竹林の広さは昨年の3倍!パワーアップした「たがみバンブーブー2023」に潜入/田上町


2023年10月06日 5838ビュー
新潟県内30市町村のなかでも、「竹の名産地」として知られる田上町。2023年10月15日(日)まで、幻想的な竹あかりイベント「たがみバンブーブー2023」が開催されています。
 
第1回開催となった昨年もSNSで話題を呼びましたが、今年はどんな内容となっているのでしょうか!?
 
たがみバンブーブー実行委員であり、道の駅たがみの駅長を務める馬場大輔さんの解説をいただきながら会場にお邪魔しました。

放置竹林を活用した、田上の竹あかりイベント!

(「たがみバンブーブー2022」の様子。※ご提供画像)
 
今年の見どころも気になりますが、その前に……
なぜ「たがみバンブーブー」が開催されるようになったのか、皆さんご存知ですか?
 
春先には特産品のタケノコが市場に並ぶ田上町では、生産者の高齢化から整備されずに荒れ果てた放置竹林が広がり、地域課題となっていました。
 
さらに、町が独自に行なった田上町の認知度調査では、新潟県に住んでいる方の55%が『田上町を知らない』という結果に。
 
放置竹林と町の認知度。2つの課題を逆手にとってスタートしたのが『たがみバンブーブー』です。
 
熊本県を拠点に世界中で活躍する竹あかり総合プロデュース集団「CHIKAKEN(チカケン)」が会場設営に参加することで実現された、壮大な町おこしプロジェクト。2023年で2回目の開催となります。
 
「たがみバンブーブー2023」は、10月15日(日)まで毎日18時からライトアップが行われています。会場は、昨年同様全7カ所。無料会場となる道の駅たがみ、湯田上温泉のホテル小柳、わか竹、末廣館、旅館初音の他、今年は椿寿荘、竹林(原ヶ崎運動広場脇)が有料会場となります。チケット1枚で椿寿荘、竹林どちらも入場可能です。
 

バンブーアートのライトアップは全7会場

最初に訪れたのは、田上町の特産品が並ぶ道の駅たがみ。ショップや食堂の営業は17時までですが、週末には屋外イベントで賑わう「憩いの広場」でライトアップが始まっていました。
 
※ご提供画像
 
暗闇のなか、美しいあかりを灯すバンブーアート。この作品は、8月から9月にかけて全13回開催されたワークショップで地域の人々が力を合わせて作り上げたものです。近寄って見てみると、一つ一つ丁寧に作られていることが分かります。

 
道の駅たがみから車で3分ほど移動すると、メイン会場の竹林に到着です。

見どころは、撮影・カフェ・音楽を楽しめる3つのエリア

小須戸田上バイパスと並行する国道403号の旧道を走っていると、光り輝く竹林が目に飛び込んできます。道に迷ったらGoogle Mapsで「たがみバンブーブー2023」と検索しても出てくるようになっているので安心です。
 
入り口で、たがみバンブーブー実行委員である馬場さんが出迎えてくれました。
「今年の竹林は会場の広さを昨年の3倍に拡大しています。会場内には3つのエリアを設けていて、エリアごとに楽しみ方も異なりますよ。
 
昨年はなかったバンブーカフェもオープンし、新潟菓子司丸屋本店さんが考案したイベント限定和生菓子も楽しめるようになりました。1週間ごとに和生菓子のテーマが変わるので、ぜひご注目ください!」

3つのエリアにイベント限定フードもあるとは!気になる情報ばかりです。大きなのれんをめくって、いざ「たがみバンブーブー2023」に潜入します!
 
のれんの先にあったのは、近未来的な撮影も楽しめる「竹をくぐる-竹光ゲート-」。四次元空間に迷い込んだような、不思議な感覚になります。
ゲートの先で出合えるのが、1つ目のエリア「竹とたのしむ-フォトスポット-」です。
 
※ご提供画像

丸、三角、四角の大きなフォトフレームが輝くこのエリアでは、訪れた人々がフレームから顔を出して撮影を楽しんでいるのが印象的でした。
 

※ご提供画像
 
お子さんたちが喜んでフレームに入ったり、ワンちゃんがピタッと静止してモデルをしていたり。十人十色の楽しみ方があります。
 
「本当に竹でできているの?」と思わずにはいられない、しなやかな曲線と美しい柄の数々。アジアンチックな雰囲気も何だかワクワクしてきます。
 
※ご提供画像
 
次に現れたのは、2つ目のエリア「竹の中ですごす-竹アートと茶屋-」。ここでは、大小さまざまな竹アートを鑑賞しながらカフェタイムを過ごせます。
 
竹のアートと光が交錯する空間は、ずっと眺めていたくなるものばかりでした。このエリアで営業する「バンブーカフェ」では、北限のお茶処 村上抹茶(ホット/アイス500円)とイベントのために作られたバンブーカフェオリジナル和生菓子を販売。和生菓子は単品での販売はなく、抹茶とのセット(1,000円)で提供されています。
※ご提供画像
 
10月7日(土)から最終日となる15日(日)までは、虹色がかわいい「希望」を販売。「ハッピーな明るい未来が待っていますように」という願いが込められた、1週間限定で販売される自然薯きんとんです。

アート空間でカフェタイムを満喫したら、3つ目の「竹の音を聴く-音のエリア-」へ進みましょう。
 
ここでは竹あかりの回廊を歩きながら、音の演出を楽しむことができます。心落ち着く音楽は、新潟県出身の電子音楽家・福島諭(さとし)さんが「たがみバンブーブー2023」に向けて特別に制作したもの。竹林の音と風の音をMIXした自然の音がライトアップと競演します。
 
これまでのエリアとは光のトーンが違い、ゆっくりと竹を眺めながら歩きたくなる癒やしの空間でした。​
 
フォトスポット、アート鑑賞&カフェ、そして音楽。それぞれのエリアの魅力をたっぷりご堪能ください。

最後に出現する雅やかな竹のアーチ

馬場さんが「これぞCHIKAKENさんの真骨頂!」と教えてくれたのは、竹林の最後に登場する竹のアーチ。竹まりが浮遊するなか、雅やかなアーチが来場者を見送ってくれます。
※ご提供画像
 
最初の3エリアもすてきでしたが、最後の竹アーチも圧巻!アーチの前や真下での撮影も、きれいな記念撮影ができるのでおすすめです。出口まで来たら、駐車場までの帰り道に友人やカップル、家族で、どのスポットが良かったか言い合いっこしながら振り返ると盛り上がりますよ。
 
秋の夜長に楽しみたい、竹あかり作品。今回ご紹介した道の駅たがみ、竹林以外にも、まだまだ「たがみバンブーブー2023」会場があります。各会場時駐車場がありますが、会期中は道の駅たがみ発着の無料シャトルバスも運行しているのでご活用ください。今しか見られない竹あかりは必見です!

たがみバンブーブー2023

開催期間:2023年10月15日(日)まで
ライトアップ:18時~20時30分
※竹林は10時~15時、椿寿荘は9時~16時も入場可能。
会場:【有料会場】椿寿荘、竹林(原ヶ崎運動広場脇)
   【無料会場】道の駅たがみ、湯田上温泉(ホテル小柳、わか竹、末廣館、旅館初音)
入場料:オンライン販売1,500円、現地販売:2,000円
※チケット1枚で椿寿荘、竹林に入場できます。
※中学生以下無料。
※昼間の入場料は、竹林500円、椿寿荘400円。

<お問い合わせ先>
田上町商工会内
電話番号:0256-57-2291(9:00〜17:00、土・日曜・祝日は休み)
※夜間、土・日曜・祝日は090-6757-4979(期間中18:00〜20:30)

この記事を書いた人
マツナガ

新潟生まれの新潟育ち。地元が好きすぎて、県内各地を遊び尽くす男の子3人のママ。週末になると、子どもたちと一緒に県内各地へ遊びに行くのが癒やし。そんな私が体験した、「新潟のいいところ」をご紹介します。

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