激かわ笹だんごに激辛ソフトクリーム オンリーワン満載の「道の駅いりひろせ」/魚沼市


2026年08月24日 20ビュー
新潟県内にある道の駅は42施設(2026年7月現在)。近頃は、ドライブの休憩に立ち寄るだけでなく、わざわざ目的にして訪れたくなるような個性豊かなスポットも増えてきました。子どもが遊べる施設やカフェのようなスペース、おしゃれなデザインのおみやげなど、その進化は止まりません。

そんな中、SNSを見ていてふと気になる場所を見つけました。新しく進化していく施設とは少し趣が異なり、どちらかというと昔ながらのほのぼのとした雰囲気。しかぁーーーし! そこには、わざわざ足を運びたくなる理由がたくさん詰まっていたのです。

今回は、新潟県魚沼市にある「道の駅 いりひろせ」で見つけた、ここにしかないオンリーワンな魅力をレポートします!

峠道をクネクネ、国道252号の先へ

道の駅いりひろせがあるのは、魚沼市中心部から国道252号を福島方面へ約30分。JR只見線「入広瀬駅」から徒歩約17分の場所にあります。ここは、新潟と福島を結ぶ「六十里越」の新潟県側の玄関口として知られるエリアで、冬には深い雪に覆われる豪雪地帯です。

道の駅のすぐ隣には、四季折々の景色を映し出す「鏡ヶ池」が広がり、春の新緑や秋の紅葉など、季節ごとに違った表情を楽しめます。

そして池のほとりには、ひときわ目を引く金色の女神像が!
手鏡を見ながら髪をなでる姿は、どこかアンニュイな雰囲気

実はこの鏡ヶ池には、古くから語り継がれる言い伝えがあるのだそう。

その昔、母から譲り受けた手鏡を沼地に落としてしまった女神様。夢中で探し続けるうちに、いつしかそこには鏡のように澄んだ池が生まれた――。そんな伝説から、この池は「鏡ヶ池」と名付けられたといわれています。

その物語にちなみ、池のほとりに建てられた女神像。今では地域のシンボルとして、多くの人を見守っています。
それでは館内へ入ってみましょう。一歩足を踏み入れると、木のぬくもりを感じる店内には、魚沼のお米や野菜、地酒などがずらり。とはいえ、一見、よくある山間の道の駅にありそうな雰囲気……だと思いませんか?

ところが、この道の駅にはここでしか出合えないものがたくさんあるんです。
今回、館内を案内してくださったのは、道の駅いりひろせを運営する株式会社入広瀬の佐藤美江子さん。

「わざわざお越しいただきありがとうございます。今日は、ぜひうちのおすすめを見ていってください!」

そう笑顔で迎えてくださった佐藤さんと一緒に、数あるオリジナル商品の中から、気になる3つを見ていきましょう。

注目商品① 手焼せんべい 魚沼惣五郎

手焼せんべい 魚沼惣五郎(1枚130円~)

店内でまず目に飛び込んできたのが、「魚沼惣五郎」と書かれたラベルが貼られた手焼きせんべい。実はこれこそ、道の駅いりひろせの原点ともいえる存在なんです。

「この地域には、お土産になるものがなかったんですよ。帰宅したあと、旅の思い出話をしながら食べてもらえるお菓子を置きたかったんです」と当時を振り返る佐藤さん。開業当初、山菜やお米などの販売はあっても、「ここでしか買えない」と胸を張れるおみやげがなかったとのこと。そこで立ち上がったのが、佐藤さんのご主人であり、道の駅を築き上げてきた前駅長の故・貞一さんです。
「どうせ作るなら、うちの田んぼで育てたコシヒカリを使いたい」という思いから、新潟市まで何度も通ってせんべい作りを学び、誕生したのが「魚沼惣五郎」の手焼きせんべいでした。大量生産はできないため、香ばしさも、焼き色も、一枚ごとに少しずつ異なります。そんな手焼きならではの個性も魅力の一つ。

「これでいいじゃなくて、『これがいい』でなければダメだ」

前駅長が大切にしてきたその言葉は、今も同駅のものづくりに受け継がれています。そして、この手焼きせんべいを大胆にアレンジした名物も誕生しました。

注目商品② これぞ究極の甘辛?! こって辛ソフト

こって辛ソフト(400円)

続いては、同駅名物の「こって辛ソフト」。どんなソフトクリームか、もはや説明不要でしょうか(笑)。先ほどご紹介した「魚沼惣五郎」のこって辛せんべいをトッピングした、ここだけのオリジナルメニューなんです。

「こって」とは、地元の方言で「とても」「非常に」という意味。ひと口食べると、最初に広がるのは、ひんやり濃厚な甘さ。そして、そのあとを追いかけるように、七味唐辛子の刺激がピリピリピリーーーッ!!
ご覧ください、このモリモリ七味を……

この辛せんべい、本気です。その後も甘い、辛い、甘い、辛いを繰り返し、不思議なことにだんだんクセになってくるではありませんか。

「せんべい自体は本当に辛いんですよ。七味をたっぷりまぶすので、作業場はむせるくらいです」と笑いながら話す佐藤さん。この辛さは侮ってはいけませんよ~挑戦者求ム!!

注目商品③ 魚沼の新名物、笹雪だるま

むっちりボディの笹雪だるま(300円/1個)。お餅の上に顔が描かれたフィルムが貼られています。

思わず「か、かわいい~!」と声が出たのが、こちらの「笹雪だるま」。実はこれ、笹団子なんです。

「笹団子はどこにでもありますよね。それなら、この雪深い入広瀬らしいものを作ろうと考えたんです」と佐藤さん。真っ白な雪をイメージした生地には、自社栽培の魚沼産コシヒカリを米粉にして使用。中には、やさしい甘さの粒あんが入っています。

そして、ぜひ注目してほしいのが、この何とも言えない表情。顔は一つひとつ手描き。製造を担当するスタッフが、生地を丸め、あんを包み、顔を描くまで、ほとんど一人で手掛けているのだそう。そのため、にっこり笑っている子もいれば、ちょっぴりおすまし顔の子もいて、どれ一つとして同じ表情はありません。癒される~。
数量限定「笹雪だるま×峠の鹿ちゃん コラボセット」(2,000円/1箱5個入り)

さらに、こーんなにかわいいセットもありました。全国の峠道を盛り上げる、ジャパン峠プロジェクトとのコラボで誕生したもので、入広瀬の人気者「笹雪だるま」と、「峠の鹿ちゃん」が夢の共演! 冷凍で販売しているので、好きなタイミングで解凍して味わうことができます。

「数量限定で残りが少なくなっていますので、売り切れの場合はご容赦ください」とのこと。気になる方は早めにチェックしてみてください。
生地は、お餅というよりも三色団子のような、もっちりしながらも歯切れのよい食感。中には甘さ控えめの粒あんがたっぷり入り、軽やかな口当たりで、ついもう一つ食べたくなります。

ちなみに「笹雪だるま」は、県内の「ぽんしゅ館」各店や、北陸自動車道・黒埼パーキングエリアでも販売しています。また、産直サイト「新潟直送計画」や魚沼市のふるさと納税からお取り寄せすることも可能。道の駅まで足を運べない方も、ぜひチェックしてみてください!
そして、かわいさは食べるだけでは終わりません。売店には、地域の方が一つひとつ手作りしたという、「笹雪だるま」のストラップやキーホルダーも並んでいます。

これが、私のドタイプで……(惚) 表情も少しずつ違っていて、どの子を連れて帰ろうか本気で悩み、しばらく売り場から離れられませんでした。結局4つお持ち帰り~!

湖上でいただく、地域のごちそう

さぁ、お次は、道の駅の敷地内にある湖上レストラン「鏡ヶ池」へやってきました。

名前の通り、鏡ヶ池にせり出すように建てられたレストラン。大きな窓の向こうには、水面と緑が広がり、まるで湖の上で食事をしているような気分を味わえます。

ここでいただけるのは、入広瀬の山の恵みをたっぷり生かした料理の数々。佐藤さんが「ぜひ食べていってください」とおすすめしてくれたのが、こちら。
ごっぽうそば山ごっつぉのせ(1,550円)

「ごっぽうそば」と名付けられたおそばです。「ごっぽう」とは、入広瀬で昔から親しまれてきたオヤマボクチという山野草のこと。乾燥させた葉の繊維をつなぎに使い、さらに布海苔も加えて打つのだとか。そして、このそばは、地域の民宿で受け継がれてきた製法を教わりながら始めたもの。現在は、なんと佐藤さんご自身がお店で手打ちしています!

「最初はうどんみたいなそばでね」と笑いながら話すのは試行錯誤を重ねた証。今ではレストランを代表する人気メニューへと成長しました。
このごっぽうそばに、コゴミやワラビなど、地元の山菜がどっさり盛られたのが「ごっぽうそば山ごっつぉのせ」。さらに、自家製の豆腐まで添えられているではありませんか。

山野草を使ったそばだなんてクセがあるのかなと思っていましたが、そんなことはありません。しっかりとしたコシがありながら、のど越しは驚くほどなめらか。スルスルと喉を通っていきます。
山菜と野菜の天ぷら(550円)、山ごっつぉラーメン(1,200円)

その他、こちらも山菜入りの山ごっつぉラーメンや天ぷらなど、この土地ならではのメニューが盛りだくさん。入広瀬の雄大な自然を眺めながら、山の恵みをいただくだなんて、なんとも贅沢なひとときです。

わざわざ訪れたくなる道の駅

かわいい笹雪だるまに、汗がにじむほど辛いソフトクリーム。そして、この土地だからこそ生まれたごっぽうそば。これらは、どれも流行を追いかけて生まれたものではありません。

この地域にあるものを活かしたい──そんな思いのもと、自社で育てたお米や地域の食材、昔から受け継がれてきた手仕事を大切にしながら、少しずつ磨き上げてきたものばかり。ここで出合ったのは、そんな入広瀬らしさが詰まった、オンリーワンの品々でした!

ドライブ途中の休憩だけではもったいない、わざわざ目的地にして訪れたくなる場所。次のお休みは、道の駅いりひろせだけのとっておきを味わいに出かけてみませんか?
道の駅いりひろせ

道の駅いりひろせ

新潟県魚沼市大栃山356-2
025-796-2500
定休日:12月31日、1月1日 ※12月~2月は木曜定休
道の駅営業時間:9:00~17:00 ※12~2月は9:00~16:00 木曜定休
湖上レストラン鏡ヶ池営業時間:10:00~15:00(営業期間:4月中旬~11月下旬。冬期間は休業)
交通アクセス:JR只見線「入広瀬」より徒歩で約17分、関越自動車道「魚沼IC」より約30分

この記事を書いた人
新井まさみ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中!
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