越後姫より甘い「とろける香りいちご」が一年中堪能できる!いちごカンパニースイーツラボの完熟いちごたっぷりスイーツ/胎内市


2025年04月27日 46ビュー
新潟のブランドいちごといえば「越後姫」ですが、その食感と甘さは他のいちごとは一線を画す美味しさですよね。

一方で、「越後姫」は新潟県外に出回らないのを知っていますか?それは果肉が非常に柔らかく、輸送に弱いためです。スーパーや百貨店での流通は難しく、ほとんどが地元で消費されています。

近年は農家さんたちの努力によって全国発送ができるようになったものもありますが、まだまだ県外で食べるのは難しいのが「越後姫」。

今回は、そんな通常の「越後姫」よりさらに柔らかくて甘い「とろける香りいちご」を通年栽培し、ショップでの販売やスイーツの提供を行う胎内市の「いちごカンパニースイーツラボ」で美味しいいちごをたっぷり楽しんできました!

オリジナル越後姫「とろける香りいちご」を使ったスイーツを提供

胎内市の「いちごカンパニースイーツラボ」のスイーツLABショップでは、併設のLEDいちご工場で栽培した新鮮ないちごをそのままスイーツにして提供しています。

お店に入るとすぐ、いちごの甘くて芳醇な香りに包まれて幸せな気持ちに……!今まで嗅いだことのないくらい甘い匂い!
わたしが到着したときにはオープン直後ながらお客さんが続々と入店していました。よく手土産にいちごを買いにくるという常連さんに話を聞かせてもらうと、「このお店のいちごは味にブレがなく、かたちも綺麗で絶品」なんだとか。

ますます期待が高まります!
レジ横のショーケースにはいちごを使ったスイーツがたくさん。いちごを使ったドリンクメニューも豊富です。

何を食べようか迷いましたが……せっかくならここでしか食べられないものをチョイス!

「とろける香りいちご」をふんだんに使ったいちごパフェの最高峰「タワーパフェ」

見てください!この「タワーパフェ(2,200円)」のインパクトを!

完熟のいちごは柔らかく、少し鼻を近づけるだけで甘いいちごの香りがします。本当に名前の通りとろける香り……。

ほのかな酸味が後味をさっぱりとさせてくれますが、やはり甘味が強いです。軽めのクリームと中のアイスが程よく混ざって美味~~。パフェらしく底にはざくざくのチョコフレークが詰まっていました。アイスとチョコフレークが味変になってこれもまた美味しい。

何よりめちゃめちゃ映えるこの見た目。最高です。
お次もたっぷりいちごが入った「いちごくりいむ(1,200円)」。
シンプルでいくらでも食べられそう。スライスされたいちごがこれでもか!と入っていて、いちごソースかと思うくらい甘い。

胎内市ならでは!米粉を使ったいちごスイーツ

シュー生地に米粉を使用したもちっと食感の「チョコレートエクレア」(580円)と、こちらもスポンジに米粉を使用した「いちごやさんのショートケーキ」(580円)です。

どちらもたっぷり、惜しみなくいちごが使用されています。美味しいスイーツが食べたいけど、小麦を少し控えたいんだよな〜と思っている方にぴったり(まさにわたし)。いちごカンパニーで提供されるスイーツは全商品グルテンフリーなんです。

胎内市は日本で最初に米粉専用の製粉工場ができた「米粉発祥の地」。米粉のまちとして、市内では米粉グルメや米粉スイーツを提供するお店がたくさんあり、いちごカンパニーもそのひとつ。

スイーツLABショップで腕をふるうパティシエは、ロイヤル胎内パークホテルで米粉スイーツの商品開発を手がけていたベテランパティシエ。そりゃ美味しいわけだ~。

今回は食べられなかったのですが、いちごタルトや米粉のりんごケーキ(生地にはセミドライいちご入り!)も絶品とのこと!次回、買いにいきたい!

「とろける香りいちご」の美味しさの理由

併設のLEDいちご工場では、毎日美味しいいちごが栽培されています。温度・湿度を制御している空間のため、なかに入ることはできませんが、いちごが栽培されている様子はテラス席から眺めることができます。

ハウス栽培ではなく、完全室内でいちごを育てることになったのは胎内市の土地柄が理由なのだそうで、今回特別にいちごカンパニーの広報をつとめる威本さんにお話を聞いてきました。
——いちごカンパニースイーツラボはいつオープンしたんですか?

「2023年の4月にオープンして、今年で3年目を迎えます。いちごの栽培自体は2013年から旧鼓岡小学校という廃校を活用してはじめました」

——ハウス栽培ではなく、完全室内でいちご栽培をはじめたきっかけは何ですか?

「旧鼓岡小学校は山間部にあって、畑をしてもサルなどの害獣に食べられてしまうんです。だから、校舎内で何か作れないかということで、完全室内での栽培をはじめました」

——室内栽培のメリットを教えてください。

「一番は通年栽培できることです。あとは屋内なので気候に左右されません。大雪でハウスが潰れてしまう心配もないですし、LEDを使っているので日照不足も関係ありません。一年中均一な品質の商品が作れるというのがメリットです。ほかには病害虫のリスクが外で作るより抑えられるという点ですね。高品質と安全性を担保できます」

——いいこと尽くめですね!「とろける香りいちご」はスイーツLABショップ以外ではどちらで購入できますか?

「LEDで作った越後姫は通常の越後姫より果肉が柔らかく、輸送ができないんです。いちごが潰れにくいように1粒だけ吊るしたパッケージも作ってみたんですが、配達員さんの扱いや路面の状況によっていちごが下がってぶつかってしまったりするので……。今のところ、取り扱いは当ショップのみになります」

——なるほど。わたしも今日いただいてとっても美味しかったです!もっと色んな方に食べてほしいですね。

「まさにそこが課題で、何とか輸送ができるように考えているところです。当ショップは大型のバスが駐車できるスペースも備えているので、ぜひバスツアーなどに組み込んでいただいて、立ち寄り場所のひとつにしていただけたら嬉しいですね。市内外の小中学校の見学の受け入れも可能ですので、そういうところでも使ってもらえたらいいなと思います」

「まちの駅」として登録。ワーキングスペースや情報発信拠点としての使い方も可能

「いちごカンパニースイーツラボ」のイートインスペースは「まちの駅」の登録をしているため、どなたでも利用できるのも魅力のひとつ。

もともと、お店のコンセプトに情報の発信拠点や米粉のPRを含んでおり、極端な話をすると、お店で商品を買わずご自身でコーヒーを持ってきて勉強や仕事をするワークスペースとして活用する、という使い方も大歓迎だそうです。Wi-Fiや電源が完備されているので、近場にあったら通いたくなること間違いなし……!

「いちごカンパニースイーツラボ」はショップに入った瞬間の、とにかく芳醇ないちごの香りにまずびっくりすると思います。ぜひ、胎内市に遊びにきたときはここでしか食べられない絶品いちごと、いちご×米粉のスイーツを楽しんでみてください。
【いちごカンパニースイーツラボ】

【いちごカンパニースイーツラボ】

住所:新潟県胎内市羽黒1862-17
電話:0254-28-7176
営業時間:11時~16時
定休日:月・火(祝日の場合は営業)
※営業時間・定休日は、季節により変動する場合がございます。

この記事を書いた人
井高あゆみ

新潟県在住のフリーライター。「目の前のことを全力で楽しむ」好奇心旺盛なインドア人間 。店舗や企業のインタビュー・取材を中心に活動中。お笑いと爬虫類をこよなく愛する。