ドドーンと総重量1kg?! 老舗割烹がつくる巨大な「横渡家のプリン」/阿賀野市


2024年06月17日 5134ビュー
皆さん、こんにちは。取材ライターのエムコネです。

好きなものを「これでもか!」というぐらい、お腹いっぱい食べてみたい……

そんな憧れはありませんか?

今回ご紹介するのは、プリン好きさんのお腹と心を満たしてくれる、巨大プリン!

新潟県阿賀野市に、あるんです。

巨大プリンを求めて阿賀野市へ

伺ったのは、新潟県の下越地方に位置する阿賀野市。白鳥の飛来地として有名な「瓢湖」や、多くの登山客が訪れる「五頭山」など、雄大な自然に恵まれたまちです。

新潟市中心部からは車で約40分、阿賀野市内の笹神エリアにやってきました。
車のナビで到着した場所は、「瓢家(ひさごや)」と書かれた一軒の割烹料理店の前。「えーっと、洋菓子店はどこかな?」と辺りを見渡せど、それらしき建物はありません。

すると、1枚の看板が目に入りました……
なんと、巨大プリンを販売しているのは洋菓子店ではなく、阿賀野市にある、創業約80年の老舗割烹料理店「瓢家(ひさごや)」さん。

割烹料理店でなぜプリン? そして、なぜ巨大なのでしょうか?!

その疑問に迫るべく、取材に伺ってきました。

インパクトがすごい!「横渡家のプリン」とは?

横渡家のプリン(左)と一般的なプリン(右)

この巨大プリンの商品名は「横渡家(よこわたりけ)のプリン(1,200円)」。※2024年4月取材時の価格

一般的なサイズと比較すると、その巨大さは一目瞭然。総重量1kg、一般的なプリンカップは約70gなので、なんと約14倍!! これはプリン好きにはたまりませんねぇ。

材料は、たまご・牛乳・砂糖のみ。賞味期限は5日間という添加物不使用の手作りで、少し固めの昔ながらのプリンです。
家族や友達同士でシェアをして食べたり、ろうそくや生クリームでデコレーションをして、お誕生日ケーキならぬお誕生日プリンにしたりと、様々な楽しみ方ができるそうです。もちろん、独り占めをして食べる方もいらっしゃるとのこと!

巨大プリンが誕生した理由について、お話を伺いました。

家庭の手作りおやつが有名になるまで

瓢家3代目店主の横渡真彦さん(左)と娘のあずささん

「横渡家のプリンは、元々は先代である父が修業先で学び、家のおやつとして手作りしてくれていたものなんです。昭和の時代で、当時はプリンという食べ物自体が珍しく、初めて食べたときの感動は忘れられないですね。そして、私の代になってから、コース料理の〆のデザートとしてプリンをお客様に提供し始めました。それが好評で、『もっとたくさん食べたい』『こんなサイズじゃ物足りない』『販売してほしい』などとお客様からリクエストをたくさん頂いたのがきっかけです」と真彦さん。

元々は横渡家のおやつだったことから、「横渡家のプリン」と名付けられたんですね。そして、インパクトのある大きさはお客様の要望に応えられて誕生したとのこと。
現在プリン作りをメインで担当している娘のあずささんは、「あまり宣伝をしていなかったのですが、評判が評判を呼んで、多いときで月1,500個を売り上げたことがあります。見た目のインパクトだけでなく、食べて美味しいと言ってもらえるのが嬉しいですね。『このプリンならどれだけでも食べられる~』とご年配の方のファンも多いのは、シンプルな昔ながらのプリンだからでしょうか」と話します。

好評なのは、見た目の大きさだけでなく、その“飽きのこない味わい”にもあるようです。今回は、特別に製造過程を見せていただきました。

シンプルなようで奥深いプリンの世界

先にも申し上げましたが、同店のプリンの材料はたった3つのみ!

卵・牛乳・砂糖という、まさにシンプルイズベスト。素材は、国産の厳選されたものを使っていらっしゃるとのこと。製品化するにあたり、生クリームや赤卵などあらゆる素材の組み合わせを試したそうですが、「手の届きやすい美味しさ」を追求した結果、このシンプルな材料にたどり着いたそうです。
「3つの材料を混ぜて蒸すだけ」と、とてもシンプルで簡単なように思いますが、甘さのバランス、混ぜ方、そして巨大なプリンの蒸し方・冷やし方には、何十、何百通りも試行錯誤を重ねたそうです。

「ブレンダー(片手で使えるミキサー)で混ぜた方が楽なのですが、そうすると仕上がりがとろとろすぎて、昔ながらのプリンのように固めにならないんです。なので、手で混ぜる方法にしました」とあずささん。
混ぜすぎても、混ぜなさすぎても、同店のプリンにはなりません。ちょうど良い塩梅が、手作りだから成せる技なのですね。

最後にきめ細かいこし器に通し、プリン液の完成です。
そうして、専用のオーブンで湯煎をしてじっくりと蒸します。

「よくお客様から『こんな大きなプリンを固めるなんて、ゼラチンか何か入ってるんじゃないか?』なんて聞かれるのですが、本当に材料は3つのみなんですよ。プリンが固まるのは、茶碗蒸しの作り方と同じですね。オーブンに入れる時は、思わずいってらっしゃーいと言ってしまうこともあります。大きなプリンたちが、気持ちよさそうにお風呂に入っているように見えて(笑)」と、あずささんの愛情もたっぷり込められていますね!

蒸し上がった後は、専用の冷却機でじっくり時間をかけて冷やします。これで、プリンの完成です!

それでは、いただきま~す!

巨大な「横渡家のプリン」を食べてみたいと思います。

タッパーに入っているので、そのままスプーンですくって取り分けてもいいのですが、せっかくなのでその全貌が見たい!ということで、大きなお皿にひっくり返してもらいました。
【お皿への移し方】

①まずは、タッパーの蓋を開け、プリンよりも大きなサイズのお皿をかぶせます。(写真左上)

②ここが緊張!ですが、迷うことなく手でお皿とタッパーを押さえてクルリンパッ。(写真右上)

③ひっくり返したら、あとは優しくタッパーを真上に持ち上げて。(写真左下)

④パカッと外して、成功~!(写真右下)
デデーンとその姿を現した「横渡家のプリン」!

で、で、でかーーーい!!!

これは圧巻の光景……オーストラリアの「エアーズ・ロック」と名付けたお客様もいらっしゃるのだとか。たしかに、似ていますね(笑)
プリンをいただくために、スプーンをご用意いただきました。

左が一般的なカレースプーン、右が大皿料理を取り分けるスプーンです。
取り分けスプーンでプリンをすくってみました。大きくすくってもまだこの量しか減っていません!

そして、肝心のお味は……たまごの風味が感じられる、なんだか懐かしい美味しさです。固さがありながらも舌触りがトゥルンと、とっても滑らか。そして、カラメルがちゃんとほろ苦くてバランスがいい~!

シンプルに美味しくて、「これならどれだけでも食べられる」というお客様の感想にも納得です。甘さも控えめなので、飽きることなくいただけます。残りは持ち帰って、家族で楽しくすくいながら美味しくいただきました♪

これは、手土産にも喜ばれること間違いなしですね。

横渡家のプリンが買えるお店

いかがでしたか?

シンプルだからこそ、ごまかしが効かないプリン。多くのリピーターがいるのは、大きさのインパクトだけではない、美味しさがあるからこそ。そして、その美味しさの裏には、試行錯誤を重ねた努力と手間暇を惜しまないこだわりがあります。

「横渡家のプリン」は、瓢家と阿賀野市内の「五頭山麓うららの森」「道の駅 あがの」、新潟市東区の「なじょも 産直市場」の4か所で購入できます。お店によって、販売スケジュールや在庫状況が異なるので、横渡家のプリンを目当てにお買い物に行かれる際は、事前に確認をしてから伺うことをおすすめします。

家族や親戚、友人たちと、巨大なプリンをシェアして楽しんでくださいね。もちろん独り占めも、ぜひどうぞ~!
割烹 瓢家(ひさごや)

割烹 瓢家(ひさごや)

新潟県阿賀野市笹岡252
0250-62-3476
営業時間/9:00〜17:00
定休日/不定休

五頭山麓うららの森 ゆうきふれあい即売所

五頭山麓うららの森 ゆうきふれあい即売所

新潟県阿賀野市村杉3946-163
0250-66-2299(ゆうきふれあい即売所)
営業時間/9:00~14:00頃まで
定休日/火曜日および年末・年始

※品切れの場合、早く閉店することあり
※臨時休業する場合あり

道の駅あがの あがの市場

道の駅あがの あがの市場

新潟県阿賀野市窪川原553-2
0250-25-7011
営業時間/9:00~18:00(あがの市場)
定休日/元日、ほか不定休

なじょも 産直市場

なじょも 産直市場

新潟県新潟市東区上木戸5丁目2-1
080-8039-2871(産直市場)
営業時間/月~金曜9:30~17:30、土・祝日9:30~16:00
定休日/日曜

※横渡家のプリンについて
土曜・祝日は予約品のみの販売となるため、通常販売なし。
予約は産直販売員または電話にて。
(電話受付時間/9:30~17:30、土曜・祝日9:30~16:00)

横渡家のプリンが買えるお店

この記事を書いた人
エムコネ

富山県生まれ、新潟市在住のママライター。 グルメな夫、子鉄の長男、肉食の長女、リアクション芸人の私、の4人家族。 外食費と娯楽費が家計を圧迫していますが、おいしいモノとたのしいコトを求めて日々開拓中!
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