雄大な渓谷と芸術の世界に入る「清津峡渓谷トンネル」/十日町市


2018年05月04日 9915ビュー
FMとおかまちの佐藤広樹です。

今年の夏は3年に1度の「大地の芸術祭」(7月29日~9月15日)が開催されます。

実は大地の芸術祭の作品が4月28日から先行公開されています。
それがリニューアルされた清津峡渓谷トンネル内の作品・建築家 Ma Yansong(マ・ヤンソン) / MAD Architectsの「Light Cave」(ライトケープ)。
清津峡渓谷は日本三大渓谷の一つとしてその景観は全国的にも知られています。

その絶景を気軽に見ることが出来るのが全長約750mの清津峡渓谷トンネル。
澄んだ水が流れる清津川沿いに温泉宿やお土産屋、日帰り温泉が数軒、その奥にトンネルの入口があります。
入口で入坑料600円を支払って奥に進むと、トンネルは縦4m~5m、横幅3m弱程度のコンクリートの壁を証明が薄暗く照らし、真夏でも坑内の気温は14度~15度程度とひんやり。暑い季節に涼をとるには最高です。歩き出すとトンネル内には自分の靴音だけが響き渡ります。
しばらく歩くと少しづつ川の流れる音がトンネル内を支配していき、第1見晴所からは見上げても上まで見えないような巨大に岩の壁と、眼下には清流清津川が流れる絶景を目にすることができます。
第2見晴所を過ぎしばらく歩いた第3見晴所には銀色のドーム型をした宇宙船のような不思議な物体が現れます。実はこれトイレ。これこそマ・ヤンソン作品Light Cave」(ライトケープ)の1つ。中に入って便座に座って前を見てビックリ!外が丸見え!しかし安心してください。マジックミラーになっていて外から中は見えません。
トイレのある第3見晴所を後にして最後の見晴所パノラマステーションに辿り着くと、トンネルの向こうにはV字に避けた岸壁と、険しい岩の壁を割るように青空が広がっていました。その雄大な景色がトンネルの天井や床にも映し出され、まるで重力が無くなり上下の感覚がなくなったような不思議な空間の中に入り込みます。これもマ・ヤンソンの作品「Light Cave」(ライトケープ)なのです。
春から夏は迫力ある岩肌に植物の緑、秋には紅葉が見られ、清津川の流れる音とともに心を癒してくれます。
清津峡渓谷トンネル

清津峡渓谷トンネル

住所:新潟県十日町市小出
期間:4月~12月 ※冬期間休業
時間:8時30分~16時30分(最終入坑)
料金:大人(高校生以上)600円、子供(小・中学生)300円、幼児・身障者 無料
電話 : 025-763-4800

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