ウイスキーが、お好きでしょ♪三条市で量り売りの提供をする【横山酒店】で、ウイスキーの魅力にせまる/三条市


2024年07月03日 743ビュー
米どころで酒どころな新潟。その真ん中に位置する三条市には、ざっと数えただけでも50を超える酒屋が市内に点在しています(筆者調べ)。オサケダイスキな筆者、普段から酒屋さんにはお世話になっており、今回はひょんなことから「どうやら横山酒店という酒屋が面白いことを始めたそうだぞ」という噂を聞きつけ、その真相を探るべく伺ってきました。

創業50年以上、地元の酒屋がウイスキーの量り売りを開始

今回お邪魔した酒屋は三条市東裏館にある横山酒店。三条市役所のそばにお店を構えています。元々は宴会場などをメインにお酒を卸していたそうですが、コロナ禍により売上が落ち込み、相次ぐ自粛期間の延長で経営が安定しない状況が続いていました。そんな中、現状を打破すべく2022年8月に新しく始めたのがウイスキーの量り売りです。

最近、ウイスキーのハイボールが大ブームとなり、これまで敷居が高いと思われていたウイスキーのイメージが変わりました。気軽に楽しめる機会が増え、その奥深さに魅了される方もどんどん増えているとのこと。

しかしわたくし、あまりウイスキーに詳しいわけではありません。ここはプロにしっかり話を聞いてみたい!さっそく中に入ってみましょう。

店内に並べられた圧巻のウイスキーボトル。その種類は450種類以上

見てください、この素晴らしい眺めを!ずらっと並べられたこのウイスキーたち!すごい…全然見たことないものばかり。ウイスキーの魅力のひとつはボトルのおしゃれさではないでしょうか。かっこいい~~。
イラストがあしらわれたボトルもおしゃれ!
全面ウイスキーに囲まれた店内で取材に応じてくださったのは、店主の横山正さんとスタッフの横山晴也さん。量り売りははじめての体験なので、どのように頼めばいいのか、まずはお話を伺いました。

晴也さん「当店で量り売りできるウイスキーは現在、約450種類あります。最小単位がシングルサイズと呼ばれる30mlでの販売ですね。飲みたい銘柄を選んでいただいて、容器をお持ちじゃない場合は小瓶を100円で販売してます。一番安いものだと200円から、高いものでバランタインの30年が1,900円です」
真ん中に鎮座するのがバランタインの30年!

晴也さん「ウイスキーを量り売りで購入する最大のメリットは、気になる銘柄を気軽に試せる点だと思ってます。全く飲んだことがない銘柄のウイスキーや、ボトル1本買うには高くて躊躇う値段のものでも挑戦しやすいんですよね。
というのも、ウイスキーは産地や原料、製法の違いで大きく味が異なります。たとえば同じスコッチウイスキーでも銘柄によって全然風味が違うんです。ロックやストレートで飲む場合は、ボトルで買うと長い付き合いになりますしね。試して気に入ってもらえれば、うちに置いてあるものは限定品や一部の希少品を除いて大体取り寄せができるので、ボトルを購入していただくことももちろん可能です」

早速ウイスキーを選びます

横山酒店では、並べられたボトルのひとつひとつに銘柄・30mlの値段・度数・原産国・品番が記載されたカードがついています。原産国別に棚も分かれていて非常に見やすいのですが、正直種類がありすぎてまったく選べません……。

晴也さん「スコッチやバーボンって聞いたことありますか?世界的に有名なウイスキーの生産国は5カ国あって、その5カ国で作られるものが世界の5大ウイスキーと呼ばれています。スコッチはスコットランド、バーボンはアメリカのケンタッキー州ですが、そのほかの地域で作られたものも総称してアメリカンウイスキーと呼びます。アイルランドのアイリッシュウイスキーと、カナダのカナディアンウイスキー。あとは日本のジャパニーズウイスキーですね。それぞれ特徴があるので、原産国で飲み比べてみるのも楽しいと思いますよ」

5大ウイスキーの中で最もライトな酒質なのは、カナディアンウイスキーとのこと。同じ銘柄でも熟成期間の異なるボトルが並んでいたりして、ウイスキーの奥深さと難しさを感じます。結局、あれもこれも気になってしまい、最終的に5本の銘柄を選んでみました。
左から竹鶴\700、イチローズモルト&グレーンホワイトラベル\400、ノックニーアンオーガニックシングルモルト\650、ティーリングシングルポットスチル\450、ノブクリーク9年\400

専用ボトルに入れ替えて提供、品質を保つ工夫も

選んだウイスキーはひとつひとつ丁寧に専用ボトル(\100)に詰め替えていただきました。ご自宅にある容器でも問題ありません。今度来るときは今回購入した専用ボトルを持参します♪
入れ替えの際に気になったのがこのボトルに巻かれたテープのようなもの。店内にある開封済みのボトルにはすべてこのテープが巻かれています。

これはボトル密封用のパラフィルム、というそうです。元々薬品の保存などに使用されており、伸張性が高く、通気性のない防湿フィルムのため、ワインやウイスキーの蒸発、劣化防止に有効とのこと。量り売りだからこそ、味や風味を損なわないための工夫が必要なんですね。

ちなみに、横山酒店ではこのパラフィルムを1シート単位でバラ売りしてくれるので、ボトル買いされるときはセットで購入されるのがおすすめです。
詰め替えたボトルには銘柄シールを貼ってもらえます。

通常では手に入りにくい、レアなウイスキーもあり

横山酒店では品物を購入するとポイントカードがもらえます。このポイントカード、スタンプ10個でなんと、超!入手困難なプレミアムウイスキーを購入できるようになるそうです!

レジ横の棚には、通常では手に入りにくいレアなウイスキーがずらりと並びます。まぶしい……。わたしは今回、世界最高賞を6度も受賞した”希少価値の高いジャパニーズウイスキーのひとつ”と呼ばれている「イチローズモルト」のホワイトラベルを購入。このレア棚には「イチローズモルト」の中でも更に入手困難でプレミア価格のついている銘柄もそろっているとのこと。

今や定価での購入はなかなか困難とのことなので、ぜひスタンプを集めて購入権利を得たいところです。

「お店がきっかけになって、お酒自体を楽しめる人がもっと増えてほしい」

代表取締役で店主の正さんは、現在のお店から徒歩10秒ほどの場所にある旧店舗を改装し『楽道‐RAKUDOU‐』というレンタルライブスペースを運営しています。音響機材や配信設備の整ったイベントスペースで、週末にはほぼ毎週、東京からライブをしにアーティストが訪れるのだそうです。

正さん「いまは若者だけじゃなくて、お酒を飲まない人が増えましたよね。大人数で気兼ねなく騒ぐっていうのも少なくなった。うちはイベントでお酒を出したい人がいれば提供するかたちを取っていますけど、曜日によってはノンアルコールの方がなくなるのが早いんですよ」

飲酒の習慣率が低下していると言われる現代。家飲みが定着したことや物価高も影響し、なかなか以前のように客足や消費量は戻っていないと言います。

正さん「気軽に立ち寄れて、お酒や人との会話、音楽を楽しめる機会を増やしたいですね。今後は量り売りしたウイスキーをその場で試飲できるシステムも作りたいですし。まあ、まだまだ構想段階ですが」
まったく未知の世界だったウイスキーのことを知れて、とても楽しい時間でした。横山さん、丁寧にいろいろ教えていただきありがとうございます♪さっそく飲み比べしてみます!

横山酒店は、噂通り少し変わった取り組みを行う素敵な酒屋さんでした!ウイスキーの量り売りで対面販売をしているお店は非常に珍しいんですよね。ウイスキーに興味があっても、高級だし、まだまだ敷居も高く、手を出し難いのが現状です。違いや良さを堪能するためのポイントがわからないと、せっかくの出会いも充分に楽しめなくて勿体ない!と感じます。

横山酒店では、わたしのようにウイスキーに全然詳しくなくても、とても分かりやすく丁寧にウイスキーのことを教えてもらえます。また、ウイスキーはお酒好きの方へのちょっとした贈り物にもおすすめなので、プレゼントを選ぶ際の候補にもいかがでしょうか。

営業時間、お知らせなどはHPやインスタグラムをチェック。ぜひ一度、足を運んでみてください!
株式会社横山酒店

株式会社横山酒店

住  所:新潟県三条市東裏館2-4-12
電話番号:0256-32-6245
営業時間:平日(10時~18時30分)
     土曜(10時~17時)
定休日 :毎週月曜日
     日祝(営業日もあり。詳細はHP・SNSをご確認ください。)

株式会社横山酒店

この記事を書いた人
井高あゆみ

新潟県在住のフリーライター。「目の前のことを全力で楽しむ」好奇心旺盛なインドア人間 。店舗や企業のインタビュー・取材を中心に活動中。お笑いと爬虫類をこよなく愛する。