ちょっとかわった天然の冷蔵庫を見に!八海山雪室見学と酒蔵の社員食堂めぐり/南魚沼市
そんな私が居酒屋で見つけたら「ラッキー!」とよく注文してお世話になってきた日本酒八海山。
作っているのはどんな会社なのか調べると…
魚沼の里というスポットがあり、社員食堂でご飯が食べられるらしい!さらに「天然の冷蔵庫」で眠るお酒もある…!
(飲みに)行くしかない!ということで、調査しに高速を走らせました。
本当に、こののどかな場所にあんなオシャレでスタイリッシュなところがあるのかな…と山に向かっていくと…
雪室とは?
雪室とは、古くは『日本書紀』にも記録が残されていて、魚沼では昭和30年位まで利用されていた仕組みだそうです。
仕様はごくシンプル。冬に降り積もった雪を藁などをつかって囲い、その冷気で一年中野菜やお酒、魚を保存・貯蔵する仕組みになっています。
まさにSDGsのさきがけ!雪国ならではの知恵ですね。
魚沼の里の「八海山雪室」雪中貯蔵庫見学レポ
ツアーはこの場所からスタートです!(ツアーの時間は決まっているので確認してからお越しください、事前予約は受け付けていません)
貯蔵されている雪はなんと最大量1,000トン…!聞くだけでブルブル震えてしまいます!!!
それでは、行ってきまーす!
ここで眠ったお酒は、2016年から「純米大吟醸 八海山 雪室貯蔵三年」という名前で販売されています。
実際に3年貯蔵して成熟させることで、角が取れてまろやかなおいしい味のお酒になったのは驚きでした」
そんな説明をうけたら、これを飲まなきゃと思いますね!特殊な環境で3年も眠るお酒、買います!
更に奥にすすむと、雪の塊が入っているスペースがありました。空きスペースでは野菜やコーヒー豆も貯蔵されています。
この雪は、年に一度、毎年二月の下旬頃に集めて約一週間かけて入れられているのだそう。
建物にはしっかり断熱材を利用しているとはいえ、雪以外での温度調整を全くしていないなんて驚きです。
こうやって黒い色がでてくるのは、雪が空気中の汚れを吸収するから。だから雪がとけだすと、よごれがだんだんでてくるのだそうです。
冬の空気が澄んで綺麗なのも、魚沼のような雪国で様々な発酵文化が培われたのも、雪解け水でおいしい日本酒がつくれるのも、雪のおかげなんですね。
八海山雪室
住所:新潟県南魚沼市長森459
電話:025-775-7707
営業時間: 10:00~17:00
定休日: なし(元旦のみ)
雪中貯蔵庫内の温度:年間約4℃以下
見学申し込み:来場して直接お申し込みください
見学開催時間:①10:30 ②11:00 ③11:30 ④12:30 ⑤13:00 ⑥13:30 ⑦14:00 ⑧14:30 ⑨15:00 ⑩15:30※上限10名(2020年12月現在)
参加費:無料
所要時間:15分
注意事項: ※庫内は寒いので、軽く羽織るものをご準備ください。
※外気温との温度差が激しいため、体調の優れない方や持病のある方のご参加はご遠慮ください。
※上記の開催時間等は予告なく変更になる場合がございます。
雪中貯蔵庫をぬけると焼酎の貯蔵が!
ここでは、焼酎を貯蔵しているそうです。
最長五年間ここで預かってくれ、お客様のご希望の日が来たらご返却する素敵なサービス!(11,000円税込・送料別)
貯蔵期間中にも再度訪れて自分達のボトルを探される方もいらっしゃるそう。
そして、その奥には試飲カウンターがあります!
日本酒好きすぎて、「端から端まで全部下さい!」と言いたい私でしたが、車できているため、歯を食いしばって耐えていました。
が、私、実はー!甘酒が苦手!!!笑
でも「何も飲めずに帰りたくない」ということで、トライしました。
水と麹だけで造られているこの甘酒は、お酒を造っている技術を活かして、贅沢に吟醸と同じ60%くらいに磨いた米が使われているそう。
「あれ?おいしい!なんで…」
とびっくりする私に、
「甘酒は大きく2種類あり、こちらは米麹と水で造った甘酒、苦手なのは、酒粕で造った甘酒なのかもしれませんね」
と店員さんが優しく教えてくださいました。うわああああ!人生損してた!!!
結果、美味しすぎて3本購入しました♪
(そして、次の日にピアレマートで再会して膝から崩れ落ちたよね…新潟県民にとっては当たり前だったのか…)
「米・麹・発酵」をテーマに、麹や酒粕味噌で漬けたお肉などのオリジナル商品や、雪室で保管していたコーヒーも買い求められる新潟のおいしいものを揃えた売店です。
お店のサイドには、お肉を熟成する部屋や、要冷蔵の甘酒や原酒、ビールを置いている雪室の冷気と電気の空調を併用して活用した部屋もあります。すごいエコ!
雪国の物語を知り、その知恵を活かした商品と思うと、どの商品もぐっと魅力的に感じます!(このあとさかもとのお小遣いは八海山に消えた)
物欲が止まりません。
八海山みんなの社員食堂でお昼ごはん
だから、「みんなで力を合わせていい酒をつくりましょう」という気持ちを一つにするため「同じ釜の飯を食べる」ことのできる社員食堂を大切な場所としているそうです。
そんな素敵なコンセプトの社員食堂、実は一般の人でもお昼の時間に限り一部解放利用可能なんです!
ということで雪室から歩いて3分ほどの社員食堂に行ってきました!
社員食堂は、食堂らしく食券を買うスタイル。
が、ご飯は無料で大盛にできるということで、大盛でいただきました。
八海定食(1,100円/コーヒー付:1,200円※税込)お肉のメニューがこちらです!
添えつけられたわさびが、いい仕事をしてくれます。
新鮮な漬物や小鉢もとってもおいしい。そして、最高なのがやっぱりこのロケーション。
本当に魚沼の幸を頂いている気持ちになります。
私、もう、ここの子になりたい。
八海山みんなの社員食堂
住所:新潟県南魚沼市長森334-2
電話:0800-800-3865 お客様相談室(平日9:00~17:00)
営業時間:11:00~15:00※限定数に達し次第終了
定休日:なし(元日のみ)
席数:134席(内飲酒可能席22席・全席禁煙)
その他:予約不可、現金のみ
つつみや八蔵で和紙のぽち袋作成ワークショップ体験
ここでは、古来から日本に伝わる折形のお包みや、美しい色で華やかなシーンを彩るラッピングを贈る相手や場面に合わせて選ぶことができます。
「日本酒はお祝いなどで贈られるシーンも多いものです。
だから日本古来のお包みの仕方ができるよう、季節ごとの自然をイメージした(魚沼の特産の八色西瓜の色など)地のカラーを出した水引を使ったり、季節に合うものを用意しています」
ここでできる無料のワークショップは、和紙を使ったもので、のりやテープを使わずポチ袋を折ることができます。
つつみや八蔵
住所:新潟県南魚沼市長森426-1
電話:025-775-2975
営業時間: 10:00~17:00
定休日: なし(元日のみ)
食や酒にまつわる本が集められており、料理人とかにもたまらないんじゃないかな…
雪国文化のつまった魚沼の里
こんな素敵な施設ができたきっかっけは、日本酒「八海山」を製造する第二浩和蔵ができて、珍しがって人が訪れてくることが増えたことでした。
ただ、酒蔵を一般の方に見学を開放しておらず、来てくれてもお断りばかりになってしまう…それを、申し訳なく思った八海醸造さんが、売店(リニューアルして今はつつみや八蔵に)と蕎麦屋をつくったのだそうです。
そして「蕎麦のあと、甘いものたべたくなるね」という話があり、「さとや」ができました。
また、東日本大震災のあとで、自然エネルギーの利用などが見直されるようになった2013年に、「雪国の文化を見直したい」と、冬場に2~3mも位積もる雪を利用する八海山雪室も新設。
実際に「魚沼の里」と名づけだしたのは、その2013年頃で、雪室と三角屋根の建物のブラン ドゥ ブランができ、徐々に、「魚沼の里」構想ができあがってきたといいます。
ぐるりとまわることで、魚沼の豊かさを体感できる魚沼の里。
酒好きにも、おいしいもの好きにも、珍しいもの好きにもたまらない場所になっています!
「純米大吟醸 八海山 雪室貯蔵三年」を飲んでみて
そんな魚沼の里で買ったお酒はもちろんこちら!
飲んでみると濃く、奥行きがありながら、なんともまろやかな口当たり。
日本酒らしさはちゃんとするのに、しつこく残らないので飲みやすい。ただ、ちょっと油断すると飲みすぎて酔いそう。
この緩ーくボディーブローされる感じは、まるで原酒?と思ったらやはり度数は17%ありました。
瓶の色と貯蔵されている場所の雪のイメージがある頭にあるからか、お酒でこんなに白いイメージを感じたのは初めてです。
個人的には、味の濃い、ジビエや麹につけたお肉なんかと相性抜群の冬にのみたいお酒でした!
んーすぐなくなったので、またいろいろ買いにいくぞーーー!!!笑
エンジョイ!新潟清酒キャンペーン開催中!
新潟県酒造組合の【エンジョイ!新潟清酒キャンペーン】開催中です。
店頭で、キャンペーンの首掛けがある新潟県の清酒を購入して、シリアルナンバーを登録することで応募できます!
商品は…↓うれしい2パターン!私もこれを機に、また新潟の美味しいお酒を探りに行きます!
【A賞(新潟清酒5000本)】
※銘柄の指定はできません
【B賞(飲食券200本)】
・対象となるお店は、新潟県内の提携飲食店100店舗
(詳細は首かけのQRコードからキャンペーン特設サイトアクセスしてご確認いただけます)
・飲食券利用可能期間は2021年3月31日まで
・飲食店でのご利用が5,000円未満の場合でも、お釣りはございません
【キャンペーン期間】
現在開催中~令和3年1月31日まで(予定)
【応募方法】
首かけのスクラッチ部分を削り、表示されているシリアルコードをキャンペーンサイト(QRコードからアクセス)に入力。
当たりが出たら、必要事項を入力いただき、商品受け取りの手続きをしてもらいます。
詳細は以下の特設サイトまで!
太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。三児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/)