ぷくぷくシールからレトロゲームまで! クセつよすぎるローカル食品雑貨店「セキノヤ」/魚沼市


2026年08月30日 30ビュー
スーパー、総合食品店、トレンディショップ――これは、とある店舗の呼び名。ネットで調べてみると、紹介するメディアによってその呼び方はさまざまです。

一言で言い表すのが難しいのは、他にありそうでない、ちょっと不思議なスポットだから!  レトロなネオンサインに、緑と白のストライプ。外観を見ただけで“エモさ”がプンプンと漂います。

そして、その個性は店内にも。ユニークな品ぞろえの背景をたどっていくと、長年この地域で親しまれてきた歴史と、店主さんのある思いが見えてきました。

今回は、魚沼市四日町にある「セキノヤ」をご紹介します!

お菓子屋からスーパー、そして食品雑貨店へ

新潟と福島を結ぶ只見線の終着駅である「JR小出駅」。ここから車で約3分、羽川通りと呼ばれる商店街の一角に「セキノヤ」はあります。(魚沼ホルモンで有名な小出地区!)

創業は1948(昭和23)年で、小さなお菓子屋がその始まり。その後、扱う商品を増やし、長年にわたって地域のスーパーとして営業してきました。

しかし現在は、生鮮食品や総菜などが並ぶ、いわゆる“スーパー”とはひと味違うスタイルに変化しています。「魚沼におもしろい店がある」と評判がジワジワと広まり、市外から訪れるお客さんも多いのだそう。
「今は食品雑貨店という言い方が一番しっくりくるのかな」とほほ笑みながら話すのは、三代目店主の関和雄さんです。

では、一体どんなものが並んでいるのでしょうか。ここからは関さんに案内していただきながら、店内をじっくり見ていきましょう!

体に優しい、こだわり食品コーナー

まず目に入ったのは、調味料や加工食品などを扱う食品コーナー。棚を見てみると、一般的なスーパーではあまり見かけない、オーガニック食品や無添加の商品がズラリ。

「この辺りには、こうした商品を扱うお店があまりなくて。地域の方から『ちょっとこだわったものを買いたい』という声があり、少しずつ増やしてきました。大手スーパーと同じような品ぞろえではなく、『セキノヤだから買えるもの』を意識しています」と関さん
その他にも、仕入れによって野菜や果物が並ぶこともあり、昔ながらの“町のスーパー”らしさもどこか残っています。時には果物の詰め放題を行うこともあるのだとか!
「お酒を買いにいらっしゃる方も多いんですよ」と関さんが教えてくださったのは、地元・魚沼市にある「緑川酒造」。

同蔵の商品は、信頼関係を結んだ全国の特約店での対面販売を基本としているため、どこでも手に入るわけではありません。「セキノヤ」もその特約店の一つで、贈り物を求めて足を運ぶお客さんも多いといいます。

こだわりの食品や地酒をチェックしたところで、お次は子どもたちに人気のコーナーへ。ここから、「セキノヤ」の品ぞろえはさらに楽しくなっていきますよ~!

子どもの「今」が集結! トレンドコーナー

ズラリと並んでいたのは、韓国お菓子やぷくぷくシール、スクイーズなど、子どもたちの間で人気を集めているアイテム!

実は同店、子どもたちの流行に敏感で、SNSで話題のお菓子やアイテムを次々と取り入れています。
中でも取材時に充実していたのが、シール。人気が高まった時期には、商品を求めて県外から訪れるお客さんもいたのだとか。

「今はだいぶ落ち着きましたが、今年の1月頃はすごかったですね。開店前から店頭にお客さんがズラーっと並んで、車の渋滞までできていました」と当時を振り返る関さん。雪深い1月の魚沼でそんな現象が起きるなんて~!!

それにしても、次々と移り変わる子どもたちの流行を、どうやってキャッチしているのでしょうか。
「小学生の娘から『これを置いた方がいいよ』って教えてもらっています。ただ、流行の移り変わりが早いので、仕入れのタイミングを見極める難しさもありますが」と関さん。YouTubeなどを通していち早く流行を知る子どもの声も参考にしながら、次に並べる商品を考えているそうです。なんと、娘さんが敏腕バイヤーだったとは(笑)。

子どもたちの「今、これが欲しい」がぎゅっと詰まったトレンドコーナー。訪れるたびにラインアップが変わっているかもしれません。

さぁ、お次は「今」から「昔」へタイムスリップ! 

大人には懐かしい、子どもには新鮮!? レトロコーナー

店内の一角で見つけたのは、昭和生まれにはたまらないレトロゲームです。

ちゃんと現役で、実際にお金を入れて遊ぶことができます。
関さんによると、こうしたレトロゲームは店内に置ききれないぐらい所有しているとのこと。地域のお祭りなどのイベントに持ち出すこともあるそうです。

最新のシールやお菓子を追いかけていたと思ったら、今度はレトロゲームに夢中に。時代の異なるアイテムが同じ空間に並ぶという異次元さが、「セキノヤ」のおもしろいところ!

そして、この店にはもう一つ、思わず足を止めてしまうものが……
店頭にあるハンバーガーの自動販売機。通称、セキチンバーガー(セキノヤでチンして食べるバーガー?)。

関さんによると、当時は温かい状態で出てくるタイプでしたが、その自販機がなくなったため、現在は冷蔵タイプを使っているとのこと。今や商品を製造する会社も少なくなっており、この懐かしさを求めて訪れるファンも多いのだそうです。

となれば、食べてみないわけにはいきません!
さっそく一つ購入してみることに。冷蔵状態で箱に入ったハンバーガーが出てくるので、すぐに食べたい場合は店内の電子レンジでチン!
ゴロンと肉厚なパティに、ごまがかかったバンズ。見た目以上に食べ応えがあり、どこか懐かしい、ほっとするような味わいです(バンズのシワがいいんだよな~)。

最新のトレンド商品に、昔懐かしいゲーム、さらにはレトロなハンバーガー自販機まで。そもそも、どうして「セキノヤ」はこんなにクセが強い(褒めてます)お店になったのでしょうか?

その理由を探っていくと、かつてこの地域にあった遊び場の存在がありました。

​あの頃のワクワクを、今の子どもたちにも

関さんが見せてくださったのは、一枚の古い写真。そこに写っていたのは、今から40年以上前、「セキノヤ」が営んでいた「オートショップLOVE」です。(もう名前がエモい)

子どもが乗って遊べる遊具などが置かれた、“小さな遊園地”のような場所で、当時はこの地域の貴重な遊び場として、大勢の家族連れで賑わっていたといいます。

「僕が子どもの頃にあった場所で、本当にたくさんの子どもたちが遊びに来ていました。僕自身もここで遊んで楽しかった記憶がずっと残っていて、あの頃みたいな場所を、またこの地域に作れたらいいなと思っているんです」
現在、羽川通り周辺には、子どもたちが気軽に立ち寄って遊べる店が少なくなったと関さんはいいます。だからこそ「セキノヤ」を、買い物をするだけでなく、子どもたちが集まり、大人になってからも誇りに思える店にしたいと考えています。

一見するとバラバラに見えた品ぞろえですが、その真ん中にあるのは、いつの時代も変わらない「子どもたちに楽しんでもらいたい」という思いなのかもしれません。
そして、その楽しさは子どもだけのものではありません。懐かしいゲームに思わず足を止める大人がいて、その隣では今どきのシールに夢中になる子どもがいる。世代は違っても、それぞれが自分なりの“ワクワク”を見つけられるような場所へと、少しずつ進化を続けています。

次に訪れた時には、一体どんなものが並んでいるのでしょうか。これからの「セキノヤ」からも、目が離せません!
こだわり食品と雑貨のお店 セキノヤ

こだわり食品と雑貨のお店 セキノヤ

新潟県魚沼市四日町177-11
電話番号/025-792-0509
営業時間 /9:00〜18:00(土曜9:00〜17:00)
定休日/第2・4日曜日

この記事を書いた人
新井まさみ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中!
Instagram : https://www.instagram.com/maconnect2022/