「森の学校」キョロロで「里山の生き物探検」に参加したら約20種類の生き物に出会った/十日町市


2022年08月02日 5353ビュー
庭のダンゴムシやアリ以外の生き物と出会いたい。できれば、プロのアテンド付きで……。

虫大好きキッズを抱えながらそんなことを考えていたら見つけました!

十日町市立里山科学館 越後松之山 「森の学校」キョロロ!!!の「里山の生き物探検」!

新潟の豊かな自然の中、山や田んぼに足を踏み入れてフィールドワークができるなんて楽しみ!

早く昆虫(ダンゴムシやアリ以外)と会いたい!!!早速、電話予約をして行ってみることにしました!

十日町市立里山科学館 越後松之山「森の学校」キョロロとは

キョロロは、雪国の里山のど真ん中に位置する小さな自然科学館です。

「キョロロ」という館の名前は、松之山の里山を代表する野鳥「アカショウビン」の鳴き声「キョロロロロ~」から名付けられたそう。かわいいですね。
驚いたのは、5月末に訪れても山間部や駐車場に雪が残っていたこと。
館内の積雪量の棒グラフは大人の身長も余裕で超すのでいかに雪が降る場所なのかを知ることができます

そして!キョロロで楽しめるのは、生き物の観察や展示だけじゃないんです!その隣には日本一美しいと称されるブナの二次林「美人林」もあります。

そしてそして、里山の保全 と地域づくりを目指した参加したくなる季節ごとの体験プログラムもたくさんあるんです!

今回は、「里山の生き物探検」13:00~14:30に参加してきました!

里山の生き物探検の予約方法と準備

赤くさびた外観の圧倒的存在感が特徴のキョロロ。

新潟市内の新潟駅からは高速道路を使うと約120キロ、約2時間で到着します!

我々は、朝早めに出て、三条あたりでお昼を楽しみ13:00からの「里山の生き物探検」に挑みます!(道すがら市内に比べキョロロ近隣の飲食店は圧倒的に減るので行きたいお店がある場合は営業日や時間を確認してくださいね)

キョロロ館内はそのあとも楽しめるので、とにかく15分前の受付時間に間に合うように!笑
生き物探検をはじめとするイベントは、定員確認の上、前日までの電話予約が必要です。

予約は一ヶ月前からでき、「里山の生き物探検」は定期的で比較的予約参加しやすいですが、季節のイベントによっては瞬く間に埋まってしまうものもあるので、参加したい場合は早めの予約をぜひ!

13時からですが15分前の受付が必要なので、キョロロに到着したら一旦館内に入り受付で「体験プログラム参加です」と伝え、一人当たり参加料の500円(税込)を支払います

未就学児は無料で、小学三年生までは保護者と参加スタイルなので、結構親子で参加されている方も多いですよ~!

山の中や水辺に行くので、おすすめは虫刺され対策として長袖長ズボン、虫よけスプレーの持参、飲み物の持参、天候によっては雨具ももっていきましょー!
間に合った!ほっ!

キョロロでは、虫取り網や、虫取りかごを用意してくれています!(忘れた人や靴が不安な人には長靴も貸してくれます)
13:00になると、学芸員、研究員の方々から出会うと注意してほしい「危険生物」についての説明が!蛇や、スズメバチと出会った時の対処法を教えてくれます。覚えておかねば!

案内してくれる方はその日によりますが、「虫少年の憧れ最終形態」であろう新種の昆虫(ヒメガガンボ科の一種)を発見した研究員の先生もいて、それぞれの先生が虫の種類や生態の解説をしてくれるのですっごい勉強になるし楽しめます♪

いざ「里山の生き物探検」へ!!!

まずは、キョロロのまわりから!

近づいてよく目を凝らすと……
い、いました……目を凝らすと、建物にびぃー----っしり!

約8年周期で大発生するといわれるマイマイガの幼虫だそう。Eテレのアニメ「ニャッキ!」に出てきそうなかわいい毛虫です。
かーらーの!ゴマフカミキリ、ハバチの仲間、マガタマハンミョウ、コガネムシの幼虫……

虫を探す参加少年たちの「先生!これは?」「いたー!」「ねえ、これ何かな」が建物の裏に回っただけでも止まりません!!!
オオニジュウヤホシテントウ……

まで見たところで、先生が「そろそろいこっか……」と山の方へ進んでいきます。

ここまで15分で見つけた虫はすでに6種類!
歩き出してからも虫取り少年たちの虫発見が止まりません。

水辺には、美しいイトトンボが…
これは日本最大級のガガンボ、マダラガガンボ!
クサギカメムシ、アリノスアブや…
ウスバシロチョウ!
虫大好きキッズのアドレナリン放出が止まらなーい!!!
お気づきかもしれませんが、参加した日によりますが、虫ガチ勢による、本気の虫捕獲。

ぜんっぜん、前に、進みません!!!笑 でも、虫を追いかけている間に、瞬く間に時間は過ぎ去ります。

そして、後半は…

「里山の生き物探検」後半は水辺の生き物観察

里山の生き物探検、後半はフィールドチェンジします!

ビオトープや田んぼのあるエリアでの生き物探しです。これが楽しい!

ここでは、先生が用意してくれていた虫かごと、虫取り網を水辺仕様にチェンジ
水の中に網を突っ込み、水の中をゴリゴリごりっとすくい、地上にあげて観察します!

あ、アカハライモリいた!
次々と上がってくる生き物に夢中になりがちですが、水分補給も忘れずに!笑
そして、いいころ合いに、先生方が設置してくれていた罠をあげます!!!
オタマジャクシをはじめ、タニシ、ヤゴ、シナイモツゴ……
こんなしっかり背負ってるコオイムシ初めて見た……感動!
そして先生たちがヤゴの顎が伸びる様子を見せてくれたり、
カエルを一瞬で寝かせる方法を見せてくれたり、
めちゃくちゃ楽しいので水辺の生き物探索も瞬く間に時間が過ぎ去ります。
元の場所に帰るまでも、コメツキムシが……
引っ繰り返ってから跳ねるのを見せてくれたり最後まで楽しめました。

あー昆虫!すごいぜ!!!たのっしー!!!

激レアな「蛇の交尾」の瞬間を発見

そして帰っていると、超、激レアなものを見つけてしまったのです!
先生も驚きの蛇の交尾の写真が撮れました!

蛇にはぞっとすることが多いんですけど、先生たちや子どもたちの驚きようで私もテンションがあがりました!
戻ってからも、カナヘビやヒガシニホントカゲがいたり、本当にいろんな生き物を知れて、見れて、触れて大満足の1時間半となりました~。

今回訪れたタイミングは初夏で、約20種類くらいの生き物とご対面できました!里山の生き物探検では季節によって出会える生き物が変わり、目に留まりやすいものに関しては30種ほどの生き物と出会えるそう。

今の季節の虫たちの様子や行動を垣間見れて本当に満足です。時期を変えて、また来たーい!

「森の学校」キョロロの中も探索!

戻った後は、キョロロ内を楽しみましょう~!

まず左に入ると、生きているカエルや、
めくるめく蝶の標本があり、さらに奥に行くと……
「大地・水・宇宙」という大地の芸術祭作品でもある階段があります。上ると……
はぁ、はぁ、はぁ、気持ちのいい絶景が、望めます。

高みから望む森が美しく、上ってよかったですが、赤ちゃんを抱えた私の息切れは半端なかったです!!!笑
息を切らしながら、入口を入って右奥の方に行くと、トイレと授乳室が!
ベビーシートもあり、小さい子連れでも安心して利用できるのがありがたいです!
さらに奥に行くと、お絵描きスペースもあり、昆虫を見てテンションが上がった子どもたちは次々と絵を描いていきます。

描いた絵を受付に持っていくと、キョロロオリジナルの生き物カードがもらえます!絵を持ち帰らず受付に渡しておくと、もしかしたら展示されるかも!
奥まで行くとイートインスペースもあるので、お弁当持参して食べるのもいいですね。

赤ちゃんの離乳食をゆっくりあげることができて、すごく助かりました。

キョロロの体験イベントは季節ごとにチェックしたい

というわけで、キョロロの体験プログラムを満喫し、キョロロ館内を回りながらちょっとゆっくりしてから帰路につきました。

新潟市までの2時間、当然子どもたちは爆睡!でもとってもいい顔をしていました。

連れてこれてよかった!標本づくりや、野鳥観察、森の手入れを取り入れたプログラムなど、日常ではなかなかできないプログラムがあるので、次はどれに参加しようか迷いますね~!

季節ごとにチェックして、また昆虫を観察しにやってきたいと思います!
十日町市立里山科学館 越後松之山 「森の学校」キョロロ

十日町市立里山科学館 越後松之山 「森の学校」キョロロ

住所:新潟県十日町市松之山松口1712−2
電話:025-595-8311
営業時間:9:00~17:00 (最終入館16:30)
2022年11月下旬~2023年2月下旬の閉館時刻は16:00(最終入館15:30)
休館日:火曜日(火曜日が祝日の場合は翌平日)
HP:https://www.matsunoyama.com/kyororo/

「森の学校」キョロロ

この記事を書いた人
さかもとみき

太平洋側生まれ太陽育ち高知のはちきん(高知で気の強い女)が佐渡島の旦那のもとに嫁ぎました。大好きなものは日本酒、苦手なものは雪。佐渡3年、新潟市1年目。スーパーはピアレマート派。三児のママでライター・コラムニストです! ブログ ⇒ 坂本、脱藩中。(http://sakamotodappantyu.com/