まるで飲み物?! とろ~りクリーミーな新潟生まれのたこ焼き「にいたこ」/新潟市ほか


2024年05月30日 6340ビュー
買い物ついでに通りがかって出会った、青い車。ジュ~ジュ~と焼ける芳ばしい香りに誘われて、一度食べたらもう虜。

火傷覚悟で頬張りたい、熱々とろ~り出汁クリーム。この美味しさは、新潟でしか味わえない。

今月はどの場所で会えるの?とSNSを追っかけて。いつも私を笑顔にしてくれる、丸いあなた。

その正体とは……新潟生まれ、新潟育ちの「にいたこ」だーーー!!!

What's にいたこ?

改めまして、みなさんこんにちは。取材ライターのエムコネです。突然、演歌のナレーションのような雰囲気から始めてみました(笑)

今回ご紹介するのは、キッチンカーでたこ焼きを販売する「にいたこ」さんです。

私の大好きなたこ焼き屋さんで、もう何度リピートしたか分かりません。我が家の子どもたちも大好きで、にいたこを持ち帰った日はそれはもう争奪戦(骨肉の争いってやつ?)。こっそりとひとり車の中で食べたこともしばしば。
2021年11月に創業し、たこ焼き好きの女性店主・小泉さんが1人で始めたキッチンカー。

現在は、お姉さんとともに姉妹で切り盛りされ、焼きの担当は小泉さんが、ソースなどの味付けと接客はお姉さんが担当し、姉妹ならではの息の合ったコンビネーションで美味しいたこ焼きを届けています。

新潟市内と近郊エリアを中心に、毎日異なる出店先へ旅をするのがにいたこ流。開業してわずか3年足らずで多くの人々の心を掴み、今では平日でも1時間待ち、週末は2時間待ち、材料切れによる早仕舞いもザラではないほどの、人気ぶりなのです。
姉たこさん(左)と店主の小泉さん(右)

その人気の秘密は、一度食べたらハマる美味しさと、姉妹の濃い~ぃキャラクター! 美人で、明るくて、ユニークで、あたたかいお人柄に、たちまち惹き込まれてしまいます(私もにいたこ姉妹のファンの一人)。

そんな姉妹が作り出すたこ焼きには、新潟素材✕こだわり抜いた厳選素材を使用。新潟生まれ、新潟育ちの新潟らしいたこ焼きが味わえるのです。

おしながき

たこ焼きは全部で6種類。
 
  • 元祖ソースマヨ (4個入400円、8個入700円)
  • 焼きあご醤油マヨ (4個入400円、8個入700円)
  • 和風あんかけマヨ (4個入400円、8個入750円)
  • リッチマヨチーズ (4個入400円、8個入750円)
  • 岩塩マヨ (4個入400円、8個入600円)
  • ねぎマヨ (4個入450円、8個入750円)

※2024年4月取材時の価格。

上記に加えて、期間限定メニューが登場することも。そして、メニューには載っていませんが「雷激辛ソース」という新潟名産のかんずりをブレンドした、数量限定オリジナル激辛ソースの裏メニューもあるんですよ(むせながら食べたことがあります、笑)。

また、アルコールなどのドリンクも販売されているので、たこ焼き片手にプシュ~っと一杯もいいですよねぇ。
バラエティ豊かで、味付けによって違った美味しさが味わえるのも、にいたこの楽しさ。

ちなみに私の推しは、王道のソースマヨ。店主・小泉さんの推しは焼きあご醤油マヨ、姉たこさんはリッチマヨチーズだそうです。
あれもこれも食べたいという方には、4種の味が選べる「バラエティパック(12個入1,200円)」も!

ぜひ、あなた好みの“推したこ”を見つけてみてください。

にいたこのたこ焼きができるまで

にいたこの美味しさの秘密に迫るべく、今回は特別にキッチンカーの中へ、潜入取材をさせていただきました!

まずは、粉。

「せっかく新潟でたこ焼き屋をやるんだから、新潟らしいものを作りたくて」と、米どころ新潟ならではの米粉がブレンドされているのが特徴。そして、とろ~りクリーミーな舌触りを生み出しているのも、米粉が入っているからこそ。新潟県産コシヒカリの米粉に2種類の高品質な小麦粉を合わせてあるそうです。

黄金比率を見つけるまで何度も試行錯誤を重ね、独自の配合が美味しさのベースになっています。
そして出汁には、厳選された国産の海産物をふんだんに使用。

鰹、エビ、イカ、昆布、山芋など、全部でなんと20種類以上の素材が贅沢にブレンドされているとのこと。そんなにもたくさんの素材が入っていたとは驚きです!
具材には、たこ焼きの定番であるキャベツを使わない代わりに、ねぎをたっぷり入れて。天かすは多く入れると固くなるため少なめに。小さな子どもも食べられるように、紅生姜は入っていません。
そして、これがなくちゃぁ始まらない! 蛸は、柔らかい「岩たこ」を使用。火入れで固くならないように、入れるタイミングがポイントなんだそうです。

しっかりと蛸の美味しさを味わえるよう、大きめにカットされているのが嬉しいですよね。
生地と具材、こだわり素材の次は、焼き方。

銅板に生地をたっぷりと流し、テンポよく具材を入れていきます。焼き方の特徴は、やさしくじっくり焼くこと。蛸の旨味を生地に移します。

薄皮で外はカリッ、中は驚くほどとろっとろなたこ焼きの完成です!
そして、味付けをするお姉さんにバトンタッチ。

たこ焼きたちにお化粧をするように、手際よく仕上げられていきます。

ほっぺたが落ちる、激旨たこ焼きここにあり

早速、焼き立てをいただきま~す!お箸で持ち上げると、柔らかすぎて今にも落ちそうです。

当たり前ですが、焼き立てはアッツアツ…でも我慢ができないのです。少し冷めるまで…だなんて、待てない!

フ~!フ~!ハフハフして、思いっきり口にほおばるのがエムコネ流。多少、下唇がアチチチとなったとしても(よい子はマネしないでね)。

そして気付くのです。カレーは飲み物ならぬ、

「にいたこ」は、飲み物であることを!!!

たこ焼きというよりも、「米粉出汁クリームという新たな飲み物では?」と思うぐらい、とろっとろなんです。

魚介出汁の旨みと米粉の生地の甘みが口いっぱいに広がり、一つ食べると箸が止まりません!ほっぺたが落ちる美味しさとはこのこと。

さらに特筆すべきは、冷めても美味しいんです。一般的なたこ焼きは冷めると固いゴムのようになってしまいますが、同店のたこ焼きは、焼き立てよりは固くなるものの、柔らかさが残り米粉の甘味が増すように感じます。

もちろん、焼き立てを頬張るのが一番ですが、お持ち帰りで冷めてしまっても美味しくいただけますよ。

「にい」に込められた3つの想いとは

創業して3年足らずで多くのファンを作り、「うちの店にも来て!」とあらゆるお店から声がかかるほど人気店となった同店。

改めて、にいたこを始めたきっかけ、にいたこに込めた想いなどについて、お話を伺いました。

 
これまでにアパレル、歯科医院、スポーツ店などで色々な仕事に従事してきた小泉さん。いつか自分の好きなことで独立をしてみたいという思いをずっと持っていたそうです。

「たこ焼きとお酒が好きな私らしく、当初はたこ焼き居酒屋を始めるつもりでした。新潟市内のたこ焼き店で修業をさせてもらいながら開業準備をしている中で、コロナが流行ってしまい……。色々な面を考慮して行き着いたのが、キッチンカーでの開業でした。

店舗を持たないキッチンカーで、どのくらいお客様に認知をしてもらえるか不安でしたが、おかげさまで徐々に知っていただき、うちを目当てに遠方からご来店いただくお客様も増え、嬉しい限りです。10代、20代と海外留学を経験して、色んな国に旅行をするのが好きだった私にとって、キッチンカーという旅人のようなスタイルはピッタリでしたね」と小泉さん。
「にいたこ」という屋号には、3つの意味が込められているそうです。

1つ目は、新潟の「にい」。

新潟生まれ、新潟が大好きな店主が作る、新潟らしさ溢れるたこ焼きを味わってもらいたいと想いを込めて。

2つ目は、2位の「にい」。

大好物の1位になれなくても、2番目に好きな食べ物は「にいたこ」と言っていただけるようにと想いを込めて。

3つ目は、笑顔の「にぃ~」。

にいたこのたこ焼きで、食べた人の顔が思わず「にぃ~」っと笑顔になっていただけるようにと想いを込めて。

なんと素敵な想い!きっとこれらが、美味しさの隠し味なのかもしれませんね。
最後に、これから先の夢はありますか?との問いに、こう答えてくださいました。

「姉妹でおばあちゃんになっても、このキッチンカーでたこ焼きを焼いていたいですね。腰が90度に曲がって、お客様からは『姿が見えない!』と言われても。(笑) 大きな夢ではないかもしれませんが、細く長く同じことを続けることこそ、難しいことだと思います。この道を極めていきたいです」と、まっすぐな眼差しでお話しいただきました。
私もおばあちゃんになっても、とろとろたこ焼きを買いに伺いますねぇ!

小泉さん、笑顔になれるたこ焼きを作っていただき、ありがとうございます。

にいたこキッチンカーが行くスケジュールは、にいたこのインスタグラムにて公開されています。「今日はどこにいるのかな~」「にいたこを食べにおでかけしよう!」と、ぜひ追いかけて足を運んでみてください。
にいたこ

にいたこ

【主な出店先※2024年5月現在】

道の駅たがみ(南蒲原郡田上町)
韓ビニ 新発田店(新発田市)
KADOYA 五泉店(五泉市)
ラポルテ五泉(五泉市)
にいつフードセンター 加茂店(加茂市)
にいつフードセンター 荻川店(新潟市秋葉区)
DEKKY 401(新潟市中央区)
アークオアシス(新潟市中央区)
utika 新潟駅南店(新潟市中央区)
おさかなや あきちゃん(新潟市西区)
小さなパン屋さん つくし(新潟市西区)
無印良品 新潟河渡新町(新潟市東区)
マスヤ 味方店(新潟市南区)
掘り出し物&アウトレット市場 しろね屋(新潟市南区)

※順不同、他出店先あり。月によって変更あり。


※営業時間は出店先により異なる
※詳細はインスタグラムにて

この記事を書いた人
エムコネ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中!
Instagram : https://www.instagram.com/maconnect2022/