緊張の糸をほぐしに。村上の宿「よはくや」で心休まる時間を過ごそう/村上市
2021年01月07日
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暮らすように旅をする ――
そんな言葉を聞くようになって久しいですが、最近はその意味合いが少し変わってきているように感じます。
“旅”が主体だった以前の旅行から、“暮らす”が主体になった少しだけ長く滞在する旅へ。
新しい働き方として注目されるワーケーションもその一つかもしれません。今回はその旅のかたちをまさに体験できる村上市の宿「よはくや」をご紹介。肩の力を抜いてゆっくりと自然体で寛げる宿です。
ただ観光するだけではない、店主や地元の人と交流もできる「よはくや」で、ほっと心休まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
そんな言葉を聞くようになって久しいですが、最近はその意味合いが少し変わってきているように感じます。
“旅”が主体だった以前の旅行から、“暮らす”が主体になった少しだけ長く滞在する旅へ。
新しい働き方として注目されるワーケーションもその一つかもしれません。今回はその旅のかたちをまさに体験できる村上市の宿「よはくや」をご紹介。肩の力を抜いてゆっくりと自然体で寛げる宿です。
ただ観光するだけではない、店主や地元の人と交流もできる「よはくや」で、ほっと心休まるひとときを過ごしてみてはいかがでしょうか。
親戚の家に遊びに来たように寛げる宿
JR村上駅から、徒歩15分ほど。町屋の連なる商店街を抜けて小さな路地に入ったところに今回紹介する宿「よはくや」はあります。
まず目に入るのは、よはくやのロゴが大きくあしらわれた暖簾。普段の生活ではあまり見かけない暖簾が、いつもと違う場所に来たことを実感させてくれます。
引き戸を開け、玄関に行くと、「いらっしゃいませ〜」の朗らかな声とともに店主の髙橋典子さんが出迎えてくれました。その明るく心地よい声に旅の疲れがほぐされていくようです。
引き戸を開け、玄関に行くと、「いらっしゃいませ〜」の朗らかな声とともに店主の髙橋典子さんが出迎えてくれました。その明るく心地よい声に旅の疲れがほぐされていくようです。
さっそく、案内された共有スペースでチェックインを行います。記入カードに名前や住所など必要事項を記載していると、お茶とお茶菓子が。小さな心配りにも、心が温かくなります。
チェックインを終えると、お部屋の案内へ。この日の宿泊は、レトロな照明がかわいらしい和室。座卓も座椅子もあり、小さな民宿のようなお部屋です。2⼈まで宿泊できるのだとか。よはくやには、畳のベッドが備え付けられたベッドルームなどのお部屋もあるそうですよ。
落ち着いて仕事もできるデスクも。共有スペースでワーケーション
お部屋に荷物を置いたら、観光に行ってもいいし、お部屋や共有スペースでゆっくりと過ごしても。私はチェックインした時間が遅かったので、共有スペースで仕事をすることにしました。
夏頃には、県外からワーケーションに訪れた人もいたのだとか。日中はお仕事を、夜には近くのお店に行ったり、みんなでワイワイと食卓を囲んだり。「いつもと違う場所でリフレッシュできた」と満足して帰られたそうです。
たしかに在宅勤務でずっと同じ場所にいるのも疲れてしまいますよね。気分を変えようと思っても、いつものカフェやコワーキングスペースで、なんかリフレッシュできない。そんなときは、自分の生活範囲の外に出かけて仕事をするのも良いのかもしれませんね。
たしかに在宅勤務でずっと同じ場所にいるのも疲れてしまいますよね。気分を変えようと思っても、いつものカフェやコワーキングスペースで、なんかリフレッシュできない。そんなときは、自分の生活範囲の外に出かけて仕事をするのも良いのかもしれませんね。
チェックインを終えた17時から仕事をしていると、気づけば19時。夕食のおすすめを髙橋さんに相談してみると、中華料理店や居酒屋、ラーメン屋などいろいろと紹介してもらいました。
種類が多すぎて迷ってしまったのですが、テイクアウトができるお店ということで、『ミシュランガイド新潟2020特別版』に掲載された中国料理「福香」さんにすることに。さっそく電話をして料理を注文。指定された時間に取りに行くことにしました。
種類が多すぎて迷ってしまったのですが、テイクアウトができるお店ということで、『ミシュランガイド新潟2020特別版』に掲載された中国料理「福香」さんにすることに。さっそく電話をして料理を注文。指定された時間に取りに行くことにしました。
注文したのは、海老のチリソース煮込みや五目中華丼、よだれ鶏などの計4種。ピリッとした辛さの中にも素材の旨みを感じられる料理に、どんどん箸が進みます。
よだれ鶏は、口にいれただけでホロっと崩れるくらい柔らかく、さっぱりとした味わい。辛い、旨い、さっぱりが揃った料理で、幸せなひとときを過ごすことができました。
よだれ鶏は、口にいれただけでホロっと崩れるくらい柔らかく、さっぱりとした味わい。辛い、旨い、さっぱりが揃った料理で、幸せなひとときを過ごすことができました。
「手しごと×アート×自然」から受け取る心地よさを感じられるように
お話しをするなかで、髙橋さんも携わるプロジェクト「REPTIC」のことを教えてくれました。
「REPTIC」とは、村上市近隣の有志が集まって、手しごと×アート×自然をテーマにスタートしたプロジェクト。「五感でもう一度確かめる」という意味でつくられた造語で、自然から受け取る心地よさをしっかりと感じられる日がつくれればとの思いを持って始まったそう。
「REPTIC」とは、村上市近隣の有志が集まって、手しごと×アート×自然をテーマにスタートしたプロジェクト。「五感でもう一度確かめる」という意味でつくられた造語で、自然から受け取る心地よさをしっかりと感じられる日がつくれればとの思いを持って始まったそう。
2019年は、よはくやを会場に作家さんの作品を集めて開催されましたが、2020年はオンラインでインタビュー動画の配信と、作家オーダー作品受注会を開催。インタビュアーは高橋さんが担当しました。
話を聞いた作家さんは、村上市でエッセンシャルオイルの製造販売を行うHATUMEさんや、自身の体験を油絵で表現する東京都在住の島田優里さん、山形市で金属工芸品の制作販売を行う汽水域さん、モルタル造形・特殊ペイントの特殊効果を使って店舗リフォームや外壁塗装などを請け負う運営メンバーのひとり、Vagady Worksの呉永光司さん。
▲一番右が宿主の髙橋典子さん
それぞれの作家さんが、なぜいまの仕事を始めたのか、どんな想いで行っているのかを丁寧に紐解いていく動画です。いまでもYouTube(REPTIC-指で描くプロジェクト-)で観ることができるので、ぜひ覗いてみてくださいね。
それぞれの作家さんが、なぜいまの仕事を始めたのか、どんな想いで行っているのかを丁寧に紐解いていく動画です。いまでもYouTube(REPTIC-指で描くプロジェクト-)で観ることができるので、ぜひ覗いてみてくださいね。
気さくで温かな雰囲気を持つ髙橋さん。お話しをしていると、緊張で凝り固まった心がほっと解れていくような感覚を覚えました。
在宅でずっと仕事をしていると、疲れてきてしまう。そんな人はいつもと違う環境で仕事をしてみるのも良いかもしれませんね。肩肘の張らない、ふだんの村上を楽しむことができるのではないでしょうか。
在宅でずっと仕事をしていると、疲れてきてしまう。そんな人はいつもと違う環境で仕事をしてみるのも良いかもしれませんね。肩肘の張らない、ふだんの村上を楽しむことができるのではないでしょうか。
よはくや
住所:村上市細工町4-23
営業時間:チェックイン/16:00〜20:00、チェックアウト/10:00
料金:1泊 5,500円(税込)
電話:0254-75-5489 (9:00~20:00)
公式HP:https://www.yohakuya.com/home