知る人ぞ知る絶景スポット!結東の石垣田/津南町


2020年12月04日 6553ビュー
こんにちは。ともです。

みなさんは「石垣田」をご存知ですか?
ぱっと見は棚田なんですが土手の部分が土ではなく、石を積みあげている田んぼを石垣田と呼びます。
石垣田はおもに西日本で多く見られ、東日本ではあまり見られないのだそう。
津南町の“結東の石垣田”は、新潟県内で見ることのできる数少ないスポットなんです。

津南町結東集落の北側にある棚田は、石垣で何段にも組まれ、とても美しく全国農村景観百選にも選ばれています。

この石垣は、鳥甲山と苗場山の溶岩(柱状節理)が崩れた落石を利用しています。石積みの高さは高いものになると3mもあり、村人の苦労が容易に想像できます…。
開墾が始まったのは明治25年(1892)頃で、秋山郷は稲作には厳しい環境とされていましたが、村人の強い思いがこの石垣田を作りあげました。

水を山から水路を引いて確保し、稲作をはじめたこの棚田は、全国的にも貴重な存在であります。
現在は、周囲の農道が狭く大型機械が入れないため農作業が大変なことや村人の高齢化もあり、耕作されない田んぼが多くなってきています。

そのため、保存会が発足し住民や行政と協力しながら保全活動を行うとともに、エコツーリズムなどと連携しそばの種まき、そばの収穫などの農業体験も行っています。
もっと多くの人に石垣田を知って頂き、多くの人達の力を借りて石垣田を存続させたいという願いから、キャンドルを灯すイベント「結東の灯影」も始めました。

毎年6月に開催され、数千個ものキャンドルが設置された石垣田はとても幻想的で、多くの人を魅了します。
また、石垣田の中を通る道はトレッキングコースにもなっており、誰でも気軽に散策することができます。

季節ごとに表情を変える景色はカメラマンにも人気なんだとか。
また、農林水産省では棚田地域を盛り上げるため、棚田カードを作成しており、結東の石垣田もカードになっています。

棚田は、国土の保全、水源かん養などの多面的機能を有する国民共有の財産です。しかし、厳しい耕作条件等を背景に棚田の保全が難しくなってきています。

このような棚田地域を応援したいという想いから、棚田を御存知の方はもちろん、棚田を知らない方や馴染みのない方にも棚田の魅力を「行って」「見て」「知って」もらいたい、そして、棚田を含む地域活性化に役立ってほしいという想いが込められています。

ちなみに、棚田カードは31府県108地区もあるんですって。

結東の石垣田カードは津南町観光協会、萌木の里、かたくりの宿に置いてあります。
ぜひお立ち寄りくださいね。
結東の石垣田

結東の石垣田

場所:新潟県中魚沼郡津南町結東
問合:津南町観光協会
電話:025-765-5585

この記事を書いた人
とも

2児の母。O型。大雑把な性格。おでかけの計画を立てるのが苦手。「何とかなるでしょ」と見切り発車してよく予定がズレこむ。

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