鉄道模型ジオラマのミニチュアの世界へご案内「鉄道ジオラマ新潟」「いわむろや」「ホビーロード」/新潟市


2025年04月29日 209ビュー
鉄道ファンといえば、撮り鉄、乗り鉄、時刻表鉄、車両鉄、音鉄、子鉄、ママ鉄、親子鉄、と鉄道趣味が細分化しているのは有名ですね。
かくいうワタクシ小柴ぱせりもだんなの乗り鉄の影響で鉄道好きです。鉄道分=鉄分高めです。
いままで乗り鉄の記事をいくつかと、新津鉄道商店街の記事を書きましたが、今回は鉄道ジオラマ運転会について紹介します。
鉄道模型とは、実物の鉄道車両を一定の縮尺(スケール)や軌間(ゲージ)になるよう縮小した模型で、サイズも豊富。日本ではNゲージ(レールの間隔が9mm、Nineの頭文字を取っている)車両縮尺が1/150〜1/160の模型が広く流通しています。
車両の他に、線路、ストラクチャー(建築模型)、ジオラマ製作に使われる小物、材料まで商品が揃っています。
鉄道模型の楽しみ方は、車両を収集する、車両を工作する、運転する、ジオラマを製作するなど、いろいろあります。
 
模型車両を動かすための動力の入っている動力車は値段がお高めで、たとえばSLばんえつ物語とか新幹線とか車両編成の多いもの(動力車と客車をあわせて買う)と、結構な額のする大人の趣味の世界です。子ども向けの安価な鉄道おもちゃもありますが、鉄道模型に興味を持ち、収集を始めるときはご注意ください。苦笑

さて、ほぼ1/150の鉄道模型Nゲージが走る運転会は新潟市内でサークルがいろいろありますが、デザイン造形ジオラマによるミニチュアの世界を展開する「鉄道ジオラマ新潟」の、いわむろやで定期的に行われる鉄道模型運転会に行ってみました。
「鉄道ジオラマ新潟」のメンバーは、車両改造が得意な高橋弘幸さんと、デザイン造形作りが得意な長沼朝夫さんのお二人。いわむろやのホールで、めいっぱいに広げられたミニチュアの世界は壮観です!
90センチほどの規格で作られたモジュールをいくつも組み合わせて繋げた線路の上を、車両編成の多い鉄道模型が走り出します。
先頭車両にカメラが仕込んであるものもあり、モニターに走行風景が映し出されます。
ミニチュアの世界なのに実際の景色のようで、ときおり見学者の姿が巨人のように映り込むのがおもしろい。
ちょうど線路の高さに目線を合わせると、ミニチュアなのに本物の景色のような感じがしてくるのです。写真を撮るときも接写だと本物感が増しますよ。あと、耳を澄ますと車両が通るとき、線路の連結部分でガタンゴトンと音がします。
 
触らないように注意しながら、これは近くで現物を見ていただきたい!
鉄道に興味がなくとも、小さい世界が好きな方はぐっと引き込まれるはずです。
デザイン造形作りが得意な長沼さんにお話を聞いてみました。
 
「僕が小学生のとき、友だちからNゲージのC11と客車のセットをもらったところが鉄道に興味をもったのが始まりでした。初めてのジオラマレイアウトみたいなものを作ったのは中学生のとき。本を見ながら作ったけども完成にはいたらず、放ったらかし。
もともと電車は少し好きだったのかなとは思うけど、模型やデザイン造形のほうが好きだった」
 
「東京で学生生活をしていたとき、鉄道模型の店が近くてよく通っていた。ジオラマとか、それに使うストラクチャー(材料)とかを見たり、作っているところを見る機会があったりした。けど本格的にやろうと思ったのは新潟に帰ってからで、結局2回目のレイアウトも、いろんなものをいっぱい入れようとして完成にはいたらず。
仕事が写真屋だったからか鉄道写真の世界に入って、鉄道写真を撮るために線路脇をあちこち回る趣味が始まった」
「鉄道のある風景を題材にした写真を撮ることから、いろんなものが目に入ってきて、自然に頭の中にレイアウトとかデザイン造形を作る要素がいっぱい入ってきた。駅やトンネル、鉄橋の作りとかは、写真を通して覚えた。
小さくてシンプルなレイアウトを完成させたとき、ある鉄道模型の店長から「モジュールレイアウト始めませんか?」と声をかけてもらって、そのサークルで高橋弘幸に会ったのかな」
 
実はこのモジュールレイアウトサークルにぱせり夫婦も参加していました。
サークルでは、モジュール規格を決め他のものと結合できるようにして、鉄道模型の走る大きなレイアウトを楽しんでいました。またデパートや介護施設などに出張でレイアウトを持ち込み、運転会を開催していました。
「僕が作っているデザイン造形は、鉄道写真を撮っていたときの風景をベースにして、リアルを追求しているけど極力シンプルに、できるだけそれに近く似たようなものをデザインして作っている。風景の隙間から車両が走っているのがチラチラ見える。本当の風景、あたり前の景色、僕はそこにこだわっている」
 
「今年も新津鉄道資料館から親子鉄道模型工作教室の講師を頼まれている。
基本のジオラマを作ってみた体験から、また自分でじっくりと時間をかけてジオラマを作るようになってくれることを願っているんだけどね」
「鉄道ジオラマ新潟」は、いわむろやにて1・5・8月の定期運転会をしています。
他にも新津鉄道資料館にて年1回ほど、あとは出張運転会を開催しています。
 
長沼さんは新津鉄道資料館での夏の親子鉄道模型工作教室、高橋さんは月1回ホビーロードでの鉄道模型の修理相談会で会えますよ。

新潟市岩室観光施設いわむろや

それから会場である新潟市岩室観光施設いわむろやもご紹介します。
新潟市から西に向かうと、日本海のそばに角田山と弥彦山があり、山の麓に2024年温泉総選挙「おもてなし部門」で第1位を獲得した岩室温泉郷があります。その入口付近にあるいわむろやは2025年春に16周年を迎えたそうです。
 
湯で雁が傷を癒していたという言い伝えから【霊雁の湯】とも呼ばれる岩室温泉は、特徴として硫黄成分が炭素等と結びつき湯が黒くなる【黒湯】としても有名で、足の裏が黒くなることもあります。いわむろやにある足湯で温泉体験して、確認してみてください。
泉質:含硫黄・ナトリウム・カルシウム塩化物泉
効能:神経痛、筋肉痛、関節痛、五十肩、運動麻痺、慢性婦人病など。
 
私の足の裏は黒くなりました!(自主規制)
 
地域を案内する観光情報案内窓口があり、地域のいろいろな商品を揃えた物産販売、また食堂もあり、自転車も貸し出します。
お休みしていた食堂も4月12日オープン、ソーセージなのに焼肉屋「全力‼️ソーセージ」が入りました。その名も「おんせん食堂 全力」!
焼肉屋ならではの醤ラーメン、全力カレー、焼きそばと三大推しメニューあり!
スパイス多め牛タンと和牛の牛スジの全力カレー、見た目シンプルですが味が深い。
ホルモン焼きそばはホルモンの歯ごたえプリプリで美味しかったです!
いわむろやは一般に貸出しを行っている施設もあり、企画展示室・伝統文化ホール・イベント広場・アート広場では季節によってマルシェ・ライブなどのイベント、ギャラリー展示もありと、企画は1年を通して開催されています。ぜひお立ち寄りください。
新潟市岩室観光施設いわむろや

新潟市岩室観光施設いわむろや

住所 新潟市西蒲区岩室温泉96-1
TEL 0256-82-1066

開館時間:午前9時から午後7時まで (伝統文化伝承館:午後9時まで)
売店営業:午前9時から午後5時まで
足湯営業:午前9時から午後6時30分まで
食堂営業:午前11時から午後2時まで
休館日:
毎月の第1水曜日 (1月及び12月の第1水曜日を除く)及び第3水曜日
休日に当たる場合はその翌日/12月31日及び1月1日

ホビーロード

最近は家電屋でも扱うことの多い鉄道模型ですが、いまは珍しいおもちゃ単独店舗「ホビーロード」では品物がたくさん揃っています。万代から女池そして小新へと移転はしていますが、古くから営業する新潟県最大規模の売り場面積を誇るホビーショップなのです。
「鉄道ジオラマ新潟」のひとり、高橋さんは月に一回、鉄道模型の修理相談をレンタルレイアウトの脇で対応しています。
訪ねた日は小さな男の子が大事な車両を抱えてお父さんと一緒に、動くかどうかの相談をしていました。定期的なお掃除が大事だそうですよ。
ホビーロードの小松店長さんの推しはゴジラとガンプラですが、おとなもこどもも楽しめる店内には、人気キャラクター雑貨、多種多様な模型類、ラジコンやミニ四駆、アナログボードゲームやサバイバルゲームのあれこれ、塗料やちょっとした工具、鉄道模型もレンタルレイアウトの周囲に車両からストラクチャー、ジオラマの材料まで取り揃えています。どちらかというと大人向けに充実しています。
店内には鉄道模型のレンタルレイアウトの他に、ラジコンサーキット、ミニ四駆コース、シューティングレンジもあります。利用方法についてはお店にお尋ねくださいませ。
ホビーロード

ホビーロード

住所 新潟市西区小新南2-1-10 イオン新潟西店3階フロア
TEL  025-378-8155
MAIL  info@hobbyroad.jp
営業時間 10:00~20:00
定休日 なし

今回寄ったところ

この記事を書いた人
小柴ぱせり

72年新潟市生まれ、99年結婚、夫婦二人暮らし。イラスト描きます。 読書、創作、映画、音楽、演劇、着物など、文化系多趣味で、ちょっと?鉄子。企画運営好き。 15年-18年は信州暮らし。
https://314musubiya.9nzai.net/