お酒好き女子が「佐渡の5酒蔵 おすすめの地酒」を飲んでみた!/佐渡市


2021年11月07日 37499ビュー
まもなく新酒のシーズン、そして年末年始とお酒の需要も高まる季節を迎えます。
酒蔵数全国1位の“酒どころ”新潟。
佐渡にも5つの酒蔵があり、島の恵み溢れるおいしい米と水で、それぞれ個性が光る酒造りを行っています。
多くの日本酒好きさんに佐渡の地酒も飲んでいただきたい。
そこで今回は佐渡の地酒をピックアップ!
各酒蔵さんからおすすめの1本をセレクトしていただき、お酒大好き女子5人がワイワイガヤガヤ飲み比べ。
定番から新商品、変わり種と、なかなか面白いナインナップになりました。


※お酒の印象やそれに合うおつまみなどはあくまでも個人の感想です。気になったお酒はぜひご自身で試してみてくださいね。
会場は新穂にあるコミュニティースペース「ほっとハウス青木」。古民家を改装したステキなお家です。

試飲会に参加してくれたメンバーは
「ほっとハウス青木」の家主で釣り好きなTさん。お酒はワインを中心になんでもいけちゃう頼れるママさんです。
庭の草取りと最近飼い始めた子猫に夢中なEさん。普段はビールとワイン中心ですが秋冬は熱燗が恋しくなるそう。
佐渡の祭りめぐりが趣味のAさん。料理に合わせてお酒を選ぶのが好き、とまさに今回のテーマにピッタリですね。
猫ちぐら作りとSUPにハマっているMさん。日本酒はまだあまり飲んだことがなくちょっと苦手意識があるとか。

そして最年少の野口菜々さん・・・。
 
 
この名前にピン!と来た人はなかなかの佐渡ツウ!

そう、野口菜々さんは「かやの実かりんとう」を佐渡の人気土産にした立役者。
生まれ育った赤泊の特産「かやの実」を生地に練りこんだかりんとう。
地域の方から製法を受け継ぎ、実の採取から加工までひとつひとつ丁寧に作っています。
またカヤの森の保全や地域活性にも力を注ぐ頼もしい女性です。
サクサク香ばしいかりんとう、やみつきになりついつい伸ばす手が止まりません。
お酒との相性も良く、真野鶴の酒粕を使ったかりんとうも販売したりしています。

野口菜々さんを紹介した記事
https://www.agrinews.co.jp/society/index/34444?fbclid=IwAR1OXYMlxiZ6sVh7M3CMOVB6gyEk9aOQUvCxfdGq529vEcnOq6hNktBw95Y


以上、20代~60代の女性5名。
ほぼ初対面状態でのスタートでしたが、そこは心配ご無用!お酒の話題ですぐに打ち解け、盛り上がる盛り上がる!
互いの感想にうなずきあったり、お酒の豆知識にへぇそうなの!と感心したり。
試飲会は終始和やかなムードで進行しました。
ほんと、お酒はコミュニケーションツールとして最強です。
(飲み過ぎと感染症対策には気を付けましょう!)
 

即席“おうち居酒屋”完成!

せっかくの試飲会、ならばとことん楽しもうということで、肴やおつまみもいろいろこだわりました。
飲食店経験のあるMさんがアレンジ&盛り付けをしてくれたので、見た目からおいしさが伝わってきます。
どれもおいしそうで目移りしてしまいます。
 
お刺身はスーパーで購入したブリ(ワラサ)とイカ。もちろん佐渡産です。
肉厚でジューシーなお刺身。この品質、ボリュームで1,000円もしないんですよ。
地産を美味しく安価でいただける、佐渡に住んでいる喜びを実感します。
 
佐渡の地酒といったらこれ!名物のいごねりもあります。
お酒に合いそうな佐渡の人気特産品もたくさん用意しました。

チョリソーなどのソーセージ(へんじんもっこ) 
https://www.rakuten.co.jp/mokko/?fbclid=IwAR2BDLnnsacC6SOYfrVn9DbrprYNJ-LbjX-dzbx20ZUftx4LB92v_X2Sff4
モッツアレラとゴーダ チーズ(佐渡乳業)
http://sadonyugyo-shop.com/
いごねり(丸中商店)
http://www.sado-marunaka.net/ 
いかの塩辛(姫津漁協)
https://www.maruhimenet.com/
サザエのアヒージョとかぐら南蛮(きさらぎ)
https://www.sado-kisaragi.com/  
おけさ柿(さどまるしぇ)
https://sado-sanchoku.net/index.php  

試飲会スタート!

準備が整ったので試飲会の開始です。

まずは5人が同時に同じお酒を試飲します。
試飲は酒蔵名の五十音順。
①尾畑酒造 ②加藤酒造店 ③天領盃酒造 ④逸見酒造 ⑤北雪酒造 の順で飲んでいきます。
趣味や気分に合わせておちょこもセレクトしてもらいます。
 
おつまみ選びもそれぞれが行います。「どれもおいしそうで悩んじゃう~。」なんて声も。
酒瓶を見てのファーストインプレッション、一口飲んだ後に再度セレクトするなどセンス、味覚が試されるところです。

尾畑酒造 真野鶴「月阿灯りの下で」純米吟醸

トップバッターは尾畑酒造さんの「月明かりの下で」
こちらは「同じ空の下シリーズ」の第2弾として今年の9月に発売された秋の限定酒です。
大切な人と心を重ねて笑顔を運んでほしいとの思いを込めて作られました。
岩首昇竜棚田から見上げた満月をイメージしたパッケージが印象的です。
アルコール度数が16.5度と、少し高めです。

Tさん「甘すぎずすっきりとした飲み口。お米の味を感じますね。」
Mさん「飲んだ後も舌に風味が残る。結構パンチがあります。」
Aさん「ポテトサラダとかと合わせるのもよさそう。」


口当たりに力があるので、キムチ鍋やもつ鍋と合わせてみたらどうだろうという声もありました。
11月1日に同シリーズの冬の限定酒「雪空のむこう」が発売されたので、シリーズで飲み比べてみるのもよいですね。
尾畑酒造

尾畑酒造

住所 佐渡市真野新町449
連絡先 TEL 0259-55-3171 FAX 0259-55-4215 EMAIL shop@obata-shuzo.com
営業時間(酒蔵見学 販売) 9:00~16:00

加藤酒造店 純米「拓(ひらく)」

続いては、金鶴でおなじみ 加藤酒造店さんの「拓(ひらく)」
島民を中心にファンの多い人気の1本です。
自然環境の保全や生物多様性を目指し、無農薬で栽培した「たかね錦」を使用。
包み紙に綴られた蔵人兼米農家の当人によるイラストや文章も印象的です。

Yさん「とっても好きなお酒です。お刺身などの定番にもピッタリです」
菜々さん「初めて飲みましたがとっても美味しい。アヒージョや天ぷらみたいな味の濃い料理でも口の中をリフレッシュしてくれます。」
Mさん「クセがなくてどんな料理にも合いそう。合わせる楽しみがありますね」


飲み飽きしない柔らかな味わいで、肴やおつまみとも合わせやすいという声が多く聞かれました。
おけさ柿と合わせてもイケるという声も。
加藤酒造店

加藤酒造店

住所(本店)  佐渡市沢根炭屋町50
連絡先 TEL FAX 0259-52-6511 EMAIL sawane@katoshuzoten.com
営業時間 8:30~19:00

天領盃酒造「THE REBIRTH TIME MACHINE -OUROBOROS-(ザ リバース タイムマシーン ウロボロス)」

天領盃の伝統を守りながら、20代の若き経営者が繰り出した個性的なお酒。
この「THE REBIRTH TIME MACHINE -OUROBOROS-(ザ リバース タイムマシーン ウロボロス)」は水の代わりに酒蔵で大切に熟成された古酒を使用した贅沢な貴醸酒です。
古代ギリシャの伝説由来の“再生”の象徴「ウロボロス」にちなみ、古新融合をコンセプトに作り上げました。
スウィーティ―な甘さとまろやかな味わい、そしてさわやかな酸味が、日本酒の新しい可能性を感じさせてくれます。
冷やして飲むのがおすすめとのこと。キンキンに冷たくしてから試飲します。

Tさん「あま~い!デザートみたい。」
Eさん「たしかに。デザート酒ですね。肴とあわせるというよりこれ単体で味わうのも良いかな。」


ロックで飲んでも美味しいのでは?とのアイデアが飛び出し、早速試してみました。
 
これが大正解!
Aさん「すごく飲みやすくなった。甘さがあまり得意ではない人でもこれなら大丈夫だと思う。」
菜々さん「逆に日本酒が苦手な人でも、果実酒っぽい感じで飲んでもらえそう。」
Mさん「カクテル感覚でナッツ系との相性も良さそう。」


パッケージもオシャレなこのお酒、プレゼントにしても喜ばれそうですね。
このお酒の販売先については各取次店のサイトをご覧いただくか天領盃までお問い合わせください。
天領盃酒造

天領盃酒造

住所 佐渡市加茂歌代458
連絡先 TEL 0259-23-2111 EMAIL info@tenryohai.co.jp
営業時間 9:00~17:00
酒蔵見学 10:00~ 13:00~ 15:00
※前日の17:30までに要予約(公式サイトに予約フォーム有) 2名以上 1月~3月は土日休み

逸見酒造 純米酒「至(いたる)」

「佐渡で一番小さな蔵元」のキャッチコピー通り、家族経営で丁寧な酒造りを行っている逸見酒造さん
メインブランドは「真陵」ですが、この「至」も人気が高いお酒。
フルーティーで柔らかい舌触りで、米のうまみも堪能できます。
数年前にテレビで某アイドルが試飲 絶賛したことで一時期手に入らなくなったという逸話もあります。

Aさん「間違いないという味。王道です。」
Eさん「口にした瞬間香りが舞ってスッと消える。引きの潔さに惹かれます」
Tさん「肴はお刺身とか、それとワインに通じる感もあるので、チーズとかも合いそう。」


ほか、へんじんもっこのソーセージもぴったりなど、和洋なんにでも合う、任せて安心 心強い存在。
飲み会にあると重宝しますね。
逸見酒造

逸見酒造

住所 佐渡市長石84
連絡先 TEL 0259-55-2046(平日9:00~17:00) FAX 0259-55-2326

北雪酒造 「北雪 純米吟醸山田錦 秘蔵古酒」

ラストを飾るのは、佐渡を代表する酒蔵 北雪酒造さんの「北雪 純米吟醸山田錦 秘蔵古酒」
山田錦100%使用の純米吟醸を、瓶にて5年間低温貯蔵で熟成。
ほどよい熟成香と、優しい甘味でふくらみのある味わいを楽しめるそうです。
ボトルデザインもどこか懐かしい感じがします。
酒蔵さんより、常温はもちろん温めて飲んでも美味しいとお聞きしたので、ふた通りで楽しむことに。

Yさん「常温は北雪らしい辛口を楽しめますね。温燗だとお鍋に合いそう。」
Tさん「温めると雑味がなくなって良いです。」
菜々さん「地元(赤泊)ですが、このお酒は飲んだことがなかったです。北雪は辛口なイメージなので、温燗は珠のような舌触りで新しい魅力を感じました。」


1本で2度おいしい。北雪さんの新たな魅力を感じます。
常温なら塩辛のような酒のアテがぴったりです。
こちらのお酒、限定酒なのでご注文される方はお早めにどうぞ。
北雪酒造

北雪酒造

住所 佐渡市徳和2377-2
連絡先 TEL 0259-87-3105 FAX 0259-87-3173
営業時間 9:00~16:30

2巡目からは自由に試飲

試飲が一回りしたら、あとはフリータイム。各自が選んで試飲します。
好みの味、もう一度試したい味、飲みたいお酒を飲んでいただきました。
おちょこで少しずつ飲んでいたにも関わらず、結構酔いが回ったという人も。
同じ日本酒でも「ちゃんぽん」すると酔いやすいのでしょうね。

お酒を囲んで楽しい時間が続きます。
 

貴重!美味!新がやのロースト

今回用意した肴やおつまみで一番人気だったのは、菜々さんが差し入れてくれた「新がやのロースト」
今年の新物、採れたてのかやの実を天日干しして炒ってきてくれました。
食欲をそそる香ばしさとカリッと歯ごたえの良いナッツで、日本酒と合わせてもこれがまた美味しい。
伸ばす手が止まらず、みんなを夢中にさせていました。

 


さて秋の夜長、楽しい時間は瞬く間にすぎて夜が更けたころにお開き。
ぜひ次は鍋&日本酒の冬の陣をやろうと盛り上がって解散。
お酒を愛する仲間として友情が深まりました。


今回試飲会を開催して佐渡の酒や食の魅力を改めて実感するとともに、みんなで集まり飲食を共にできたことに大きな喜びを感じた1日でした。

島の保健室「ほっとハウス青木」

冒頭でも紹介しましたが、今回場所を提供してくださった「ほっとハウス青木」は2019年9月にオープンしたコミュニティースペース。
新潟県在宅保健師の会「燈々会」佐渡支部が運営しています。
利用の仕方は自由。保健師さんに身体や心の健康について相談するもよし、趣味や勉強、仕事をするもよし。漫画部屋で懐かしの漫画を読みまくるもよし、自由に過ごせます。
天井が高く風通しの良い古民家で、窓からは大佐渡を一望できます。
住民はもちろん観光客の方でも利用できます。
旅の小休憩にのんびり過ごすのも良いですね。

※オープン日は日曜のみです。
 
ほっとハウス青木

ほっとハウス青木

住所 佐渡市新穂青木762
営業日 日曜日 9:30~15:00
利用料 大人 200円(お菓子 お茶付き)

混雑状況等事前にご確認することをおすすめします。
お問い合わせはフェイスブックからお願いします。

5酒蔵マップ

この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。