新潟ラーメン伝道師が推薦!新潟駅&新潟空港周辺で食べられるご当地ラーメン④長岡生姜醤油


2025年12月11日 223ビュー
全国にもその実力が浸透しつつある新潟五大ラーメン。その中で最も知名度の高いご当地ラーメンは何だと思いますか?あくまで個人的見解ですが、私は長岡生姜醤油ラーメンだと考えています。その理由は県外の提供店の多さにあります。

燕背脂ラーメンもラーメン潤が県外に出店していますが、長岡生姜醤油ラーメンの場合はオマージュ系が数多く存在しています。その影響力は「長岡生姜醤油」を看板に掲げるお店がいるほど。

もう一つの理由がショウガの健康効果です。ショウガに含まれるショウガオールやジンゲオールという成分が血行や代謝を促進する効果が期待され、ラーメンになじみの少ない女性などから支持を集めています。そんな注目度の高い長岡生姜醤油ラーメン。
関東で認知度が広まった一因となったのが「らーめんみずさわ」です。
 
1986年創業で長岡生姜醤油ラーメンの元祖「青島食堂」で修行した初代店主が長岡市にオープンしました。現在は本店のほか県内に東新潟店と燕三条店があり、県外では埼玉県のさいたま市と川口市にも進出しています。

今回ご紹介する東新潟店は2025年3月にオープンしたばかり。日本海東北道新潟空港インターからも近く、何より新潟空港を車で出てまっすぐ走るとお店に着くという好アクセスも魅力。
店内はカウンターとテーブルの他、広い小上がり席があるのでファミリーも安心してゆっくり食事を楽しめます。
一番人気は特製生姜醤油らーめん(1,200円)。薄切りのチャーシューや味玉などトッピングを全部載せた豪華版。デフォルトの生姜醤油らーめん(900円)も人気です。
五大ラーメンの中で長岡生姜醤油ラーメンはオーソドックスなビジュアルですが、最大の特徴はなんといっても生姜。元祖の青島食堂が「お客さまにラーメンで体を温めてもらいたい」という理由から、スープの臭み消しに用いていた生姜の量を増やしたそうです。

青島食堂やみずさわの本店のある長岡市は全国でも有数の豪雪地。雪に囲まれて暮らす市民への思いが生み出した一杯なんです。
みずさわのスープも一口すするとじんわり生姜の風味が広がるやさしい味わい。ポイントとなる生姜は名産地として知られる高知県の黄金生姜を使用。
​「豚のゲンコツと香味野菜がメインです。アクを取ってからハンマーで砕いて香りを出やすくしたショウガを加えます。最近のトレンドはひと口目から感じるほど強くショウガを利かせますが、当店は幅広い層に愛されるやさしいショウガ感を重視しています」と店長の羽倉さん。
それでもお客さまのニーズに合わせ、香りが飛ばないよう営業中の1~2時間おきにショウガを加えているとか。それもあって使うショウガの量は、週末の場合1日5キロ以上というから驚きです。
さらに10月から追い生姜(+50円)の提供もスタート。皮をむいてから燕三条エリアで製造している特別なおろし金で細かくするので、舌触りは滑らかで辛みは皆無。ショウガ好きはぜひオーダーしてみてください。
麺はのど越し抜群の自家製中太麺。ゆでる前に手もみを加えることでショウガの香るスープをしっかり持ち上げてくれます。
麺の量は並盛りで170グラムと多く、多加水のモチモチ感も相まって食べ応えは満点です。
麺が見えないほどたっぷりのチャーシューは豚の腕肉を使用。「腕肉ならではの脂身と赤身のふぞろいな食感を楽しんでほしい」という羽倉さんの思いから、手切りとスライサーで2種類の厚さで提供。この細やかなこだわりをぜひ確かめてみてください。
埼玉県内の店舗で人気なのが、背脂醤油らーめん(900円)です。見た目は燕背脂ラーメンそのものですが、ショウガを利かせたスープがベースなので、いうなれば長岡生姜醤油ラーメンとのハイブリッド。

他店ではお目にかかれないオンリーワンの一杯。王道の長岡生姜醤油ラーメンとぜひ食べ比べてみてください。

らーめんみずさわ 新潟東店

住所/新潟市東区向陽3-3-1
営業時間/11時~20時※土・日曜・祝日は10時から
定休日/不定休
席数/42席
駐車場/18台

この記事を書いた人
新潟ラーメン伝道師 片山貴宏

糸魚川市出身、新潟市在住。タウン誌編集部時代から新潟ラーメンの取材を続け、20年で食べたラーメンは5,000杯超。新潟を日本一のラーメン王国にするべく活動中。一般社団法人新潟拉麺協同組合の広報担当。好きな言葉は「大盛り無料」。
SNS:https://www.instagram.com/katayama_takahiro/