日本酒から電車の走行音まで!?ユニークで新潟らしさ満載のクラフトビールが楽しめる醸燻酒類研究所に行ってみました!/十日町市


2025年11月29日 25ビュー
新潟がクラフトビール発祥の地ということを今回初めて知ったねじ太です。皆さん知っていましたか?

クラフトビールといえば、今や観光地でのお楽しみ&お土産としても定番アイテム。その土地の特徴をあらわしたフレーバーやパッケージが楽しくて、旅行先では必ず注文しちゃうという方も多いのでは?

今回は、新潟県十日町市に2019年に開業した「醸燻酒類研究所(ジョークンビールラボ)」(通称ジョークン)さんにお邪魔しました。
十日町市といえば「清津峡渓谷トンネル」や現代雪まつり発祥ともいわれる「十日町雪まつり」の生まれたアートで雪深いエリア。

JR・ほくほく線「十日町駅」東口から徒歩10分のところに、ジョークンさんの醸造所兼タップルーム(クラフトビール醸造所が自社製のビールを提供する場所)があります。
店内に入ると、メニューがずらり。カウンターとテーブルが3つとコンパクトに配置されています。
クラフトビールのメニューはこちら!(種類は定期的に入れ替わります)
クラフトビールの他におつまみも用意されていますが、なんとこちら『フードメニュー持ち込み推奨!!』なんです。
近くの飲食店のメニュー表がおかれており、好きなテイクアウトメニューを食べつつ美味しいビールを楽しむことができます。

今回はオープン前にお邪魔させていただいたのですが、旅行者はもちろん地元の方がふらりと立ち寄って気軽に飲めるのも魅力で、時には著名人がやってくることもあるのだとか!
店内奥には醸造スペースが。代表の岩田さんに「少し見ていきますか?」と言っていただき、お言葉に甘えて少しお邪魔して…。

麦芽粕のふんわりとしたにおいが立ち込めていました。
よーし、じゃあ早速サーバーで…といいたいところですが、今回はお持ち帰りで(涙)!
オープン時は店内で飲むこともできるし、ビン詰めのクラフトビールを購入することも可能です。

ずらりと並んだ商品から今回は5種のビールを購入させていただきました。
ジョークンさんが得意とするのは『IPA(インディアペールエール※通称アイピーエー)』。

IPAとは、18世紀イギリスからインドまでの長い船旅でもビールの美味しさを保つために、ホップを大量に加えたのが始まりとされています。

創業者のひとり・樋口さんがアメリカ留学中にこのIPAと出会い、その美味しさに衝撃を受け、「このウマいIPAを日本で作りたい。そして地元・新潟で味わってもらいたい」という思いからブルワリーを立ち上げるに至った、こだわりのビールの種類なんです。

購入したクラフトビールはこちら!!

ということで、一つ目はこちら『酒ヘイジ―IPA』。

新潟といえば米どころであり日本酒も有名ですよね。
酒粕を使用したビールってどんな味?甘酒みたいな感じ?と思い飲んでみたのですが、酒粕の香りを想像すると全くそんなことはないのが衝撃!!

IPAらしい、フルーティーかつ爽やかなビール。パイナップルみたいな匂いかも?

ヘイジ―とは、香りは強めで苦みが抑えめなビール。濁った見た目が特徴で、ここ10年くらいクラフトビールのトレンドとして人気を博しているのだそう。店舗にもやはりIPA好きが来るそうです。

いろんなバリエーションがあるんだな~
続いては、『アメリカ―ノ』。

これがびっくり。コーヒーが入ってるビールなんですが…めっちゃうまい!(笑)

でも飲むなら夜じゃない、昼から飲みたい!(笑)
コーヒーを飲むようにビールを飲みたくなる軽い飲み心地がたまりません。チョコと飲むのも合いそうです!

(ちなみにジョークンさんは昼から営業している日もあります!!)
続いては、今年9月に誕生したばかりの『ルミナスオレンジ』。

オレンジピールを使用し、柑橘の香りがしっかり感じられるのが特徴。

苦みもしっかり感じられて濃厚でさわやか!
岩田さんおすすめの食べ合わせメニューはジャンキーなピザだそう。う~ん合いそう!!
続いては、『HOKU HOKU PaleAle(ほくほくペールエール)』。

この名前の由来は「北越急行ほくほく線」という、この地域を走行する電車の名前から。
それもそのはず、このビールはほくほく線の走行音を聞かせた「音楽醸造」というユニークな手法で作られているのです!

飲みやすいオーソドックスなペールエールは電車の車窓を見ながらまったり飲むのにぴったり。

醸造所にて酵母が発酵している段階で走行音を聞かせてあげているそうで、基本的には十日町駅等での提供を重視しているので瓶詰めがメインですが、たまに生ビールとして繋いでいる時もあるので、お店で飲めたらラッキー!だそうですよ。
最後は、『酒ヘイジ―誉』。

最初の『酒ヘイジ―IPA』のさらにアルコール度数がアップしたもので、フルーティーさはそのままにガツンとパンチのある飲み心地。
岩田さん曰く、飲み会の最後に飲んでも負けないビールを目指したとのこと!さすが…!
飲み終わった後に裏面ラベルをみると…「ふのり」の文字。

ふのりといえば十日町市をはじめ新潟名物「へぎそば」のつなぎにも使われている海藻の一種。十日町市は織物文化も盛んで、織物の行程の中で糊としても使用されていた地域と深いつながりのある海藻です。

その理由を伺ったところ、「ビールをよりクリアにするため清澄剤(せいちょうざい)として通常は海藻由来の多糖類”カラギナン”を使うのですが、品質も地域性も大切にしたいという思いから地域の伝統食でもあるへぎそばにも使われているふのりを使っています」とのこと!

こういった素材ひとつひとつに地域愛が詰まっているんですね。
どれも個性豊かで、シーンによって飲み替えたいと思ったのは初めてで新しい扉が開けました!

このほかにもジョークンさんでは次々と新しい味わいやコラボビールが登場しています(追いきれないほど!!)。

今回ご紹介した直営店「クラフトビール ジョークン」での提供&販売のほか、瓶詰めのクラフトビールは道の駅「クロステン十日町」(国道117号)など十日町市内各所でも購入可能です。また、直営店はビアラボジョークン(越後湯沢店)もあるのでぜひ立ち寄ってみてください。

また、今回ご紹介した商品は予告なく終了することがあります。詳しくは公式インスタグラムなどのSNSをご確認ください。

十日町生まれの美味しいクラフトビール、ぜひ飲んでみてくださいね!
醸燻酒類研究所(クラフトビール ジョークン)

醸燻酒類研究所(クラフトビール ジョークン)

住所 新潟県十日町市本町5丁目55番地8
交通アクセス 十日町駅より徒歩約10分
営業時間 17時00分~22時00分(日曜日は15時00分~20時00分)
※毎月の営業スケジュールは公式インスタグラムでご確認ください。
直営店の他、公式オンラインショップ、イベント出店なども行っています。

この記事を書いた人
ねじ太

2歳の娘を育てる、ほかほか新米ライター。
新しいもの・話題のスポットに目がないミーハータイプ。新潟の真ん中らへんが活動エリア。子育て中のパパ・ママの「行ってみたい!」が詰まってる記事を作っていきます♪