【魚沼】清流に立ち、命を食す。究極の没入型ガストロノミー体験/魚沼市
2026年02月04日
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どうも、こんにちは!ライターのナガシーです!
新潟県魚沼市。 日本全国にその名を知られる「魚沼産コシヒカリ」の産地であり、
冬には世界有数の豪雪地帯となるこの場所は、毎年夏になるともう一つの顔を見せてくれます。
それは、雪解け水が育む「清流の里」としての顔です。
豊かな森が蓄えた雪解け水は、ミネラルをたっぷりと含んで川へと流れ込みます。
その清冽な水こそが、美味しいお米を育て、
そして「清流の女王」と呼ばれる魚、「鮎」を育みます。
そんな魚沼の鮎を、
最初から最後まで体験できる場所があると聞き、魚沼市小出エリアへ。
新潟県魚沼市。 日本全国にその名を知られる「魚沼産コシヒカリ」の産地であり、
冬には世界有数の豪雪地帯となるこの場所は、毎年夏になるともう一つの顔を見せてくれます。
それは、雪解け水が育む「清流の里」としての顔です。
豊かな森が蓄えた雪解け水は、ミネラルをたっぷりと含んで川へと流れ込みます。
その清冽な水こそが、美味しいお米を育て、
そして「清流の女王」と呼ばれる魚、「鮎」を育みます。
そんな魚沼の鮎を、
最初から最後まで体験できる場所があると聞き、魚沼市小出エリアへ。
いざ、魚沼の清流へ。「友釣り」挑戦
今回、鮎釣りの手ほどきをしてくださるのは、魚沼漁協の桑原さんです。
この日はあいにくの空模様。
雨の影響で川には薄濁りが入っており、
初心者には少々ハードルの高いコンディションとなっていました。
この日はあいにくの空模様。
雨の影響で川には薄濁りが入っており、
初心者には少々ハードルの高いコンディションとなっていました。
「今日は少し濁りが入っていて難しい日ですが、ポイントさえ押さえれば大丈夫。やってみましょう」
桑原さんのその言葉と、真っ黒に日焼けした頼もしい笑顔に背中を押され、川へと向かいました。
今回挑戦するのは、鮎釣りの代名詞とも言える「友釣り」。
縄張り意識の強い鮎の習性を利用し、生きた鮎(オトリ)を泳がせて野鮎を掛ける、
非常に奥が深い釣法です。
川岸に立つと、少し白く濁った水流が勢いよく流れています。
桑原さんのその言葉と、真っ黒に日焼けした頼もしい笑顔に背中を押され、川へと向かいました。
今回挑戦するのは、鮎釣りの代名詞とも言える「友釣り」。
縄張り意識の強い鮎の習性を利用し、生きた鮎(オトリ)を泳がせて野鮎を掛ける、
非常に奥が深い釣法です。
川岸に立つと、少し白く濁った水流が勢いよく流れています。
「まずはオトリの扱い方からですね」
桑原さんから、オトリ鮎への「鼻カン」の通し方や、
弱らせないための優しく素早い手つきをレクチャーしていただきます。
桑原さんから、オトリ鮎への「鼻カン」の通し方や、
弱らせないための優しく素早い手つきをレクチャーしていただきます。
「濁りがある時は、鮎が潜んでいそうな石の周りを、より丁寧に泳がせてあげることが大事です」
桑原さんの指導のもと、私も長い竿を握り、見よう見まねでオトリを送り出します。
川底が見えにくい状況の中、頼りになるのは竿先から伝わるオトリの動きと、
桑原さんの「もっと右、そこで止めて」という的確な声だけ。
ウェーダー越しに伝わる冷たい水圧を感じながら、指先の感覚を極限まで研ぎ澄ませます。
桑原さんの指導のもと、私も長い竿を握り、見よう見まねでオトリを送り出します。
川底が見えにくい状況の中、頼りになるのは竿先から伝わるオトリの動きと、
桑原さんの「もっと右、そこで止めて」という的確な声だけ。
ウェーダー越しに伝わる冷たい水圧を感じながら、指先の感覚を極限まで研ぎ澄ませます。
「いいラインに入りましたよ。来るかもしれません」 そう言われた直後でした。
ガガンッ!
コツコツという前触れとは違う、ひったくるような強烈な衝撃が手元に走りました。
ガガンッ!
コツコツという前触れとは違う、ひったくるような強烈な衝撃が手元に走りました。
「来た! 竿を立てて、ためて!」
桑原さんのよく通る声にハッと我に返り、無我夢中で竿をあおります。
濁った水面を割って、オトリと共に激しく暴れる銀色の魚体が飛び出しました。
桑原さんのよく通る声にハッと我に返り、無我夢中で竿をあおります。
濁った水面を割って、オトリと共に激しく暴れる銀色の魚体が飛び出しました。
「やりましたね! この状況でお見事!」
タモの中に収まったのは、ぷっくりと肥えた美しい魚沼の鮎。
薄濁りの中でも、背中の黄色い星は鮮やかに輝いていました。
タモの中に収まったのは、ぷっくりと肥えた美しい魚沼の鮎。
薄濁りの中でも、背中の黄色い星は鮮やかに輝いていました。
「これが、友釣りの衝撃ですか…」
難しいコンディションの中、
桑原さんのレクチャーがあったからこそ出会えた一匹。
パック詰めされた魚を買うだけでは決して味わえない、
手ごわい自然と対峙し、勝利した達成感で胸がいっぱいになりました。
難しいコンディションの中、
桑原さんのレクチャーがあったからこそ出会えた一匹。
パック詰めされた魚を買うだけでは決して味わえない、
手ごわい自然と対峙し、勝利した達成感で胸がいっぱいになりました。
囲炉裏の火が灯る「iroriとくしまや」へ。宴の始まり
清流で釣り上げたばかりの鮎を携えて、
地元の評判店『iroriとくしまや』を訪れました。
お店に一歩足を踏み入れると、
炭火焼きの香ばしい香りが迎えてくれます。
地元の評判店『iroriとくしまや』を訪れました。
お店に一歩足を踏み入れると、
炭火焼きの香ばしい香りが迎えてくれます。
『iroriとくしまや』は、古民家を思わせる落ち着いた空間が特徴のお店です。
店内には炭火の温もりが感じられ、
カウンター席では店主との距離がぐっと近く、
地元の食材や調理についての話を聞きながら、特別なひと時を過ごせます。
店内には炭火の温もりが感じられ、
カウンター席では店主との距離がぐっと近く、
地元の食材や調理についての話を聞きながら、特別なひと時を過ごせます。
『新鮮な鮎が揃いました』
店主の今村さんがそう言って、厳選された鮎料理を次々と運んできます。
魚沼の清流で釣り上げられた鮎が、
熟練の手によって丁寧に調理され、最高の状態で目の前に現れる。
その確かな技術と、カウンター越しから感じられる店主のおもてなしに、
期待値は最高潮へ達します。
店主の今村さんがそう言って、厳選された鮎料理を次々と運んできます。
魚沼の清流で釣り上げられた鮎が、
熟練の手によって丁寧に調理され、最高の状態で目の前に現れる。
その確かな技術と、カウンター越しから感じられる店主のおもてなしに、
期待値は最高潮へ達します。
王道にして至高。「鮎の塩焼き」が教えてくれること
まずは、地の鮎をシンプルに味わう「鮎の塩焼き」から。
炭火の遠赤外線で、じっくり、じっくりと火を通す。
焦げてはいけない、けれど皮はパリッとさせたい。
その絶妙な距離感と火加減は、まさに今村さんの職人技です。
炭火の遠赤外線で、じっくり、じっくりと火を通す。
焦げてはいけない、けれど皮はパリッとさせたい。
その絶妙な距離感と火加減は、まさに今村さんの職人技です。
「どうぞ、頭からいってください」
焼き上がったばかりの熱々の鮎を受け取ります。
ガブリ。 その瞬間、パリッという小気味よい音と共に、
ふっくらとした身から熱い蒸気が立ち上りました。
「……美味しい!」 思わず声が漏れます。
身は驚くほど柔らかく、そして何より香りが違います。
そして訪れる、内臓(わた)のほろ苦さ。
魚沼の清流で育った地の鮎は、苔の状態が良いせいか、臭みが全くありません。
上品な苦味と身の甘み、そして皮目の香ばしさが口の中で渾然一体となります。
人生で一番美味しい塩焼きかもしれません。
命をいただく感謝と共に、骨の髄までしゃぶり尽くしました。
焼き上がったばかりの熱々の鮎を受け取ります。
ガブリ。 その瞬間、パリッという小気味よい音と共に、
ふっくらとした身から熱い蒸気が立ち上りました。
「……美味しい!」 思わず声が漏れます。
身は驚くほど柔らかく、そして何より香りが違います。
そして訪れる、内臓(わた)のほろ苦さ。
魚沼の清流で育った地の鮎は、苔の状態が良いせいか、臭みが全くありません。
上品な苦味と身の甘み、そして皮目の香ばしさが口の中で渾然一体となります。
人生で一番美味しい塩焼きかもしれません。
命をいただく感謝と共に、骨の髄までしゃぶり尽くしました。
固定概念を覆す。鮎料理の万華鏡
「鮎は塩焼きだけじゃないんですよ」
そう言って今村さんが次々と運んでくる料理は、
私の「鮎料理」への固定概念を良い意味で裏切るものばかりでした。
続いて供されたのは、「鮎のみそ田楽」。
香ばしく素焼きにした鮎に、特製の田楽味噌をたっぷりと塗り、再び炭火で炙った一品です。
一口食べれば、焼けた味噌の濃厚なコクと香ばしさがガツンと広がります。
淡白な鮎の身が、濃厚な味噌の旨味を受け止め、
塩焼きとは全く異なる力強い味わいに変化しています。
これは、日本酒が進んでしまう危険な味。
そう言って今村さんが次々と運んでくる料理は、
私の「鮎料理」への固定概念を良い意味で裏切るものばかりでした。
続いて供されたのは、「鮎のみそ田楽」。
香ばしく素焼きにした鮎に、特製の田楽味噌をたっぷりと塗り、再び炭火で炙った一品です。
一口食べれば、焼けた味噌の濃厚なコクと香ばしさがガツンと広がります。
淡白な鮎の身が、濃厚な味噌の旨味を受け止め、
塩焼きとは全く異なる力強い味わいに変化しています。
これは、日本酒が進んでしまう危険な味。
さらに驚かされたのが、「鮎の土瓶蒸し」です。
土瓶蒸しといえば松茸のイメージが強いですが、ここでは主役は鮎。
小さなお猪口に汁を注ぎ、口に含んだ瞬間、思わず目を閉じました。
「なんて優しい……」
土瓶蒸しといえば松茸のイメージが強いですが、ここでは主役は鮎。
小さなお猪口に汁を注ぎ、口に含んだ瞬間、思わず目を閉じました。
「なんて優しい……」
焼いた鮎から滲み出た出汁は、驚くほど繊細で、深みがあります。
カツオや昆布とは違う、
川魚特有の野趣がありながらも、どこまでも澄み渡った味。
そして柚子の爽やかな酸味が加わり、鮎の香りがより一層引き立ちます。
中の身もしっとりと柔らかく、出汁を含んでほどけるような食感。
鮎という魚のポテンシャルの高さを思い知らされました。
カツオや昆布とは違う、
川魚特有の野趣がありながらも、どこまでも澄み渡った味。
そして柚子の爽やかな酸味が加わり、鮎の香りがより一層引き立ちます。
中の身もしっとりと柔らかく、出汁を含んでほどけるような食感。
鮎という魚のポテンシャルの高さを思い知らされました。
コースの締めくくりに登場したのは、丁寧に炊き上げられた「鮎ごはん」です。
ここで忘れてはいけないのが、ここは魚沼だということ。
使われているお米はもちろん、最高級の「魚沼産コシヒカリ」です。
「実は、鮎とお米は相性が抜群なんです。なぜなら、同じ魚沼の水で育っているから」
今村さんの言葉にハッとさせられます。
同じ水系の水で育った鮎と、同じ水系の水で育ったお米。
これを「最高の出会い」と呼ばずして何と呼ぶのでしょう。
ここで忘れてはいけないのが、ここは魚沼だということ。
使われているお米はもちろん、最高級の「魚沼産コシヒカリ」です。
「実は、鮎とお米は相性が抜群なんです。なぜなら、同じ魚沼の水で育っているから」
今村さんの言葉にハッとさせられます。
同じ水系の水で育った鮎と、同じ水系の水で育ったお米。
これを「最高の出会い」と呼ばずして何と呼ぶのでしょう。
口に入れた瞬間、お米一粒一粒が鮎の脂と旨味をまとって輝いているのが分かります。
コシヒカリ特有の強い粘りと甘み、そこに鮎の香ばしさとほろ苦さが加わり、 噛むほどに旨味が増幅していきます。
お焦げの部分のカリッとした食感もたまりません。
お腹はいっぱいのはずなのに、箸が止まらない。
魚沼の自然の恵みを、茶碗一杯に凝縮したような、
まさに「魚沼の風土」を感じる一杯でした。
コシヒカリ特有の強い粘りと甘み、そこに鮎の香ばしさとほろ苦さが加わり、 噛むほどに旨味が増幅していきます。
お焦げの部分のカリッとした食感もたまりません。
お腹はいっぱいのはずなのに、箸が止まらない。
魚沼の自然の恵みを、茶碗一杯に凝縮したような、
まさに「魚沼の風土」を感じる一杯でした。
iroriとくしまや
新潟県魚沼市青島732−6
電話番号/025-793-7797
営業時間/17:30~23:00
休み/月曜
駐車場/あり
川と人が繋がる場所、魚沼
食事を終え、心地よい満腹感と共に、
体の中に魚沼の清流が流れているような、清々しい気分。
今回感じたのは、「体験すること」の尊さです。
ただ料理店に行って食事をするだけでは分からない、
川の冷たさ、竿の重さ、魚の引き、そして炭火の温かさ。
それら全てのプロセスを経て、
最後に料理を口にするからこそ、味わえる感動がありました。
体の中に魚沼の清流が流れているような、清々しい気分。
今回感じたのは、「体験すること」の尊さです。
ただ料理店に行って食事をするだけでは分からない、
川の冷たさ、竿の重さ、魚の引き、そして炭火の温かさ。
それら全てのプロセスを経て、
最後に料理を口にするからこそ、味わえる感動がありました。
iroriとくしまやの店主、今村さんは、単に料理を提供するだけでなく、
魚沼の自然と人をつなぐコーディネーターのような存在でした。
「鮎を通して、魚沼の自然の豊かさを感じてもらいたい」
その想いは、提供される一皿一皿、
そして温かいおもてなしから確かに伝わってきました。
魚沼の自然と人をつなぐコーディネーターのような存在でした。
「鮎を通して、魚沼の自然の豊かさを感じてもらいたい」
その想いは、提供される一皿一皿、
そして温かいおもてなしから確かに伝わってきました。
鮎釣りは難しいものではありません。
今回、初心者の私を丁寧に導いてくれた桑原さんのような指導者がいれば、
誰もが清流での興奮を味わうことができます。
そして釣り上げた鮎を、 今村さんのような料理人の手で最高の一皿へと変えてもらう。
この体験の連鎖こそが、魚沼の真の魅力です。
来たる春から夏、そして秋にかけて、鮎はさらに脂が乗り、味わいを増していきます。
今、冬の準備をしながら、春の訪れと共にアユ釣りに出かけることを計画してみませんか?
美しい景色の中で竿を振り、囲炉裏を囲んで語らい、最高の鮎料理に舌鼓を打つ。
魚沼市の『iroriとくしまや』では、そんな五感のすべてを使って味わう『極上の休日』が、皆さんを待っています。
今回、初心者の私を丁寧に導いてくれた桑原さんのような指導者がいれば、
誰もが清流での興奮を味わうことができます。
そして釣り上げた鮎を、 今村さんのような料理人の手で最高の一皿へと変えてもらう。
この体験の連鎖こそが、魚沼の真の魅力です。
来たる春から夏、そして秋にかけて、鮎はさらに脂が乗り、味わいを増していきます。
今、冬の準備をしながら、春の訪れと共にアユ釣りに出かけることを計画してみませんか?
美しい景色の中で竿を振り、囲炉裏を囲んで語らい、最高の鮎料理に舌鼓を打つ。
魚沼市の『iroriとくしまや』では、そんな五感のすべてを使って味わう『極上の休日』が、皆さんを待っています。
iroriとくしまや
この記事を書いた人
元英会話スクールスタッフ・講師→にいがた地域おこし協力隊として現在活動中。
2022年の三条市でのデイキャンプがきっかけでI LOVE NIIGATA!
春夏秋冬たのしめる!大好きなニイガタをお届けします!
ブログ・SNS・YouTube:https://lit.link/ryoheinagashima