佐渡金銀山を知ることは佐渡を知ること!佐渡金銀山を巡る旅④ -北沢浮遊選鉱場編-


2021年08月26日 8311ビュー
日本最大の金銀山と称される「佐渡金銀山」の偉大な歴史を楽しく学べるスポットを巡る旅。
最後は「北沢浮遊選鉱場」へ。相川市街から車を5分ほど走らせます。
「北沢浮遊選鉱場」は、相川金銀山で採掘された鉱石の選鉱場。
ツタに覆われた遺跡がまるでラピュタみたいとSNSなどで話題になり、ご存知の方も多いのでは。

浮遊選鉱とは、文字通り採掘・砕石し細かくなった鉱物を界面活性剤などの化学薬品とともに水槽に投入したあと、撹拌して泡を発生させ、泡と共に浮上するものと沈むもので分けることで有用な鉱物を収集する選鉱の一種。
浮遊選鉱はドイツ式の新技術だったそうで、昭和15年、日本で初めて金銀の抽出の実用化に成功したのがここ「北沢浮遊選鉱場」なのだそう。
1ヶ月で5万トン以上の鉱石を処理できることから「東洋一」とうたわれたそうです。
「北沢浮遊選鉱場」には他に、明治後期に建設された「北沢火力発電所」や、斜車道ともよばれる貨物用ケーブルカーの一種「インクライン跡」、北沢青化・浮選鉱所などもあり、明治初期から昭和にかけて建設された数々の近代産業遺産が残されています。
スタジアムのような形をしたこの建物は「シックナー」。
選鉱の最終段階で、鉱石と水を分離するための施設です。
「北沢浮遊選鉱場」では夜間に四季に合せた色合いのライトアップを行っており、夜に訪れても楽しめます。
※時期によってライトアップの時間が変わります。
19時~22時(6月~9月)、17時~22時(10月~2月)
続いて向かったのは「大間港」。
かつて、鉱石の積み出しなどに使われた港です。

コンクリート工法以前の石灰等を用いた「たたき工法」により完成した港で、現在も石積護岸やトラス橋、ローダー橋脚、クレーン台座が残されています。
こちらも撮影スポットとして人気があります。特に夕方から日没にかけての黄昏時がきれいなんだそう。

さて、ここまでで佐渡金銀山の「採鉱」、「選鉱」、「製錬」、「積出し」までのスポットをご紹介させていただきました。これらの一連の遺跡が残されている佐渡金銀山は、全国的にも珍しいのだそう。

知れば知るほど奥が深い佐渡金銀山へぜひ訪れてみてくださいね。

北沢浮遊選鉱場

●住所:新潟県新潟県佐渡市相川北沢町3-2
●電話:0259-67-7944(佐渡市観光振興課)

大間港

●住所:新潟県新潟県佐渡市相川柴町16
●電話:0259-67-7944(佐渡市観光振興課)

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2児の母。O型。大雑把な性格。おでかけの計画を立てるのが苦手。「何とかなるでしょ」と見切り発車してよく予定がズレこむ。