朝から非日常空間で大満足!香里鐘のモーニング/新潟市


2023年08月25日 9542ビュー
こんにちは!フリーライターの竹内ありすです。 こだわりのコーヒーが楽しめることはもちろん、その空間に流れる時間そのものが好きで、私はよく喫茶店に出没しています。
なかでも午前中から用事があるときや休日の“朝活”に、朝から営業している喫茶店はありがたいもの。
魅力的な喫茶店が集まる新潟市中央区の古町エリアにある「香里鐘(カリヨン)」も8時からモーニング営業をしているお店の一つです。

「非日常」がコンセプトの空間で朝時間とモーニングメニューを楽しみながらお話を伺い、注目の新メニューも堪能してきました!

「香里鐘」は愛され続けておよそ半世紀

ここは新潟市中央区古町6番町。アーケード商店街で、様々なお店が軒を連ねています。朝9時半に訪れてみると、自転車に乗って買い物をする人や飲食店に食材を届ける人のトラックが行き交っています。
こちらの建物の2階が、今回訪れる「香里鐘」!
マットにはクラゲの絵が。
外階段をのぼると……
なんともレトロで素敵な空間が広がっています!
入口やカウンター席にはクラゲの姿も!?気になりますよね。

あとで詳しくお話を伺いましょう。
「店名のカリヨンはフランス語で“音”。オープン当時、公募で中学生がつけてくれた名前なんです」そう話すのは山岸静則さん。

元のオーナーから40年ほど前に「香里鐘」を引き継ぐ前は、店舗設計のデザイナーや飲食店の従業員として働いていたのだそうです。
お店のキーワードは「非日常」。お客さんにも日常から離れてくつろいでもらうため、店内の撮影や席でのパソコンの使用は遠慮してもらっているのだとか。
さて、「非日常感」をひときわ引き出すのが、水槽をゆらゆらと泳ぐクラゲの姿なのではないでしょうか。
こちら、実は人工クラゲなんです。

「昔は店で熱帯魚を飼っていたんだけど、なかなか難しくてね。このクラゲたちは知り合いが紹介してくれて、10年くらい前に取り入れました」と、山岸さん。

まるで生きているかのように、予測不能に水槽内をたゆたうクラゲたちを見つめていると、時間がゆっくりと流れていきますよ。

こだわりパンのモーニング

香里鐘に午前中に訪れたらぜひいただきたいのが、モーニング。
モーニングのメニューだけでもたくさんありますが、今回作っていただいたのは
モーニングセット 900円

パン、サラダ、ソーセージ、オムレツ、コーンスープにドリンクが付きます。香里鐘ではなんと、モーニングにつくパンが5種類から選べるのです!

・オニオンパン
・ブルーベリーパン
・シナモンパン
・ミニバターロール
・ガーリックフランス

しかも、パンを作っているのは香里鐘の階下で営業するベーカリー「冨士屋」!

お店のためにオリジナルのパンを開発してくれたのだそうです。
どのパンも気になりますが、今回は山岸オーナー一押しのオニオンパンをチョイスしてみました。こちらは「喫茶店のモーニング=トースト」というイメージだった時代から香里鐘の定番パンなのだとか。ふかふかで最高です。

弾力のあるオムレツやパリッとしたソーセージなど、モーニングセットはボリューム満点で大満足。朝寝坊した日のブランチにもいいかもしれません。

オンリーワンのメニューを提供していきたい

「喫茶店文化とともに歩んできた世代だけでなく、若い人にも喫茶店を楽しんでほしい」と願っているオーナーの山岸さん。新メニューの開発は、シーズンごとに欠かさないそうです。

「ぜひ味見していってよ」と、この夏の新作を紹介してくれました。
作っていただいたのは、色鮮やかなかき氷。これは……?
なんと、野菜を使ったかき氷だったのです!

こちらは抹茶アイス×枝豆
そしてこちらはバニラアイス×トマトなのだそう。味見させていただくと……
甘さの中にも野菜のみずみずしさが生きていて、ざくざくとした氷との相性が最高!野菜をピューレにしたり練乳と合わせたりしてかき氷に溶け込ませているのだそうです。

「野菜のかき氷?と思うでしょ。意外とイケるんだよね」と、山岸さんもにんまり。

野菜やツナを包んだ「お食事クレープ」があるように、「お食事かき氷」はかき氷の世界を広げてくれるようです。
ご紹介していただいたかき氷は、10月末まで提供される予定だそう!

シーズンごとに現れる新メニューを楽しむもよし、クラゲに癒されるもよし、そして味わい深いコーヒーと味のある空間を堪能するもよし。

みなさんも非日常を味わいに、ぜひ香里鐘を訪れてみてはいかがでしょうか。
香里鐘

香里鐘

新潟市中央区古町通6-978 富士屋ビル2階
営業時間:8:00-18:00(4名以上の予約で21:00まで営業)
★モーニング営業は開店から11時まで

定休日:不定休
TEL:025-224-6581

香里鐘

この記事を書いた人
竹内ありす

1995年新潟市生まれ。放送局での番組制作を経て、フリーランスのライター・ディレクターへ。 昭和歌謡と喫茶店、新潟の日本酒が大好き!もの・こと・人にまつわる、魅力あるストーリーをお伝えします。
Twitter→ https://twitter.com/atelier_aliswan