北越急行ほくほく線 地域密着のローカル鉄道と沿線の魅力【後編 十日町駅〜まつだい駅】/十日町市・南魚沼市


2023年06月28日 4809ビュー
南魚沼市の六日町駅から上越市の犀潟駅までを結ぶ、総延長距離59・5kmの「北越急行ほくほく線」

地域密着のローカル鉄道と沿線の魅力を探しに、前編は六日町駅〜美佐島駅までをレポートしましたが、後編では十日町駅〜まつだい駅まで乗車した様子をレポートします!
十日町駅はほくほく線内で唯一、北越急行の社員が駅業務を行う、駅員が配置された駅です。

ほくほく線内の無人駅の管理や、列車内での忘れ物の問い合わせなどを受け付けています。
十日町駅は、ほくほく線内でも一番多い乗降人員があり、列車の発着時は多くの方で賑わいます。

十日町市は​​​​、絹織物の産地として知られている「きもののまち」。

時には、着物姿でほくほく線を利用する方も見受けられ、素敵な駅だなと感じます。
駅西口には「十日町市総合観光案内所 Tocco(とっこ)」が併設されており、十日町市の観光拠点です。

十日町市の観光に関する旅行・宿泊相談はもちろん、レンタサイクルの貸し出し、手荷物預かりなども行っています。
お土産もたくさん売っており、駅構内の観光案内所とは思えないほどの品揃えです。
十日町市名物の「へぎそば」をはじめ、十日町市のおいしい物、山菜や農産品。

きもののまち・十日町、縄文のまち・十日町ならではのオリジナルグッズ。

話題の商品やこだわった商品などが多く取り揃えられ、十日町市ならではの魅力が満点。
ほくほく線のグッズもたくさん販売されており、大人気です。

ほくほく線のTシャツやトートバック、クリアファイルや缶バッチなど、つい買いたくなる鉄道グッズが揃い、大人も子供も欲しくなる商品ばかり!

こちらで販売されている商品は、十日町市観光協会の公式オ​​ンラインショップでも販売されていますので、要チェックです。
また、十日町駅構内は季節ごとの飾り付けやイベント紹介もされており、見ているだけでも楽しくなります。

無料休憩所もあり、旅の休憩や列車の待ち時間にも気軽に利用が出来るので、ぜひお立ち寄り下さい。

<十日町市総合観光案内所 Tocco(とっこ)>

⚫︎住所   十日町駅構内
⚫︎電話番号 ​​025ー750ー1277
⚫︎営業時間 9時〜17時

旅に戻り、ほくほく線に再び乗って「まつだい駅」へ向かいます。

ほくほく線は7割がトンネル区間となりますが、時々車窓から見える場所が絶景です。
十日町駅〜まつだい駅間では、大河・信濃川を渡る車窓からの景色。
まつだい駅手前では、トンネルの間から一瞬見える、田園の風景が素晴らしいです。

ほんの一瞬ですが絶景を楽しめますので、見逃さないようご注意下さい。
長いトンネルを抜けると「まつだい駅」に到着。

日本三大薬湯とも呼ばれる「松之山温泉」の最寄り駅でもあり、観光客の乗降で賑わいます。
まつだい駅は、鉄道の駅と道の駅が隣接している、全国的にも珍しい駅。

道の駅館内には観光案内所をはじめ、特産品の売店や飲食店、コンビニエンスストアもあります。
松代・松之山エリアの観光拠点で、レンタサイクルの貸し出し、手荷物預かりのサービスがあります。

また、パンフレットなども充実していて、松代・松之山エリア観光の情報収集ができます。
まつだい駅は「ほくほく線発祥の地」という事をご存知でしょうか?

十日町市松代エリアは、言わずと知れた日本屈指の豪雪地帯であり、陸の孤島で、物資の輸送が困難でした。

昭和初期、そのような状況を解決しようと、松代地方の有志が鉄道建設運動をはじめ、念願のほくほく線開通となったため「ほくほく線発祥の地」の記念碑が建てられています。
前編でご紹介した、ほくほく線を経由して越後湯沢駅と北陸地方(金沢・福井方面)を結んでいた「特急はくたか号」。

はくたかファンや沿線住民の思いを込め、その歴史と思い出が引き継がれることを願った「特急はくたか記念碑」も、まつだい駅に建てられています。

線路沿いに設置されているので、まるで今も走っているかのように見えます。
また、道の駅構内には、特急はくたかのモニュメントも展示されています。

こちらは以前行われた、地域のお祭りで使用するために作られた、本物そっくりの「神輿(みこし)」

色も形も、実物の特急はくたかにそっくりでカッコイイです!

地元・松代の方々のほくほく線への愛と歴史を感じる、まつだい駅へお立ち寄り下さい。

<道の駅 まつだいふるさと会館(松代・松之山温泉観光案内所)>

⚫︎住所   十日町市松代3816番地1
⚫︎電話番号 025ー597ー3442
⚫︎営業時間 9時〜17時

<大雪にも強い!日本有数の豪雪地帯を走る、ほくほく線>

日本屈指の豪雪地帯を走る、ほくほく線。

大雪で他路線が運休・遅延の時でも、通常運転を行う事が多い路線としても有名です。

その仕組みを知るため「六日町車両基地」へ特別に潜入しましたので、様子をレポート致します!
北越急行が保有する車両「HK100形電車」

1997年(平成9)年のほくほく線開業時から活躍し、現在は12両を保有しています。

また、聖籠町の「新潟トランシス」で製造されており、新潟生まれ新潟育ちの車両です。
沿線地域の輸送を守るため、車両をはじめとして、線路の設備など様々な箇所で雪対策が行われています。

ホームや線路には、スプリンクラー・​​温水ジェット噴射装置などの目に見える雪対策。

運行が終了した夜間には、雪を遠くへ飛ばす除雪車も活躍し、始発列車からの通常運転に備えています。
車両には「スノープロウ」と呼ばれる除雪装置の先端部分を、雪をほぐすための歯形にするなど、ほくほく線独自の雪対策を行っています。

運行時に落雪による車両のフロントガラスの破損を防ぐため、ガラスを覆う鉄製の網も独自の対策です。

ほくほく線は、日本の鉄道路線の中でも屈指の雪対策を行っていますので、ぜひ乗車時にその姿をお確かめ下さい!
北越急行・六日町車両基地では、車両の洗浄や定期的なメンテナンスといった、日々の安全輸送に欠かせない作業を行っています。

2023年3月現在のダイヤでは車両の入れ換えは少なくなり、朝に出庫をして夜に入庫をするパターンが多くなりましたが、日頃の車両のメンテナンスを検修員6名で行っているのも驚きです。

そのほかに、モーターなど主要機器を取り外して整備をするヘビーメンテナンスは協力会社が行っていて、メーカーなどの支えにより整備された車両が維持されています。

車両の車輪を整える「車輪転削」は特殊な装置が必要なため、新潟市にあるJR東日本の新潟車両センターで行われます。普段はほくほく線の列車が走らない、長岡駅や新潟駅で列車を見れることがあるので必見です。
「安全第一」でほくほく線の輸送を支える、北越急行・六日町車両基地。

日頃から雪国の小さな鉄道会社ならではの、きめ細やかなメンテナンスがあるお陰で、私達が快適な列車旅を楽しめるのですね。
(JR上越線で運行をしていた臨時列車「ゆめぞら」の行先表示を発見!懐かしい…)

<特別企画!北越急行社員 独占インタビュー!>

最後に、せっかくの北越急行さんの取材の機会。
普段は聞けないような事などを、元鉄道マンの私・GATA_TETSUが北越急行営業企画課様に深掘りをして独占インタビューをしてみました!

【⚫Q1 北越急行社員がオススメ!ほくほく線の鉄道旅の魅力、教えて下さい】

ほくほく線は、首都圏や関西地区をはじめ、新潟市や長岡市方面からもアクセスがしやすいのが魅力です。
他の路線と接続をしているので他線を利用して、ほくほく線への乗車を目的とした一周グルッとする鉄道旅も楽しいですよ。

<例 首都圏方面より> 東京▶︎北陸新幹線▶︎長野▶︎飯山線▶︎十日町▶︎ほくほく線
<例 新潟・長岡方面より> 新潟・長岡▶︎上越線▶︎越後川口▶︎十日町▶︎ほくほく線

青春18きっぷが使用出来る時期は、在来線のみを利用して、ほくほく線へ乗りにいらっしゃるお客様も多いです(ほくほく線内 青春18きっぷ使用不可)

四季折々の景色を楽しめる、ほくほく線の魅力に触れ、鉄道旅をお楽しみ下さい。

【⚫︎Q2 北越急行社員オススメ!ほくほく線の鉄道旅、マニアックな楽しみ方を教えて下さい】

ほくほく線は運行本数が少ないので、犀潟方面・六日町方面の一定方向に進むのではなく、上り列車・下り列車の発車時刻を有効活用した鉄道旅もオススメです。

時刻表をチェックして、上り・下りの発車時刻を有効活用が出来れば、多くの駅で途中下車が可能です。

ほくほく線内が1日乗り放題の「ほくほくワンデーパス」を購入して、ほくほく線の列車旅をお楽しみ下さい!
(六日町駅〜くびき駅間の各駅には運行状況モニターも設置されており、最新の運行状況をチェックできます)
【⚫︎Q3 最後に、北越急行からメッセージをお願いします!】

今年2023年3月のダイヤ改正で「超快速スノーラビット」が廃止され、お客様から復活を望む声も多いのが現状です。現実的に復活は難しい部分もありますが、イベントなどでの復活運転もご期待下さい。

また、季節ごとに列車内・駅の装飾や各種イベントも行っておりますので、列車に乗って楽しんでいただきたいです。

地域に寄り添った鉄道、旅行・観光手段と移動としてはもちろん、沿線の方々に気軽に乗ってもらえる路線として、北越急行ほくほく線を引き続きよろしくお願い致します。
北越急行の社員数は65名。(2023年5月現在)

決して、地方の鉄道会社としては多くない人数ですが、社員一丸となって、ほくほく線の活性化と沿線を盛り上げようと取り組んでいる事を実感しました。

ほくほく線では、トンネル区間で列車内に映像が上映されるイベント列車「ゆめぞら号」も、毎週日曜日に運行されています。

プライベートな旅ではもちろん、第二弾として、まつだい駅から犀潟駅間のほくほく線の取材に、またお伺いしたいと思います。

春夏秋冬それぞれ違った景色が味わえ、魅力があふれるほくほく線の列車旅、皆さんも楽しみませんか?!

北越急行株式会社

⚫︎本社所在地 南魚沼市六日町2902ー1
⚫︎運賃・料金等お問い合わせ ​​025ー752ー0770(十日町駅 7時〜19時)
⚫︎その他・お問い合わせ   025ー750ー1251(北越急行営業企画課 平日9時30分〜17時30分)

この記事を書いた人
GATA_TETSU

長岡市出身、新潟市在住。
首都圏の某ターミナル駅で駅係員として、10年間勤務をした経験を持つ、元鉄道マン。
新潟へUターン後は、趣味の鉄道と元鉄道マンの経歴を活かし、SNSなどで新潟&公共交通の魅力を発信中!
https://twitter.com/GATA_TETSU_0401

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