月2回のチャンスに予約殺到! 創業90年の老舗 北川製餡所が作る幻の『限界おはぎ』をゲットしてきた/三条市


2024年11月13日 3054ビュー

新潟のあんこ好き界隈で話題沸騰中! 北川製餡所の『限界おはぎ』

若者の和菓子離れが叫ばれている昨今ですが、メディアでは「あんこ」がフィーチャーされる機会もしばしば見かけられ、むしろあんこ好き界隈の勢いが加速されていると感じる今日この頃。

実は私もそんなあんこLOVERのひとり。
ちょっと肌寒くなってくる季節は、たい焼きや大判焼き、お汁粉など、なにかとあんこ系のものが食べたくなるベストシーズンなんですよね。(まぁ、季節関係なく年中あんこLOVEなのですが)

そんな中、知人から「三条に限界おはぎっていうのがあるんだけど、すっごく人気で全然買えないんだって〜」と気になりすぎる情報をゲット。

調べてみると発売日は月に2回だけ。しかもSNSでゲリラ的に告知されるとのこと。
タイミングを合わせてさっそく取材に行ってきました!

あんこのプロフェッショナルが作る正真正銘のおはぎ

JR東三条駅のほど近く、弥彦線沿いの住宅街の中で一際目を引く紫色のタペストリーが目印のこちらは、創業から90年続く老舗の北川製餡所です。

3代にわたって三条市のほか、燕市や弥彦村、長岡市寺泊など近隣地域の菓子店やパン屋に卸すあんこを製造しており、「北川製餡所のあんこだったら間違いない!」と信頼を寄せる人も多いとか。

本当においしい、真のあんこを味わってほしい

そんな北川製餡所が「真のあんこのおいしさを味わってほしい」との思いでスタートさせたブランドが、『A North river(ア・ノースリバー)』。

おいしさを突き詰めて製造したあんこは各店舗へ納められ、さまざまな商品に姿を変えて消費者の元へわたりますが、どうしても商品に合わせて本来のあんこの味わいも少しずつ変わってしまうんだとか。

せっかくならあんこ屋が本気を出して作った本当においしい正真正銘のあんこを味わってほしい、との思いで誕生したのが、この『限界おはぎ』なのです。 

小豆は国内有数の産地、北海道で栽培されたさまざまな品種の中から選りすぐりのものを使用。
その年によって出来が異なるため、まずは最もよい出来の品種を見つけることからあんこ作りが始まるそう。

三条市が誇る良質な軟水を使用し、限界まで砂糖の量を少なくして煮ることで、小豆本来の甘みを感じられるあんこに仕上げています。

中のお米には地元で採れたこがねもち米を100%使用しています。

あんこの概念が変わる粒あんおはぎ

もうひとつ、『限界おはぎ』と言われる所以は、そのあんこの量にあり!
なんと総重量約150グラムの大ボリュームで、おはぎとして成立するあんこの量を限界まで増量。
あんこがたっぷりでなかなかお米に到達しない(笑)というあんこLOVE民にはたまらない現象が発生。

これには我慢しきれず一口ぱくり。
小豆の豆本来の味が口中に広がり、あんこの甘さは感じながらも想像以上にあっさりした味わい。
これはあんこだけでいくらでも食べられちゃいます。

粒感も非常に均一で、大胆なネーミングと発想なのにきちんとまとまり感があって上品さすら感じさせるのは、さすがあんこのプロだからこそ成せる技です。

こしあん派じゃなくても味わってほしい!

そして、粒あんを食べたらぜひ味わってほしいのがこしあんバージョン。
こちらは粒あんよりも砂糖の量は多めで、中を醤油おこわにすることで、あんこの甘さとのコントラストを楽しむことができます。

こしあんは口当たりが非常になめらかで、上質なあんこを口いっぱいに堪能することができます。
それもそのはず、本来は上生菓子に使用されるクラスのあんこに相当するんだそう!
それを惜しげもなく『限界おはぎ』として味わうことができるなんて幸せの極みですね。

食べ比べするなら粒あんを先に! これマストです。

粒あんvsこしあん論争が繰り広げられそうですが、食べ比べをする際にぜひとも守っていただきたいのが、粒あん→こしあんの順番。
こしあんの方が甘く仕上げているので、先に食べてしまうと粒あん本来の味がわからなくなってしまうんだとか。

ちなみにご主人いわく、リピーターさんの間でも粒あん派とこしあん派ははっきり分かれるそう。
実際に限界おはぎを何人かでいただいたところ、「普段はこしあん派だけど、このおはぎは粒あんの方が好き!」という声が上がりました。
私自身は「あんこ」箱推しなのでどっちかひとつを選ぶのは非常に悩ましいし、欲張りな性格なので次回も両方ゲットすることでしょう(笑)

気になる『限界おはぎ』の購入方法

そして、ここまで読んでくださった方々が一番気になっているであろう、『限界おはぎ』の購入方法をご説明します。

作りたてのおいしさを味わってもらえるように数量限定での提供になるため、基本は予約販売です。販売日に若干数の当日販売分はあるそうですが、間違いなくゲットするためには前日までの予約がベターです。

販売日はお店のインスタグラムで公開されますが、予約は電話または店頭での受付になります。
希望のおはぎの種類と個数、受け取り時間を伝えてくださいね。

ちなみにインスタグラムが見れないという方は、電話で問い合わせをすればすでに決まっている販売日のスケジュールを教えてもらえるそうです!

また、お店の前に車を停められるスペースは2台分ありますが、お店の前の道が少し狭めなので個人的には近隣の三条一ノ木戸商店街の無料駐車場に停めて歩いて行くのがおすすめです。

車社会の新潟に生まれ育ちながら運転に自信がない私にとっては、商店街の散策もできるし一石二鳥でした♪
 

あんこだけの購入も大歓迎!

そうは言っても限界おはぎの販売スケジュールとなかなか予定が合わない…という方に朗報!
北川製餡所のザ・スタンダードなあんこは、営業中であればいつでも購入可能とのこと。
パウチになっており、冷蔵保存でもある程度日持ちがするので、これだけを買い求めにくる方もいるとか。

あんバタートーストにしたり、白玉にトッピングしたりと、お好みのアレンジで楽しんでみてはいかが?
北川製餡所

北川製餡所

新潟県三条市田島1丁目10−4
TEL:0256-32-1510
営業時間:9:00〜なくなり次第終了(限界おはぎ購入は要予約)
定休日:日曜ほか不定休(限界おはぎの販売日は月に2回インスタグラムにて告知)
駐車場:2台

この記事を書いた人
おひな

新潟市出身、ものづくりのまち燕三条らへんに住んでるひと。おいしいものとかわいいものがすき。虫はニガテだけど自然もすき。みんなが知らない新潟のいいところをどんどん発信したい!