久保田ができるまでとお猪口と酒樽をモチーフにした柱やステンドグラスが見たい!朝日酒造酒蔵見学/長岡市


2021年02月16日 6742ビュー
お酒は一杯目から日本酒のさかもとです!辛口の冷が大好物。

数ある日本酒を飲んできましたが、20代で久保田の萬寿を始めて飲んだ時、

「酒だけでうまい!つまみのいらない日本酒があるのか……」

と、自分の中で日本酒革命が起きました。

それから、私の夢は「萬寿の一升瓶を買うこと」です(ガチ)!!!

そんな、長年憧れてきた憧れのお酒「久保田」をつくる朝日酒造さんの酒蔵見学に行ってきました!

久保田をもっと好きになる!朝日酒造の酒蔵見学(20分)

憧れの朝日酒造に出かける日、雪がどっしり降りました。

新潟市内から長岡に行くと、雪の壁が2倍になり、たびたびホワイトアウトする真っ白な世界。

の向こうに、朝日酒造さんが見えました…が、でででっかー!!!!!

スケールの大きさと、雪に震えながらワクワクする気持ちでおじゃましました。
酒蔵見学は、

●20分見学コース
●60分製造工程見学コース


の2つがありますが、現在は新型コロナウイルス感染拡大予防のため、20分のコースのみとなっています。

見学スタートはこの、朝日酒造の玄関からスタートです!

玄関からは、米を精米する「精米棟」、酒造りを行う「朝日蔵」「松籟蔵」、お酒をブレンドし味を調整する「調合棟」や、お酒を貯蔵している「貯蔵棟」が見えます
そして、このスタイリッシュな玄関にも、酒蔵らしく、杉玉がぶら下がっていました!

朝日酒造では、毎年10月の新酒が搾られる時期に青々とした杉玉が吊るされ、12月位から茶色くなってくるのだそう。

色の変化で、酒の熟成具合の変化も感じられるんですね。
中に入ると、圧倒的解放感!!!かっこいい……。

私の酒蔵のイメージやスケールをぶち破ってくれる朝日酒造さん、最高。

奥行き90メートルのエントランスの左側は製品工場になっており、稼働していれば瓶詰作業を見ることができます。
そしてこれが噂の、柱が樽の表面を表現し、上が盃を表したモニュメント!!!

盃の上の放射線状の間の模様は、杉を表しています。

というのも、昔から酒屋は杉玉だけじゃなく、道具に杉材を使ってきた流れがあるからだそうです。

四季折々の朝日を表現したステンドグラスもめちゃくちゃ素敵ですね~。
今回見学させていただいた時は、3ライン中手前が稼働していたので見せていただきました。

スタートは、この写真のまだ右側奥にある倉庫で、新瓶が供給され、お酒を瓶詰めし、ラベルが貼られていきます。

ラベルのノリが乾くまでの間、くるっと工場内を旅し、また右側の奥にお酒が入った製品が戻ってきて、それが箱詰めされ、出荷を待つのだそうです。
あぁ、茶色の瓶の中に酒が入っている(白い泡がちょっと見える)!

今回詰められているのは、「久保田 千寿 吟醸生原酒」で、1時間に約4,000本もつめているそうです。

凄い本数!!!!
瓶のチェックから商品になるまで様々な設備を導入していますが、お酒の最終チェックは基本的に人の目でしっかり確認しているのだと社員さんが教えてくれました。

「強い光なので、30分くらいごとで交代しますね。女性の職員も多いので、ここの工場の機械は、女性の平均身長や目線に合わせて作られています

ちなみに、この目視検査は、1年~1年半位研修をして、経験を積んだ方が検査をしているそう。酒造り以外にも人の目が必要な作業があるんですね!
エントランスの右側には、朝日酒造の歴史も書かれています。

これは、ゆーーーーーっくり読みたいですね~。
私は知らなかったのですが、もともと40年くらい前まで、朝日酒造のお酒は「飲みごたえのあるしっかり目のお酒」だったのだそう。

それが、次世代を見据えた、辛口の酒をつくることになったそうです。

というのも、肉体労働をしている人が多かった時代から、だんだんホワイトカラーの人が増えてくる中で、求められる味が、甘い味から、サラッと飲みやすい辛口の酒に変わってきました。

まさに時代の転換期が酒の味の転換期だったんですね。にいがた全体の酒の味も、これくらいの時代から変わって来たそうです
エントランスの奥には、第三土曜日にコンサートを開催しているスペースがあります。なんてリッチな空間……。

また、酒蔵見学時、左側の工場が稼働していない時はここのプロジェクターで瓶詰されている動画が見られ、同時にここでお酒造りの説明をしてもらえます。
ここでは、利用している精米された酒米や、酒造りの工程を説明してもらえます。

日本酒の味がワインと違ってある程度一定で作られる理由などを教えてもらえました。
そして、その酒造りに必要な昨日できたばかりの麹を味見させていただきました。

ん~甘い!!

この甘いところを酵母が食べてアルコール発酵するんですね!

朝日酒造さんの酒造りの話をききながら、近代的な工場を見学できる酒蔵見学20分コース。

酒好きにはたまらないたくさんのお話がきけて大満足でした!

ぜひ、実際に来て朝日酒造さんのお話を聞いて、試飲してみてくださいね!
朝日酒造

朝日酒造

住所:新潟県長岡市朝日880-1
電話:0258-92-3181
定休日:不定休
駐車場:有り
●20分見学コース
新型コロナウイルス感染症により、制限付きで開催中。
エントランスホールをご見学後、物販店で試飲。
実施期間:通年
※定休日:年末年始、エントランスホールイベント開催時ほか
※イベント等により、ご案内できない場合もございます。
案内時間:①11:00 ②12:00 ③13:00 ④14:00 ※予約不要
料金:無料

見学の後は「あさひ山 蛍庵」でお蕎麦を食べよう!

そして~お酒の知識と飲みたい欲が高まった後は、すぐ前にあるこちらのおそばが食べられる「あさひ山 蛍庵」さんとショップ「酒楽の里 あさひ山」さんのある建物へルンルンで向かいます♪

浮足立ちすぎて、私、一回雪で滑りました。
建物に入ると右側に「あさひ山 蛍庵」さんがあります。

ここでは、長岡市越路地域の契約農家で有機栽培されたそば粉を100%使用したお蕎麦が食べられます

酒に、蕎麦。最高なお昼ご飯になること間違いないですね!!!
数人でも、グループでも寄りやすい、おちつける店内~。

酒飲みと座敷でどっしり飲みたい(お店が歓迎するかは別)。

しかし、今日は車で一人できてるのでおとなしく蕎麦を味わいたいと思います。
悩む。私、蕎麦は圧倒的「天ざる」派なんですけど、ここは長岡。

「栃尾の油揚げ」を無視できないので「油揚げせいろ蕎麦」をオーダー
次回、酒飲みと一緒にここに再訪するときは「郷土料理六種盛り合わせ」をオーダーしてお酒と楽しもうと妄想がとまりません。
 
そうこうしている間に…ドン!!!!蕎麦がきました。

栃尾の油揚げも…!!!ちょ、映えるだろうと思って頼んだ油揚げ1枚。

「で、で、でかい…重くないのか…食べてて飽きないか…」

そんな不安がありましたが、いざ食べてみると、ちょっと信じられないんですけどペロッと一枚食べられましたよね。

すごいな栃尾の油揚げ。後半はむしろ、紅葉おろしをアクセントにあっさりたべられました。

ああ、これ、ゆっくり1枚で1合飲みたかったな…。

蕎麦も美味。たまらず、気になった天麩羅も頼んでしまいました…。
まずは「ひげにんにく」!!!

軽石水耕栽培という特殊農法で農薬不使用でつくられた、ニオイのきにならないにんにくなのだそう。

食べてみると、食欲をそそるにんにく感はしっかりあるのに、噛めば噛むほどにんにくのにおいがのこらない不思議。

蕎麦を食べるともうにんにく食べてたの忘れますね。うんまーーーーー!絶対、これは酒に合ってしまうじゃないですか!

今回は飲めないので、酒のメニュー表を前に涙しながら食べました。
そして、佐渡産牡蠣の天麩羅(佐渡の牡蠣祭で日本酒を飲むのが佐渡暮らしの最高の楽しみだった)も無視できず頼んでしまった。

濃厚でぷりぷりでおいしいいいいい。海のミルク最高です…。

……辛口の日本酒と本当に一緒にのみたかった!泣
ああ、美味しかった!!!(飲めなかったこと以外)大満足でお昼いただけました!リベンジを誓います!!!!!

あさひ山 蛍庵

住所:新潟県長岡市朝日584-3
電話:0258-92-6672
営業時間:11:00~15:30(ラストオーダー 15:00)
定休日:年中無休(元日のみ休日)
席数:72席
駐車場:共有35台
その他:終日禁煙

日本酒だけでなくオリジナル商品もある!「酒楽の里 あさひ山」

蕎麦を経て、「久保田飲みたい」欲最高潮で、入り口から左側のショップ「酒楽の里 あさひ山」に参ります。
入り口左の酒蔵グッズ、右側の神々しい久保田のお酒の数々、奥にはどれも最高の酒のアテになるだろう酒の肴、スイーツがてんこ盛りです!
これは、私の憧れの「久保田」萬寿の一升瓶じゃないですかぁあああ!!

これは、そのうち、自分へのご褒美として買いにきます!!!
そして見つけました。

萬寿のその上、「久保田 萬寿 自社酵母仕込」

4合瓶で11,000円(税込)。フゥウウ~。簡単には買えないぜ!!!

でも、いつかは飲んでみたいっ!!!!!!
そしてさらに……高みが……。

継(TSUGU)という酒も見つけました。

「華のひとくち 虹のふたくち 霞のみくち」

という、キャッチコピーもすごく気になりますね。どんな味がするんでしょうか…。4合瓶で44,000円(税込)。

めっちゃ飲みたいですが、これは還暦祝いとかに息子たちに買ってもらいたいな(息子現在4歳)。

萬寿の4合瓶は当然のように買い求めるとして、今回はこちらも狙ってきました。

朝日酒造の酒粕を生地に練り込まれた酒楽の里限定品のチーズケーキと、香り高い酒粕を使用したさっぱりと上品な味わいが特徴だという酒蔵あいす。


わっくわくですね~酒と、酒蔵スイーツの相性が悪いわけがない!!!!

酒楽の里 あさひ山

酒楽の里 あさひ山

住所:新潟県長岡市朝日 584-3
電話:0258-92-6070
営業時間:10:00~19:00、(12月~3月の冬期間は10:00~18:00、詳しくはお問合せ下さい。)
定休日:元旦のみ
駐車場:有り

「久保田」にさらにハマってしまう朝日酒造の酒蔵見学

今回買い求めたのは、久保田の萬寿!20代の時は千寿でしたが、30代からは萬寿を飲んでいいと(自分で)決めました。

原酒や季節もの、新しく出た高知の柚子を使ったリキュール「久保田 ゆずリキュール」もかなり気になりましたが、やっぱり飲みたい酒がいい!(酒楽の里では試飲もできるので、迷った方は飲んで決めてもいいかも!)

一口目から最高に飲みやすく、何杯目も美味しい。久保田を飲んでる時が私の「いい時間」です。

いつもちょびっとづつ飲もうと努力するんですが、今回もあっという間になくなりました!笑

改めて自分用にも、お祝い用にもピッタリのお酒ですね!

チーズケーキや、アイスも、酒粕感がふわっと口の中に広がるのにあっさり食べられる。酒にも合う!他とはちょっと違う味のスイーツで楽しめました♪

今度は近くに宿をとるか、電車旅で酒好き仲間と訪れる計画をたてたいと思います!

今回訪れたスポット

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。二児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/

PR