新潟のととのいかた——本格フィンランド式サウナ&露天水風呂 Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)/湯沢町


2023年02月23日 8255ビュー
湯沢町の苗場といえば、冬は雪質が抜群のスキーを楽しむ人が訪れ、夏には日本最大級の音楽の祭典「フジロック」が行われる場所。

日本人だけでなく、海外からも毎年多くの人が訪れます。

新潟県内でも「特別な場所」と言える苗場ですが、ウィンタースポーツや音楽フェスに興味がない人は、実はあまり訪れる機会がないのかもしれませんよね。

しかし、そんな苗場に別の目的をもつ人々が足を運んでいるという噂を聞きました。
 
その目的とは、

サ活

「サ活」とは、サウナを楽しむ活動のこと。近年のサウナブームもあいまって、私のまわりでも「サ活人口」が増加中です。

そんなある日、「苗場に人気のサウナがあるゲストハウスがある」と聞いた私は、「サ活」目的で苗場へ向かいました。

Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)

関越自動車道の湯沢I.Cから車で約30分で苗場に到着。苗場までの道のりは山道で、冬季は降雪や凍結に注意が必要です。冬の備えをしっかりと整えて向かいましょう!

今回の目的地「Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)」は、苗場のホテルやペンションが立ち並ぶ場所にあります。
到着。苗場の自然にとけこむ大きなロッジです。旅人を包み込んでくれるような重厚感があり、建物を見た瞬間「早く中に入りたい!」という気持ちになりました。(外は寒かったですし!)
中にはいるとフロントが・・・ない!?実はここ、基本的に無人のゲストハウスなんです。

チェックイン、チェックアウトなど、全てセルフで行う仕組みになっていて、「Reception」と書いてあるここが受付です。
チェックイン・チェックアウトは、このタブレットで行います。ハイジゲストハウスは、完全事前予約制。料金はカード決済による前払いで、現地での支払いはありません。

事前の予約を行うとメールで「チェックインQRコード(チェックインコード)」が届きます。それをこのタブレットにかざすか入力することでチェックインが完了!
表示された暗証番号でキーボックスの扉をあけると、宿泊予約した部屋のカギを受け取ることができるって仕組みです。

ちょっと不安を覚える人もいるかもしれませんが、しっかりと説明を読めば大丈夫。落ち着いてチェックインを行って、鍵をゲットしてください。
ハイジゲストハウスの中に入ると、出迎えてくれるのは暖炉ラウンジです。

大きな丸太をふんだんに使用してつくられたロッジの雰囲気と、部屋の中心にある温かい暖炉。外の寒さを忘れさせてくれる温もりを感じて、ほっと一息つきました。
ラウンジの奥の扉をあけて進むと、広いフリーのスペース「メインダイニング」があります。

以前ここはペンションとして営業しており、この部屋はダイニングルームだったそう。とても広々していて、Wi-Fiも完備。グループでのミーティングで使用しやすそうな場所です。
この部屋には、コーヒーマシン、ナッツ、ドライフルーツが置いてありどれもフリーです。無人のゲストハウスですが、嬉しいサービスです。
 
ちなみにハイジゲストハウスを貸し切りで利用することも可能で、会社で貸切るなどしてビジネス合宿で利用する人もいるそうです。

※貸し切り利用を休止している場合があるので要確認
階段を上り2階のゲストルームへ。暖色系の照明がオシャレで落ち着く雰囲気を演出しています。

2階の廊下にはスノーアクティビティやサウナに関する雑誌などが並び、自由に読むことができます。
共同のパウダールーム。ハンドソープ、歯ブラシ、髭剃り、コットン、綿棒、タオルなど、充実のアメニティ用品が揃っています。
今回私が宿泊したのは「Heidi 山小屋ダブル #302」。シンプルな部屋に広々使えるダブルベッド。ふっかふかでした。
ふっかふかといえば、高級そうなガウンも用意されていました。これがホント肌触りがよくて、着るとよりリラックスできるんです。

さて、このガウンを身にまとい、いよいよサウナへ向かいます!
サウナは地下1階にあります。階段を下りて向かいますが、そこに目を引くものが飾ってあります…

日本の国旗とオリンピックのマークがついたウェア!?これは、オリンピック4大会に日本代表として出場した皆川賢太郎さんが、トリノオリンピック出場したときに着用したもの!

実はここハイジゲストハウスは、皆川賢太郎さんのご両親が経営していたペンションだったのです。ご両親がペンションをやめた後、運営を引き継いだ皆川賢太郎さん。2020年に大リニューアルを行い、今の形のゲストハウスとしてオープンしました。
お待たせしましたー。いよいよ今回の目的のサウナに入ります!!!設備されているのが「本格フィンランド式サウナ」で、一般的なドライサウナとは違い、湿度が高いのが特徴です。
 
サウナ内には山積みのサウナストーンがあり、室温は約95度。ちなみに男女共用サウナですので、水着着用が必要。水着は持参するか、レンタル水着(湯浴み着)も用意してありますのでご安心を。
サウナ内は、とてもシンプルです。テレビや音は無く、あるのは静寂のみ。ひたすら熱を浴びながら、自分と向き合う時間を楽しみます。
サウナストーンに水をかけて蒸気を浴びる「ロウリュウ」を楽しめるのも「本格フィンランド式サウナ」の特徴のひとつ。

写真でお伝えできないのが残念ですが、サウナストーンに水をかけると蒸気がどんどん増し、体感温度がぐんぐん上昇!
 
思わず、

ふぅーーーーっ!

という声が漏れました(注:他のお客さんはいませんでしたので笑)
サウナで極限まで身体を温めたあとは、水風呂へ向かいますが、、、実はここの水風呂は外にあります。
 
この低い扉をあけて、外に出ると・・・
こちらもハイジゲストハウスの名物と言ってもいいでしょう。

露天水風呂(井戸水式)

です。
 
この日の外の気温は約1度。外に出ただけで十分水風呂に入ったような気温です…
 
少しビビりつつも、意を決して露天水風呂の中へ入ると、、
(は、は、はふっ!はふっっっ!!!)
ガチで声が出ませんでした(笑)

「私が過去に入った水風呂ランキング」で、ダントツの1位を獲得しました。
 
ちなみに翌朝に露天水風呂の状況を確認したところ、氷が張っていました…さすが苗場の露天水風呂。

水温0度に近い水風呂に入れる経験は、なかなか出来ないのではないでしょうか?
水風呂のあとは涼しい場所で体を休めて、ととのいましょう。

「ICE ROOM」と書いてあるととのい部屋には、ロッキングチェアーが2台あり、部屋の奥には、大木を使って作られた木のベッドがありました。

しーんと静まり返っている部屋で、徐々に呼吸が落ち着いてきます。

「ああ、暑かった……。そして冷たかった……」

ロッキングチェアーで目を閉じて、本格フィンランド式サウナ&露天水風呂体験を振り返りながら、徐々にととのってくるのを感じました。
サウナ・露天水風呂の他にも、檜の香りがするお風呂(男女別)や、本格的なトレーニング器具が揃っているフィットネスルームもあります。

それぞれじっくりと利用していたら、あっという間に時間が経っていました。

湯沢町苗場で最高の「ととのい」体験を

チェックアウト時間は12時まで。午前中のサウナは8時から11時まで使用できるので、チェックアウト前にもう一度ととのっておくのもいいですね。

私は朝のサウナを堪能して、暖炉の火をぼーっと見ながらチェックアウト時間まで過ごしました。

今回は冬の利用でしたが、夏も涼しくとても過ごしやすい苗場。ちなみに夏場は、苗場の自然を眺めながらととのえる「ととのいテラス」が開放されるので、夏のサウナ体験もとても気になります!

ウィンタースポーツや音楽フェスに、あらたに加わった目的「サ活」

自然あふれる苗場の「Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)」で、雪国新潟ならではの「ととのい」を体験してみてください。
Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)

Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)

住所:新潟県南魚沼郡湯沢町三国177-2
部屋数:7室
駐車場:あり

Heidi Guest House(ハイジ ゲストハウス)

この記事を書いた人
中林 憲司(なかばやし けんじ)

1978年新潟県加茂市出身。サラリーマンからライター&ブロガーに転身し第二の人生をスタート。愛する新潟と人生を探訪中。