海洋高校のアンテナショップ能水商店で高校生が開発した海の幸を味わう/糸魚川市
2026年06月27日
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新潟県立海洋高等学校のアンテナショップ「能水商店」があるのは糸魚川市能生にある「道の駅 マリンドリーム能生」の敷地内。県内で唯一「魚」「海」「船」について学べる、海洋高校に通う生徒たちが開発した商品を販売したり、考案したメニューを提供したりするアンテナショップとして、2022年にオープンしました。同校が以前「能生水産高校」という校名だったことにちなみ、職業教育支援のために設立された株式会社能水商店が運営しています。
生徒たちが考えた糸魚川の海の幸を使ったメニュー
店舗は大きく2つのスペースに分かれていて、向かって左側がカフェになっています。看板メニューは試作を10回以上繰り返したという、あんこうタルタルバーガー。同校には食品研究部という部活があり、部員たちが「アンコウは冬の味覚と言われているが実は1年を通して獲れる魚」「通年おいしく食べてもらえるメニュー開発をしたい」という思いから生まれたと、店長の塚田紗代さんは話します。
こちらが、あんこうタルタルバーガー(税込1,320円、以下全て税込価格)です。メニュー紹介には「肉厚あんこうのフリッターに自家製タルタルソースをのせた当店人気ナンバーワン」と書かれています。パテはあんこう全体から20%しかとれない貴重な白身部分を使っています。中のあんこうの美味しさはもちろんですが、衣のサクサク食感がたまりません。あんこうを使ったバーガーには、あんこうチリバーガー(1,320円)もあります。
あんこうは皮、エラ、胃袋と全て無駄なく使える魚。その特性を生かして、さまざま部位を煮込んだチリソースを使った一品で「あんこうを味わい尽くしたい方にはそちらがおすすめ」だそうです。
あんこうは皮、エラ、胃袋と全て無駄なく使える魚。その特性を生かして、さまざま部位を煮込んだチリソースを使った一品で「あんこうを味わい尽くしたい方にはそちらがおすすめ」だそうです。
もうひとつの看板バーガーがこちらのカニコロバーガー(1,210円)です。能生の海の幸のひとつ、ベニズワイガニを使ったカニコロッケにトッピングとしてカニのほぐしみをあしらっています。カニ好きの方はぜひ!
ほかに佐渡荒海サーモンやメギスを使ったバーガーなどもありますよ。
※カニコロバーガーは原材料不足のため休止中です。
ほかに佐渡荒海サーモンやメギスを使ったバーガーなどもありますよ。
※カニコロバーガーは原材料不足のため休止中です。
バーガーのほかにトルティーヤもあります。こちらはタラのフリッターを使ったその名もタラティーヤ(880円)です。上に乗せられたレモンが程良くさっぱり感を醸していて、とても爽やかで食べやすい印象でした。
トルティーヤのシリーズはチーズソースが加えられたチーズタラティーヤ(990円)などもあります。
トルティーヤのシリーズはチーズソースが加えられたチーズタラティーヤ(990円)などもあります。
フィッシュ&チップスもお薦め。ボリュームがあるのでシェアして食べるのもいいですね。「海外のお客様にもお褒めいただく機会が多い」という本格的なフィッシュ&チップスです。タラ(1,320円)、あんこう(1,450円)、季節限定の魚(種類により価格は変動)の全3種類から選べます(写真はタラ)。季節の魚はサワラ、フグ、カレイなどのほか、糸魚川ではキツネと呼ばれるタナカゲンゲという珍しい魚を使うこともあるそうです。
魚醤「最後の一滴」を使ったソースはスイーツと絶妙な相性
デザートのお薦めはジャージー牛乳を使った自家製ソフトクリーム「一滴ソフト」(コーン、カップとも500円)です。ソフトクリームマシンのフェラーリと呼ばれるカルピジャーニ製のものを使っており、やわらかな口どけが印象的でした。そのクリームの美味しさをさらに上げているのが、海洋高校の生徒たちが開発した鮭魚醤「最後の一滴」を使ったオリジナルのカラメルソースです。
塚田店長は「魚醤のカラメルソースと聞いて驚かれるお客様も多いのですが、濃厚なソフトクリームとの相性が本当に最高なんです!最近ではこのカラメルソースのレシピをお客様に聞かれることもあります」と語ります。確かにこのソース、ほかでは絶対に味わえないものです。
塚田店長は「魚醤のカラメルソースと聞いて驚かれるお客様も多いのですが、濃厚なソフトクリームとの相性が本当に最高なんです!最近ではこのカラメルソースのレシピをお客様に聞かれることもあります」と語ります。確かにこのソース、ほかでは絶対に味わえないものです。
高校生たちのアイデアがぎっしり詰まった人気商品
向かって右側は物販のスペースになっており、高校生たちが開発した商品がずらりと並んでいます。
数ある商品の中から、塚田店長に人気商品をいくつか教えてもらいました。最初にご紹介いただいたのが、甘えび醤油味付のりです。パッケージには「新潟海洋高校発!私たちが造った甘えび醤油を使いました!」と書かれています。ボトルタイプ(896円)は、厚手の国産のりを使っており、白いご飯と一緒に食べると箸が止まりません。お土産として人気なのは、写真の薄手の韓国のりを使っている袋タイプ(702円)。こちらは酒のつまみにもピッタリです。
甘えび醤油を使ったもうひとつの商品、レトルトタイプのごっつぁんカレー(626円、鬼辛は842円)もお薦め。横綱・大の里をはじめ多くの力士を生んだ新潟海洋高校相撲部が開発した商品です。魚醤にもっと親しんでほしい、それならば食卓の人気者カレーに入れてみてはどうか…というアイデアから誕生しました。エビ、イカ、ホタテが入った具だくさんのシーフードカレーで、甘えび醤油がコクと香りを引き出しパンチの効いた味に仕上がっています。
人気ナンバーワンは日本海のベニズワイガニを使った、ごっつぁん蟹煎餅(10枚入り972円/15枚入り1,404円)だそうです。こちらも海洋高校相撲部開発の一品です。試作回数なんと200回以上!カニパウダーを何パーセントにしたらいいのか、魚醤の量はどうするか、おいしさを追求して作り上げました。油を使わない素焼きせんべいで、サクサクとした歯応えが特徴です。なお、ごっつぁんシリーズの売上の一部は海洋高校相撲部後援会に寄付されます。相撲部を応援したい人にもお薦めですね。
能水商店の原点「最後の一滴」
海洋高校が開発したさまざまな商品に使われている魚醤も、もちろん各種販売しています。最初に誕生した「最後の一滴」(100ml・864円)は鮭の魚醤。産卵のため地元の川に帰ってくる鮭を有効活用しようと、生徒たちが多くの人に喜んでもらえるよう商品開発に取り組んで、誕生した一品です。ネーミングには「糸魚川で最期を迎える鮭を大切に使いたい」「料理に少し加えることでおいしく仕上がるように」という2つの思いが込められています。魚醤は生臭いイメージがありますが「最後の一滴」は生臭さがほとんどなく、旨味が強いのが特徴。無添加で体にやさしい調味料でもあります。
相撲部が手掛けているのは食品だけではありません。なんとTシャツデザインも展開しているのです。「ITOIGAWA SUMO道」と文字が入った浮世絵のような絵柄タイプ(3,850円)はインバウンドの人に人気があるそうです。
能水商店がオープンしてすぐにこちらで働き始めたという店長の塚田紗代さん。新潟海洋高校相撲部OBの大の里も何度か来店したことがあると話します。「かつて下宿していたところを訪ねて生徒たちと一緒にご飯を食べたりしていると聞いたことがあります。来店時もいつも感じよく、横綱になった今も、昔のままとずっと変わらず、本当に良い人だと思います」と話しました。
店長のお薦めはこちら
そんな塚田店長が個人的にお薦めというのが、缶詰の佐渡荒海サーモン中骨水煮(518円)と、真昆布そばです。「佐渡荒海サーモン中骨水煮は本当においしい。これだけでご飯のおかずになるぐらい脂が乗ったサーモンです」と太鼓判を押します。
真昆布そば(453円)は、海洋高校の生徒たちが実習で養殖した真昆布を練り込んでおり、塚田さんいわく「茹で汁がそのまま出汁に使えるほど。ちょっと麺つゆを入れるだけで楽しめる」そうです。真昆布を使ったものには「まこちゃんうどん」(453円)もあります。
店内には海洋高校出身で、現在プロの力士として活躍している方のサインや手形もありました。相撲ファンにはたまらない展示ですね。
能水商店
住所:糸魚川市能生小泊3596-2 道の駅マリンドリーム能生内
TEL:025-555-7345
営業時間:9:00〜17:00
定休日:1月1日
能水商店
エリア
- 妙高・上越・糸魚川エリア
カテゴリー
- グルメ
この記事を書いた人
長岡市のリバティデザインスタジオで、夫とともにグラフィックデザインやコンテンツ制作を行う。アート、映画、文学、建築、カフェ巡り、旅行、可愛いものが大好き。ウェブマガジン「WebSkip(https://webskip.net/)」も細々と更新中。