築110年以上の古民家で、海鮮料理をじっくりと味わう「魚や片桐寅吉/港茶屋」/新潟市
2021年02月12日
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「せっかく新潟に来たのだから、落ち着きのある場所でお手頃な価格の海鮮料理を味わいたい」
そう思っても、どこに行けばいいか分からない。そんなふうに思ってしまうことはありませんか? 正直、私自身も遠くから友人が来てくれたとき、手頃に海鮮丼を食べられるお店選びに苦労することが多かったです。
そう思っても、どこに行けばいいか分からない。そんなふうに思ってしまうことはありませんか? 正直、私自身も遠くから友人が来てくれたとき、手頃に海鮮丼を食べられるお店選びに苦労することが多かったです。
そんな悩みを持つ同志に朗報です!
魚介の卸会社であり、ピア万代の港食堂も手掛ける新潟中央水産が、港町の風情を残す新潟市下町エリアに食事処をオープンしたそうです。海鮮丼定食や刺身定食、うなぎ定食など新鮮な魚介を味わえる食事処「魚や片桐寅吉」と白玉ぜんざいやコーヒーなどを味わえる喫茶「港茶屋」なんだとか。
実際にどんな料理が味わえるのか、なぜ下町に食事処を構えたのか、どんな歴史があるのか。お店にお邪魔して詳しく伺ってきました。
魚介の卸会社であり、ピア万代の港食堂も手掛ける新潟中央水産が、港町の風情を残す新潟市下町エリアに食事処をオープンしたそうです。海鮮丼定食や刺身定食、うなぎ定食など新鮮な魚介を味わえる食事処「魚や片桐寅吉」と白玉ぜんざいやコーヒーなどを味わえる喫茶「港茶屋」なんだとか。
実際にどんな料理が味わえるのか、なぜ下町に食事処を構えたのか、どんな歴史があるのか。お店にお邪魔して詳しく伺ってきました。
「魚や片桐寅吉/港茶屋」ってなに?
JR新潟駅からバスに揺られること約20分。東に向かって通りを5分ほど歩くと、木造の立派な建物が見えてきます。ここが、新潟中央水産が運営する「魚や片桐寅吉/港茶屋」です。
▲港茶屋と大きく書かれた暖簾が目印
かなり年季の入った建物ですが、お話を聞くとなんと築115年以上で、2020年11月には母屋と土蔵が国の有形文化財になったのだとか。
11:00〜15:00、17:00〜21:00で営業する食事処が、魚や片桐寅吉。11:00〜15:00で営業する喫茶が、港茶屋です。
ただし、夕食は前日までに予約が必要とのこと。昼食は予約優先ですが、急に行っても空きがあれば通してくれるそうです。喫茶は予約なしで入れるので、お茶をしたい人はぜひ立ち寄ってみてください。
かなり年季の入った建物ですが、お話を聞くとなんと築115年以上で、2020年11月には母屋と土蔵が国の有形文化財になったのだとか。
11:00〜15:00、17:00〜21:00で営業する食事処が、魚や片桐寅吉。11:00〜15:00で営業する喫茶が、港茶屋です。
ただし、夕食は前日までに予約が必要とのこと。昼食は予約優先ですが、急に行っても空きがあれば通してくれるそうです。喫茶は予約なしで入れるので、お茶をしたい人はぜひ立ち寄ってみてください。
新鮮な魚介には自信あり!新潟の魚卸企業だからこそ仕入れられる海の幸の数々
食事処「魚や片桐寅吉」は、玄関から入って奥にある大広間にあります。風情のある庭を眺めながら料理をいただけるそう。
おすすめは、海鮮丼定食。その日に仕入れた新鮮な海の幸を存分に堪能できる一品です。海鮮丼のほかにも、小鉢や漬け物、揚げ物、味噌汁がついて、税込1,500円。ご飯は魚沼産コシヒカリを使っているそうです。
食事処「魚や片桐寅吉」では、魚介の卸を営む新潟中央水産が毎朝仕入れた魚介を提供しています。鮮度の良い魚介はもちろんのこと、他ではあまりでないカレイの一種「ふなべた」やアラなどの刺身を出すこともあるのだとか。
食事処「魚や片桐寅吉」では、魚介の卸を営む新潟中央水産が毎朝仕入れた魚介を提供しています。鮮度の良い魚介はもちろんのこと、他ではあまりでないカレイの一種「ふなべた」やアラなどの刺身を出すこともあるのだとか。
次に人気なのが、うな重。小鉢、漬け物、揚げ物、味噌汁付きで税込1,500円。器からはみ出るくらいおおきなうなぎに驚かれる人も多いのだとか。一年通して提供しているそうなので、是非一度は食べてみてくださいね。
お庭は、回遊式庭園となっていて、晴れていれば庭に降りて、散策することもできます。雪で見えにくいですが、庭園の中央付近には赤い石が。これは「赤石」と呼ばれる鉱石で石英に多量の酸化鉄が含まれたためにできたもの。古くから朱は魔を払うといわれていることから、縁起の良い石として庭園や玄関、床の間などに飾られることが多かったそうです。
ここにあるのは、佐渡でとれた赤石。これだけ大きな赤石は日本に数個しかないのだそうです。貴重な鉱石を眺めにきてみてはいかがでしょうか。着物を着て庭で写真撮影をする人もいるみたいですよ。
ここにあるのは、佐渡でとれた赤石。これだけ大きな赤石は日本に数個しかないのだそうです。貴重な鉱石を眺めにきてみてはいかがでしょうか。着物を着て庭で写真撮影をする人もいるみたいですよ。
▲縁側にはいくつか椅子が用意されているので、椅子に座って庭を眺めることも可能
雪室で熟成された珈琲でほっと一息。喫茶スペースのご紹介
「港茶屋」では、雪室で熟成させた白玉粉をつかった「雪室白玉ぜんざい」(税込500円)や手作りぷりん(税込450円)、雪室珈琲(税込500円)などを提供しています。
カウンターに店員さんがいて、珈琲を淹れてくれる様子を見ているだけで休まりますよね。こちらの喫茶のメニューは「魚や片桐寅吉」のスペースで提供することも可能。食事を楽しんだ後に珈琲を飲んでゆっくりと過ごす方が多いみたいですよ。
漁業から始まった片桐家。満を辞して、食事処をオープン
国の有形文化財にも登録されている旧片桐家住宅。今の新潟中央水産の元祖「片桐鮮魚問屋」を立ち上げた片桐寅吉が、明治35年に建築した木造家屋です。
片桐家は、江戸時代から漁師を雇って漁業を営む「網元」として事業を成長させてきました。そんななか、寅吉は明治18年に片桐鮮魚問屋を立ち上げ、2代目が明治37年に他の漁師らと共同出資で新潟鮮魚問屋株式会社を設立。競りを行う卸売業とともに、北洋漁業家としても活躍しました。北洋漁業とは、沿海州やオホーツク海、ベーリング海で行われる漁業のこと。新潟では、寅吉をはじめ、多くの漁業家が活躍したそうです。
このように問屋をして事業を始めた寅吉が建てたのが、旧片桐家住宅。以来、歴代に渡ってこの建物を保持してきましたが、この度新潟中央水産の現社長・藤田晋氏が、食事処兼喫茶店としてオープンすることに。
漁業・卸問屋として始まった片桐家で、ついに魚をお客様に提供する食事処としてお店を開けることとなったのです。
漁業・卸問屋として始まった片桐家で、ついに魚をお客様に提供する食事処としてお店を開けることとなったのです。
食事処としても、喫茶としても楽しめる「魚や片桐寅吉/港茶屋」。
新潟に住んでいても、なかなか海鮮丼やうな重を食べる機会は意外と少ないもの。いつもよりもちょっと贅沢に美味しい魚介を食べたくなったら、立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
新潟に住んでいても、なかなか海鮮丼やうな重を食べる機会は意外と少ないもの。いつもよりもちょっと贅沢に美味しい魚介を食べたくなったら、立ち寄ってみるのも良いかもしれませんね。
魚や片桐寅吉/港茶屋
住所:新潟市中央区上大川前通12-2742
営業時間:11:00-15:00/17:00-21:00
TEL:025-201-8082
Webサイト:https://snack-bar-5366.business.site/website/snack-bar-5366/