白根の大凧合戦会場すぐ近く!築約100年以上の古民家をリノベーションした「ゲストハウスぐーぐー」/新潟市


2021年04月07日 7513ビュー
県内トップクラスで町屋が多く残る白根商店街。昭和6年の大火以降に再建された町屋が多く、街並み自体が長く続いてきた歴史を感じさせてくれます。
 
そんな歴史が受け継がれてきた商店街の一角に、令和元年5月1日、誰でも気軽に泊まれる「ゲストハウスぐーぐー」がオープンしました。
 
立ち上げたのは、海外でのバックパッカー経験を持つ川瀬さん夫婦。地元白根で何かできないかと思っていたところ、現在の物件と出合い、宿業にたどり着いたといいます。
 
今回は、そんな川瀬さん夫妻にゲストハウスぐーぐーとは一体どんな施設なのか、周辺地域の楽しみかたについて聞いてきました。白根に興味があるかた、ゲストハウス好きは必見ですよ!

白根大凧合戦会場すぐ近くにできた、「ゲストハウスぐーぐー」

▲玄関には、趣のある暖簾がかかる(提供:ゲストハウス ぐーぐー)

白根商店街の一角でひときわ目を引く白壁と窓枠が印象的な古民家があります。この立派な外観の建物が、川瀬さん夫妻が立ち上げた「ゲストハウスぐーぐー」です。築約100年以上の古民家をリノベーションしたゲストハウスは、新しい木材を多く使っているので快適に過ごせそう。
▲商店街や通りの様子を眺められる(提供:ゲストハウス ぐーぐー)

今回お邪魔して一番印象的だったのは、2階の廊下から眺める景色。この窓からは商店街の様子を一望できます。
 
また、大凧合戦時には窓から凧をからめた後の綱引きが観られるのだとか。会場からも近いし、室内からパレードも楽しめる。凧合戦好きにはたまらないですね。

ドミトリーや個室も完備!旅に合わせたお部屋選択を。

▲ドミトリールーム平日4,000円、土曜・祝日・休前日5,000円、大凧合戦期間中やお盆時期や繁忙期の宿泊料金は変動予定(提供:ゲストハウス ぐーぐー)
 
館内には、男女にわかれたドミトリールームが各1室、2名様の個室が1室の計3部屋があります。こちらは女性ドミトリーです。開放感のある窓と窓に沿って備え付けられた机が印象的。ドミトリーに泊まっても、朝の準備を室内でできるのはありがたいですね。
▲個室1名利用の場合、一人あたり平日6,000円 / 土曜・祝日・休前日7,000円、個室2名利用の場合、一人あたり平日5,000円 / 土曜・祝日・休前日6,000円、大凧合戦期間中やお盆時期や繁忙期の宿泊料金は変動予定(提供:ゲストハウス ぐーぐー)
 
こちらは、2名様用の個室のツインルーム。部屋が分かれているので、自分たちだけでゆっくりと過ごしたいときにぴったりです。折りたたみ簡易ベッドがあるので、3人まで泊まれるのだとか。個室でゆっくりと家族3人水入らずの時間を過ごすのもよさそうですね。
▲誰でも自由に使える、キッチン(提供:ゲストハウス ぐーぐー)

こちらはキッチンです。冷蔵庫や電子レンジ、コンロ、調理器具など一通りのものは揃っているそう。ゲストハウスの楽しみの一つはごはんだったりしませんか? 夜は外に食べに行って、朝はここで簡単な朝食をつくるのも楽しそうですね。
 
そして、壁に飾られている絵は、絵描きの方が個人的に描いたものを寄贈してくださったもの。迫力ある絵に目を奪われてしまいますね。
 

徒歩10分圏内の場所に50軒以上飲食店がある、白根商店街をまちあるき

荷物を置いたら、白根のまちを歩いて巡ってみてはいかがでしょうか。玄関の近くにまちあるきマップが設置されているので、気になる人はぜひ手にとってみてくださいね。
 
歩いてすぐのところには、オーナー夫妻が経営する「いたりあん酒場 goo goo」も。自家製ピザや手作りソースのパスタ、海の幸のトマト煮込みなど、店主お手製の料理がたくさん。農家さんから直接仕入れた野菜をふんだんに使った料理ばかりだそうですね。お店には店主との会話を楽しみにいらっしゃるお客さんが多いのだとか。宿泊するお客さんも立ち寄ってくれる人が多いそうですよ。
 
ほかにもぐーぐーの近くには、飲食店がたくさん。なんと徒歩10分圏内の場所に50軒以上あるそう。商店街のまちあるきを楽しみながら、お気に入りのお店を探してみてくださいね。

地元白根で宿を始める。名前の由来は「ぐーぐー」とよく眠れるように

白根に住みながらも、バックパックひとつで海外に遊びに行くことが趣味だった川瀬さん。200都市近く巡った経験から「年を取ったら寒い日本から暖かい国に移住したい。そしたら、日本人をターゲットにしたゲストハウスができたらいいね」と夫婦でお話されていたそう。
 
同時に川瀬さん夫妻は元々飲食店を経営していた繋がりで、凧合戦の際には出店を出していました。そこで商店街の活動をするなかで、次第に商店街でなにか新しいことができればと考えるように。
 
そんなときに以前から気になっていた物件が空き物件になったことを知り、区役所のかたを通して持ち主に相談を持ちかけたそう。内覧に訪れると、2階の廊下からの景色、窓側に向かって部屋が並ぶ配置に心を奪われたといいます。訪れた当初は具体的に何をやるかは決まっていませんでしたが、この配置を見たら「宿業をやりたい」という思いが再熱。準備期間を経て、令和元年5月1日に宿としてオープンしたそうです。
▲民家の趣きを残して(提供:ゲストハウス ぐーぐー)

宿の名前は、自身が運営する飲食店から。飲食店を立ち上げたときは、おなかが空いた意味から「goo goo(ぐーぐー)」と名付けましたが、今度は宿でよく眠れるようにという意味を込めて「ぐーぐー」に。どちらの意味にもとれるとは、川瀬さんのセンスがあらわれていますね。
 
そんな川瀬さん夫妻に今後の夢を聞くと、「現在経営している飲食店をゲストハウス内に持ってきて、店主とゲストとの交流も図りたい」と教えてくれました。川瀬さん曰く、「夜の酒場には町の性格が出るもの」。旅人と、地元の人が築約100年以上の古民家で酒を飲み交わす日も遠くないのかもしれません。

※記事内の金額はすべて税込
ゲストハウスぐーぐー

ゲストハウスぐーぐー

住所 新潟市南区白根3013-1
電話番号 080-7893-2118
営業時間 チェックイン13:00~17:00/チェックアウト10:00
料金 宿泊1名4,000円~
駐車場 商店街駐車場利用可

この記事を書いた人
madoka

新潟県在住ライター。旅での気づきを日常に持ち帰ってもらえるように、地域の人や暮らしも含めて伝えるようにしています。