職人の技が光る!「諏訪田製作所」のオープンファクトリー/三条市


2019年08月28日 8269ビュー
こんにちは。増田有華です。

新潟県三条市と言えば、 金属加工が盛んな職人の街としてご存知の方も多いのではないでしょうか?
噂では、人口に対する社長の割合が日本一多い街らしいですよ!

そんな三条市の中で、今回お邪魔して来たのは「諏訪田製作所」さん。
約90年前から刃物を作り続けている鍛冶屋さんで、今は爪切りや盆栽用のハサミを作っています。
ここには予約をしなくても、爪切りを作る作業風景を自由に見学することができる、 オープンファクトリーがあるので、早速行ってみましょう!
中に入ると、まずはSUWADAの商品や歴史を紹介している展示ギャラリーがあります。

ギャラリー内には廃材から作られたアートも。
爪切りの元となる材料は、製作過程で7割くらいがどうしても廃材になってしまうそうです。

そしてその廃材は成分が変わってしまうため、 材料として再利用することができないという理由から、 このようなアートや工場内の照明といったインテリアとして活用されています。
こちらは最初の工程「鍛造」です。
鍛造とは、熱した材料を叩いて強くしながら形を整えていくこと。

ここでは1,000℃以上の高温で材料を加熱して、 なんと400トンという大きな力で叩いて鍛えます!

この段階から職人さんがしっかり品質を確かめていくのですが、 その判断基準である色を見やすくするために、工場内は黒で統一されているそうです。
鍛造した爪切りの部品は精密に加工され、そして「研磨・研削」の工程へ入ります。

特殊なサンドペーパーを、目の荒いものから細かいものへと変えながら、 形を整えたり表面を綺麗に仕上げていきます。
研磨・研削だけでも20~30の工程があって、その全てに熟練した技術が必要とのことです。

その後は、ヤスリで左右の刃が隙間なく閉じるように削る「合刃」という工程を経て、 最後に「検品」を受けて問題がなかった爪切りだけが商品として出荷されて行きます。

全て手作業で、一切妥協を許さないこだわりがあるからこそ、 他にはない品質の高い商品が生まれているんですね。

ちなみに22歳〜80歳までの職人さんがここで働いていて、 3分の1は女性なんだそうです。
さすがものづくりの街。カッコイイ!
工場にはショップも併設されていて、 実物の感触・切れ味を確かめながら商品を買うことができます。

私もスタッフさんに聞いて、素材による違いやオススメのものを教えていただきました。

オンラインショップの他に、都内では東急ハンズなどでも取り扱っているとのことなので、 爪切りを買い換えるタイミングがあれば購入させていただきたいと思います!

工場というと殺風景なイメージがありましたが、諏訪田製作所さんはとてもスタイリッシュで、 何よりも爪切りが私の知っている爪切りとは全く違うものでした。

1つ1つ丁寧に作られた爪切り、ぜひ皆さんもチェックしてみてください。

株式会社 諏訪田製作所

住所:新潟県三条市高安寺1332
営業時間:ギャラリー&ショップ 10:00〜18:00/ファクトリー 10:10〜17:00
定休日:ギャラリー&ショップ 無休/ファクトリー 月曜日・日祝・年末年始
電話番号:0256-45-6111

この記事を書いた人
増田 有華

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