佐渡の食に新しい風!食の総合プラットフォーム「フレマル」の美味しい挑戦/佐渡市


2021年12月09日 945ビュー

佐渡の食業界に新しい風が吹いてきた

のっけから自分話ですみません。9年前に佐渡に移住して一番驚いたのが佐渡の魚、米、野菜、果物、お酒どれをとってもとても美味しいということ。
そりゃ日本海の離島だから魚が旨いことは想像できましたが、佐渡産の農産物がこんなに美味しいなんて本当に驚きでした。

半面、佐渡の食材の美味しさが島外にあまり知られてないことが残念で残念で仕方ない。
お米やお酒、果物はネット通販などで比較的入手しやすくなりましたが、魚は県外だと直送店以外ではお目にかかれないだろうし、野菜に至ってはほぼ無理でしょう。
輸送コストや生産量などいろいろな課題があるのは承知です。
島に来れば食べられるよ。それはごもっともですが、佐渡の一番の魅力といってもいい(個人的意見です)豊かな食の魅力を、もっと多くの人に知ってもらえたらとずっとずっと願っていました。

そんな願いが届いたのか!?ここ最近、佐渡の食業界が活発に動き始めました。
県外資本や移住者による飲食店やカフェの増加や地産地消のユニークな取り組み、新視点での商品開発など様々な動きが増えてきています。

そのひとつが株式会社スマイルファームが運営する「フレマル」の佐渡進出です。
 

「フレマル」って何?

そのフレマルについて、少しご紹介を。
公式サイトトップにもあるように、フレマルは生産者、飲食店、料理通・食材通など食が大好きな消費者など食にかかわる人たちをつなぐプラットフォームです。
生産者と飲食店とのBtoB(企業間取引)を積極的に行っているほか、一般の消費者に向けて魅力的な食材のネット販売を行っています。
それぞれの立場に立って、きめの細かいサービスを提供。
本業で忙しくネットショップの運営が難しい生産者に代わり、作り手の思いや手掛ける農作物、海産物の品質をアピール。
生産者と飲食関係者がチャットでスムーズなやりとりができるアプリも開発しています。
業務内容について詳しくは公式サイトをご覧ください。

そのフレマルが、佐渡で本格的に事業を開始。金井地区に事務所も開設しました
まずはメディアや佐渡の飲食にかかわる人たちに、佐渡産食材の魅力を知ってもらう「有名寿司職人によるライブ握り寿司イベント」を開催すると聞き、幸運にも参加させていただけることに。やったぁー。



 

「有名寿司職人によるライブ握り寿司イベント」会場到着

イベントの会場は小木港の北ふ頭。クルーズ船が寄港する場所ですね。
遮るものがない広々とした空間。秋晴れの空の下、開放感抜群です。
可愛らしいフラッグが目印の受付。
イベントにはメディアや飲食関係者のほか、食材を提供した生産者も招待されています。
イベント開始前。テント回りにはすでに大勢の人が集まっていました。

定刻になり、イベントがスタート。ワクワクします~♪

関係者のあいさつの後、食材を提供した生産者の紹介が始まりました。

米 山の米生産販売「重助(じゅうすけ)」

寿司の基礎をなす米を提供したのは重助(じゅうすけ)の盛山さん。
佐渡の4大鉱山遺跡「西三川砂金山」のふもと笹川集落で米作りを行っています。
真野湾に面した寒暖差のある環境、山の湧き水で育てたお米はうまさも格別
今回はシャリで味わいましたが、ホカホカご飯でも食べてみたいです。
 

アワビ ファクトリー童夢

前浜 松ヶ崎地区で「佐渡海洋深層水」による黒アワビや本ズワイガニの蓄養を行っているファクトリー童夢。
海洋深層水を用いることで不純物が排泄され雑味のない味わいになり、高い品質の食材として高く評価されています。
今回は貴重な黒アワビを提供しています。
 

ヒラメ 旬洋丸

外海府 高千(そとかいふ たかち)の漁師「旬洋丸」の弾正さん。品質にとことんこだわる職人肌、佐渡を代表するプロ漁業士です。
マグロや寒ブリの鮮度を保つ神経締めの腕は絶品!
本日はヒラメを提供しました。

ブリ 石原水産

佐渡の流通にはかかせない石原水産。1954年開業、3代に渡り佐渡の漁業の発展に力を注いでいる魚屋です。
人気の回転ずし「まるいし」も石原水産が経営しています。
石原水産が提供した6kgのブリの熟成寿司、楽しみですね。

漁業関係では、他に姫津漁協がイカと甘海老を提供してくださいました。
 

佐渡牛 JAコープ佐渡

これを目当てに来た人も多いであろう佐渡牛を提供したのはJA コープ佐渡。
佐渡の自然の中ですくすくと育った佐渡の牛。その品質の良さは有名ブランド牛にも劣りません
佐渡究極の食材を寿司職人がどうアレンジしてくれるのか、今から楽しみです。

キジハタ 小木特産品開発センター

そしてフレマルが佐渡進出するきっかけとなった小木特産品センター
小木漁港近くで実店舗を構え、小木地区の農産物 海産物を販売しています。
本日はキジハタを提供しました。

シェフは長野「すし崇(たか)」の久保 崇嘉氏

お寿司を握ってくれるのは、長野市 善光寺の門前にある「すし崇」の久保 崇嘉氏。江戸前寿司のスペシャリストです。
長野生まれで、六本木、銀座、日本橋の寿司店で腕を磨いたのちに浅草の名店「すし游」で岡林睦生氏に師事し、6年間修業。
2008年、地元に戻り「すし崇(たか)」を開店。
「技を愉しみ、心で味わう」そして「味を迎えにいく」ことを大切に、旬の素材と伝統の技をおしみなく披露しています。
江戸前の熟成寿司を味わえる名店として、その味を求めて全国よりファンが訪れるとか。

寿司の“名シェフ”が、どんなライブ握りを見せてくれるかワクワクしますね。

 

ライブ握りスタート!

いよいよ「ライブ握り」がスタートしました。
久保氏が手際よく握っていきます。
佐渡の魚がどんな風に仕上げられるのか楽しみです。
ぷりっぷりの海老。輝いて見えます。うう。早く食べたいー。
今回試食するのは8種のお寿司。3回に分けていただきます。
1回目は「ヒラメ、キジハタ、甘海老」のお寿司です。
 
魚がツヤツヤしてますねー!早速いただきま~す。
魚の旨味が噛むごとに口の中で広がります。
初めての食感!いつも食べているお寿司とは違う世界に連れて行ってくれます。
シャリは重助さんのお米を「すし崇」でも使用している10年以上熟成した赤酢と塩で仕上げました。
ほんのり甘く優しい味わいで、素材の美味しさを引き立てています。

あっという間に3貫完食!
続いて「アワビ」「イカ」「ブリ」のお寿司。
アワビはお酒を使って仕上げ、イカのシャリにはエビのおぼろ、かんぴょう、海苔、ごまも入ってます。
ラストはお待ちかね、佐渡牛の登場です。
住民でもほとんど食べたことのない幻の佐渡牛を味わえるとあって、参加者の関心もひときわ高く試食開始のアナウンスとともに大行列ができました。
厚切りのステーキ肉とローストビーフ、ダブルの佐渡牛を手巻き寿司に。
なんと贅沢な逸品なんでしょう。
佐渡牛の重み、手にずっしりと感じます。
まずは一口。なにこれ~!いわゆる「美味い」が早いやつです。止まらず2口、3口と、気が付けば平らげてしまっていました。
牛肉とシャリの相性が絶妙で、夢見心地な味わいでした。
佐渡牛が持つ旨味が久保氏の手に寄って最大限に引き出されたようです。
あのときの美味しさ、今でも思い出します。(笑)
この日は風も穏やかな小春日和。会場にはテントスペースもありましたが、心地よい日差しに誘われてピクニック気分で試食しました。
イベントは大盛況で終了し、生産者や出席者、スタッフで記念撮影。みんなの笑顔が弾けます。

試食会を通じて、生産者にかける食材に思いもひしひしと伝わり、何よりフレマルへの期待が高まりました。
 

笑顔が素敵な若き経営者 安達里枝さん

フレマル、そして運営する株式会社スマイルファームを手掛けている安達里枝さん。フットワークも軽くとても魅力的な女性です。
佐渡にはこれまで数回訪れていましたが、本格的に取り組むようになったのは今年に入ってから。
小木特産品開発センターとの出会いが大きかったと語ります。
「初めて訪問した際に食材が豊かなことに驚きました。次に訪問した時に小木のいろんなところを案内していただき、小木地域の土壌や水がとても豊かであることを深く知ることができ、また「芋穴」や「虫供養」など小木地区の昔からの知恵が今でも生かされていること、環境や人を大切に思う生産者たちの心意気に触れ、感動しました。
それと同時に、せっかく良いものを作っているのに情報が外に伝わっていないことがとても勿体ないなぁと強く感じたのがきっかけです。」

その後島内の様々な場所を巡り、さらに魅力を発見、佐渡全体が「食の宝島」であることを実感。世界の食通に誇れると確信し、事業を開始しました。
佐渡の食材の中で特に惹かれたのは佐渡の果物
「無農薬のレモンや、みかん・リンゴなどの果物が同じ地域でとれるのはとても稀有なこと。品質も素晴らしく、生産者のこだわりもまさに良い意味で「変態レベル」ですよ。」
私も佐渡に来る前は、美味しさはもちろん、そもそも佐渡でこんなに果物が取れること知らなかったなぁ。
たくさんの果物を見てきた彼女がそこまで評価してくれるのはとても嬉しいですね。
 
佐渡の食材発展のために、金井の事務所はゲストハウスとしても開放し、1次加工場の併設も予定されています。
「佐渡の食材を佐渡の人々がとても温かく迎えてくださり、人のご縁でゲストハウスも営むことに決めました。
料理人や美食家たちが、佐渡の食材をもっと堪能でき、生産者巡りをする拠点ができたらいいだろうという想いです。
ゲストハウスには食品の一次加工場も併設します。変態レベルにこだわった生産者が作る佐渡の食材の付加価値をさらにアップしていくお手伝いをしたいと思っています。」

今後は生産者の思いや環境を理解していただきながら佐渡の食材を堪能するオンラインツアーも企画しているとのこと。

佐渡の食材を愛し、様々な形で佐渡食材の魅力を発信しているフレマル。ほんと期待しかないです。
これからどんな活動を展開していくのか、今後がとっても楽しみです。

株式会社スマイルファーム(フレマル)佐渡オフィス

この記事を書いた人
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小千谷→東京→朱鷺に惹かれて佐渡移住7年目。オカメインコを相棒に”しなしな”暮らしています。佐渡や新潟の旬、話題、グルメ・・・あれやこれや発信していきます。