発酵玄米でつくるぼたもち&滋養ごはん。隠れ家的食堂「星ノ杜」のやさしい料理で満たされる/長岡市
2021年03月31日
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こんにちは、三条市在住ライターの渡辺まりこです。
みなさんは体にいい食生活を意識していますか?
季節の食材は体を元気にしてくれるので日々取り入れたいものですが、忙しさゆえにどうしても簡素な食事になってしまうという方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、長岡市にある小さな食のお店です。店主が選び抜く厳選食材で丁寧につくられたおやつやごはんは、食べるとパワーがみなぎってくるようで、そこにはやさしさと温かさを感じられます。
月に数回しかオープンしないという隠れ家的なそのお店へ訪れてみました。
みなさんは体にいい食生活を意識していますか?
季節の食材は体を元気にしてくれるので日々取り入れたいものですが、忙しさゆえにどうしても簡素な食事になってしまうという方は多いのではないでしょうか。
今回ご紹介するのは、長岡市にある小さな食のお店です。店主が選び抜く厳選食材で丁寧につくられたおやつやごはんは、食べるとパワーがみなぎってくるようで、そこにはやさしさと温かさを感じられます。
月に数回しかオープンしないという隠れ家的なそのお店へ訪れてみました。
体にやさしい軽食とおやつを不定期に販売
JR長岡駅から徒歩6分。
住宅やお店が並ぶ道路沿いにひっそりと佇んでいるのが「滋養ごはんと季節の甘味 星ノ杜」です。
奥まった場所にあり、なおかつ目立つ看板を掲げていないので、お店と知らずに通り過ぎてしまわないようにご注意を。
営業は月4回ほどの不定期オープンで、facebookやinstagramで毎月の営業日を発信しています。取材時(2021年3月現在)ランチはお休み中で、再開時期は未定とのこと。その代わり月に数回、テイクアウトできる軽食やおやつを玄関先で販売しているそうです。
今回は、店頭販売日に伺わせていただきました。
住宅やお店が並ぶ道路沿いにひっそりと佇んでいるのが「滋養ごはんと季節の甘味 星ノ杜」です。
奥まった場所にあり、なおかつ目立つ看板を掲げていないので、お店と知らずに通り過ぎてしまわないようにご注意を。
営業は月4回ほどの不定期オープンで、facebookやinstagramで毎月の営業日を発信しています。取材時(2021年3月現在)ランチはお休み中で、再開時期は未定とのこと。その代わり月に数回、テイクアウトできる軽食やおやつを玄関先で販売しているそうです。
今回は、店頭販売日に伺わせていただきました。
迎えてくれたのは、店主の駒形美幸さん。
2019年、彼女のお子さんがまだ8カ月の赤ちゃんだった頃にお店をオープンしたというのですから、そのバイタリティに圧倒されます!
実はこちらの店舗、以前は老舗のところてん屋さんだったとのことで、駒形さんは常連客として通っていたそうです。
ある時、ところてん屋さんが廃業すると知った駒形さん。長年に渡って食に携わる仕事がしたいという夢を抱いていたなか、この店舗を引き継いではどうかと提案を受け、新たなお店として生まれ変わらせることを決めたそうです。
2019年、彼女のお子さんがまだ8カ月の赤ちゃんだった頃にお店をオープンしたというのですから、そのバイタリティに圧倒されます!
実はこちらの店舗、以前は老舗のところてん屋さんだったとのことで、駒形さんは常連客として通っていたそうです。
ある時、ところてん屋さんが廃業すると知った駒形さん。長年に渡って食に携わる仕事がしたいという夢を抱いていたなか、この店舗を引き継いではどうかと提案を受け、新たなお店として生まれ変わらせることを決めたそうです。
星ノ杜の名物といえば、発酵玄米。自家製梅干しとくるみおかかの2種類を、無酸処理のこだわり海苔で巻いた発酵玄米おむすび(2個入り、税込・500円)は、もっちりとした食感で滋味深く、噛むたびに風味が広がります。
春のお彼岸おやつとして販売されていたのが、発酵玄米ぼたもち(税込・300円)。
この日は、粒あん、桜あん、はっさくピールあんの3種類のフレーバーがお目見え。無肥料無農薬の手亡豆(白インゲン)を皮ごと使用したなめらかなあんに、それぞれ桜の花の塩漬けと、無農薬はっさくの皮のすり下ろしが練り込まれています。
あんこで包んでいるのはもち米ではなく発酵玄米!存在感のある風味の玄米と、甘さ控えめのあんこの組み合わせは、従来のおはぎやぼたもちとは一味違います。
この日は、粒あん、桜あん、はっさくピールあんの3種類のフレーバーがお目見え。無肥料無農薬の手亡豆(白インゲン)を皮ごと使用したなめらかなあんに、それぞれ桜の花の塩漬けと、無農薬はっさくの皮のすり下ろしが練り込まれています。
あんこで包んでいるのはもち米ではなく発酵玄米!存在感のある風味の玄米と、甘さ控えめのあんこの組み合わせは、従来のおはぎやぼたもちとは一味違います。
ほんのりとした甘さの素朴なクッキー(各税込・150円)は、動物性食材不使用。お腹にもたれず飽きがこないので、何個でも食べられちゃいそう。材料一つひとつに店主さんのこだわりを感じられます。
この日の営業はわずか3時間半でしたが、星ノ杜ならではのやさしい味を求めて、たくさんのお客さんであふれ返っていました。
この日の営業はわずか3時間半でしたが、星ノ杜ならではのやさしい味を求めて、たくさんのお客さんであふれ返っていました。
栄養満点で話題の「発酵玄米」とは?
星ノ杜は、新潟県内ではめずらしい発酵玄米を提供するお店です。
「寝かせ玄米」「酵素玄米」などとも呼ばれ、数年前から話題になっている発酵玄米ですが、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。
駒形さんに「発酵玄米とはなんですか?」と伺うと、
「発酵玄米は、塩水で玄米と小豆を炊いたものです。圧力鍋で炊いた後に、天地返しをしながら4日間ほど保温発酵させたものを提供しています。塩と圧で発酵させる漬物の原理を応用しているんですよ」
こんな風に教えてくれました。玄米を炊いた後に発酵させるだなんて、びっくりですよね!
「寝かせ玄米」「酵素玄米」などとも呼ばれ、数年前から話題になっている発酵玄米ですが、よく知らないという方も多いのではないでしょうか。
駒形さんに「発酵玄米とはなんですか?」と伺うと、
「発酵玄米は、塩水で玄米と小豆を炊いたものです。圧力鍋で炊いた後に、天地返しをしながら4日間ほど保温発酵させたものを提供しています。塩と圧で発酵させる漬物の原理を応用しているんですよ」
こんな風に教えてくれました。玄米を炊いた後に発酵させるだなんて、びっくりですよね!
炊いた玄米は保温発酵をする中で深い茶色になり、味や風味も変化していくとのこと。駒形さんは発酵玄米を“生きているごはん”と表現します。
長時間保温発酵させた玄米は、モチモチでまるでもち米のような食感。お赤飯のように小豆の風味がうつって、おかずなしでも十分に満足できるおいしさです。
長時間保温発酵させた玄米は、モチモチでまるでもち米のような食感。お赤飯のように小豆の風味がうつって、おかずなしでも十分に満足できるおいしさです。
砂糖不使用!小豆の風味を活かした特製あんこ
星ノ杜のこだわりはもう一つ。とっておきの材料でつくるノンシュガーの特製あんこです。
味の決め手となる北海道産小豆「エリモショウズ」は、無農薬無肥料で大切に育てられた特上品。渋抜きをせずに炊き上げることで、小豆本来のおいしさを感じられ、渋に含まれる栄養もまるごといただけます。
甘みはアガベ―シロップのみで砂糖なし。控えめな甘さだから、甘すぎるあんこが苦手な人でもきっと気に入るはず。
小豆を使ったあんこの他、白あんにさまざまな野菜やフルーツを練り込んだ変わりあんこも評判です。
味の決め手となる北海道産小豆「エリモショウズ」は、無農薬無肥料で大切に育てられた特上品。渋抜きをせずに炊き上げることで、小豆本来のおいしさを感じられ、渋に含まれる栄養もまるごといただけます。
甘みはアガベ―シロップのみで砂糖なし。控えめな甘さだから、甘すぎるあんこが苦手な人でもきっと気に入るはず。
小豆を使ったあんこの他、白あんにさまざまな野菜やフルーツを練り込んだ変わりあんこも評判です。
星ノ杜特製あんこは、さまざまなおやつとして登場します。こちらはイベント出店時に登場した「おこめのどらやき」。自然栽培玄米粉、米粉、もち粉を使ったどらやき生地に、柚子あん、ラムレーズンあん、山栗あんなどを挟んだ個性豊かな味わいです。
見た目が美しい二色の生菓子は、天の川をイメージ。白あんの水ようかんに、バタフライピーというお茶で紫色に色付けした寒天を重ねて、アガベ―シロップのみの優しい甘さに仕上げています。
あんこのお菓子は実にバラエティ豊かです。白玉あんみつ、白玉みつまめ、桑の葉とあんこのパウンドケーキ、水ようかんなど、どれも素朴でありながらほっとする味わい。
無類のあんこ好きという駒形さんだからこそ、あんこに並々ならぬこだわりをもち、さまざまなバリエーションのお菓子を生み出しています。
無類のあんこ好きという駒形さんだからこそ、あんこに並々ならぬこだわりをもち、さまざまなバリエーションのお菓子を生み出しています。
からだが喜ぶ旬野菜たっぷりランチで元気をチャージ!
星ノ杜は素材のよさを活かしたランチにも定評があります(2021年3月現在はランチ提供お休み中)。
なるべく地場の有機野菜を使い、季節の食材がふんだんに盛り込まれたお料理は、丁寧な仕事ぶりを感じられる優しい味わいです。
駒形さんは「ばあちゃんの味ですよ」と謙遜しますが、意外な食材の組み合わせや、野菜の色や形を活かした盛り付け、料理を引き立てる器選びなど、そこかしこに星ノ杜らしさがあふれていて、そこには食事をいただくことの喜びがあります。
なるべく地場の有機野菜を使い、季節の食材がふんだんに盛り込まれたお料理は、丁寧な仕事ぶりを感じられる優しい味わいです。
駒形さんは「ばあちゃんの味ですよ」と謙遜しますが、意外な食材の組み合わせや、野菜の色や形を活かした盛り付け、料理を引き立てる器選びなど、そこかしこに星ノ杜らしさがあふれていて、そこには食事をいただくことの喜びがあります。
一口食べればほっとする、滋味深く食材のもつパワーを感じるお料理の数々。この味とお店の雰囲気の虜になり、ランチ再開を待ち望んでいるファンがたくさんいるというのも納得です(ランチ再開時期は未定)。
食事をいただく場所はワンフロアの和室なので、お子さん連れでも利用しやすいのが嬉しいポイント。
発酵玄米おむすびや特製あんこを使ったお菓子の店頭販売は、月に数回行う予定とのこと。その他、不定期にイベント出店もあるそうですので、詳しくはfacebookでチェックしてみてくださいね。
発酵玄米おむすびや特製あんこを使ったお菓子の店頭販売は、月に数回行う予定とのこと。その他、不定期にイベント出店もあるそうですので、詳しくはfacebookでチェックしてみてくださいね。
滋養ごはんと季節の甘味 星ノ杜
住所:新潟県長岡市長町1-1-3
電話:090-1692-9788
定休日:不定休(毎月の営業日はfacebookでお知らせ)
駐車場:4台
facebook:https://www.facebook.com/hoshinomori72
この記事を書いた人
新潟県三条市在住のフリーライター。主人が“金物のまち”を代表する職業の包丁職人ということから、地場産品に興味が芽生え、ローカルのおもしろさを日々発信中。 これまでの執筆実績はブログで紹介しています。http://www.watanabemariko.com/