今 再注目の「加茂湖」でのんびり遊ぼう/佐渡市


2021年09月06日 18639ビュー

これからの季節も楽しめる 加茂湖の魅力を紹介します!

突然ですが、新潟県で一番大きい湖沼をご存知ですか?

鳥屋野潟?福島潟?瓢湖?・・・正解は佐渡の「加茂湖」です。
両津港とつながっている汽水湖で、湖岸の長さは17km。景色が美しく日本百景にも選ばれています。

・・・佐渡にそんなに大きな湖があったっけ?と思われた方もいらっしゃいますよね。
それも仕方ないですよね。正直、多くの佐渡市民もあって当たり前って感じでその存在をあんまり意識してないようですし。
かくいう私も加茂湖=牡蠣くらいの印象で、せいぜい車窓から眺める程度でした。これまでは。

が、ここ最近「湖畔にカフェ!?」「カヤック体験が人気らしいよ」など回りで「加茂湖」というワードが話題にあがる機会が多くなりました。
島内外、様々な人たちが加茂湖に目を向け始めています。
そこで今回は、今改めて注目されている加茂湖をピックアップ!その魅力について探ってみたいと思います。
 

まずは加茂湖を知ろう!

加茂湖の魅力を語る上で欠かせないのが、佐渡島加茂湖水系再生研究所 通称「カモケン」の存在です。

護岸整備や生活排水、ゴミの増加により環境が悪化した加茂湖。
カモケンは加茂湖水系の自然再生と流域の地域づくりを目的に2008年7月に設立された市民研究所です。
モットーは「みんなが先生、みんなが生徒」。
漁業関係者や地域の住民、子供たち、研究者、行政関係者とさまざまなメンバーが、経験や知見、感性を生かして協働しています。

活動場所の一つ、両津の秋津地区にある「こごめのいり」は、入り江ということもあり水の流れが悪く水質の悪化が深刻でした。
そこで自浄力を高める効果のある「ヨシ」を活用し、ヨシ原を再生して自然環境を良くしようと、知恵を絞って色々な方法を試しました。
その結果、徐々にヨシ原が広がり始め、今では青々としたヨシ原が広がっています。
 
カモケンは「加茂湖の自然を楽しみながら学ぶ」ことも大切にしています。
遊びの要素も取り入れていて、例えば刈り取ったヨシで古代風の大きな舟を作る「ヨシ舟体験」は、見た目にもインパクト大、実際に乘れることもあり子供たちにも大人気。
すっかり定番のイベントとなりました。

ほかにも様々な企画で、加茂湖の環境保全に取り組んでいます。
今、加茂湖が再注目されているのはカモケンのおかげでもありますね。

実は良いことだらけ 加茂湖のシーカヤック

シーカヤックなどのマリンスポーツが盛んな佐渡ですが、海が穏やかな初夏から初秋までと短期間なのがネック。
しかし「湖」である加茂湖は、波や風の影響を受けにくいので長いシーズン楽しめることができ、しかも初心者でもすんなり体験することができます。
風で流される怖さもなく、たとえ流されたとしてもどこかしらの岸に着くので安全です。
加茂湖アクティビティの拠点、かもこボートハウス。
ボートや用具の保管のほか、着替えやシャワー、ミーティングルームもあります。
何より両津港から至近距離にあるのが魅力です。
例えばチェックアウトから船の時間までの空いた時間で体験出来ちゃったりもします。
 

かもこボートハウス

住所:佐渡市両津湊343-1
交通:両津港より徒歩15分 路線バス 南線「監督署」前下車 徒歩3分

※アクティビティ体験開催以外は施錠されています
  

この日も島内外から4組がシーカヤック体験に参加。
ほとんどの人が未体験。まずはライフジャケットの装着から習います。
オールの漕ぎ方を習い、いよいよカヤックに乗り込みます。
最初こそオールに苦戦しましたが、コツをつかむとすぐに進み始めました。
加茂湖の真ん中あたりまで来ました。湖畔に建つ椎崎温泉のホテルもずいぶん小さくなりましたね。
牡蠣筏を眺めながら追い風に乗ってスイスイと進みます。
20分ほどで対岸の樹崎神社に到着。
入り江にある小さな社の樹崎神社。ビュースポットとしても人気です。
休憩時間は湖にドボン!と水遊び。
ライフジャケットのおかげで楽に浮き上がります。
湖を駆け抜ける風が気持ちいい~♪
水遊びを楽しんだ後は、カヤックに戻り奥の入り江へ。
この辺りは加茂湖の中でも特に美しい場所といわれています。うっそうとした緑がどことなく東南アジアっぽいですね。
帰りは若干の向かい風。
でも水面も穏やかなのでそんなに辛くありません。
30分ほどでボートハウスに到着しました。
みんな清々しい表情。リフレッシュ完了ですね。
心地よい疲労で今日はぐっすり眠れそう。
お疲れ様でした!
加茂湖でシーカヤックなどのマリンスポーツ体験を行っている「NPO法人サードフィールドさど」。
海に山に様々なアクティビティを行っている団体で、代表の渡辺さんは島内きってのスポーツマンとして有名です。
その渡辺さんも最近加茂湖の魅力に気づいたひとり。
そこにあるのが当たり前の身近な存在過ぎて、あまり興味がなかったそうですが灯台下暗し、友人に誘われて加茂湖でマリンスポーツを楽しんだところ、今まで気づかなかった魅力をたくさん発見できたそうです。
観光客の方はもちろん佐渡の人たちにも加茂湖の良さをどんどん発信していきたいと、今後も様々な企画を準備中。
楽しみですね。
佐渡でアクティビティ体験するなら「サードフィールドさど」がおすすめ

佐渡でアクティビティ体験するなら「サードフィールドさど」がおすすめ

「サードフィールドさど」は島内の海や山のアドベンチャー活用とともに健康増進のサポートや美しい自然を守るボランティアの育成を行っています。
今回紹介した加茂湖のシーカヤックを始め、季節ごとに楽しめるアクティビティを企画しています。
申し込みやお問い合わせは公式サイトからどうぞ!

サイクリングコースもあります!

加茂湖で遊んでみたいけど水に濡れるのはちょっと...という人には湖畔サイクリングがおすすめ!
牡蠣小屋や対岸の景色を眺めながらゆっくり走ってみませんか?
レンタサイクルなら「エコだっチャリ」。電動アシスト自転車なので運転もラクラクです。
両津港佐渡汽船ターミナルにある観光案内所で借りられますよ。

加茂湖ツウがおすすめするビュースポット その1「加茂湖展望の丘」

ここからは、おすすめの加茂湖ビュースポットを紹介。

まずは、天領薪能で有名な椎崎諏訪神社の奥にある「加茂湖展望の丘」。
市民でも知っている人が少ない絶景スポットです。
加茂湖越しに大佐渡山地が映え、雄大な景色を望めます。
条件が合えば加茂湖に写った水鏡が見れるかも。
 

加茂湖ツウがおすすめするビュースポット その2「ホテルニュー桂のロビー」

2つ目は、加茂湖展望の丘の近くにある「ホテルニュー桂」のロビー。
木々の緑と湖の青が映え、まるで絵画の様な光景を楽しむことが出来ます。
桂自慢の温泉。
湯船につかりながら加茂湖の景色を楽しめますよ。

屋上からは加茂湖全体を見渡せる、まさに加茂湖堪能のお宿です。
ホテルニュー桂

ホテルニュー桂

住所:佐渡市原黒696-1
TEL:0259-27-3151
チェックイン:15:00 チェックアウト:10:00

加茂湖ツウがおすすめするビュースポット その3「両津図書館」

ラストは穴場中の穴場。両津図書館です。
市役所両津支所や公民館の入っているビルの4F。大きな窓の向こうは加茂湖という、日本一!?眺望の良い図書館だと思います。
Wi-Fiやコンセントもありとっても便利。
ついつい長居したくなる図書館です。
 
佐渡市立両津図書館

佐渡市立両津図書館

住所:佐渡市両津湊198
TEL:0259-27-4182
開館時間: 9:00~17:00
休館日:月曜(祝日を除く)

牡蠣漁師が手掛ける加茂湖カフェ「caMoco Café 湖ASOBi」

春頃から噂になっていた、牡蠣漁師「あきつ丸」が手掛ける加茂湖畔のカフェ「caMoco Café 湖ASOBi」いよいよ9月末にオープンが決まりました!
船小屋をリノベーションした店内は、正面の窓一杯に加茂湖が広がります。
メニューや営業時間など詳細は、今後発表になるとのこと。楽しみです!
現在開催中の「さどの島銀河芸術祭」の会場にもなっているので、ひとあし早くチェックしにいくのも良いですね。

追記 11月1日に本格オープンしました!ランチプレートや「OKESADOコーヒー」を楽しめるようです。
caMoco Café 湖ASOBi

caMoco Café 湖ASOBi

住所:佐渡市原黒553-28
9月末 オープン予定

加茂湖を眺めながら名店の味に舌鼓

両津の繁華街にある「ホテル 天の川荘」。
最上階の展望レストランは、東京 上野にあるうなぎの老舗「伊豆榮」の系列で、こちらでも名物のうな重を食べることが出来るほか、気軽な定食メニューもあります。
町なみの向こうに広がる加茂湖を眺めながらのランチ、いかがですか?
 
ホテル 天の川荘 展望レストラン

ホテル 天の川荘 展望レストラン

住所:佐渡市両津夷182-4
TEL:0259-27-3215
営業時間(展望レストラン ランチ): 11:00~14:00
無休

お土産はこちらで

ラストに紹介するのはスキューバ―ダイビングでおなじみの「佐渡潜水」さん。
加茂湖近くに本社があります。
加茂湖とのかかわりも深く、会長はカモケンのメインメンバーで積極的に活動に参加。
Facebookで加茂湖の水中映像を見ることが出来ます。
会社の社風もユニークで、メインの潜水工事のほか様々な事業を展開しています。
その中の1つ、ダイビングスーツを作る工房では、素材と技術を利用したオリジナル雑貨や小物を製作。
佐渡のダイビングの象徴"コブダイ"のキーホルダーやジンベイザメのスマホケースなど、オンリーワンな商品がズラリ!
加茂湖を始め佐渡の自然や文化を愛する社員ならではのラインナップです。

本社の中にショップもあるので、加茂湖に来たならぜひ足を運んでみてください。
(商品の一部はオンラインショップでも購入できます)
佐渡潜水株式会社

佐渡潜水株式会社

住所:佐渡市加茂歌代331
TEL:0259-58-7228
営業時間: 8:30~17:30
年末年始を除き年中無休ですが、来店前にお電話することをおすすめします。

加茂湖企画はいかがでしたでしょうか。
少しでも魅力を感じていただけてたら嬉しいです。
次に佐渡を訪れる際は、ぜひ加茂湖にも注目してみてください。

加茂湖と周辺スポット

この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。