スイーツまで美味しいなんて。コシヒカリの産地で、秋からオススメのアップルパイもいかが?3店舗で食べ比べ/南魚沼市


2024年10月02日 510ビュー
東京在住の友人が南魚沼へ遊びに来て、いつも感心するのが食べ物の美味しさです。

「お米はもちろん美味しい。お酒も良い酒蔵がいっぱいある。お蕎麦を食べても、ラーメンを食べても、どこのお店も美味しくて安い。スイーツまで美味しいなんて、なんなの南魚沼。移住しようかな(笑)」

東京に行けば、食べられないものはありません。なんでもある。でも、なんでもある分、がっかりするものにも当たります。または、いくら美味しくても、すごく高いとか、すごく並ばないといけないとか、大変な思いをしないとたどり着けなかったりします。一方、南魚沼には美味しくてコスパの良いお店が、当たり前というような顔をして、たくさんあるように思うのです。

秋は新米を買いに南魚沼へ来られる方も多いことでしょう。今年は南魚沼の美味しいスイーツ店で、秋ならではのスイーツ「アップルパイ」も召し上がってはいかがでしょうか。

市内のスイーツ店、3店舗のアップルパイを食べ比べしました。

Patisserie Sucree(パティスリー シュクレ)

国道17号線沿いにあり、3店舗の中では一番大きなお店。オーナーパティシエの他、パティシエ6名がいるそうです。(2024年9月時点)

お菓子工房ヴィシー

六日町駅の西口側にあるお店で、シフォンケーキが充実。

Matsumoto(マツモト)

旧三国街道沿いにある、1938年創業のお店。3代に渡り地域に愛されていて、古典菓子・いちじくかんから、大福などの和菓子、ケーキや焼き菓子、トリュフなどの洋菓子まで、豊富な取り揃え。

さっそく、3個のアップルパイを食べ比べ

「アップルパイ」といっても、個性いろいろ。ぜんぜん違うタイプで面白く味わいました。写真の手前がシュクレ、奥の右がヴィシー、奥の左がマツモトです。

まずはシュクレから。500円(税込)

「たっぷりのりんごをサクサクのパイで包みました。りんごの酸味がアクセント。秋~春の人気商品です。」(店頭ポップより)
食べてみると「すっぱい!」と驚くほど、さわやかな酸味を感じました。レモンくらいのすっぱさのように私は思いました。フルーツの酸味の良い所を全部、ギュッとまとめたようなインパクト。さわやかなリンゴの酸味と、発酵バターのパイ生地が合わさって、絶妙な味わいでした。パイ生地とリンゴの間の下部に、フルーツケーキが挟まっているのですが、しっとりしていて、またそれが美味しいのです。
3年程前から「ブラムリー」という品種の青リンゴを仕入れているのだそうです。群馬県沼田の果樹園「果実庭」の桑原裕和さんが栽培しています。
代表取締役であり、オーナーパティシエの佐藤浩一さん。

「アップルパイのリンゴは酸味があった方が美味しいと思って探した。甘味は砂糖で調整できても酸味はできない。だから、加工するなら酸味があるリンゴがいい。ただ、ブラムリーだけを使うと酸味が強すぎるので、2種類のリンゴをブレンドして調整している。お客さんの反応は良い。うちの人気商品。」

お次はヴィシー。380円(税込)

「ヴィシー人気No.1。発酵バターたっぷりのパイ生地にソテーしたリンゴとカスタードが入っています。」(店頭ポップより)
パイ生地の層が大きく、かじるとサクッ、バリバリッと心地よい歯応え。あと、発酵バターの風味だと思いますが、バターの香りの良さを感じました。カスタードとリンゴの相性もよく、さすがの人気ナンバー1。
ヴィシーのアップルパイは「道の駅 南魚沼 雪あかり」でも販売していて、通年で購入できるので(2024年9月時点)、私はそちらで購入しておりファンでした。今回、店頭で初めて「新栗マロンパイ」420円(税込)を見て、「へえ~。栗もあるんだ」と購入してみたのですが…。
「えっ、栗のパイって、こんなに美味しいんだ」と嬉しい発見があったのです。なんで、今まで食べていなかったんだろうと後悔するほど。

栗は、代表の高井由香子さんが十日町の栗農園まで行って自分で採ってきた物なんだそうです。

「栗は渋皮つきで煮込むので、仕込みに時間がかかる。アップルパイは通年での人気商品だけど、秋にはマロンパイを買いに来る人が多い。」

最後はマツモトの王道アップルパイ。450円(税込)

「手折りパイ。バターソテーしたリンゴ。アーモンドクリーム。フレッシュなリンゴ。」(店内ポップより)
薄く切った紅玉が見えて、赤くかわいらしい感じ。クセがなくて、想像しているアップルパイの概念を裏切らない、誰もが好みそうな安心感がありました。リンゴは焼く直前にのせるのだそうです。

確実に購入するなら、ぜひ予約を。

どちらのお店も予約が無くても購入できますが、人気商品で売り切れることが多いので、予約をおすすめしますとのことでした。 ちなみに3店舗ともイートインスペースがあります。
Patisserie Sucree(パティスリー シュクレ)

Patisserie Sucree(パティスリー シュクレ)

【住所】新潟県南魚沼市六日町46-7
【電話番号】025-773-2166
【営業時間】午前10時〜午後6時30分
【定休日】毎週火曜日・水曜休みの週もあり・不定休あり

お菓子工房ヴィシー

お菓子工房ヴィシー

【住所】新潟県南魚沼市六日町2670-2
【電話番号】025-781-6980
【営業時間】火曜日~土曜日:午前10時〜午後6時30分
      日曜日:午前10時〜午後6時
【定休日】月曜日他月2回連休あり。
※営業時間・定休日は変更となる場合がありますので、来店前にご確認ください。

Matsumoto(マツモト)

Matsumoto(マツモト)

【住所】新潟県南魚沼市六日町2200
【電話番号】025-772-2031
【営業時間】月曜日~土曜日:午前10時〜午後7時
      日曜日・祭日:午前10時〜午後6時
【休日】不定休

フルーツにこだわり。そのままでも美味しいものを使用。

こちらは、シュクレのショーケース。季節のフルーツを使ったケーキが並び、心華やぐ鮮やかさです。佐藤さんは「フルーツには、とにかくこだわっている」と話します。

「ショーケースの中で季節感を味わってもらいたい。スーパーに並ぶ前のフルーツは値段が高いけど、シュクレで“あ、桃の季節だな”とか“そろそろサクランボが出るんだな”とか、そう思ってもらえたら嬉しい。」

佐渡産の黒いちじく「ビオレ」を使ったタルト!

そして佐藤さんが「佐渡産の黒いちじくを使ったビオレも今、出している」と教えてくれました。

えっ。それって、高級品ですよね!?食べてみたいと思いながらも、なかなか手に入らないというイメージがあったんですが。それが、タルトに!?
買って帰りました。黒いちじくの味が濃厚。芳醇な香り。うわあ、贅沢品。たったの620円(税込)で。
スイーツにはコーヒーも合うんですけど、私は赤ワインが好きです。皆さまもぜひ、南魚沼で美味しいスイーツをたっぷり楽しまれてください。

3店舗ともJR上越線「六日町駅」の近くにあります。

エリア

湯沢・魚沼エリア

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この記事を書いた人
シバゴー

南魚沼市在住。趣味は写真撮影と読書で、本で調べた所へ行って写真を撮ることをライフワークとしています。神社彫刻が好きで、幕末の彫刻家・石川雲蝶と小林源太郎、「雲蝶のストーカー」を公言する中島すい子さんのファン。地域の郷土史研究家・細矢菊治さんや、地元を撮影した写真家・中俣正義さん、高橋藤雄さんのファンでもあります。