新潟 夜のラーメン探訪/新潟市


2021年05月25日 2498ビュー
豊かな食文化を誇る新潟県。
ラーメンも県内外から「新潟はレベルが高い!」と評価されています。
 
以前、「新潟5大ラーメン」をご紹介しましたが、今回は新潟市の繁華街で夜に楽しめるラーメンをご紹介します。
夜しか営業していないお店や、飲んだ後の締めにおすすめのラーメン、居酒屋さんの名物ラーメンなど…コロナ禍ではありますが、夜にがんばるお店の数々。
 
ご来店の際は、感染症対策を行った上でお楽しみください。
 

ラーメン拾番(じゅうばん)

古町のメインストリート、居酒屋や割烹などの飲食店が立ち並ぶ「古町通り」の9番町を抜け、10番町の入口の角に店を構えるラーメン拾番さん。

1977(昭和52)年にオープンした、カウンター10席ほどのお店です。
「最初はラーメン1杯200円だった」と語るのは店長の真保忠義さん。
40年以上、このお店ののれんを守り続けています。
真保さんは若い頃、古町9番町にあった平和楼という中華の名店で修業されたそうです。
 
ラーメン拾番は夜のみの営業
深夜遅くまでやっているお店で、飲んだ後に“染みわたる”昔ながらのあっさりラーメンが人気です。

新潟のあっさり系といえば新潟五大ラーメンの一つ「あっさりしょうゆ」が有名ですが、こちらは塩ラーメン
ラーメン(700円/税込)

透き通ったスープ!
このスープと細麺、そしてシンプルな具材は、見るからに飲みの締めにぴったりですね!!

実際に食べてみると、確かにあっさりなんですが、それだけではない何かがあります。
それもそのはず、おいしさの芯となるだしは、魚介系(煮干しやかつお節)と動物系(鶏と豚)、ショウガやネギなどの香味野菜で複雑なうま味を煮出しています。
さらに塩だれには、隠し味で醤油を少々。

麺はコシのある極細麺
スープがよく絡みます!

「細い方がすぐに出せるからね」と真保さん。
製麺屋から届いた麺を、お店で1玉ずつ丸めて寝かせることで縮れとコシを高めているそうです。

チャーシューやメンマも、特別な素材を使っている訳ではありませんが、それぞれしっかりとした仕事でいいお味。
それぞれがおいしくて、それらをこんなにあっさりとした味わいにまとめるなんて・・・ラーメンの世界はやっぱり奥が深いですね。

ラーメンは他にもチャーシューメン(900円/税込)やメンマラーメン(800円/税込)など。
 
たまご(ゆで卵)は、なんと50円(税込)ですよ!
 
シンプルなんだけど、とても奥深いラーメン拾番の味。
締めのラーメンにとどまらないクオリティを堪能できました!

ちなみに拾番では「やきそば」(900円/税込)も人気。
ラーメンと同じ中華麺を使い、ラードで炒めた醤油味。
シャキシャキの野菜がたっぷり、そして肉はチャーシューというのがラーメン屋さんらしいですね。
お好みでソースをかけていただきます。

今回はラーメンのレポートですが・・・こちらも捨てがたい! 美味!!
ラーメン拾番

ラーメン拾番

新潟県新潟市中央区古町通10番町1664
TEL.025-224-7629
営業時間/18:00~翌3:00
定休日/水曜日、日曜日
※新型ウイルスの影響で営業時間などが変更になる場合があります。


 

新潟鶏らーめん せっぺ

続いては新潟駅前にあるお店。
居酒屋などが立ち並ぶ弁天通りにある新潟鶏らーめん せっぺさん。
こちらもカウンターのみのお店です。
(せっぺは昼営業もやっています)

せっぺ」とは五泉地域の方言で「一生懸命」という意味。
代表の落合裕之さんは五泉市のご出身です。
後ろ姿ですみません(^-^;
ちなみに落合さんは駅南にある「ひゃんで!」という居酒屋さんのオーナーでもあります。
ひゃんでも五泉の方言。「とても」という意味です。
 
せっぺでは、新潟の銘柄鶏である「越の鶏」を使ったラーメンが楽しめます。
 
今回は、数量限定の「潮らーめん 極」をいただきました。
潮らーめん 極(1,100円/税込)
 
こちらでは、笹川流れの塩を使った「柚子香る 鶏清湯 潮ラーメン」(750円/税込)があるのですが、「」はそれをベースに、ハマグリのうま味を加えたぜいたくな一杯。
国産の大きなハマグリは見た目だけじゃない!
 
ちなみに、器は金属加工のまち・燕市産の「メタル丼」。
二重構造(中が空洞)でスープが冷めにくくなっています!
 
洋食の経験も豊富な落合さん。
濃厚な鶏のうま味が感じられるだしは、コンソメ作りの手法を取り入れているそう。
越の鶏のガラやミンチをふんだんに使い、香味野菜とじっくりていねいに炊いただし。
さらに貝のうま味がプラスされ、「これ、チーズ入ってますか?」と聞いてしまうほど濃厚なコクがあります。
(チーズは入っていません)

上質な鶏の脂がたっぷりで…コラーゲンもたっぷり♪

塩だれには笹川流れの天然塩を使用。昆布と干しシイタケのうま味もたっぷり。
さらにゆずと生姜も相まった豊かな風味を鶏のだしがしっかりと支えています。

鶏のだしは酸化が早く、風味を損ないやすいため、出来上がっただしは温めておくことはせず、注文が入ってから1杯分ずつ温めているそう。

せっぺでは、スープに合わせる麺にもこだわっています。
小麦粉は、パスタなどに使われるデュラムセモリナ粉とゆめちからをブレンド。
コシのある麺は、スープとの相性が抜群!

麺の鮮度にもこだわっているそうです。
ノーマルな中華麺も選べますが、ここはやはりおすすめの麺を食べていただきたいですね。
 
次はチャーシュー。
チャーシューももちろん…越の鶏を使っています!
きれいな鶏チャーシューです。
ムネ肉とモモ肉、2つの部位が楽しめます。
丸1日漬け込んだ鶏肉を低温調理でやわらかく仕上げています。
 
一般的なラーメンと比べ、素材や製法などへのこだわりがひと味違うせっぺ。
今回ご紹介した潮らーめん系以外にも、「生姜香る 四段重ね醤油ラーメン」(750円/税込)や「糀香る 合わせ味噌ラーメン」(750円/税込)、「鶏パーコーラーメン」(880円/税込み)など、いずれも鶏だしをベースにしたこだわりのラインナップ!
チキングリーンカレーラーメン」(850円/税込)と「サバ味噌カレーラーメン」(815円/税込)っていうのも気になる!!
 
鶏にこだわるせっぺでは、餃子にも越の鶏を使っています。
越の鶏ギョーザ(5個、390円/税込)
 
ショウガが効いていてさっぱりといただけます。
鶏なんこつシューマイ」(2個、400円/税込)というのも気になるし、他にも「帛乙女(※)のコロッケ」や「メンマの唐揚げ」なんていうのも気になります・・・気になるものが多すぎる!
※帛乙女(きぬおとめ)=五泉市特産のサトイモ
 
越の鶏のうま味をさまざまなラーメンで堪能できるせっぺ。
締めのラーメンとしてもおすすめですが、せっぺにはおつまみメニューやアルコール類もひと通りありますので、軽く一杯+ラーメンというのもアリですね。
新潟鶏らーめん せっぺ

新潟鶏らーめん せっぺ

新潟県新潟市中央区弁天2-1-29
TEL.025-241-8282
営業時間/11:30~14:00、19:00~25:00
定休日/日曜・祝日
※新型ウイルスの影響で営業時間などが変更になる場合があります。


 

餃子酒場 たまり家

3軒目は、駅南・けやき通りにある「たまり家」さん。
夜のみの営業です。
 
こちらは中華系メニューがメインの居酒屋ですが、ラーメンも人気。
ラーメン専門店にも負けない、こだわりの味を提供しています。
 
たまり家のラーメンは、糸魚川産の南蛮エビ(甘エビ)を使った“エビだし”が特徴。
「新潟のために何かしたい!…そんな気持ちから生まれたラーメン」とのこと。
店長の佐藤栄司さん。
マスクの下は優しい笑顔。太い腕が素敵です♪
 
エビだしで作るラーメンは、味噌・醤油・塩の定番3種のほか、「坦々めん」や「つけめん」などもあります。
これはもう専門店レベルのラインナップでは?!
 
今回いただいたのは、こちら!
海老らーめん 味噌(830円/税込)
 
産地直送の南蛮エビを原料に自家製の香味油などを作っているそうで、刺身としても食べられる新鮮な素材をぜいたくに使っています。
左:コンフィ(オイル煮)のような製法で作る香味油(エビ油)
右:県内の2つの味噌蔵に特注した味噌同士をさらにブレンドするというこだわりの味噌だれ

だしは動物系と魚介系の、いわゆるWスープです。

さらに特筆すべきは、細かく砕いたエビの殻などで作った“エビペースト”。
塩ラーメン以外のラーメンには、このエビペーストが添えられています。
スープに溶かしていただくのですが、これは「味変」というよりは、エビの風味がより豊かになる“エビブースト”ですね!
香ばしさもアップします。

南蛮エビをこれでもかというほど使った、オリジナリティーあふれるラーメン。
エビだけでなく、トロトロのチャーシューは岩船産の「四葉ポーク」を使うなど、地元産の食材をふんだんに使っています。
特注の麺は、塩には細麺、醤油・味噌には中太麺など使い分けをするなど、細部にまでこだわるラーメンは、居酒屋メニューの域をはるかに超えています。
 
そして!
たまり家で触れておかなくてはならないのは、餃子です。
だって…「餃子酒場」ですから!
ラーメンと一緒にぜひご堪能あれ♪
まるごと海老餃子」(5個 680円/税込)は、尻尾の付いたエビを丸ごと包んだ、たまり家の看板商品。
自家製のあんを特注の皮で包む、店内仕込みの手作り餃子は、ふっくらと厚みがあり、肉汁を逃がしません。
あんには四葉ポークも入って、食べ応えもありますよ~。

各種焼き餃子をはじめ、水餃子や揚げ出し餃子など餃子メニューは10種類。
ラーメン以上に、オーダーに悩むこと間違いなし! です(笑)
ラーメンスープの「煮込み餃子」や「餃子鍋」なんていうのもあります…また機会があったら餃子のご紹介もぜひ!!
餃子酒場 たまり家

餃子酒場 たまり家

新潟県新潟市中央区米山2-2-9
TEL.025-247-6830
営業時間/17:30~24:30(L.O.)※金・土・祝前日は~25:00(L.O.)
定休日/なし
※新型ウイルスの影響で営業時間などが変更になる場合があります。

新潟 夜のラーメン マップ

この記事を書いた人
ケバブー阿部

長岡生まれ新潟育ち。 ​
郷土料理からラーメン、地酒やスイーツまで新潟の食を広く愛するフォトライター。