店長の坂上さんは30代と若く、ラーメンは未経験。食べ歩きが趣味で、県外で出会った油そばにオリジナリティーを加えたのが、「モジャ流油そば」(1,350円)です。200グラムの極太麺と厚切り肉に、びっしりの背脂。成人男性1日分の摂取カロリーを超えていることは、計らずとも分かりますよね。
お店の命の背脂は、上質なものを厳選して使用。お湯でトロトロになるまで煮込んで、粗めのザルで惜しみなく豪快に振りかけています。背脂増しは200円ですので、こってり好きはオーダーしましょう。
いくら罪悪感を求めたくても、食べきれるか心配という人もいますよね。その辺り、坂上さんは抜かりがありません。色の濃いしょうゆを使っているのでタレの量は見た目ほど多くなく、丼の底に仕込んだおろしショウガのおかげで後に残らずさっぱりと食べられます。「背脂とショウガはなじみ深いと思うので、意外に食べやすいですよ」。新潟県民にとっておなじみの燕背脂ラーメンと長岡ショウガじょうゆラーメン。この2つのご当地ラーメンのテイストを盛り込んだ油そばは、見た目のインパクトと食べた後の意外性という驚きが盛り込まれ、中毒性にあふれています。
トッピングはチャーシューのほかメンマや玉ネギなど食感の異なるものばかり。中でも豚と鶏のひき肉、鶏ナンコツを豆板醤やオイスターソースでピリ辛に味付けた「特製爆弾」に注目です。濃い味のラーメンは単調な味になりがちなところを、ナンコツの小気味いい食感が食べるリズムを生み、最後まで飽きずに食べられます。
油そばといえば、締めのライスが欠かせませんよね。麺を食べ終えたらライス(小100円~)を丼にイン。ラー油ニンニクなど卓上の調味料をやり過ぎるくらい豪快に入れて食べるのが、坂上さんのおすすめです。
辛党におすすめなのが「辛油そば」(1,010円)。唐辛子や山椒などの辛みスパイスがたっぷり。2辛まで無料で3辛は50円、4辛は100円増しです。
「おなかはもちろん、お客さまの心も満たしたいんです。丼を埋め尽くす背脂と真っ黒い麺。この圧倒的な見た目と私たちの接客で元気になってもらえたらうれしいです」と、坂上さん。ユニークなショート動画を駆使したSNSや食べた回数によってランクが上がるスタンプカードなど、ラーメンを基軸に多角的にお客さまへ元気をお届けする坂上さん。

ギルティグルメと坂上さんの元気でパワーを充てんしてみませんか?
新潟油そば モジャ

新潟油そば モジャ

住所:新潟市東区東明1丁目9-5
電話:なし
営業時間:11時~15時、17時~22時※各30分前LO
定休日:水曜、日曜の夜
席数:13席
駐車場:8台

この記事を書いた人
新潟ラーメン伝道師 片山貴宏

糸魚川市出身、新潟市在住。タウン誌編集部時代から新潟ラーメンの取材を続け、20年で食べたラーメンは5,000杯超。新潟を日本一のラーメン王国にするべく活動中。一般社団法人新潟拉麺協同組合の広報担当。好きな言葉は「大盛り無料」。
SNS:https://www.instagram.com/katayama_takahiro/