イベントにも出店!心の底から元気になるスパイスカレー屋さんの実店舗「石本商店 カレーとごまどうふの店」と「うめやんKitchen直売所」へ/新潟市


2024年12月26日 136ビュー
少し寒くなって元気が出ないときはスパイスたっぷりのカレーに限る。
身体の芯から温かくなって、もりもり心の元気も取り戻せるカレーがいい!
新潟県はカレールゥの消費量が全国でもトップクラス。
スパイスカレーがみんなの心を奪うなら、新潟県人は本当の本当にカレー好きだと思う小柴ぱせりです。
イベント出店で見かける屋台やキッチンカーにはカレー屋さんが多いですよね。
その中でも実店舗を持っている2軒のカレー屋さん「石本商店 カレーとごまどうふの店」と「うめやんKitchen直売所」を訪ねました。

石本商店 カレーとごまどうふの店

亀田公園ファーマーズアンドキッチンにて、石本商店のカレーが出店。
天気の良い秋の日に、朝8時からの開催に合わせて朝カレーを食べるのだ!
4種のカレーから選ぶ「あいがけカレー」は、さつまいもキーマ&トマトとナスのチキンカレー、甘さと辛さのバランスが絶妙~。そしてデザートには「ごまうふふ」
ごまうふふとは石本商店さんで販売しているごま豆腐のこと。
石本商店は、金物販売のほかにごま豆腐の製造販売・卸しもしていました。子どもの頃から慣れ親しんだ祖父母のごま豆腐の味を継いだのは、孫の大島史也さんです。
史也さんは「ごま豆腐が有名になりお客様がいろいろなところから買いに訪れてくれるのは嬉しいのだけど、商品販売のお客様との時間は一瞬で、遠くから来た人にゆっくりしてもらえる場所が作りたい、飲食店がやれたらいいな」と考えていました。
そんなときに今の奥様である梢絵さんに出会ったのです。
「なにかやりたい!じゃあ二人で一緒にやろう!」と意気投合して始まりました。
 
梢絵さんは自分のキャリアの中で立ち止まり、なにかを作り出せる人になれたらいいなあと思っていたところだったようです。史也さんの、二人でなにかチャレンジしてみようという提案にぐっときたと言っていました。
 
メインとなるメニューはなににしようか。ごま豆腐と合わせて和食ごはんがいいのか、それともカフェがいいのかと考えたけど、二人の一番好きな食べ物がカレー。
「お店をやるなら毎日自分たちが食べられるカレーがいいね」
ということでカレー屋に決まります。
それからは二人でいっぱいカレーの勉強をして、食べに出かけ、スパイスを調合して、オリジナルの味を探求。
2020年春にはキッチンカー販売の前に、新潟県庁でのお弁当販売でカレー屋デビュー。
「お店をOPENするなら夏がいいね」と、2020年7月にOPENしました。
二人が出会ったのは2019年の秋。お店のOPENが7月。
そんななか「お店を始めるなら夫婦のほうがいいんじゃない?」と結婚。
 
トントン拍子に今があるということが素敵です。
夫婦で一緒に仕入れに行って旬の食材を選んで、食材によって週替りでカレーのメニューが決まる石本商店。
あいがけカレーの片方は必ずキーマカレー。そのなかでも一番の人気は梅のキーマカレーですって。あ!亀田公園出店のときも梅のキーマカレーが気になったけどそのときは別のカレーを食べていました!残念!
イベント出店は主催者との繋がりであったり、定期的に出ているものもあり、地域の人に声をかけてもらったりするのもあります。
メニュー発表や出店情報はお店のInstagramをチェックしてください。
ところで店内で気になった本の数々。カレー好きも一緒なら、本好きも一緒の大島夫婦。
実は梢絵さん、本が好きでお店を会場に「本好きの会」を企画しています。課題図書を決めて読んだ本の感想を話しあったり、自分の好きな本を紹介しあったり。好きな本のプレゼント交換もよくやっているとか。
私も本好きなので興味あります!でもたくさん本を読むわけではないので、なかなか参加しづらいかな?と聞いたら、そうでもないから気楽に参加してくださいですって。
お店には梢絵さんの著書「読書は鼻歌くらいでちょうどいい」も並んでいました。
「"本好きの会"を始めてから小説を読むようになりました。
ビジネス書、自己啓発本、短歌、詩とかいろいろ読むんですが、みなさんのオススメの小説を聞いていたら読みたくなって、どんどん読めるようになったんです。
この前読んだ社会派ミステリーがおもしろかった!社会問題を扱っているので自分事で考えられるところが社会勉強になっていいです」と梢絵さん。
「本好きの会」は梢絵さんのInstagram読書アカウントでお知らせするらしいですよ。
ぱせりのウチには読まずに積んだままの本が数冊・・・。カレー食べながら本でも読もうかな。
石本商店 カレーとごまどうふの店

石本商店 カレーとごまどうふの店

住所:新潟市江南区袋津 2-3-11
営業時間:11:00〜14:30(L.O. 14:00)
Instagram DMにて11:00のみ席予約可
定休日:月火水
駐車場:18台

うめやんKitchen直売所

さてお次は古町どんどんに出店の「うめやんKitchen」さんへ。
キッチンカーではご主人の梅澤俊広さんが、定番の牛すじカレーを含むカレー2種、アジアご飯を販売していました。古町どんどんにはずっと出店していて、私もいつもうめやんカレーめがけて遊びに行きます。
カレー愛あふれる俊広さんの盛り付けもあり、人気もあってだんだん列が長くなりますが、お客さんとのふれあいも大切に、常連さんたちが絶えないキッチンカーです。
 
梅澤夫婦がキッチンカーを始めたのは2009年春。
きっかけは、俊広さんがバックパッカーとしてアジア各地を旅し、タイで屋台文化を体験したこと。屋台のメニューは平凡なものだけどとにかく美味しくて、日々の食事なのにお祭りみたいな感じでわいわい楽しそうで、そんな風景を自分でも日本で、新潟で作れたらいいなあと思ったことから。
 
どうしたらそんな屋台のような営業ができるのか、二人でいろいろ調べていたら、都会のオフィス街では移動販売車が飲食店として営業し、働く人のお腹を満たしていることを知りました。実際に現地に見に行って参考にし、関係各所にお店の相談に行きました。
「移動販売車であれば、私有地で営業してもいい。公道でなければいいですよ」と言われ、車を飲食販売用に改造したキッチンカーでカレー販売を始めます。
 
「まだ新潟ではキッチンカーも少なく、キッチンカーという名前も定着していなかった頃、企業の私有地を間借りして定期的に出店はしていたけれど、始めて2・3年は出店できるイベントも少なくてやめようかなと思ったこともありました」と、奥様の愛美さん。
 
私がうめやんKitchenを知ったのはそんな頃だったのかな?
キッチンカーが毎週火曜日に新潟駅の駅南広場に集合していて、「今日はどのカレーの組み合わせだろう?」って楽しみに広場に向かってましたよ。
駅南広場への定期出店は、新潟でキッチンカーをしている人を探し、みんなで集まって出店し少しでも新潟の人たちにキッチンカーを知ってもらいたいと始めたそうです。効果絶大でしたね。その頃からキッチンカーが各種増えてきたように思います。
 
イベント出店の声がかかるようになり、うめやんKitchenの名前もだんだんと認知され、直売所という名の実店舗を出したのは2017年12月。
 
キッチンカー出店のとき、市外から来てくれるお客さんも増え始めて駐車場が気になっていたんですって。上越から来ましたとか、県外からの帰省のたびに来てくれる方とか。そんなお客さんが不便でないように、駐車場が確保できることを一番に考えて店舗の場所を探していたそうです。そして縁があったのが新潟市秋葉区のこの場所。ちょうど子どもが小さくて実家も近かったし協力してもらえて助かったんだそう。
お店は11時OPENなので、開店時にカレーがそろっています。
(開店直後の写真いただきました)
私がいただいたのはカレーとカオマンガイのセット。カレーはベジカレーをチョイス。
味のある内装。
この器、アジアっぽくて気分が上がる!
冬の時期に温まるホットドリンクメニューは、信州産りんごが好きという愛美さんの信州産りんご具沢山の「果肉たっぷりホットシナモンりんご」。シナモンが効いて美味しくてオススメ!
 
カレーは全部で8種類あって、毎日6種類を出しています。チキントマトカレー、7種のベジカレー、3種のダルカレー、かつおだし香るエッグカレーは不定期。定番うめやんの牛すじカレーは1番人気で、女性だと季節野菜とホタテのグリーンカレーが人気ですって。愛美さんは辛いのが苦手だそうですが、自分が食べられる辛さで作っていると言っていたグリーンカレー。果たしてあなたの感想はいかに!?
ご飯も白米か、秋葉区で作っているもち麦入りご飯を選ぶことができます。それからお店のために作ってもらっているパンもオススメです。
 
カレー以外には季節限定でアジアご飯もメニューに加わります。
タコライスは夏のトマトの仕入れ次第なので超期間限定品です。私もなかなか出会えないレアメニュー。
デザートのブランマンジェと杏仁豆腐もフルーツとの組み合わせが果物の仕入れで変わってくるので、お気に入りの組み合わせを見つけたときが買い時ですよ。他にも焼き菓子、プリンとかもあります。
販売メニュー、イベント出店はお店のInstagramをチェックしてくださいね。
これからも実店舗とイベント出店でやっていくうめやんKitchenさんですが、今までの経験を活かして「&CO」というレンタルキッチンカーとレンタルキッチン、キッチンカーの製作事業を始めたそうですよ。
いくらで借りられるのか、何ができるのか知りたい方はまずお問い合わせを!
キッチンカーチャレンジして、キッチンカー仲間になって、あのイベントやあの場所に自分の店を開ける夢を応援してもらえます。
でもまず新潟市キッチンカー草分けのカレーを食べて考えてみてね。
うめやんKitchen直売所

うめやんKitchen直売所

住所:新潟市秋葉区程島1927-1
電話:0250-47-7472
営業時間:11:00~18:00
定休日:水曜日、他不定休
駐車場:有

&CO 《キッチンカービジネスの基地》

住所:新潟市西蒲区旗屋字船場895-1
電話:0256-77-5339
メールアドレス:andco.niigata@gmail.com

今回寄ったところ

この記事を書いた人
小柴ぱせり

72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
https://314musubiya.9nzai.net/