全国に5ヶ所しかない海底トンネル!!新潟みなとトンネル!/新潟市
2019年08月01日
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海や港湾部の海底をトンネルで抜ける「海底トンネル」。
その海底トンネルに人や自転車の専用部分(いわゆる人道)が設けられているのは全国でわずかに5ヶ所しかありません。
そのうちひとつが、2019年1月1日に開港150周年を迎える新潟港で、信濃川の河口部分をトンネルで抜ける「新潟みなとトンネル」(正式名は新潟港臨港道路入舟臨港線)です。
その海底トンネルに人や自転車の専用部分(いわゆる人道)が設けられているのは全国でわずかに5ヶ所しかありません。
そのうちひとつが、2019年1月1日に開港150周年を迎える新潟港で、信濃川の河口部分をトンネルで抜ける「新潟みなとトンネル」(正式名は新潟港臨港道路入舟臨港線)です。
海底トンネル誕生の秘密は!?
信濃川河口の両岸を結ぶ海底(川底)トンネル「新潟みなとトンネル」 日米修好通商条約で諸外国に約束した開港五港のひとつとして1869年1月1日(明治元年11月19日)に開港された新潟港。
明治時代までは北前船(西廻り航路)による日本海の物流をも支える港でした。
新潟市は、元和年間(1615年~1623年)、信濃川河口(新潟津)に新潟町ができたのが始まり。
大正時代には、信濃川を浚渫し、北埠頭、中央埠頭を築いています。
昭和6年9月1日、新潟~東京の上越線が全通し、新潟は東京と最短時間で直結する日本海側の港になったこともあり、満州や朝鮮への航路が開かれています。 そんな北前船から国際航路の歴史を反映して、今も新潟港には外洋航路の大型客船が入港します。
平成30年の夏だけ見ても、6月下旬、7月上旬に「にっぽん丸」(商船三井客船/2万2472t)が「飛鳥2」(郵船クルーズ/5万0142t)が9月上旬に山の下埠頭に着岸。 さらに7月中旬と8月下旬にコスタ・ネオロマンチカ(イタリアのコスタ クルーズ/5万6769t)が南埠頭に着岸、豪華客船が信濃川河口の新潟港に入港しています。
河口部にもし橋をかけるなら、横浜港にあるベイブリッジ級の橋がなければなりません。
信濃川の東西を結ぶ交通路の確保は、最重要課題でしたが、大きな橋を架けるのは大型客船が入港できなくなるという不具合があったのです。
加えて信濃川河口部の1.5kmほど東には新潟空港があり、巨大な橋を建造すると、航空機のアプローチに支障がでるということもあり、海底トンネルが選択されたのです。
明治時代までは北前船(西廻り航路)による日本海の物流をも支える港でした。
新潟市は、元和年間(1615年~1623年)、信濃川河口(新潟津)に新潟町ができたのが始まり。
大正時代には、信濃川を浚渫し、北埠頭、中央埠頭を築いています。
昭和6年9月1日、新潟~東京の上越線が全通し、新潟は東京と最短時間で直結する日本海側の港になったこともあり、満州や朝鮮への航路が開かれています。 そんな北前船から国際航路の歴史を反映して、今も新潟港には外洋航路の大型客船が入港します。
平成30年の夏だけ見ても、6月下旬、7月上旬に「にっぽん丸」(商船三井客船/2万2472t)が「飛鳥2」(郵船クルーズ/5万0142t)が9月上旬に山の下埠頭に着岸。 さらに7月中旬と8月下旬にコスタ・ネオロマンチカ(イタリアのコスタ クルーズ/5万6769t)が南埠頭に着岸、豪華客船が信濃川河口の新潟港に入港しています。
河口部にもし橋をかけるなら、横浜港にあるベイブリッジ級の橋がなければなりません。
信濃川の東西を結ぶ交通路の確保は、最重要課題でしたが、大きな橋を架けるのは大型客船が入港できなくなるという不具合があったのです。
加えて信濃川河口部の1.5kmほど東には新潟空港があり、巨大な橋を建造すると、航空機のアプローチに支障がでるということもあり、海底トンネルが選択されたのです。
「飛鳥Ⅱ」の通るこの下に海底(川底)トンネルが!
トンネルの両岸に展望室のあるタワーがそびえる!
※写真は換気塔を利用した展望タワー「山の下みなとタワー」 。
「新潟みなとトンネル」は、そんな信濃川の河口部、新潟市中央区海辺町(新潟島)と対岸の東区臨海町を結び、少し上流の柳都大橋(りゅうとおおはし)と同じ、平成14年5月19日開通。
実は、大正8年頃から、「萬代橋より下流、信濃川の河口に橋が欲しい!」という運動が展開され、なんと、70年という歳月を費やして、橋とトンネルが誕生したというわけなのです。
念願かなった「新潟みなとトンネル」ですから、車も人も通行は無料。
しかも車道とは完全分離の自転車歩行者道が用意されているのです。
「新潟みなとトンネル」の両岸には、タワー好きの新潟県民らしく(注/ニッポン旅マガジン取材班の調査では、日本一タワーが好きな県民が新潟県民で、二番目が茨城県民=県内いたるところにタワーが!)、新潟島側に「入船みなとタワー」、対岸に「山の下みなとタワー」も建っています。
タワーの最上階(7階、地上27m)は展望室になっているのですが、タワーの地下3階が新潟みなとトンネル自転車歩行者道。
というわけで、両タワーが自転車歩行者道の入口になっているのです(地下3階までエレバーターで下ります)。
タワー本来の役目は「新潟みなとトンネル」の換気塔で、換気用の3本の煙突を囲ってかっこいいタワーにしてしまうところなど、やはり新潟県民はタワー好き!
「新潟みなとトンネル」は、そんな信濃川の河口部、新潟市中央区海辺町(新潟島)と対岸の東区臨海町を結び、少し上流の柳都大橋(りゅうとおおはし)と同じ、平成14年5月19日開通。
実は、大正8年頃から、「萬代橋より下流、信濃川の河口に橋が欲しい!」という運動が展開され、なんと、70年という歳月を費やして、橋とトンネルが誕生したというわけなのです。
念願かなった「新潟みなとトンネル」ですから、車も人も通行は無料。
しかも車道とは完全分離の自転車歩行者道が用意されているのです。
「新潟みなとトンネル」の両岸には、タワー好きの新潟県民らしく(注/ニッポン旅マガジン取材班の調査では、日本一タワーが好きな県民が新潟県民で、二番目が茨城県民=県内いたるところにタワーが!)、新潟島側に「入船みなとタワー」、対岸に「山の下みなとタワー」も建っています。
タワーの最上階(7階、地上27m)は展望室になっているのですが、タワーの地下3階が新潟みなとトンネル自転車歩行者道。
というわけで、両タワーが自転車歩行者道の入口になっているのです(地下3階までエレバーターで下ります)。
タワー本来の役目は「新潟みなとトンネル」の換気塔で、換気用の3本の煙突を囲ってかっこいいタワーにしてしまうところなど、やはり新潟県民はタワー好き!
船上から見てもまったくトンネルがあるとは気が付きません
そのほか4ヶ所の海底トンネルはどこにある!?
関門トンネル人道は中央部に山口・福岡県境が!
海底トンネルの人道で、もっとも有名なのが関門トンネル人道です。
九州(福岡県北九州市)と本州(山口県下関市)の間、壇ノ浦の戦い(源平合戦)で有名な関門海峡の海底をくぐるトンネルです。
関門トンネル人道は、国道2号なので、エレベーターも「国道扱い」。
とすれば新潟みなとトンネル自転車歩行者道入口となる「みなとタワー」のエレベーターも臨港道路扱いということになるのかもしれません。
2ヶ所目が川崎港海底トンネル人道(川崎市道川崎駅扇島線)で全長1965mは、日本最長の海底人道トンネル。
3ヶ所目が三河湾の最奥部、衣浦港の海底にある衣浦トンネル人道(愛知県道265号碧南半田常滑線)。
4ヶ所目は、ちょっと穴場で富山県黒部市、黒部漁港の海底地下道で、全長40mという日本一短い海底トンネルになっています。
この4ヶ所に「新潟みなとトンネル」をあわせた5ヶ所が、ニッポン旅マガジン取材班が全国を探して見つけた公道の海底トンネルで、「のびのびと大手を振って海底散歩が楽しめるところ」になっているのです。
海底トンネルの人道で、もっとも有名なのが関門トンネル人道です。
九州(福岡県北九州市)と本州(山口県下関市)の間、壇ノ浦の戦い(源平合戦)で有名な関門海峡の海底をくぐるトンネルです。
関門トンネル人道は、国道2号なので、エレベーターも「国道扱い」。
とすれば新潟みなとトンネル自転車歩行者道入口となる「みなとタワー」のエレベーターも臨港道路扱いということになるのかもしれません。
2ヶ所目が川崎港海底トンネル人道(川崎市道川崎駅扇島線)で全長1965mは、日本最長の海底人道トンネル。
3ヶ所目が三河湾の最奥部、衣浦港の海底にある衣浦トンネル人道(愛知県道265号碧南半田常滑線)。
4ヶ所目は、ちょっと穴場で富山県黒部市、黒部漁港の海底地下道で、全長40mという日本一短い海底トンネルになっています。
この4ヶ所に「新潟みなとトンネル」をあわせた5ヶ所が、ニッポン旅マガジン取材班が全国を探して見つけた公道の海底トンネルで、「のびのびと大手を振って海底散歩が楽しめるところ」になっているのです。
全国に5ヶ所しかない、海底散歩のポイント、しかも展望タワーがセットになっているのですから、ファミリーやカップルでぜひご探勝を!
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