あなたの知らない日本の音を聴こう!アース・セレブレーション/佐渡市


2022年06月16日 8744ビュー

夏の日差しに目を細め、船を降りると、まるで海外に来たような解放感が味わえる離島、佐渡島。 

「水がきれいな海水浴場ベスト25」に佐渡のビーチが4つもランクインしたこともあるほどキレイな海や湖があり、佐渡金山は世界遺産の国内推薦も決まりました。

ここは、日本が世界に誇る太鼓芸能集団「鼓童」の本拠地でもあります。そんな佐渡で夏に開催されるのが、離島の野外フェス、アース・セレブレーション。

ただ、この野外フェス、楽しめるのは太鼓だけではありません!

例えば、2022年のゲストは、ギタリストのMIYAVIさん、そして三味線奏者の上妻宏光さん!!

太鼓にゲストのギター、三味線のアンサンブルなんて、ここでしか聴けないんじゃないでしょうか!

しかも、会場は海風の気持ちいい港の隣にある、小木みなと公園!会場のハーバーマーケットでは、個性豊かでおいしいご飯やドリンクが楽しめます。
さらにさらに!ライブだけじゃないんです。ヨガ、お絵描き、シーカヤックなど様々な体験プログラムが3日間行われます!

普段は地域の人しかなかなか見られない佐渡の祭り「鬼太鼓」の鬼の舞いや、明治から大正時代に島民に親しまれていた「人形芝居」、エクササイズと太鼓を合わせた老若男女が楽しめる太鼓ワークショップ「エクサドン」をはじめ、佐渡ならではのワークショップやステージも必見です。
ここでしか体験できない、夏の思い出を刻むのにピッタリなアース・セレブレーション。今回は、その歴史と楽しむポイントをまとめました。

アース・セレブレーションとは

2022年でなんと35年目を迎える老舗野外フェス、アース・セレブレーション(Earth Celebration 以下EC)。

もともとは、「佐渡に世界の音楽・芸能が集い、自然の中での文化交流、人間交流を通じて世界規模の絆を深めよう」と企画した芸術祭として始まりました。

同じ新潟開催で全国的にも知名度の高い「FUJI ROCK FESTIVAL」は、1997年から開催されていますが、佐渡のECは1988年からスタート。フェスが今より一般的になる前から開催されています。
いまでこそ鼓童=佐渡とイメージする方も多いですが、ほぼ島外の人間で1981年に結成された鼓童は「旅のもん(者)」であり、地元佐渡の方にとってはいついなくなるかわからないと思われても不思議でない存在でした。

ECは、「鼓童が拠点を佐渡に構え、ここでずっとやっていく」ことへの意思表示でもあったのです。
現在、ECには佐渡の文化や魅力を感じられるワークショップも沢山盛り込まれており、地元佐渡の人にとっても夏の楽しみな祭りのひとつとして心待ちにされています。

メインとなるライブには、鼓童が世界中を旅する中でシンパシーを感じた海外ゲストを招待していました(コロナ禍前まで)。
そんなグローバルなフェス、ECには外国人観光客も多く、ECをきっかけに国内外から佐渡に移住した人もいるほど!

コロナ禍で2020年、2021年の二回はオンライン開催でしたが、今年は感染症対策をしながら会場でお客さんと会うべく、開催が決定しました。

世界中でスタンディングオベーションを受けてきた太鼓の音を身体に響かせ、佐渡の自然に抱かれながらバケーションを楽しんでください。

アース・セレブレーションを楽しむための3つのコツ

そんな、フジロックより歴史があり、日本の伝統芸能である太鼓を基調に今まで聴いたことのない音楽が楽しめる野外フェス、アース・セレブレーション。

楽しむコツは3つです。

①行くライブの日を決める
②宿をしっかり押さえる
②参加アクティビティを決めて交通手段やルートを決めておく


つまり、計画的な参加がおすすめです。

というのも離島ゆえに、宿やレンタカーのキャパに限界があるので、ぜひ早めの予定をたてていただきたいんです。

①行くライブの日を決める

ECのハーバーライブには、もちろん鼓童が出演しますが、日によって見どころが変わります。今年はライブが2日目に昼夜2回と3日目の夜にあるので、行くタイミングを決めましょう!

EC2日目、8/20(土)14時からは鼓童単独ライブ !

鼓童が創立した1981年から活躍し続けている名誉団員と、世界を股にかけ演奏している鼓童の打ち手が集結したライブはアース・セレブレーションでしか見られません!

太鼓好き、鼓童ファンにはたまらないライブとなるでしょう。
2日目、18時からはゲストライブ!

2022年のゲストは、独創的なスラップ奏法で世界中から注目を集めるギタリストMIYAVIさん!そして世界30ヵ国以上で公演を行っている三味線演奏者の上妻宏光さん!

どんな世界観の舞台が見られるのか楽しみです。

ゲストのファンはもちろん、新しいもの好きな人におすすめのライブです。太鼓の新しい可能性や懐の広さを感じてください。
EC最終日8/21(日)は、ゲストと鼓童が織りなす「祝祭」ライブ。

アーティストとの出会い、お客様との出会い、新たな音楽との出会いを寿ぐ、この瞬間にしか見られない、特別なアンサンブルが楽しめます。

出演者は変わらないように見えますが、土曜の夜のライブはゲストに焦点を当て、日曜の夜のライブはお互いの音の化学変化を楽しむような、セッション的なライブが多く、盛り上がること間違いなし!

とにかく盛り上がったライブが見たい人は日曜の「祝祭」がおすすめです。

もちろん全て違う舞台演出なので全部のライブを見に行く人も多くいます!!!

②宿をしっかり押さえる

佐渡は観光地ですが、宿に数の限りがあります。

特にECのある小木周辺は宿が限られており、ECの期間は満室なんてこともしばしば。
船の港のある両津には宿がありますが、車で会場までは約一時間かかります。また、宿の多い相川や佐和田周辺からは小木まで40~60分ほどかかるため、移動ルートを検討するのも大事です。

また、この時期はレンタカーも出払っている可能性が高いので、ECで見る日を決め、チケットをとったら、宿と一緒にレンタカーの手配もおすすめです。

③参加アクティビティを決めて交通手段やルートを決めておく

毎年ワークショップや体験プログラムが充実しているECですが2022年も、おもしろそうなアクティビティがてんこ盛りです。

たとえば、夏の星空の下、映画鑑賞&生演奏が楽しめる「野外シネマ・トークショー」、ECのロゴを作った移住者イラストレーターと一緒に絵をかいてグッズ化しちゃう「一緒にお絵描き!教室」、新潟の劇場専属舞踊団Noismが行う「親子のためのからだWS」も気になります。

各イベントは小木周辺ですが、場所が離れているものもあるので、位置関係を確認し、移動手段にも当たりをつけておくのがおすすめです。

メイン会場へのアクセスとチケット購入方法

ハーバーライブが行われる小木みなと公園は小木港から佐渡入りすれば、会場はもうそこです。ですが、新潟ー両津間を船で渡り佐渡入りした場合、会場まで車で約1時間かかります。

EC開催中は通常のバス路線に加え、臨時バスも運行するそうなのでHPを確認ください。
チケットは、インターネット予約と電話予約で事前購入ができ、(空きがある場合)+500円(税込)で当日券も購入できます。

価格は、芝生に座る形のSエリアが大人6,000円(税込)、小中学生が2,000円(税込)、後ろに椅子を用意したAエリアは4,500円(税込)、小中学生が1,000円(税込)です。

お得な3回通し券はSエリアのみで、大人16,000円(税込)、小中学生5,000円(税込)で販売しています(3回通し券の当日券はなし)。

芝生エリアはそのまま座る人もいますが、シートを用意したり、風呂敷を持ってきたりする人も多いです。

なお今年は感染対策を施しながらの開催となり、座席は全席指定席とのこと。良いお席に関しては早めの申し込みがオススメです。

もちろん野外なので虫よけスプレーなどの用意もお忘れなく!会場にはトイレがあり、おむつ替えシートもあるので、お子様連れのお客様も安心です。

日本が世界に誇る太鼓を鼓童の本拠地佐渡で堪能しよう

日本で昔から祭礼や歌舞伎、能、神社仏閣における儀式等に用いられてきた太鼓

そんな太鼓を基調に、日本の伝統文化や芸能を極めし集団「鼓童」。

ECは、その鼓童が佐渡に根付き、佐渡で、小木で地元の方々と共に歩んできた様子も感じることができる特別なお祭りです。

自然豊かな大地の中で育まれ、島人によって紡がれてきた歴史ある佐渡島。

もしかしたら佐渡での滞在中に、鼓童の音がここから生まれていく理由も、肌で、人との触れ合いで、感じられるかもしれません。

会場となる小木みなと公園

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。二児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/

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