新発田を知れちゃうお休み処「寺町たまり駅」!「菓匠庵 寿堂」が引き継いだソウルフード「スギサキのアイス」も!/新発田市


2026年06月20日 15ビュー
新発田駅の周辺には清水園や蔵春閣などの観光名所がいろいろとありますが、そうした町めぐりをする時にひと休みできる観光休憩所「寺町たまり駅」を訪ねました。

観光客も地元民もたまる交流の駅

場所は新発田市の寺町通り、新発田駅から歩いても徒歩10分ほどの所にあり、駐車場も完備しています。
カフェとお土産・観光情報コーナーがある店内は明るい和風の作りで、地域の古材を再利用した梁が古民家風の趣を出しています。
ひと休みしたいときは窓の外の寺町を眺めるイス席や靴を脱いでくつろげる畳席があります。

新発田のうまいもんと茶道文化を食べて知って!

カフェコーナーでは一番人気の「新発田産コシヒカリのおむすびセット」(850円税込)をお願いしました。
セットには小鉢と健康味噌汁が付いてきます。
お米の味をそのまま味わってほしいと塩昆布や梅干しで塩加減を調整する食べ方なのですが、白いご飯が美味しくてそのままパクパクいけてしまい、塩昆布が残っちゃうほどでした!
そして藤田味噌糀店の麹味噌、宮村製麩所の新発田麩、季節の野菜などを使った健康味噌汁も具材のうまみたっぷりのお味です~。

他に寺町らしい仏教における5色(赤・黄・緑・白・紫)をあしらった「仏教カレー」やそば、うどん、ホットサンドなどがあります。
さらに寺町らしさがあるのが新発田の銘菓を味わう「お抹茶セット」(680円)です。
今や抹茶バブルと言われるほど海外でブームになっている抹茶ですが「新発田では藩主が茶道を学んでいたことで城下町に広がり、茶道と関わりの深い和菓子文化が栄えました」とメニューに豆知識が。だから新発田は和菓子屋さんが多いのですね~!
日替わりで新発田の和菓子が付いてくるこちらのセット、和菓子が多めなので抹茶の味に慣れていない人でもグイグイいけちゃいます!
この日は金子屋老舗の「不動最中」、山川菓子舗の「無花果かん」、長尾本店の「ゆか里」が付いてきました。どれも新発田で昔から親しまれている味のようです。
そして気に入ったらこれらの和菓子や抹茶を仕入れている松屋茶舗の煎茶をお土産コーナーで購入することができます。
それ以外にも健康味噌汁に使われている宮村製麩所の「新発田麩」などの食品や、店内で飲むこともできる「月岡ブルワリー」のクラフトビール各種、新発田の蔵元のお酒などなど、新発田のいろいろなお土産を販売しています。
食べて飲んで買って、たくさんの新発田の魅力に触れることができる休憩所です!

これが新発田市民垂涎の一品、なつかしいふるさとの味!

そしてこちらで手に入るのが、元祖「杉崎茶店」の店じまいと共に失われそうになりましたが、別のお店に引き継がれることで味を繋いだ、新発田市民におなじみの「スギサキのアイス」です。
「宇治金時クリーム」(497円)のほか「イチゴクリーム」「白アイス」などいろいろな味がありますが、炎天下のお店の外にでて写真を撮って戻ってもまだ固いほどカッチカチのアイスです!
さすがに長年の歴史と親しみをもつアイス、そんなにやわではないです~。
だけどそれがかえって良くて、時間をかけて少しずつ崩しながら懐かしさを感じる味を楽しむことができます。
時間がない時は「モナカアイス」(180円)にするとそのままかぶりつくのに程よい厚みですぐ食べることができます。
ベースとなる砂糖と水だけで作られる「白アイス」に、卵や生乳などを加えなめらかにした長年の歴史を感じる絶妙なバランスの甘さで、昭和レトロなお菓子屋さんの味だと感じました~!(ちなみに「白アイス」という呼び方をするのは新潟県だけのようです)
あとはこちらのちょっとしたお楽しみとしては「マンホールカード」の配布場所にもなっていますし、目の前の寺町通りにいる鯉向けの「鯉のエサ」も販売しています。
城下町風の通りで鯉のエサやりなんてなんだか時代劇の気分です。
寺町たまり駅

寺町たまり駅

住所:新発田市諏訪町2-3-28
電話:0254-22-1888
営業時間:9:00〜16:30
休館日:12月29日~1月3日
駐車場:10台

ひと休みしたらお寺めぐりや周辺散策へ

寺町通りにはたくさんのお寺が立ち並んでいて、お寺巡りをすることもできます。
寺町たまり駅のすぐ隣にある「宝光寺」は新発田藩主溝口家の菩提寺で、新発田市指定文化財の山門など歴史のある建造物があり、境内には徳川家光から寄進されたとされるしだれ桜もあります。
入母屋造の山門はとても見事で時間をかけてじっくりと見ていたくなります。
事前予約が必要な淨見堂(じょうけんどう)の拝観では、歴代藩主の肖像画やその解説によって新発田の歴史に触れることもできます。

ほかにも周辺には国指定名勝の日本庭園「清水園」、明治時代の迎賓館「蔵春閣」、体験型酒蔵リゾート「五階菱」、新発田の総鎮守「諏訪神社」と見どころがたくさんありますのでこちらを起点にぜひ町めぐりを楽しんでみてください。
6月は五十公野公園で「しばたあやめまつり」もありますよ~。
宝光寺

宝光寺

住所:新発田市諏訪町2-4-17
電話:0254-22-4376
拝観:境内は自由見学可
   淨見堂・御霊屋・溝口家墓所については有料(高校生以下無料)
   ※事前予約制 詳しくはホームページで確認
駐車場:10台

ふるさとのアイスを引き継いだチャレンジ老舗和菓子屋

ここで終わるつもりが、どうしても好きすぎて新発田っ子のソウルフード「スギサキのアイス」を引き継がれた「菓匠庵 寿堂(かしょうあん ことぶきどう)」へ寄り道してみました。

寺町たまり駅から約1キロ、歩いても10分と少しの新発田市大手町にある創業明治38年(1905年)の120年以上続く老舗の和菓子屋です。
店内には、「スギサキのアイス」の引継ぎと同じ2023年から始めたイートインのできる甘味処があり、オリジナルかき氷や注文を受けてから作る練りたての「本わらび餅」(1,300円税込)など、その場でしか食べられない甘味もあります。
山形の農家から仕入れた希少なワラビのでんぷんだけを使ったわらび餅は、他のでんぷんを主体にしたスーパーで売っているわらび餅に慣れた自分にとっては「コレはわらび餅じゃない何かベツモノでは?」と思わせるとろけるような柔らかさです!
個人的には、混ぜる黒蜜きな粉を少なめにしてわらび由来の繊細な風味を味わうほうがおススメです~。
他にも、フランスでお菓子作りを学んだ初代から続き、天皇陛下に献上されたこともある昔からのファンが多い胡桃ゆべし「宇れし乃」。

新潟国体では秋篠宮様の接待菓子として採用された、新発田のブランドいちじく「蓬莱柿(ほうらいし)」を使い、砂糖と寒天で固めた「のしいちじく」。

忠臣蔵「高田馬場の助太刀」で有名な新発田出身の堀部安兵衛にちなみ若者向けに開発された、バレンタインには恋の助太刀もする生チョコ入りの「助太刀最中」など、レトロや昔懐かしさを求める人にも、新しさを求める人にも嬉しい品ぞろえのお店になっています。
そんな寿堂の4代目店主の鈴木健太郎さんは、子供の頃から夏の一番の楽しみだった「スギサキのアイス」を作っていた「杉崎茶店」が店員の高齢化などで店じまいをすると聞いた時に「わたしがやります!」と思わず手を挙げて作り方を引き継ぐことにしたそうです。
途中コロナウイルスの流行などもあって苦労されながら何とか作り方を継承し、2023年からスギサキのアイスの製造・販売をされているとのことでした。
 
本当にどの地域でも昔ながらのお店の事業継承が課題だなと感じているのですが、こうして伝統を守りつつ新しいことにもチャレンジする老舗のお店が他のお店の伝統も引き継いでくれるなんて、利用する側としては嬉しい限りです。

ぜひ新発田の歴史と懐かしさを食べて歩いて感じてみてください!
菓匠庵 寿堂

菓匠庵 寿堂

住所:新発田市大手町4-1-16
電話:0254-22-2831
営業時間:店舗 9:00~19:00(日曜のみ16:00閉店)
     甘味処 10:00〜16:00(ラストオーダー16:00)
休日:火曜 元旦 その他不定休
   (お盆・お彼岸・正月の場合は営業)
駐車場:タイムパーキング新発田中央町
    竹町パーキング
   (1000円以上お買い上げで30分無料)

この記事を書いた人
まきたろう

若い頃は自転車日本縦断や四国八十八ヶ所の歩き遍路など旅を住み家とし、新潟に戻っても漂泊の思いやまず仕事の傍ら県内外をさ迷っている人生まだまだ旅の途中の人。 昭和とか縄文とか古いものが好き♪五泉市在住。