子連れにおすすめ「山古志アルパカ牧場」に家族で行ってきました!/長岡市


2021年07月24日 1203ビュー
こんにちは!現役子育て中のライター諸岡です。いよいよ夏休み到来!昨年に引き続きコロナ禍の夏休みとなりますね。長期休みを子どもとどう過ごそうかと頭を悩ませている方も多いのではないでしょうか?そこで今回は長岡市にある「山古志アルパカ牧場」に行ってきました。

「雪国にアルパカ?」私も初めて聞いたときはびっくりしたのを覚えています。気になってはいたものの足を運んだことがなかったので、この機会に家族で出かけてきました!

夏のアルパカはすっきりスタイル

山古志のアルパカ牧場は2つあります。メスを飼育している油夫(ゆぶ)牧場とオスを飼育している種苧原(たねすはら)牧場。今回は油夫牧場を中心に遊びに行ってきました。

いざアルパカに近づいていくと……みんなこっちを見ているー!めちゃくちゃ見られています!つぶらな瞳が可愛らしいですね。
1歳半になる息子も警戒はしつつ、じっとアルパカを見つめていました。

そして思ったよりもたくさんいるアルパカたち。油夫牧場には34頭が暮らしているそう。アルパカといえばもふもふの毛を想像していたのですが、この時期のアルパカは毛刈りをしてスッキリ。蒸し暑さが苦手なので、5月下旬に毛刈りをしているようです。

ドキドキのえさやりに挑戦!

牧場の楽しみといえば、えさやり。
山古志アルパカ牧場でもえさやりができます。えさはガチャガチャで買うスタイル。1袋100円で売っています。小銭がない場合は牧場内に自販機があるので崩すことも可能です。

いざえさを持って近づくと、ものすごい勢いでアルパカが寄ってきます!これには息子大泣き!さすがに怖かったようです。小学生くらいの子どもたちは楽しそうにえさをあげていましたよ。

不安な方は、複数人で同時にえさやりをするとよいです。アルパカが分散してくれるので、穏便にえさやりができました!
えさに必死なアルパカたちの後ろに、小さな赤ちゃんアルパカも。近くにいた女の子が「あの子にえさをあげたいけど、食べてくれない」と寂しそうにしていると「あの子は赤ちゃんだからまだミルクしか飲めないんだ」とスタッフの方が教えてくれていました。

スタッフの皆さんは34頭いるアルパカの名前を全て覚えているんだとか。アルパカのことにはとっても詳しいので、聞きたいことがあったら話しかけてみるといいですよ。
この日は途中から大雨に。牧場内にはテントが立っているので、雨宿りができて助かりました。テントの下には可愛らしいアルパカのイラストのテーブルと椅子があり、いたるところにアルパカ愛があふれていてほっこりします。

お母さんたちの声が聞こえる牧場

牧場を見学中気になったのが、どこからともなく聞こえる楽しそうな女性たちの話し声。その声のする方に歩いていくと、そこには直売所が。奥には楽しそうにお茶飲みするお母さんたち。

ここでは地域のお母さんたちが作った野菜や山菜、アルパカグッズを販売しています。この日置いてあったのはゼンマイやヨモギを乾燥したものや、キュウリなどの夏野菜。
商品を見ていると、お母さんたちが話しかけてくれました。

「これはナマスウリ。そうめんかぼちゃとも言うね。これはまだ若いものだけど、漬物にするとおいしいよ。熟すと黄色くなって、茹でるとそうめんみたいに身がほどけるのよ。東京の方じゃあんまり見ないらしいね。」

ここでしか聞けない情報を教えてもらえるのも、直売所で野菜を買う醍醐味です!

おすすめのお土産グッズ

この日私が買ったのはおかひじき(100円)。さっと湯掻いてマヨネーズをつけるとおいしいと教えてもらい、早速家に帰ってから食べてみました。野菜や山菜を購入の際は、ぜひお母さんたちにレシピを聞いてみてください。
息子用にはアルパカのマグネット(400円)を買いました。本物のアルパカはちょっと怖かったようですが、この穏やかな顔のアルパカはお気に入り。家に帰ってきてからも、ホワイトボードにぺたぺたして遊んでいます。
お土産におすすめなのが、こちらのガチャガチャアルパカのきもち(500円)。アルパカの毛を使った髪留めやストラップなどの小物が入っています。

息子もチャレンジ!今回出てきたのはマグネット!かわいい〜!

長岡市内の福祉施設「ピュアはーと」でさをり織りを用いて作られています。さをり織りとは、自由な織り物のスタイル。織り方や色、素材などに制限がなく、感性を生かした作品が特徴です。作り手によって一つひとつ風合いやアルパカの表情も異なるので、なんだか愛着が湧いてきますね。

こちらのガチャガチャは牧場の向かい側の車庫の中にありますので、お見逃しなく!

実は観光牧場ではありません

取材に行った日曜日は、次から次へと駐車場に車が入ってきて賑わっていたアルパカ牧場。しかし、実は観光用の牧場ではないのです。そう教えてくれたのは、株式会社山古志アルパカ村代表の青木勝さん。牧場ができる経緯から今後の展望までお話を聞かせてもらいました。

震災後に贈られたアルパカ

山古志にアルパカがやってきたのは2009年のこと。2005年の新潟県中越地震で大きな被害を受けていた山古志に、「元気になる役に立てば」とアメリカのコロラド州から3頭のアルパカが贈られてきたのです。青木さんは当時のことをこう振り返ります。

「当時は誰もアルパカなんて知らなかった。でも生き物を飼うには覚悟が必要でしょ。どんな動物かわからないし不安はあったよ。でもね、顔を合わせたらみんなアルパカの虜になったよ。」
実はアルパカは牛の仲間。飼い方は牛と一緒なんです。山古志では昔から牛を飼育していた歴史があり、飼育技術は心配しなかったと言います。

問題は気候条件。暑さ寒さには基本強いのですが、蒸し暑さには弱いのです。年に一度5月頃に毛刈りをすることで、対策をしています。また雪深い山古志の冬の過ごし方について、青木さんは次のように教えてくれました。

「アルパカは馬のように毎日運動させる必要がないんだ。だから冬は昔大規模に牛を飼っていた牛舎で過ごしているよ。」

アルパカは山古志にぴったりの動物だったのです。

飼育するのは地域のおじいちゃんたち

アルパカの飼育は組合を作り、地域のおじいちゃんたちが交代で行っています。

「お年寄りが持っている時間をアルパカの世話に使ってもらうことで生きがいにもなるといいなと。ここは観光牧場じゃないので入場料は取らないけれど、募金箱を置いているのでそのお金をみんなで分けているんだ。空いている時間を生きるための活動に使い、いくらかの収入にもなる。そういう形で地域の暮らしと生業の中にアルパカが位置付けられているのがここのやり方なんだ。」

アルパカってどんな動物?

山古志のアルパカは貸し出しも可能。今年も県内だけで4、5校の小学校に貸し出しています。アルパカは飼いやすい動物なので、1年生の飼育にも最適なんだとか。

「はじめは怖いと感じることもあるんだけど、ヤギより安全だね。ヤギは大きくなるとストーンとぶつかってきたりもするけれど、この子たちはそういうことはない。元々群れで過ごすから子どもたちのことも群れの一員として思っているんだろうね。すぐに仲良くなりますよ。」

アルパカの飼育技術は日本随一

現在アルパカ牧場の事業運営は組合と別に株式会社山古志アルパカ村が行っています。「ここはね、観光牧場じゃないんだよ」と何度も繰り返し話す青木さん。事業としてはアルパカの売買と貸付を主に行っています。山古志で生まれたアルパカは北海道から九州まで、日本全国で活躍しているそう。

「健康で優良なアルパカ」を提供するために、山古志のアルパカ牧場では系統管理をきっちりと行っています。そのため、油夫牧場ではメスを、種苧原牧場ではオスを飼育してペアリングのときにだけ一緒にしています。赤ちゃんが産まれると血液を採取してアメリカの協会に提出。きちんと血統書を作っています。

「そういう管理をしているところは日本では他にないよね。飼育技術に関しても、うちの従業員は日本一アルパカに詳しいんじゃないかな。」青木さんは自信を持って話します。 

アルパカ牧場は山古志に来るきっかけ

「私は0次産業って言っているんだけどね……」青木さんはアルパカ牧場と山古志の今後の展望についてそう話し始めました。

「0次産業っていうのは、地域の暮らしと生業が一体化すること。地域の生業自体が地域経済に影響していくような産業のあり方だね。お年寄りの時間を飼育に使ってもらうこともそうだし、従業員たちがこの地域で暮らしていけるだけの経済効果があればいい。

あとはアルパカ牧場が山古志のゲート機能の一つになることが大事かな。その後、お客さんをどうもてなすかは地域が考えればいいからね。」

土日限定の飲食店や直売所など、山古志全体で0次産業がたくさん生まれていくこと、小さい仕事を積み重ねていってトータルで暮らせればいいという生き方。青木さんはそんな地域での暮らし方をアルパカ牧場で実践し、提案していきたいと話してくれました。
山古志アルパカ牧場

山古志アルパカ牧場

住所:「油夫牧場」新潟県長岡市山古志竹沢乙169
   「種苧原牧場」新潟県長岡市山古志種苧原1978
電話:0258-59-2062
営業時間:9:00~18:00(4月中旬~11月末頃・冬季閉鎖)
料金:見学無料、えさ100円
駐車場:約10台
トイレ:「油夫牧場」洋式1
    「種苧原牧場」なし

おすすめ周辺情報はこちら

「アルパカ牧場が山古志のゲート機能になればいい」そう話していた青木さんに薦められ、油夫牧場から車で5分ほどの場所にある「やまこし復興交流館おらたる」にも寄りました。ここは震災の記録と復興の感謝を伝える場所であり、山古志の案内所でもあります。1階には案内所と交流スペース、お土産も置いてあります。
1階と2階それぞれにトイレがあり、1階にはベビーベッドも。こちらは男女別のトイレの外にあるので、お父さんと一緒でも利用できます。アルパカ牧場には男女兼用の洋式トイレしかないので、赤ちゃん連れの方はこちらでオムツを変えてから向かうとよいでしょう。
2階には震災の記録を展示。被災した住民の声を中心に展示されており、その当時の心境が胸に刺さります。初めてアルパカがやってきたときの写真や、当時の直売所の様子やお母さんたちの写真も展示してあるので探してみてくださいね。
1階の交流スペースには旅の思い出にかわいい写真が撮れるグッズも。こちらはアルパカの被りもの。誰でもアルパカになれます。他にも錦鯉の被りものも置いてありましたよ。
また被りものは恥ずかしい……という方には、こちらのパネルはいかがでしょう?気軽に記念撮影ができるのでおすすめです。
また施設の裏手にはこんなものも。アルパカに乗れる遊具がありました!バックには山古志の美しい棚田。ロケーションもバッチリです。ちょっとわかりづらい場所にあるのですが、案内受付カウンターの横のドアから裏手に出ることができますよ。
最後にお土産をチェック!先ほど牧場で見かけたグッズもありましたが、おすすめはこちらの2点。

アルパカのイラストがパッケージになっているおらたるクッキー。山古志産コシヒカリが使われていて、サクサクでした!一枚が分厚いので食べ応えも結構あります。
もう一つは直売所でお母さんたちにおすすめされた手作りあられ(300円)。直売所では売り切れだったのですが、こちらで出会えました。山古志産のコシヒカリを使用しています。
やまこし復興交流館おらたる

やまこし復興交流館おらたる

住所:新潟県長岡市山古志竹沢甲2835
電話:0258-41-1203
FAX:0258-41-1204
メール:orataru@air.ocn.ne.jp
営業時間:9:00~17:00(2階展示室:10:00~16:00)
休館日:毎週月曜日、年末年始 ※月曜が祝日の場合は開館、火曜振替(GWを除く)
料金:無料

アルパカに会いに行こう

「観光牧場ではない」という山古志のアルパカ牧場ですが、見学はご自由にどうぞとのこと。人懐こく温厚なアルパカは子ども連れにもぴったりです!おでかけの際は「やまこし復興交流館おらたる」で他の施設のおすすめ情報もチェックして、山古志巡りを楽しんでくださいね。
この記事を書いた人
諸岡江美子

千葉県出身。津南町と妙高市の二拠点居住。一児の母。 築150年の古民家を民泊として開きながら、フリーで編集・執筆をしています。雪国の暮らしの知恵が大好きで、地域のじいちゃんばあちゃんから教わったことを日々研究中。